スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

カナデアンガール&第二部自然学①補助定理三

2006-04-20 20:57:14 | 血統
 9日の桜花賞を勝ったキストゥヘヴン。この馬はブルーコンコルドのように一世紀とはいきませんが,それでも半世紀以上にわたって日本で発展してきた母系の出身です。
 日本での基礎となった牝馬は1923年にイギリスで産まれたカナデアンガール(2-r)という馬。おそらく1930年に輸入されていて,ギリギリで戦前の輸入馬でしょうか。この頃の日本はさすがにまだそれだけの活力があったのですね。

 今度は岩波文庫版で111ページ,自然学①補助定理三に注目します。
 「運動あるいは静止している物体は,他の物体から運動あるいは静止するように決定されなければならなかった,この後者も同様に他の物体から運動あるいは静止するように決定されている,そしてこれもまたさらに他の物体から決定され,このようにして無限に進む」。
 『エチカ』ではこれは,第一部定理二八から証明されます。なぜなら,物体とは延長属性の個物(第二部定義一)なので,それが運動あるいは静止という作用をするためには,ほかの個物(物体)を原因として必要とするからです(厳密にいうと,この証明には第二部定理六も関係しますがここでは割愛)。
コメント
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