椹木野衣「戦争と万博」出版記念トーク@ジュンク堂
椹木野衣氏の「戦争と万博」トークイベントがあり、参加してきた。質疑応答の際、以前、ブログに書いた以下の点を質問してみた。
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少し気になったのが、椹木氏その他による、観客との質疑応答の場面である。反戦運動を真面目にやっている初老の女性が、一緒に戦争教育や被爆教育、反戦運動を盛り上げていきたい、美術関係者や若者と積極的にコミュニケーションを取っていきたい、と話した際に、椹木氏を含むパネリスト全員、下を向いてしまった事だ。彼女の言っている事は至極まっとうな事なのだが、あたかもそれは美術イベントの文脈の中では無効だ、と言う様に、パネリスト達は全員、そのコメントに対して受け答えをしなかった。そんな中、彼女のコメントの終了と同時に、質疑応答のコーナーは早々と幕を閉じてしまった。
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なぜあの時に、この初老の女性を無視する様な態度に出たのか質問してみたが、椹木氏の返答は、彼自身の本の刊行イベントで、あまり反戦運動などコアな話をしたくなかった、またこの本の読者が全て反戦運動等に興味を持っている訳ではない、とも話された。さらに椹木氏は、日本で反戦運動を行う事の困難さにも触れた。
私は日本にNYという外部から来た訳だが、日本の現状に対して敬意を払う事も重要かと思わせる出来事であった。また、日本の現状に敬意を払わないのであれば、私も日本において敬意を払われないであろう。
椹木野衣氏の「戦争と万博」トークイベントがあり、参加してきた。質疑応答の際、以前、ブログに書いた以下の点を質問してみた。
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少し気になったのが、椹木氏その他による、観客との質疑応答の場面である。反戦運動を真面目にやっている初老の女性が、一緒に戦争教育や被爆教育、反戦運動を盛り上げていきたい、美術関係者や若者と積極的にコミュニケーションを取っていきたい、と話した際に、椹木氏を含むパネリスト全員、下を向いてしまった事だ。彼女の言っている事は至極まっとうな事なのだが、あたかもそれは美術イベントの文脈の中では無効だ、と言う様に、パネリスト達は全員、そのコメントに対して受け答えをしなかった。そんな中、彼女のコメントの終了と同時に、質疑応答のコーナーは早々と幕を閉じてしまった。
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なぜあの時に、この初老の女性を無視する様な態度に出たのか質問してみたが、椹木氏の返答は、彼自身の本の刊行イベントで、あまり反戦運動などコアな話をしたくなかった、またこの本の読者が全て反戦運動等に興味を持っている訳ではない、とも話された。さらに椹木氏は、日本で反戦運動を行う事の困難さにも触れた。
私は日本にNYという外部から来た訳だが、日本の現状に対して敬意を払う事も重要かと思わせる出来事であった。また、日本の現状に敬意を払わないのであれば、私も日本において敬意を払われないであろう。