心身徒然話

治療家から観た心身や日頃感じた事柄を書きとめました。
(左にあるブックマークの「創健整体治療室」から概要に飛びます)

治すのではなく治る

2018-11-15 16:56:01 | Weblog
 止まない雨はないと言われるように、本来治らない病はないはずです。雨のように降る必要性がなくなれば自然に雨は止み青空が顔を出すように、私たちも自然の一部として考えれば、意味があって発症した病も病としての役目を終え必要性がなくなれば消えてゆくはずです。ただしそこには条件があります。発症しなければならなかった理由に気づくこと、そしてその原因がわかったら改善の努力をすること。それから、改善に当たってなるべく自然の理にかなった行動をとることです。私たちの命も、自然のものであるから、花を早く咲かせようと蕾を指でこじ開けるようなことはするべきではありません。どう見ても、三ヶ月目での出産はやはり流産で、力づくでは花は咲きません。
 ほとんどの人は、自分で作った病はお医者さんが治してくれるべきもので、専門的な知識もない者に直せるはずがないと思い込んでいて、はなから自力で治すことを放棄しているように見受けられます。それは大きな間違いです。事実、どんな名医でも患者当人が治ってゆくということが頭に浮かばないうちは治って行かないし、気力も起こらないものです。治りたいとか、治そうと思うとか言う裏には治らないという前提があるからこそ治そうとする努力をするのです。治るのも治らないのも自分の体です。治そうと頑張ってくれている細胞に感謝し、空想で治って行っていることを思い浮かべられれば、その焦りも消えて行きます。本来体は、治る方向にしか行かないものなのです。


初冬の衛生

2018-11-09 10:59:31 | Weblog
 11月から12月の末までは、温かい水分の多いものを多く食べると体が調節される時期です。これは初冬に於ける整体の急所ですから、注意していただきたいです。
 乾きによる体の変動は、まず口の周囲が乾く、皮膚が痒くなる、唾が少なくなる、また痰が濃くなるので、むせるような咳をして吐いたりします。
 また食べ過ぎていないのに小便の色が濃くなり、尿の回数が多くなり、むくんだりします。
 風邪とか、喘息風の咳をするとか、神経痛のような現象が起こっても、これらはみんな水分の足りない現象です。
 ただ、この時期は、水よりも温かい鍋物や雑炊にして、味を楽しみながら水分をとる方が有利です。ラーメンでも、その時旨く感じられるものを食べると早くしみ込みます。
 あなたは乾き始めていませんか?