The ショートフィルムズ

2008年07月28日 | 映画

■The ショートフィルムズ
2008年7月21日(月・祝) ABCホール
15時の回

晴れ。

朝日放送新社屋完成記念イベントのショートフィルム・フェスティバルを観に行った。
http://www.asahi.co.jp/new/
http://www.asahi.co.jp/new/shortfilm/index.html



ネットで観客募集していたので崔洋一監督作品『ダイコン ~ダイニングテーブルのコンテンポラリー』の舞台挨拶がある午後3時からの回に応募。舞台挨拶は崔洋一監督、小泉今日子さん、樹木希林さんの予定だったが、崔監督は沖縄での撮影のため来られず、小泉今日子さんと樹木希林さんだけで舞台挨拶。舞台挨拶というよりトークショーという感じで上映前に30分くらいやりました。司会はアナウンサーの三代澤康司さん。

何を隠そう僕はかつてKYON2のファンだった。熱烈なファンではなかったけれど、カレンダーとか雑誌とか購入したりしていた。でもご本人を見るのははじめて。もうね、顔が小さくてすらりとしていてきれいでした。あのオーラはなんでしょう。背筋をピンと伸ばして黒い夏服を着て、髪をひっつめていました。希林さんは和服。あぁ、もちろん希林さんもはじめてでした。

話題は細野晴臣さんのことから。『ダイコン ~ダイニングテーブルのコンテンポラリー』に出演しています。そうそう今回は『ダイコン ~ダイニングテーブルのコンテンポラリー』だけではなくてショートフィルム5作品全て観られる上映会でした。僕だけじゃなくて勘違いしてる人がほとんど。このフェスティバルの趣旨がうまく伝わってなかったみたいです。



崔洋一監督の劇場用映画デビュー作『十階のモスキート』(1983年)が小泉今日子さんの映画初出演作だったとか。しかし主演の内田裕也さんや安岡力也さんといった出演者の印象が強くて監督のことはあまり覚えてないという。そういうことは裕也さんが喜ぶので伝えておくと樹木希林さん。現在崔洋一監督は日本映画監督協会理事長で、小泉今日子さんは監督とお会いする度に激励の言葉をかけられて感謝しているそうだ。

希林さんと小泉今日子さんは久世光彦さんのドラマで共演があるものの本格的な共演は今までほとんどなかったとか。「女の一生」というテレビの時代劇で共演したくらいだとか。

共演者の細野晴臣さんとは顔が似ているのだと希林さん。お互い周りから似ていると言われていて、細野さんが全く嫌がってないので希林さんも嫌ではないと話していた(ということは本当はあまりうれしくないということでしょうか)。希林さん自身は故宮沢喜一元首相と似ているって前から思っていたそうだ。映画初出演の細野さんの演技については飄々としているように見えて目が真剣だったというようなことを話していた。

今回のショートフィルム全作は「こども」が共通のテーマなのでそうした話題もあった。内田也哉子さんとは2世帯住宅で同居しているとか。実は小泉今日子さんとはご近所さんでお互いにお宅訪問をしたことがあるらしい。希林さんの部屋には庭の緑が見えるお風呂があるそうだ。

小泉今日子さんは賃貸マンションにずっと住んでいるとか。ご自身は三姉妹で上の姉とは8歳違い。小学校の頃はその姉を母親だと錯覚していたという。母上はかわいらしい人でまるで妹みたいな存在だとか。

希林さんが今公開されてる『歩いても歩いても』で共演したYOUさんと小泉今日子さんは仲が良くて、一緒にいることが多いという。大抵YOUさんから「今日子いる?」と電話がかかってきてお酒を飲むのだとか。「あたしらこれからどうすんのよ?」と話しながら飲んでいるという。

希林さんは浅田美代子さんと仲が良いらしく、会うといつも整形の話をするそうだ。誰がどこを整形したとかそういう話。「あなた、やってみなさいよ」とそういう話を加藤治子さんを交えてすることもあるという。

これからについては小泉今日子さんは「寝て暮らせたらいいんですけどそうもいかないので来る仕事を拒まずに続けます」と話していたが、希林さんは浮き沈みの激しいこの世界で小泉今日子さんがこれだけ長く生き残れたのは本人に自覚があったからだと絶賛。希林さん自身はもう年金もらってますからと話していた。

『展望台』、『TO THE FUTRE』、『イエスタデイワンスモア』、『タガタメ』、『ダイコン ~ダイニングテーブルのコンテンポラリー』の順番で5作の短編映画が上映された。全作品に共通するテーマは「こども」。それぞれ20分くらいずつで、監督の主観によって短編映画の撮り方が違っていた。

上映後にアンケートで「どの作品が1番よかったか?」という問いがあり、僕は李相日(Lee Sang-il)監督の『タガタメ』を選んだ。胸を打つストーリーが決め手となった。とはいえストーリー自体に重きを置いてない作品もあり、「この続きを観てみたい」と思わせるものもあった。そういう意味では「作品に優劣を付けてどうするのか」という受け手側からの問いがあった。全体で1時間40分弱の尺ならその中で楽しんだらいいのではないだろうか。

舞台挨拶があった『ダイコン ~ダイニングテーブルのコンテンポラリー』については、細野さんの役を坂本龍一さんにやらせたらおもしろかったのにと思った。はまり役だと思う。小泉今日子さんはほとんどノーメイク。バブルの頃のフラッシュバックがあって、そのシーンでは髪型とか化粧とか服装とかにリアリティーがあった。案外小泉さんはそうしたところにこだわる。たぶん、それが女優小泉今日子の本質なんだろうなと思った。

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