Sunday Song Book #1463

2020年10月25日 | Sunday Song Book

2020年10月25日プレイリスト「山下達郎で棚からひとつかみ」
1. BOMBER / 山下達郎 "オーパス" "ゴー・アヘッド" '78
2. マーマレイド・グッドバイ / 山下達郎 "僕の中の少年" '88 11月25日 2020リマスター盤発売
3. 世界の果てまで / 山下達郎 "14/10/10 名古屋ボトムライン"
4. エンドレス・ゲーム / 山下達郎 "16/04/20 岩手県民会館"
5. アンブレラ / 山下達郎 "スペイシー" '77
6. 僕の中の少年 / 山下達郎 "僕の中の少年" '88 11月25日 2020リマスター盤発売
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■内容の一部を抜粋
・近況
東京はだいぶ寒くなってきて寒暖の差が激しいとか。昼間はまだちょっと暖かいけれど、夜になると冷え込むので、達郎さんは久しぶりにウォーキングを再開したそうだ。真夏のウォーキングは汗だくで堪え、逆にくたびれるという。「これから秋冬にかけて、せいぜい歩こうと思っております」と達郎さん。

・山下達郎で棚からひとつかみ
最近、メールでのリクエストは達郎さんの曲が増えてるという。先週、番組で山下達郎特集を告知したら、いつもより量が圧倒的に増え、洋楽のリスナーが少なくなってきていると感じてるそうだ。達郎さんの曲のリクエストは一人一曲という感じでバラけていて、読んで選曲するだけで悩みまくっているとか。最近はライヴ・ヴァージョンのリクエストも増えているが、ライヴ・ヴァージョンは曲が長くなるので、曲数があんまりかからない。リクエストをかけても、かけても、間に合わない状態だという。今週は全曲、山下達郎のレパートリーで、ライヴを交えつつ、『POCKET MUSIC』と『僕の中の少年』の2020年リマスター盤のお知らせも交えつつ、久しぶりの「山下達郎で棚からひとつかみ」。

・BOMBER
「BOMBER」は達郎さんの全レパートリーの中でもレコードがライヴに匹敵するヴァージョン。1978年のレコーディングだけど、今聴いてもそれなりの普遍性があると自負しているそうだ。

・マーマレイド・グッドバイ
『僕の中の少年』の2020年リマスター盤から「マーマレイド・グッドバイ」。1988年のレコーディングなので1曲めの「BOMBER」から10年後の作品になる。なぜかメールからのリクエストの圧倒的多数が「マーマレイド・グッドバイ」だったそうだ。ライヴ・ヴァージョンへのリクエストもあったが、ライヴではやったことがないという。「ひじょうに演奏難易度高い曲で、何度も練習したんですけど、結局、あの、青山くんの時代から何度も練習しても、結局満足する出来になりませんで、未だに一度もやったことがありません。ひじょうに難しい(笑)、曲であります。ですので、これも先ほどのBOMBERと同じでレコード・ヴァージョンがライヴを凌駕している曲の少ないものでございます」と達郎さん。

・世界の果てまで
ハガキのリクエストでは「世界の果てまで」がめちゃくちゃきていたそうだ。達郎さんの全シングルの中でもシングル・カットして最も売れなかった曲のひとつだという。ライヴ・ヴァージョンへの御所望が多いけれど、今、曲書いたり、詩の打ち合わせしたりして、新しい音源を引っ張り出す余裕がないとか。今まで「世界の果てまで」をやったのは2014年のマニアック・ツアーでやったきりで、このときに千秋楽が終わった後に、名古屋のライヴ・ハウスのボトムラインで演奏をし、その演奏が比較的いいので今日は2014年10月10日のライヴ。いつものようにP.A.OUT。
曲をかけ終えて。
「オートハープの出だしがちょっと間違えていますね。いいんです、歌がまぁまぁだから(笑)、ふふ」と達郎さん。



・RIDE ON TIMEの演奏について
千葉市のリスナーから「スタジオ録音のRIDE ON TIMEを聴くと、頭の♪青いー、の8部音符を喰うのが掴めなくて、サビ直前の♪おとずーれ、の直前のドラムが入ってきて、おっとっと躓きつつ、ようやく修正するということを40年間繰り返しております。(中略) スタジオ録音のRIDE ON TIMEの頭のシンコペーションを楽しむためのコツがあるようでしたら教えてくださればうれしいです」というメール。
「RIDE ON TIMEのときは4拍刻んで、1,2,3,4,1,2,3,♪青いー、てってっとやってれば取れます。でも一回染みつくと大変なんですよ。お察し申し上げます」と達郎さん。
 
・エンドレス・ゲーム
季節柄多かったのが「エンドレス・ゲーム」。2018年にオンエアしたのは2016年4月17日の横浜関内ホールのライヴ。今日はその三日後の千秋楽、岩手県民会館のライヴ。



・秋の山下達郎で棚からひとつかみ
今週だけではお便りに応えられないので来週も続けて「秋の山下達郎で棚からひとつかみ」。

・プレゼント
番組28周年の感謝を込めて、お便り、リクエストの中から抽選で10名に楽天ポイントギフトカード5000ポイントをプレゼント。プレゼント希望の方はハガキ、メッセージ・フォーム共にご住所、お名前の明記をお願いしますとのこと。

・『POCKET MUSIC』と『僕の中の少年』の2020年リマスター盤
1986年のアルバム『POCKET MUSIC』と1988年のアルバム『僕の中の少年』の2020年リマスター盤が完成。11月25日に二枚同時発売が決定した。ボーナス・トラックは『POCKET MUSIC』が6トラック、『僕の中の少年』は7トラックを収録している。詳しくは山下達郎スペシャル・サイトにて。
https://wmg.jp/tatsuro/

・復刻7インチ・シングル・プレゼント
今回の『POCKET MUSIC』と『僕の中の少年』の2020年リマスター盤二枚購入者から抽選で450名に当時のシングルを復刻した7インチ・レコードをプレゼント。「風の回廊」、「土曜日の恋人」、「踊ろよ、フィッシュ」、そして「GET BACK IN LOVE」の4種類を復刻するとのこと。詳しくは山下達郎スペシャル・サイトにて。
https://wmg.jp/tatsuro/

・邦楽アーティストのベスト3
東京練馬区のリスナーから「人生で観たコンサート・ベスト3の邦楽編も是非よろしくお願いいたします」というお便り。
「邦楽はたくさんありますから。NO.1は1976年の矢野顕子さんの渋谷公会堂でのライヴです。NO.1です、私の人生。すっごいライヴでした、それが本当に(笑)。曰く形容し難いですね(笑)、すっごいライヴ。これが私の人生、NO.1の邦楽のライヴです」と達郎さん。

・アンブレラ
たった一通変わったリクエスト。北海道函館市のリスナーからのリクエストで「アンブレラ」。1977年のアルバム『SPACY』に収録されている。
曲をかけ終えて。
「これもライヴでやったこと一度もありませんし、サンデー・ソングブックでかけたの初めてですね」と達郎さん。

・僕の中の少年
『僕の中の少年』の2020年リマスター盤からタイトル・ソングの「僕の中の少年」。
「これもライヴ・ヴァージョンというご所望をたくさんあるんですけれども。『僕の中の少年』が出たときに一回ライヴでやりましたが、それはテープをバックにしてドラムとキーボードだけと、自分のアコギだけでやったので、全然聴いてて面白くないっす。すいません(笑)。でも、ちゃんとしたリズム・セクションでたぶん演奏が不可能だっていう。この時代はそういう作品がすごく多いんですが。レコードの中だけの世界という。インナー・ワールドという感じでございます」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2020年11月01日は、「秋の山下達郎で棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1462

2020年10月18日 | Sunday Song Book

2020年10月18日プレイリスト「ドゥー・ワップで棚からひとつかみ」
1. DRIVE ME CRAZY / 水口晴幸 "BLACK OR WHITE" '80
2. SH-BOOM / THE CHORDS '54
3. WHY DO YOU HAVE TO GO / THE PARAMOUNTS '61
4. THE MAGIC KISS / THE KEYSTONERS '56
5. WHY / MAD LADS '62
6. HEARTBEAT / THE WHIRLWINDS '63
7. THIS SILVER RING / THE CASTELLES '54
8. CAN'T WE TALK THIS OVER / NOLAN STRONG & THE DIABLOS '57
9. I'LL CRY TOMORROW / THE SERENADERS '64
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■内容の一部を抜粋
・近況
東京はだいぶ寒くなってきたとか。今週も秋の長雨の予報が出ているそうだ。ウイルス感染も一進一退で、巷のニュースもいつもながら暗いものばかり。せめてラジオの番組だけでも、明るく、優しく、柔らかにいきたいと思ってるという。

・ドゥー・ワップで棚からひとつかみ
先週、久しぶりに「スイート・ソウル」をやったところ、好評だったという。今週はさらに達郎さんの趣味で「ドゥー・ワップで棚からひとつかみ」。1950年代前半から1960年代前半のアメリカのヴォーカル・グループの一連の流れをドゥー・ワップと称する。先週のスイート・ソウルと同じ、後付けの言葉ではっきりとした定義とかはない。何がドゥー・ワップで、何がドゥー・ワップではないという論争もあったが、ドゥー・ワップが発祥してもう70年近くになり、そろそろ考古学的世界になってきたという。
一昨年、ワーナーから『ドゥー・ワップ・ナゲッツ』3枚発売して、達郎さんはその年のレコード大賞の企画賞を受賞した。その後、続編を計画して、いろいろと契約問題とか大変だったが、ちょっと視点を変えてインディーから出そうかなと考えているそうだ。今日オンエアする曲はその続編に収録する曲ばかり。世界中で今ドゥー・ワップをこれだけかかるのはこの番組だけ。古い音源もあるので最高の音質とはいかないかもしれないが、全てオリジナルのシングルからリマスターして、できるだけ最高の音質でお届けすると達郎さん。

・DRIVE ME CRAZY
筒美京平さんが亡くなった。たくさんのリクエストが届いているが、今日はドゥー・ワップ特集なので、また日を改めて。筒美京平さんには達郎さんもかわいがってもらったとか。具体的に仕事をしたのはコーラスで手伝ったのが一曲と、筒美京平さんの曲を一回だけ編曲したことがあるとのこと。1980年に元クールスの水口晴幸さんのソロ・アルバムを作ったときに、一曲筒美京平さんに書いてもらって、それを達郎さんが編曲して、当時の「RIDE ON TIME」の演奏メンバー、青山純、伊藤広規、椎名和夫、難波弘之でレコーディングした思い出の一曲。今日はこの曲を追悼の気持ちを込めて。1980年の水口晴幸さんのソロ・アルバム『BLACK OR WHITE』の一曲目、作詞が水口晴幸、作曲は筒美京平、編曲山下達郎の「DRIVE ME CRAZY」。

・SH-BOOM
1950年代前半から1960年代前半のほぼ10年間に、最初はアフリカン・アメリカンのヴォーカル・グループだけだったが、白人の子どもたちが真似し出してホワイト・ドゥー・ワップのムーブメントがあって、こうしたヴォーカル・グループがすごく流行った。今のラップ、ヒップホップに近い運動論だった。ラップ、ヒップホップのおじいちゃんという感じ。まずは超有名なところから。2019年にワーナーからドゥー・ワップを中心にした選曲した『ポップ・ロック・ナゲッツ VOL.8』がリリースされたが、そのコンピの一曲目に入ってるザ・コーズの「SH-BOOM」。ロックンロール発祥の一曲だと言われている。1954年、全米5位。クリュー・カッツというカナダの白人グループがカヴァーして全米NO.1になったが、歴史的にはクリュー・カッツは消えたけれど、コーズは今でもラジオでかかっていて残った。R&Bチャートでは2位。アトランティックのサブ・レーベル、キャットから出ていて、達郎さんは高校生の頃に『ATLANTIC HISTORY OF RHYTHM & BLUES』というコンピに入ってた「SH-BOOM」にノックアウトされたという。同時期にFENのジム・ピューターというオールディーズのDJの番組でドゥー・ワップの特集を聴いて人生が変わってしまったという。以来60年近くドゥー・ワップを泥沼のように聴き続けている。今日かける曲は全て達郎さんの個人コレクションで、ライヴの開演前に流しているものばかり。

・WHY DO YOU HAVE TO GO
テネシーのドゥー・ワップ・グループ、パラマウンツ。リード・ヴォーカルはロバート・ナイト。のちに「EVERLASTING LOVE」で大ヒットを放つが、まだこの頃は十代だった。「WHY DO YOU HAVE TO GO」はデルズのカヴァー。1961年の作品で録音はナシュビルなので音がいい。先程のコーズはアトランティックなのでトム・ダウド。「今聴いても十分な音圧です」と達郎さん。

・THE MAGIC KISS
キーストナーズはフィラデルフィアのグループ。「THE MAGIC KISS」は1956年の作品で、出来がいいので人気曲。昔からラジオでよくかかっていた。1956年にマイナー・レーベルから出たものをエピックが買い取り、リレコして発売。どちらでもいいが達郎さんはエピックの方が音が良くて好きなのだとか。キーストナーズは白人のグループだと言われている。

・ドゥー・ワップとは何か?
1950年代初期から1960年代初期にかけてのアメリカのヴォーカル・グループ、最初は黒人のヴォーカル・グループが中心だったが、白人それもマイノリティーのイタリア系とかポーランド系の少年たちがドゥー・ワップをやりはじめて(ホワイト・ドゥー・ワップ)、その中から白人と黒人の混成、クロスオーバーのグループがたくさん出てきて、そういうものが渾然一体となり、こうしたヴォーカル・グループの大ブームになった。しかもインディーなので少ないものは500枚、それくらいしかプレスのないものは天文学的な値段がして、なかなか手に入らないという。CD化もされているが、ほとんどがブートで板起こし(アナログ盤から録音したもの)、そういうような音の良くないものでも我慢して聴かなければならない。SpotifyとかiTunes、Amazonのprimeとか出てきているが、まだまだデジタル化が遅いという感じ。

・WHY
ハリウッドのグループ、マッド・ラッズはスタックスの同名のグループとは違う。カリフォルニアもドゥー・ワップが盛んな土地だった。プロデュースはH.B.バーナムで、のちにR&Bの有名なアレンジャーになる人。1962年の作品で「WHY」。マッド・ラッズは以前ヤング・スターズと名乗っていて、ドゥー・ワップはグループ名を変えてチャンスを窺う、そんなインディーならではの活動をしていた。

・HEARTBEAT
フィラデルフィアのホワールウインズ。曲のクレジットにはヤング/エリスと書いてあるが、これが鈴木啓志(ひろし)さんの見立てによると、トランプスのアール・ヤングとジミー・エリスではないかということ。1963年の「HEARTBEAT」。

・THIS SILVER RING
フィラデルフィアのキャステルズはフィラデルフィア・スイート・ソウルのいちばんの源泉。ジョージ・グラントという素晴らしい声を持ったシンガーが在籍していた。達郎さんも『ON THE STREET CORNER 3』で「HEAVENLY FATHER」をカヴァーしている。今日は1954年の「THIS SILVER RING」。

・山下達郎で棚からひとつかみ
来週は「山下達郎で棚からひとつかみ」。番組がこの10月で28周年を迎えたこと、今年の4月から楽天カードが番組のスポンサーになり、ウイルス騒ぎで面通しができずにいたが、ようやくそういうことができるようになり、来週25日は日頃の感謝を込めて、楽天ポイント・ギフトカード5000ポイントを抽選で10名にプレゼントすることになったという。詳しくは来週のサンデー・ソングブックで。

・TATSURO YAMASHITA SPECIAL ACOUSTIC LIVE展
「山下達郎 SPECIAL ACOUSTIC LIVE展」は本日10月18日(日)まで福岡PARCOで開催。次は10月24日(土)から11月8日(日)まで札幌PARCOでの開催がはじまる。チケット発売中。詳しくは山下達郎オフィシャルサイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp

・タツローくん卓上カレンダー
毎年作ってるとり・みきさんイラストのタツローくん卓上カレンダー。2021年のカレンダーが山下達郎オンライン・ショップにて受注を明日19日のお昼12時から10月31日までの期間限定で受け付ける。詳しくは山下達郎オフィシャルサイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp

・MUSIC CHRONICLE 〜竹内まりやと辿る音楽の50年
竹内まりやさんが11月3日(火・祝)に午後4時から「楽天カード presents FM FESTIVAL 2020 『MUSIC CHRONICLE 〜竹内まりやと辿る音楽の50年』」という3時間特番に出演する。TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネット。民放FMラジオ誕生50周年で放送される特別番組のメインパーソナリティとして、まりやさんが出演し、彼女が選ぶお気に入りの曲をオンエア。午後6時台の番組3時間目は達郎さんも参加することになった。番組の進行は坂上みきさんが担当し、夫婦放談とはまた少し趣の異なるスペシャル対談をお送りするとのこと。番組の特設サイトでは「あなたの人生の一コマを彩った、"まりや"な1曲」と題したメッセージとリクエストを募集中。
https://tfm.co.jp/fmfes2020/

・CAN'T WE TALK THIS OVER
ドゥー・ワップという言葉ができたのは1960年代後半の話。何がドゥー・ワップで、何がドゥー・ワップではないという論争もあり、プラターズはドゥー・ワップじゃないとか言われたが、今はもう何でもかんでも一緒くたで、すごくファジーになってしまった。そんな中でノーラン・ストロング&ザ・ダイアブロスはドゥー・ワップ・シーンで大変有名なグループ。『ON THE STREET CORNER』の「THE WIND」のオリジナルを歌ったデトロイトのグループ。1957年の「CAN'T WE TALK THIS OVER」も人気の高い曲。

・I'LL CRY TOMORROW
セレネイダーズはジョージ・カーが在籍していたグループ。1964年の最末期の曲「I'LL CRY TOMORROW」。

来年の頭ぐらいには『ドゥー・ワップ・ナゲッツ』のVOLUME.4、5、できれば6ぐらいまで行くつもりだとか。今日かけた曲は大体入るという。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2020年10月25日は、「山下達郎で棚からひとつかみ」
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Sunday Song Book #1461

2020年10月11日 | Sunday Song Book

2020年10月11日プレイリスト「スイート・ソウルで棚からひとつかみ」
1. 風の回廊(LIVE) / 山下達郎 "16/03/04 石川・金沢歌劇座"
2. COMING BACK TO YOU / FIRST CLASS '77
3. HE WHO LAUGHS LAST LAUGHS THE BEST / MONDAY AFTER '76
4. LOVING YOU (IS THE NEXT BEST THING TO HEAVEN) / CONTINENTAL FOUR '75
5. IN A MOMENT / THE INTRIGUES '69
6. SHE CALLS ME BABY / J.KELLY & THE PREMIERS '74
7. I'D LIKE TO SAY I LOVE YOU / THE ELUSIONS '77
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■内容の一部を抜粋
・近況
週末に日本列島を襲った台風は変な台風で南に逃げつつあるとのこと。北上する予報は出てないそうだ。番組は前日録りでどうなってるかわからないが、番組収録の段階では、東京に限ってはそれほど大きな騒動にはならなかったという。

・スイート・ソウルで棚からひとつかみ
朝夕の温度差が激しい今日この頃。この季節、ちょっと物悲しくなってきたので、久しぶりに「スイート・ソウルで棚からひとつかみ」。1960年代末から1970年代の終わりにかけてのアメリカのリズム&ブルースのヴォーカル・グループの音楽で、特に甘く切ない音楽がスイート・ソウルと呼ばれている。達郎さんは昔から大好きでときどき特集しているが、最近番組を聴きはじめたというリスナーからは「スイート・ソウルって何?」という反応があり、褌を締め直して選曲してきたそうだ。ただしベタな曲はかけずに、シングル・オンリーやCDになってないレアな曲が中心。10年ぶり、15年ぶりにかける曲もあり、今までのもののアーカイヴ的な特集だが、曲のよさは折り紙つきとのこと。

・風の回廊(LIVE)
『POCKET MUSIC』がもうすぐリマスター盤で発売されるので、1985年のシングル「風の回廊(コリドー)」にリクエストが集まっている。今日は2016年3月4日に石川県金沢歌劇座でのライヴのP.A. OUT。P.A.はライヴ会場のフロントのスピーカー、PUBLIC ADRESSの略で、P.A.に信号を送る調整卓から出た音を横で録音したものをP.A. OUTという。修正も何もできないガチンコのライヴ・ヴァージョンをリマスタリングしてオンエアしている。

・COMING BACK TO YOU
ボルティモア出身の4人組の黒人ヴォーカル・グループ、ファースト・クラス。ニュージャージーでジョージ・カー、シルヴィア・ロビンソンのプロデュースで名作をたくさん出した。1977年のシングル「COMING BACK TO YOU」はジョージ・カーとシルヴィア・ロビンソンの共同プロデュース。電話の通話料金が3分5セントの時代、交換手が「あと5セント入れないと切れますよ」と言うが、「僕は君のところに帰る」と興奮してる間に電話が切れてしまうというドラマティックな歌。このヴァージョンはアルバムには収録されず、アルバムは違うヴァージョンで、結局シングル・ヴァージョンは未だにCD化されていない。

・スイート・ソウル
東京都台東区の24歳のリスナーから「そもそもスイート・ソウルはどのような音楽ジャンルなのでしょうか?」という質問。
ジャズ、ロックンロール、リズム&ブルース、ヒップホップ、アダルト・オリエンテッド・ロック、フリー・ソウル、ノーザン・ソウル、全部造語。いわゆるアフリカン・アメリカンの音楽を白人のティーンネイジャーの子どもたちに聴かせるのが目的でそのような言葉が生まれたという。スイート・ソウルといっても何がスイート・ソウルで何が違うかなんてものはなく、アメリカではクワイエット・ストームもしくはスロー・ジャムという言葉を使うそうだ。ワシントン州のDJ、メルヴィン・リンゼイがスモーキー・ロビンソンの「QUIET STORM」という曲のタイトルから付けた「QUIET STORM」という番組で柔らかいリズム&ブルースをかける番組を作って、それが1970年代半ばに当たって、そこからアメリカでこうした音楽がラジオでものすごくかかるようになったという。

・HE WHO LAUGHS LAST LAUGHS THE BEST
マンデー・アフターは1970年代半ばにシングル2枚しか確認されていないグループ。プロデューサーがジョン・デイヴィスというフィラデルフィアの有名なプロデューサーなので、たぶんフィラデルフィアのプロダクションの幽霊グループだと思われる。1976年、全米ソウル・チャート98位の「HE WHO LAUGHS LAST LAUGHS THE BEST」。

・LOVING YOU (IS THE NEXT BEST THING TO HEAVEN)
次もフィラデルフィアのグループでコンチネンタル・フォー。ニューヨーク録音の「LOVING YOU (IS THE NEXT BEST THING TO HEAVEN)」(1975年)。曲を書いてプロデュースしているのがパトリック・アダムス。ニューヨーク・ティスコ・シーンの重鎮。

・IN A MOMENT
これもフィラデルフィアのグループ。ジ・イントリーグスの「IN A MOMENT」は1969年、R&Bチャート10位。プロデュースとアレンジはマーティン&ベル。たぶんボビー・マーティンとトム・ベルだと思われる。

・『POCKET MUSIC』と『僕の中の少年』の2020年リマスター盤
1986年のアルバム『POCKET MUSIC』と1988年のアルバム『僕の中の少年』の二作品の2020年リマスター盤が完成。11月25日に二枚同時発売が決定した。それぞれボーナス・トラックを複数曲収録している。アナログ・レコードも同時発売することになったが、音質第一のため二枚組12インチ仕様180グラム重量盤。

・クリスマス・イブ
今年は7インチ・レコードを12月16日発売。今回は1986年に出したホワイト・ヴァイナル仕様での発売で完全生産限定盤。詳しくは山下達郎スペシャル・サイトにて。
https://wmg.jp/tatsuro/

・TATSURO YAMASHITA SPECIAL ACOUSTIC LIVE展
「山下達郎 SPECIAL ACOUSTIC LIVE展」は10月18日(日)まで福岡PARCOで開催。次回は10月24日(土)から11月8日(日)まで札幌PARCOでの開催がはじまる。今週14日(水)からチケット発売される。詳しくは山下達郎オフィシャルサイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp

・souvenir the movie 〜MARIYA TAKEUCHI Theater Live〜 Special Edition
2018年11月に劇場公開されたライヴ・ドキュメンタリー映画『souvenir the movie 〜MARIYA TAKEUCHI Theater Live〜』が、Blu-ray及びDVDとして発売されることになり、11月4日発売予定だったが制作上の都合で11月18日(水)に発売日が変更になった。詳しくは竹内まりやオフィシャルサイトにて。
https://www.mariyat.co.jp

・ブルー・アイド・ソウル
リスナーから「プルー・アイド・ソウルの解説をお願いします」というお便り。
黒人の人に青い目の人がいないので、白人がリズム&ブルースを演奏するときにブルー・アイド・ソウル、白人がリズム&ブルースに憧れて演奏するのをブルー・アイド・ソウルという。今はそれさえも差別用語だという人もいて微妙なことになっている。

・SHE CALLS ME BABY
J・ケリー&ザ・プレミアーズはジョン・ケリーがリード・ヴォーカルで1970年代に何枚かシングルが出ている。「SHE CALLS ME BABY」だけが唯一チャートインしていて1974年、全米ソウル・チャート46位。曲を書いてるのがゲイリー・ナイトとジーン・アレンのナイト&アレンのコンビ。この曲もフィラデルフィアのシグマ・サウンドのレコーディング。

・I'D LIKE TO SAY I LOVE YOU
今度はニューヨーク。マイケル・ザイガーのプロダクション。エルージョンズの1977年の「I'D LIKE TO SAY I LOVE YOU」。

今日オンエアしたものは未だにシングル盤でしか聴けないものがほとんど。ブートでCDになってるがマスター・テープではなくて板起こしなので、この番組の方がいい音がしているとのこと。今回は結果的にそうなったとのこと。あとは全部東海岸だったので、また何週間かしたら特集してみたいそうだ。気が向いたら再来週。

・人生で観た洋楽ライヴのベスト3
東久留米市の超常連のリスナーと中野区の質問魔のリスナーから「先週の放送でフリーが達郎さんの人生で観た洋楽ライヴのベスト3のひとつだと仰ってましたが、あと誰なんですか教えてください」と同様の質問。
「ホリーズ、フリー、そしてジャクソン・ブラウンです。ジャクソン・ブラウンは本当に感動しました。この三つが自分の人生3本指ですかね。そんな感じでございます」と達郎さん。

・世紀越え特番で番組休み
富山県砺波市の超常連のリスナーから、2000年12月31日に世紀越え特番のために番組がなかったという情報。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
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2020年10月18日は、「ドゥー・ワップで棚からひとつかみ」
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Sunday Song Book #1460

2020年10月04日 | Sunday Song Book

2020年10月04日プレイリスト「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. 街物語(LIVE) / 山下達郎 "10/11/08 青森八戸公会堂"
2. STEALER / FREE '70
3. BOBBY'S GIRL / MARCIE BLANE '62
4. PATA PATA / MIRIAM MAKEBA '67
5. CRY BABY / GARNET MIMMS '63
6. 銀色のグラス / ザ・ゴールデン・カップス '67
7. ずっと一緒さ (LIVE) / 山下達郎 "18/09/27 広島上野学園ホール"
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■内容の一部を抜粋
・近況
サンデー・ソングブックは1992年10月にサタデー・ソングブックとして放送がスタートして、本日10月4日で満28周年を迎えることになった。「はじめたときはまだ30代の終わりでしたがですね、それがもう年金受給者になってしまいました。ずいぶん長く(笑)、やってきたものだと思いますが」と達郎さん。この28年のあいだ二回だけ、震災のとき一回と、風邪を引いて昨年一回休んだだけで、あとは一度も絶えることなくやってきたという。目指すは1500回、そして30周年とのこと。30周年になったら何かやってみようと思ってるそうだけれど、28周年はひたすら淡々といつものプログラムで。「その方が今の時代には重要な気がしますので」と達郎さん。

・棚からひとつかみ+リクエスト
今週も引き続き「棚からひとつかみ+リクエスト」。この春からメールを受け付けるようになったが、そうすると鬼のようにメールが届くようになり、今週はとりわけ多いとか。なぜかハガキも前より増えてきたという。radikoのおかげかもしれないが、達郎さんと同世代の方、若い方と、いろいろな世代からお便りがあるそうだ。文字通りうれしい悲鳴をあげてるという。

・街物語(LIVE)
東京都台東区の26歳の中国からの留学生からのお便り。『新参者』のエンディングで達郎さんを知り、その後夢中になって達郎さんの音楽を聴いてるそうだ。バイト先の店長からradikoを教えてもらって番組を聴いているという。2010年のシングル「街物語」はTBSのドラマ『新参者』のテーマ・ソング。今日はライヴで。ちょうど発売した2010年のツアーから。2010年10月8日に青森八戸公会堂で行われたライヴの音源。P.A.OUT。

・STEALER
レコード棚をふと見ると「俺をかけてくれ」と叫んでる奴がいたそうだ。フリーはブリティッシュ・ロックの4人組。1970年の初来日公演は達郎さんも観に行ったとか。人生で観た洋楽ライヴのベスト3のひとつだという。そのときに「新曲をやる」といって演奏をはじめたのがこの「STEALER」。イギリスではチャートに入らず、アメリカでも49位。

・BOBBY'S GIRL
北海道函館市のリスナーからのリクエスト。マーシー・ブレーンはアイドル全盛の時代のガール・シンガー。18歳のときの初ヒット「BOBBY'S GIRL」が1962年、全米3位のミリオン・セラーになった。邦題は「ボビーに首ったけ」。

・最長番組
JFNの最長番組は「JET STREAM」で53周年。初代のパーソナリティーの城達也さんは27年間務められたとか。ミュージシャン関連だと桑田佳祐さんの「やさしい夜遊び」が25周年。木村拓哉さんが25年、福山雅治さんが24年、で、松任谷由実さんはいろいろなところに移動しているが通算38周年だという。

・PATA PATA
東京都豊島区のリスナーからのリクエスト。ミリアム・マケバは南アフリカ出身の女性黒人シンガー。1967年のヒット曲「PATA PATA」は全編、南アフリカの公用語であるコサ語で歌われている。パタパタはダンスの名前。日本では深夜放送を中心にかなりヒットした。ミリアム・マケバは同じ南アフリカのトランペッターのヒュー・マサケラと結婚し、離婚。その後、黒人の人種差別撤廃の運動家、ストークリー・カーマイケル(「ブラック・パワー」という言葉を作った人)と結婚した。南アフリカは人種隔離政策をしていたので人種差別の巣窟で、アメリカのブラック・ミュージックがアフリカ志向を強めてた頃ということもあってヒットに繋がった。

・CRY BABY
達郎さんがミリアム・マケバのCDを探してるときに、横のほうに出ていたのがガーネット・ミムスという黒人シンガーのCD。ガーネット・ミムスの曲をかけようと思っていたら長野県佐久市のリスナーから1970年10月4日に亡くなったジャニス・ジョップリンの曲にリクエストがきていたという。ジャニス・ジョップリンの「CRY BABY」はガーネット・ミムスがオリジナル。ジェリー・ラゴヴォイというプロデューサー、ソングライターは別名ノーマン・ミードで、いわゆるリズム&ブルース界では白人でありながら重鎮の人。先ほどのミリアム・マケバの「PATA PATA」もジェリー・ラゴヴォイのプロデュース。「CRY BABY」はジェリー・ラゴヴォイとバート・バーンズの共作の曲で1963年、R&BチャートNO.1を3週続けた。ジャニス・ジョップリンはジェリー・ラゴヴォイの曲が大好きで、ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニーの「PIECE OF MY HEART」もジェリー・ラゴヴォイの作品。なのでちょっとひねった選曲だが、達郎さんがガーネット・ミムスをかけたいのでオリジナル・ヴァージョンをオンエア。

・『POCKET MUSIC』と『僕の中の少年』の2020年リマスター盤
1986年のアルバム『POCKET MUSIC』と1988年のアルバム『僕の中の少年』、いちばん内省的だった時代の二作品の2020年リマスター盤が完成。11月25日に二枚同時発売が決定した。それぞれいつものようにボーナス・トラックを収録している。アナログ・レコードも同時発売することになったが、音質第一のため180グラム重量盤二枚組12インチ仕様。

・ボーナス・トラック
ボーナス・トラックの選定が難しいそうで、ボツ・テイクが多い割にお聴かせするレベルに達してないのがほとんどだという。『POCKET MUSIC』はカラオケがまだないのでとても大変だったが、いろいろと考えたのでご期待くださいとのこと。

・クリスマス・イブ
今年は7インチ・レコードを12月16日発売。今回は1986年に出したホワイト・ヴァイナルでの発売で完全生産限定盤。詳しくは山下達郎スペシャル・サイトにて。
https://wmg.jp/tatsuro/

・TATSURO YAMASHITA SPECIAL ACOUSTIC LIVE展
「山下達郎 SPECIAL ACOUSTIC LIVE展」が10月3日(土)から福岡のPARCOにてスタート。10月18日(日)まで開催されている。会場では2016年に新宿 LOFTで開催したアコースティック・ライヴからの2曲と、2014年に名古屋 BOTTOM LINEで行ったライヴハウスのライヴから「THE WAR SONG」を今回のライヴ展のために新たに映像編集とミックスを施して上映している。開催の前半と後半でアコースティック・ライヴの曲目が一部変わるとのこと。その他にもアコースティック・ライヴや昨年のツアーの衣装や、ステージの原画の展示をしている。詳しくは山下達郎オフィシャルサイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp

・銀色のグラス
相変わらず訃報が相次いでいる。ゴールデンカップスのドラムのマモル・マヌーさんと、ベースのルイズルイス加部さんが相次いで逝去。これでゴールデンカップスのオリジナル・メンバーはエディ藩さん、ただ一人になった。達郎さんはグループサウンズの中でもゴールデンカップスはいちばんライヴを観たグループだという。特にオリジナル・メンバーのときが本当に好きで通ったとか。1967年のセカンド・シングルの「銀色のグラス」は橋本淳作詞、鈴木邦彦作曲といういわゆる歌謡コンビの作品だが、原型を留めないパンキッシュなアレンジを施している。

・ずっと一緒さ (LIVE)
竹内結子さんがお亡くなりになった。達郎さんもショックを受けているという。2008年に『薔薇のない花屋』というドラマの主題歌「ずっと一緒さ」を達郎さんが担当した。このときのドラマの主演女優が竹内結子さんだった。達郎さんは打ち上げに参加しお目にかかったことがあるそうだ。「なんて言いましょうかですね、輝くばかりのオーラと言いましょうか、そういう方でした。すごく鮮烈な印象がそれに関してはあります。本当にご冥福をお祈りしたいと思います」と達郎さん。「ずっと一緒さ」にも山のようなリクエストが届いてるとか。今日は2018年9月27日、広島上野学園ホールでのライヴ・ヴァージョン。P.A.OUT。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2020年10月11日は、「スイート・ソウルで棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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