Sunday Song Book #1415

2019年11月24日 | Sunday Song Book

2019年11月24日プレイリスト「リクエスト特集」
1. RECIPE(レシピ) / 山下達郎 11月27日発売ニュー・シングル
2. SUMMERTIME BLUES / EDDIE COCHRAN '58
3. THIS WILL BE / NATALIE COLE '75
4. HOW 'BOUT US / CHAMPAIGN '81
5. RAIN AND TEARS / APHRODITE'S CHILD '68
6. TO LOVE SOMEBODY / JAMES CARR '69
7. MR. SANDMAN / THE CHORDETTES '54
8. FOREVER IN LOVE / THE DREAM-AIRS '85
9. SOUTHBOUND #9 (LIVE) / 山下達郎 11月27日発売ニュー・シングル
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録しているそうだ。PERFORMANCE 2019も来週12月1日(日)の熊本城ホールのこけら落とし公演を残すのみとなった。ツアーのあとは仕事場の整理、それが終わると曲書き、そしてレコーディングを続行するというスケジュール。

・リクエスト特集
今週も引き続き「リクエスト特集」。ツアーも終わるのでそろそろまとまった特集ができそうとのこと。

・RECIPE(レシピ)
いよいよ今週11月27日にニュー・シングル「RECIPE(レシピ)」が発売される。木村拓哉さん主演の日曜劇場「グランメゾン東京」も佳境に入ってきた。

・SUMMERTIME BLUES
エディ・コクランの1958年、全米チャート8位の「SUMMERTIME BLUES」。「寒いときに聴くサマータイム・ブルースもいい感じ。なんつたってこのときエディ・コクラン19歳ですからね。それで21歳で死んじゃうんですから、これもう、大変なものです。最高(笑)。エディ・コクラン大好き」と達郎さん。

・THIS WILL BE
ナタリー・コールの1975年のデビュー・ヒット。全米ソウル・チャートNO.1、全米6位の「THIS WILL BE」。チャック・ジャクソンとマーヴィン・ヤンシーのインディペンデンツのプロダクション・チーム。

・HOW 'BOUT US
ナタリー・コールに続いてシカゴ・レコーディング。シャンペインの1981年のデビュー・ヒット。全米ソウル・チャート4位の「HOW 'BOUT US」。

・番組収録について
リスナーから「サンソンの収録で編集されているところはあるのでしょうか? トーク部分を録り直すとかあるのでしょうか? 何かでサンソンの収録は一回3時間かかると読んだことがありましたが」という質問。
「今はそんなにかかりません。割と短めに出来ます。むかしはなんか迷いが多かったので。台本がないのでですね、むかしは試行錯誤してました。最近は慣れました。27年もやっとりますのでですね(笑)。私、お聴きになっておられればわかるとおり、ときどきヤバいこと言うのでですね、そういうところはカットされます。生だと怖くてできません。だから生はやりません。よろしくお願いします(笑)。へへ」と達郎さん。

・RAIN AND TEARS
アフロディーテス・チャイルドはギリシャのいわゆるプログレ系のグループ。ヴァンゲリスが在籍していたことで有名。1968年のシングル「RAIN AND TEARS」がヨーロッパで大ヒットした。日本でもヒットした。

・TO LOVE SOMEBODY
ジェームス・カーはメンフィス、ゴールドワックス・レーベルの看板シンガー。1969年、R&Bチャート44位の「TO LOVE SOMEBODY」。ビージーズのカヴァー。

・クリスマス・イブ 2019 VERSION
今年も12月11日から12月25日までクリスマス期間限定で発売する。既存収録曲に今年はPERFORMANCE 2019からのライヴ音源で「BELLA NOTTE」と「SMOKE GETS IN YOUR EYES」を追加収録。で、今年はとり・みきさんのタツローくんのグリーティング・カードが封入されている。

・LINE スタンプ
とり・みきさんによる描き下ろしのタツローくんLINE スタンプが12月発売予定。詳しくはワーナーミュージックの山下達郎サイトにて。
https://wmg.jp/tatsuro/

・感激した食事
リスナーからグランメゾン東京にちなんで「達郎さんは召し上がった中で感激されたことはありますか?」という質問。
2000年前後に大阪の新世界で食べたしめ鯖とかが美味しかったという。大阪の甘いお酢が達郎さんに合うとのこと。博多で食べたラーメンとかいろいろあるそうだ。

・『食事』で棚からひとつかみ
食べ物ネタで一度棚からひとつかみをやったことがあるので、来週は『食事』で棚からひとつかみの予定。

・MR. SANDMAN
リスナーからバーバーショップ・スタイルについての質問。ヴォイシングのスタイルのことで、床屋でみんなでハモったのでバーバーショップ・スタイルという。メロディの上にハーモニーがあって、下にハーモニーがあって、ベースがあって、普通は四声だが、バーバー・ショップ・スタイルはメロディの上にひとつメロディが付いている。ザ・コーデッツの「MR. SANDMAN」は1954年のミリオン・セラー。全米NO.1を7週続けた。コーデッツは女性4人組のヴォーカル・グループ。

・FOREVER IN LOVE
PERFORMANCE 2019の開演前にながれている客入れドゥーワップを、Shazamというアプリで曲を見つけていたリスナーから、1曲だけわからなかった曲があるのでとリクエスト。達郎さんによると毎回27,8曲ドゥーワップをかけているそうだ。今回は1980年代にレコーディングされたドゥーワップが含まれていて、それがわからなかったという曲だった。その曲はザ・ドリーム・エアーズの「FOREVER IN LOVE」で、曲を書いてるのはデイヴ・アントレル。医学博士の人でレコード・コレクターとしても有名で、ドゥーワップをすべてひとりだけでパートを作り、'70年代から'80年代にかけてレコーディングしていた。ファイブ・アーケイズやドリーム・エアーズという名義で作っていたとか。「FOREVER IN LOVE」は1985年にひとりですべてのパートを作ってレコーディングしているが、一聴したら'80年代の作品とは思えないもの。超どマイナーな作品なのでShazamで見つからなかったのかもしれないと達郎さん。デイヴ・アントレルは1995年に46歳で亡くなった。

・SOUTHBOUND #9 (LIVE)
今週11月27日にニュー・シングル「RECIPE(レシピ)」が発売されるが、カップリングの「SOUTHBOUND #9」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2019年12月01日は、「『食事』で棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1414

2019年11月17日 | Sunday Song Book

2019年11月17日プレイリスト「リクエスト特集」
1. RECIPE(レシピ) / 山下達郎 11月27日発売ニュー・シングル
2. LOVE THE ONE YOU'RE WITH / STEPHEN STILLS '70
3. BE A SOLDIER / TERRY DAY '63
4. BOOGIE MAN / FREDDIE KING "WOMAN ACROSS THE RIVER" '73
5. KEEP ON SEARCHING / MARGIE ALEXANDER '74
6. I'LL COME RUNNING BACK TO YOU / SAM COOKE '57
7. GRADUATION DAY (STUDIO VERSION) / THE BEACH BOYS '65
8. DOING THE MEATBALL / THE SECTION "THE SECTION" '72
9. 永遠のFULL MOON (LIVE) / 山下達郎 "81/03/11 六本木 PIT-INN"
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■内容の一部を抜粋
・近況
全国ホール・ツアー「PERFORMANCE 2019」もあと残り2本になった。「先週、東京の渋谷公会堂、LINE CUBE SHIBUYA、新装になりました。なかなかいい音がするホールでございましたが、いかんせん、この番組で申し上げておりますように(笑)、終演時間がうるさいのでですね、6時開演。それにも関わりもせずお出でくださいましたお客さまありがとうございます。先週の月火と無事に終了しました。今週、明後日火曜日、宇都宮市文化会館。6月10日のやるはずだった公演の振替でございます。いつもは宇都宮はですね、初日の次か、その次ぐらいで、ずーっと続いてるんですけど、珍しくラス前。プリ千穐楽でございます。成熟した演奏をお聴きいただけます(笑)。宇都宮のみなさん、お楽しみにお持ちください。先日の台風で被災されたみなさま、お見舞い申し上げます。めげずに是非ともお運びくださいませ。お願いします。で、これが終わりますと残り、12月1日の熊本城ホールのこけら落とし。これが千穐楽、こけら落としですけれど千穐楽というですね、初日が千穐楽、よくわかりませんが。しつこい」と達郎さん。

・リクエスト特集
今週も引き続き「リクエスト特集」。ライヴが一段落したのでふた月前からの分も残りものには福という感じで応えてゆくとか。

・RECIPE(レシピ)
11月27日発売のニュー・シングル「RECIPE(レシピ)」はTBS系の日曜劇場の新番組『グランメゾン東京』の主題歌。主演は木村拓哉さん。

グランメゾン東京
https://www.tbs.co.jp/grandmaisontokyo/

・LOVE THE ONE YOU'RE WITH
スティーヴン・スティルスはバッファロー・スプリングフィールドからCSN、CSN&Yを経てソロになった。1970年のソロ・デビュー・シングル「LOVE THE ONE YOU'RE WITH」は全米チャート14位。スティルスのソロ名義でいちばんヒットしたシングル。「この曲はひとりで全部やっております。オルガン、ギター、ドラムは入ってないんですよね。で、オルガンの切り込み方とか、あと後半でスティール・ドラムが入ってるんですけれど、こういうところのセンスが、この人ラテンの素養がものすごくある。南部人ですのでですね。素晴らしい一曲であります。コーラスも豪華なラインナップでございます」と達郎さん。

・BE A SOLDIER
テリー・デイはテリー・メルチャーのことでドリス・デイの息子。1963年のソロ・シングル「BE A SOLDIER」はプロデュースがフィル・スペクター、アレンジがジャック・ニッチェでウォール・オブ・サウンドの典型。でも全然ヒットしなかったが、今では入手困難。もともと入手困難で日本盤も発売されたがこちらもメガ・レアになっている。
曲をかけ終えて「ハル・ブレインものすごい手数」と達郎さん。

・BOOGIE MAN
ブルース三大キングのひとりフレディ・キング。1973年にレオン・ラッセルのシェルター・レーベルでレコーディングした「BOOGIE MAN」は、プロデュースと曲とピアノがレオン・ラッセル。アルバム『WOMAN ACROSS THE RIVER』から。

・KEEP ON SEARCHING
マージー・アレキサンダーはジョージア生まれの黒人女性シンガー。クラレンス・カーターに認められてクラレンス・カーターのバック・コーラスをやっていたが、クラレンス・カーターのプロデュースで1974年にシングル「KEEP ON SEARCHING」を出した。作曲・プロデュースがクラレンス・カーター。1974年、全米ソウル・チャート50位。

・リフレッシュ
リスナーから「達郎さんは疲れたなぁというとき、どういうふうにリフレッシュしていますか?」という質問。
「私、疲れたら酒飲んで寝ますと言いたいところですけれど、本当にリフレッシュするときはですね、ネットで(笑)、レコード屋のカタログ見てですね、やります。そうすると本当にリフレッシュするんです。もうそういう性格なんですよね。レコード屋のカタログ見てですね、持ってないやつを探して、それがいちばんリフレッシュします。うしろでドゥーワップかけていれば完璧です」と達郎さん。

・I'LL COME RUNNING BACK TO YOU
サム・クックの「I'LL COME RUNNING BACK TO YOU」は1957年、全米R&BチャートNO.1、全米でも18位まで上がった。

・ニュー・シングルのカップリング
「RECIPE(レシピ)」のカップリングは現在続行中のPERFORMANCE 2019からライヴ音源で「SOUTHBOUND #9」。1998年のアルバム『COZY』の収録曲で、長いことライヴでは演奏不可能な曲だったが、いろいろとがんばってライヴで演奏できるようになった。

・クリスマス・イブ
今年も12月11日から12月25日までクリスマス期間限定で発売する。既存収録曲に今年は未発表音源2曲に、とり・みきさんのタツローくんのグリーティング・カードが封入している。詳しくはワーナーミュージックの山下達郎サイトにて。
https://wmg.jp/tatsuro/

・GRADUATION DAY(STUDIO VERSION)
リクエストはフォーシーズンズの「GRADUATION DAY」だったが、フォーシーズンズは「GRADUATION DAY」をやってないため、たぶんフォーフレッシュメンと間違えてると思われる。ビーチボーイズのライヴでやってる「GRADUATION DAY」のほうが今のベスト・テイクだと思われるので、達郎さんはビーチボーイズの「GRADUATION DAY」を選曲。それで1965年のスタジオ・レコーディングのテイクが2 IN 1のCD『TODAY & SUMMER DAYS AND SUMMER NIGHTS』のボーナス・トラックに収録されているので、今日は「GRADUATION DAY」のスタジオ・ヴァージョンでオンエア。

・DOING THE MEATBALL
ザ・セクションの1972年のファースト・アルバム『THE SECTION』から「DOING THE MEATBALL」。

・永遠のFULL MOON(LIVE)
1979年のアルバム『MOONGLOW』収録曲の「永遠のFULL MOON」は'80年代末からライヴでは一度も演奏してないので、またそろそろライヴでやろうかなと思ってるそうだ。今日はちょっと古いライヴ・ソースで、1981年3月11日の今は亡き六本木ピットインでのライヴ・ヴァージョン。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2019年11月24日は、引き続き「リクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp
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佐野元春『或る秋の日』

2019年11月16日 | 佐野元春

個人サイトに佐野元春のアルバム『或る秋の日』のレビューをアップしました。
よろしくお願いします。

もうすぐ季節が変わる
アルバム収録曲「いつもの空」の一節ですが、
今年はいつまでも暑くて秋が短く、冬がもう訪れようとしてますね。
100年、150年に一度の大雨が降り、
昨年は西日本が、今年は東日本が大災害を被りました。
被災された方にお見舞いを申し上げます。

新しいアルバム『或る秋の日』。
最初はアウトテイク集じゃないかと、スイマセン、思ってました。
でも聴いてみると全然そんな感じではなかった。
曲のながれが素晴らしいですね。
「最後の手紙」から「いつもの空」、「或る秋の日」のながれ。
それから「永遠の迷宮」から「みんなの願いかなう日まで」のながれ。
いい、ひじょうにいい。
アナログ盤でも聴いてみたくなり予約しました。

アナログ盤といえば1989年の『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』が
今週11月13日にリリースされました。
こちらも発売告知、11月6日でしたか、直後にネットで予約したんですが、
入荷が遅れているとのことでまだ手にしてません。
プライム会員なのに。。

『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』は当時、CDを買ったのでLPは持ってませんでした。
これとか山下達郎のライヴ盤『JOY』のアナログは常にウォントリストの最上位。
それが復刻されるなんて日が来るとは。
『JOY』はもう諦めてますが。

それではみなさま、短い秋をお楽しみくださいませ。
僕は『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』のLPが来るのを楽しみにして待ちます。
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Sunday Song Book #1413

2019年11月10日 | Sunday Song Book

2019年11月10日プレイリスト「リクエスト特集」
1. RECIPE(レシピ) / 山下達郎 10月09日発売ニュー・シングル
2. MIDNIGHT AT THE OASIS / MARIA MULDAUR '74
3. SHE'S NOT LIKE ANY GIRL / THE GIBSONS '67
4. AIN'T LOVE WONDERFUL / THE FANTASTIC FOUR '67
5. A WOMAN OF THE WORLD / LAURA NYRO "WALK THE DOG AND LIGHT THE LIGHT" '93
6. WIVES AND LOVERS / ANDY WILLIAMS "THE WONDERFUL WORLD OF-" '64
7. HOT SMOKE AND SASAFRASS / BUBBLE PUPPY '69
8. いつか(SOMEDAY)(LIVE) / 山下達郎 "14/10/10 名古屋 BOTTOM LINE"
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録しているそうだ。全国ホール・ツアー、PERFORMANCE 2019は残り4本。明日11月11日(月)、明後日12日(火)は風邪を引いて中止になった7月の中野サンプラザ公演の代わりで新装された渋谷公会堂、LINE CUBE SHIBUYA。これが終わると2本。11月19日(火)は難波弘之さんの病気のため延期になった6月10日の宇都宮の振替公演。12月1日(日)は熊本城ホールのメインホールのこけら落とし公演。

・リクエスト特集
今週も引き続いて「リクエスト特集」。リクエストの幅も昔に比べて広がってるので、いろいろヴァリエーションつけて「棚つか」みたいな感じで作れてるとか。

・RECIPE(レシピ)
10月20日(日)にスタートしたTBS系の日曜劇場の新番組『グランメゾン東京』。主演は木村拓哉さん。このドラマの主題歌を達郎さんが担当している。タイトルは「RECIPE(レシピ)」でこの間ずっとテレビ・サイズのショート・ヴァージョンしか放送できなかった。11月27日にシングル発売するので本邦初のフル・サイズをオンエア。「RECIPE(レシピ)」のカップリングは現在続行中のPERFORMANCE 2019からライヴ音源で「SOUTHBOUND #9」。1998年のアルバム『COZY』の収録曲で、長いことライヴでは演奏できなかったが、最近はいろいろと手練手管を使ってできるようになり、今年はじめて人前で演奏した作品。「ライヴがまだ1本残ってる段階で発売するんですけれど、まぁ気は心ですね。あまり、あの、まぁいいや。あまり理由になってないかもしれませんが(笑)。そういうことでございます。何がそういうことかわかりませんけれど(笑)」と達郎さん。「RECIPE(レシピ)」はドラマがフランス料理の話なのでそこに寄せた感じ。大人の臨場感あるドラマなので、音楽は優しめに、優しめに作ったそうだ。

・グランメゾン東京
https://www.tbs.co.jp/grandmaisontokyo/

・MIDNIGHT AT THE OASIS
マリア・マルダーの1974年の全米4位「MIDNIGHT AT THE OASIS」。邦題は「真夜中のオアシス」。エイモス・ギャレットのギターにみんなショックを受けたと達郎さん。ドラムはジム・ゴードン。プロデュースはレニー・ワロンカー、ストリングスはジャック・ニッチェ。マリア・マルダーはもともとジム・クウェスキン&ザ・ジャグ・バンドに在籍していて、ジェフ・マルダーと結婚してマリア・マルダーになった。

・SHE'S NOT LIKE ANY GIRL
達郎さんが最近買ったCDから。今週はリクエスト特集だが一曲だけ紛れ込ませたとか。ギブソンズはイギリスの4人組で素晴らしいハーモニーのグループ。シンバラインとの抱き合わせでそれぞれ14曲ずつ収録、リリースされた全作品をCD化したコンピレーション盤『60s UK HARMONY POP BATTLE ROYALE』がティーンズヴィルから9月にリリースされた。「SHE'S NOT LIKE ANY GIRL」は1967年の曲で、曲を書いてるのはロッキンベリーズのジェフ・タートン。ロッキン・ベリーズでも作品化されてる。邦題は「ただひとりのキミ」。

・AIN'T LOVE WONDERFUL
ザ・ファンタスティック・フォーはデトロイトの黒人ヴォーカル・グループ。1967年の全米R&Bチャート6位、全米63位の「THE WHOLE WORLD IS A STAGE」のB面で「AIN'T LOVE WONDERFUL」。B面なのでコンピにも入らない曲。

・カウベル
リスナーから「プラスティック・ラヴ」で三谷泰弘さんが叩いていた楽器はなんですか?」という質問。
「カウベルです。必死になって叩いています」と達郎さん。

・A WOMAN OF THE WORLD
ローラ・ニーロの1993年のアルバム『WALK THE DOG AND LIGHT THE LIGHT』(邦題は『抱擁 ~ 犬の散歩はお願いね、そして明かりはつけておいて』)の2曲め「A WOMAN OF THE WORLD」。訳詞しようと思ったが難解な詩なのでやめたと達郎さん。私は愚かな少女だったけれど今は成熟した大人だという女性の成熟に対する歌だとか。このときの来日公演を達郎さんは追っかけて大阪公演、名古屋公演と聴きに行き、名古屋の最終公演のあと、中華料理屋で二人で飲んだくれて、そのとき撮った写真は二人とも酔っ払った顔だが、とってもいい話が聞けたそうで、そんな思い出とともにある作品なのだという。

・断捨離
ツアーが終わればいよいよレコーディングに本腰を入れる予定だが、その前にいろいろと準備があって、今年中は仕事場の掃除、整理、CDの整理、山積みの本の整理と断捨離をはじめないといけないとか。

・スコット・ウォーカー
ツアーが一段落すればスコット・ウォーカーの特集を考えていて、その前に資料集めたりするのが大変だと達郎さん。

・WIVES AND LOVERS
アンディ・ウィリアムスがバート・バカラックの曲を録音した作品を教えてほしいというお便りを読んで。せっかくなのでバカラック作品をアンディ・ウィリアムスが歌った曲をオンエア。アンディ・ウィリアムスの1964年のアルバム『THE WONDERFUL WORLD OF ANDY WILLIAMS』は全米9位。この中に収録された「WIVES AND LOVERS」。ジャック・ジョーンズが「WIVES AND LOVERS」でグラミーを獲ったが、アンティ・ウィリアムスも歌がうまい。旦那様が浮気しないように、ちゃんときれいな格好をして家で待って、帰ってきたら彼の腕に飛び込んで、という歌。「今のジェンダー、アレからすれば、眉をひそめるような。でもまぁそういう時代ですから。50年以上前」と達郎さん。

・HOT SMOKE AND SASAFRASS
千葉県我孫子市の超常連のリスナーからしつこのリクエスト。バブル・パピーはテキサス、ヒューストンのサイケ・ロック・バンド。いわゆるワン・ヒット・ワンダー。1969年、全米14位の「HOT SMOKE AND SASAFRASS」。

・いつか(SOMEDAY)(LIVE)
2014年10月10日に名古屋のボトムラインで行われたライヴから「いつか(SOMEDAY)」。アンコールのいちばん最後の曲。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2019年11月17日は、引き続き「リクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1412

2019年11月03日 | Sunday Song Book

2019年11月03日プレイリスト「リクエスト特集」
1. 世界の果てまで / 山下達郎 '95
2. GIMME SOME LOVIN' / THE SPENCER DAVIS GROUP '67
3. KEEP IN TOUCH / THE CHOICE FOUR "THE CHOICE FOUR" '75
4. LET'S CELEBRATE / MIDNIGHT STAR "PLANETARY INVASION" '84
5. SOUL SEARCHING / AVERAGE WHITE BAND "SOUL SEARCHING" '76
6. RIVER DEEP-MOUNTAIN HIGH / IKE & TINA TURNER '66
7. MESSY BESSY (1949 VERSION) / DAVE BARTHOLOMEW '49
8. OL'55 / 竹内まりや 10月09日発売ニュー・シングル
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は直近で収録しているそうだ。全国ホール・ツアー「PERFORMANCE 2019」は先週の10月26日(土)、27日(日)に本来の千穐楽だった沖縄公演が終了し残り4本となった。来週、新装になった渋谷公会堂、LINE CUBE SHIBUYAで11月11日(月)、12日(火)に行う。6月10日の宇都宮は11月19日(火)に振替公演を行う。12月1日(日)には熊本城ホールのメインホールのこけら落とし公演を行うことが決まっている。「ひじょうに散発的でありますが、それでもまぁ一段落しましたが、そうしますとですね、ツアー中にできなかった雑用の山であります。なんか雑用ですと落ち着かないという。旅やってますとそういうの一切なしでございますので、そっちのほうが楽だったりしますが。ぶつぶつ言ってもしようがありません(笑)」と達郎さん。

・リクエスト特集
今週も引き続き「リクエスト特集」。

・世界の果てまで
この季節になると「世界の果てまで」のリクエストが増えてくるそうだ。1995年のシングル。横須賀市の超常連のリスナーからは介護のお便り。「おつかれさまでございます。無理なさらないように。私も母親の介護結構やりました」と達郎さん。

・GIMME SOME LOVIN'
スペンサー・デイヴィス・グループの「GIMME SOME LOVIN'」は1967年、全英2位、全米7位の大ヒット・ソング。

・KEEP IN TOUCH
ザ・チョイス・フォーはヴァン・マッコイのプロデュースでアルバム3枚ほど出した黒人4人組のヴォーカル・グループ。1975年のセカンド・アルバム『THE CHOICE FOUR』のB面最後に入ってる「KEEP IN TOUCH」。アレンジ、コンダクト、プロデュース・バイ・ヴァン・マッコイ。作詞作曲もヴァン・マッコイ。ヴァン・マッコイはスタッフのメンバーをはじめ、ニューヨークのミュージシャンでレコーディングするので、フィリー・サウンドに聴こえるがニューヨーク・レコーディング。ドラムは、リック・マロッタ、スティーヴ・ガッド、クリス・パーカー。ギターはジョン・トロペイ、デヴィッド・スピノザ、ヒュー・マクラッケン。ヴァン・マッコイのピアノ、アディショナル・キーボードはリチャード・ティーとレオン・ペンダーヴィス。ベースはゴードン・エドワーズ。

・二十代の自分に向かって言葉をかけるとしたら
26歳になったリスナーから「達郎さんが私と同じ世代だった自分に向かって言葉をかけるとしたら何と伝えたいと思いますか?」というお便り。
昔も同じような問いがあり、そのときは「今でもなんとかなってるから安心しろ」というセリフを言ったとか。

・LET'S CELEBRATE
9人編成の大所帯バンド、ミッドナイト・スター。1984年のアルバム『PLANETARY INVASION』から「OPERATOR」が大ヒット。でもアルバムの中で達郎さんが好きな曲は「LET'S CELEBRATE」。当時なぜシングル・カットしなかったのかなと達郎さん。のちにレジーとヴィセントのキャロウェイ兄弟が独立してキャロウェイを結成する。

・SOUL SEARCHING
アベレージ・ホワイト・バンドの1976年のセカンド・アルバム『SOUL SEARCHING』はプラチナ・アルバムになった名盤。その中から「SOUL SEARCHING」。プロデュースはアリフ・マーディン。

・RIVER DEEP-MOUNTAIN HIGH
千代田区の超常連のリスナーから「フィル・スペクターのレコーディングにクレジットされてるジム・ゴードンはデレク&ドミノスのジム・ゴードンですか? 」という質問と「『BACK TO MONO』からジム・ゴードンが参加している曲をお願いします」というリクエスト。
同一人物ですと達郎さん。ジム・ゴードンはドラマーで、お母さんを殺害して服役したりといろいろあったが、そういうことを超えて超一流のドラマーとして最近再評価されている。フィル・スペクターのレコーディングはほとんどがハル・ブレインを起用していたけれど、'60年代後期になり、いろいろあって、スタジオ・ミュージシャンの集団のレッキング・クルーと揉めたりした。フィル・スペクターだからウォール・オブ・サウンドのエコーに隠れてドラムのテクニックがはっきりとわかりづらいそうだ。資料によるとジム・ゴードンがクレジットされているのはアイク&ティナ・ターナーの1966年の「RIVER DEEP-MOUNTAIN HIGH」。実はこのシングルもティナ・ターナーのソロなのだが、クレジットはアイク&ティナ・ターナーになっている。アメリカでは88位の大惨敗だが、イギリスでは3位と大ヒット。このあたりからアメリカとイギリスで、例えばフィル・スペクターとビーチボーイズは評価が大きく別れてくる分岐点になっている。「RIVER DEEP-MOUNTAIN HIGH」はエリー・グリーニッチの作品。アレンジはジャック・ニッチェ。エンジニアはラリー・レヴィン。プロデュースはフィル・スペクター。

・MESSY BESSY (1949 VERSION)
6月にデイヴ・バーソロミューが亡くなった。享年100歳。デイヴ・バーソロミューはニューオリンズの偉大なプロデューサー。ニューオリンズ・サウンドの立役者で、特にファッツ・ドミノの一連のヒット曲の共作と大ヒットで有名。トランペット奏者で自分の作品をいくつか出している。その最初の頃の1949年の「MESSY BESSY」にリクエスト。ドラムはアール・パーマー。サックスはクラレンス・ホール。

・新曲「RECIPE(レシピ)」のフル・ヴァージョン
来週オンエア予定。それまではTBS系の日曜劇場の新番組『グランメゾン東京』で聴いてくださいとのこと。
https://www.tbs.co.jp/grandmaisontokyo/

・OL'55
10月9日発売のまりやさんの新曲「旅のつづき」のカップリングにリクエスト。「OL'55」はトム・ウェイツの作品。それをセンチメンタル・シティ・ロマンスと一緒にカヴァーしている。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2019年11月10日は、引き続き「リクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp
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