2020年05月31日プレイリスト「山下達郎 おうちカラオケ&おうちアカペラで棚からひとつかみ」
1. ヘロン (HOME KARAOKE) / 山下達郎 "おうちカラオケ"
2. BLOW (HOME KARAOKE) / 山下達郎 "おうちカラオケ"
3. MISTY MAUVE (HOME KARAOKE) / 山下達郎 "おうちカラオケ"
4. MAGIC TOUCH (HOME KARAOKE) / 山下達郎 "おうちカラオケ"
5. BELLA NOTTE (HOME ACAPPELLA) / 山下達郎 "おうちアカペラ"
6. REMEMBER ME BABY (HOME ACAPPELLA) / 山下達郎 "おうちアカペラ"
7. CLOSE YOUR EYES (HOME ACAPPELLA) / 山下達郎 "おうちアカペラ"
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
全国的に緊急事態宣言が解除されたが、なかなか予断を許さない状況で、引き続き感染に気をつけつつ生活をしていかなければならない状態が続くと思われる。
「引き続き冷静さと寛容さで、みなさんで助け合って、労りあってやってまいりましょう」と達郎さん。
・山下達郎 おうちカラオケ&おうちアカペラで棚からひとつかみ
必要に迫られて番組の収録もテレワーク作業になり二月近くが経過。ずーっと続けたきた「山下達郎のライヴで棚からひとつかみ」も、だんだんリクエストが散らばってきたそうだ。思いつきではじめたおうちアカペラが好評で、今週はそれでやってみようということになったとか。
「私、山下達郎のオリジナル・カラオケで、私、山下達郎がうちで歌うという、題しておうちカラオケ。そして『ON THE STREET CORNER』のアカペラのカラオケをバックにおうちアカペラ。おうちカラオケ&おうちアカペラで今日は棚からひとつかみ」。「今日は今までライヴで全くやったことがない、もしくはほとんどやったことのないという曲を選んでやってみることにしました」と達郎さん。
・ヘロン
まずはおうちカラオケ。ステージで再現難易度が最も高い「ヘロン」。1998年のシングル。「レコードの音が厚すぎてライヴの十人編成だと再現性に難があるというですね。それから(笑)、歌がめちゃくちゃ難しい。こっちの方が大きいですね。そういういろいろなものなので。うちで歌っても難しかったです」と達郎さん。
・BLOW
1992年のシングル「アトムの子」のカップリング「BLOW」。アルバム『RARITIES』に収録。「これも演奏難易度の高い曲で、一、二度ツアーでやりましたが、このレコーディングのテンポがなかなか実現できません。ものすごくベースが難しいので。ですので奏法を変えようかとか、いろいろなことを考えております。近いうちにまた挑戦してみたいと思っております。これアメリカズ・カップというヨットレースのために作曲した曲なので、ああしたヨットの疾走してるところでこれをお聴きいただくと世界でいちばんフィットする音楽でございます」と達郎さん。
・MISTY MAUVE
鈴木雅之さんに書き下ろした「MISTY MAUVE」。「GUILTY」、「おやすみ、ロージー」と一緒に鈴木雅之さんのセカンド・アルバム『RADIO DAYS』に書き下ろした曲で、達郎さんのセルフ・カヴァーはアルバム『RARITIES』に収録。「今日はこれをですね、鈴木マーチンのオリジナル・カラオケが発売されておりますので、これに(笑)、乗っかってやってみようと。まっ、キーもおんなじですし、こちらもアレンジも自分ですので」と達郎さん。
・MAGIC TOUCH
1993年のシングル「MAGIC TOUCH」。1998年のアルバム『COZY』にも収録。「この曲は本当に今までライヴでやったことがありません。オール・マシン・ミュージックなので演奏がですね、ステージで、リズム隊が再現が難しいということと、あとは1993年にシングルで書き下ろしたんですけれども、あんまりヒットしなかったというのもあって(笑)、そういう、トラウマがありまして。一度もライヴにかけたことがありません。ですがこの曲は槇原敬之さんがカヴァーしてくださいまして、それの影響かもしれませんけれど、最近ご所望がとっても多くてですね、じゃあ、なんか一回ライヴでやってみようかなと思っとりますが、まだちょっとそこまで到達しておりません」と達郎さん。
曲をかけ終えて。
「うちで歌いますとスタジオでやるよりも、こうなんと言いましょうかね、うまく言えないですけどメロウな感じで(笑)。特に一人でやってるので(笑)、なんか優しい感じになるというのが、自分でプレイバック聴いて意外な結果でありました」と達郎さん。
・カラオケ
北九州市の超常連のリスナーから「初期の頃はご自分の曲のカラオケを作られてないと言われてましたが、歌入りの楽曲から最新の機器で声だけ取って演奏だけにしてカラオケにならないのでしょうか?」という質問。
「できません(笑)。いわゆる真ん中を逆相で消すやつですけれども。いいカラオケが作れません。それだと。すいません」と達郎さん。
同様に熊本県のリスナーから「RCA時代のものがないと言われてましたが、マスターテープは残ってないのでしょうか? 16チャンネルのヴォーカル・チャンネル抜きでトラックダウンすればできると思うのですが。素人考えですいません」という質問。
「まっ、マルチトラックのアーカイヴはしてありますけれど、でもそこまでしてカラオケ作ってもですね(笑)、使う道がありませんから(笑)。私、あの、ディナーショーとかやらないので。すいませんね。やる気がないんですよ、要するに(笑)。すいません」と達郎さん。
・ピアノの位置
群馬県のリスナーから「エルトン・ジョン、ビル・エヴァンス、クラシックのピアニストなど、いろんなジャンルのピアニストって、自分の右側に客席が来るように座ってますよね。あれって何か理由があるのでしょうか? ちなみに山下バンドの難波さんは逆の位置にピアノがありますが、まさか柴田さんとじゃんけんで負けて、今の位置になったとか? んなことねぇな。すいません。ピアノの位置や向きについて音楽的な理由がありましたら教えてください。答えを聞かないと夜も眠れせん。と書くと今までハガキが読まれる傾向にあると私は踏んだ」という質問。
「ふん(笑)。踏まなくてもいいつうの(笑)。ピアノについてる蓋、あれを日本では屋根と言いますが、あれは演奏者に向かって右側が開くようになってます。右から左に開くようになってまして。あれの開く加減でですね、音色、音量、いろいろと変化します。ですので特にクラシックの場合にはですね、それを客席に向けて、弦が見えるかたちで蓋を開けますので、必ず演奏者は自分の右側に客席が来るように座るというわけです。難波くんは時代によってはかみて、右側で演奏することはありますし、しもて、左側で演奏することもありましたが、我々の場合はドラム、ベース、電気楽器の音が大きいので、ピアノの屋根を開けて演奏するとですね、マイクに音が回り込むので、基本的には我々のような音楽の場合はピアノの蓋を閉めます。音が入ってこないようにします。今、我々のジャンルではアコースティック・ピアノ弾く人のほうが少なくなってきましたので。みんなシンセのピアノで代用しますので、もうかみて側に行こうが、しもて側に行こうが関係ないと、そういうことでございます。私の申し上げてることはほんの基礎知識にすぎません。これ以上のことは(笑)、ピアノの専門家に訊いてください」と達郎さん。
・メール
リクエスト、お便りはメールのみの受付。TFMのウェブサイトに番組のメッセージ・フォームを開設。
https://www.tfm.co.jp/ssb/
・BELLA NOTTE
後半はおうちアカペラ。「BELLA NOTTE」は1993年のクリスマス・アルバム『SEASON'S GREETINGS』に収録。この曲自体はクリスマスに関係がなくて、ディズニーの『わんわん物語』がクリスマスを背景にした物語で、達郎さんの大好きな曲ということもあってクリスマス・アルバムに収録した。
・REMEMBER ME BABY
『ON THE STREET CORNER 1 』に入ってるバリー・マンとシンシア・ワイルの作品「REMEMBER ME BABY」はあまりライヴでやらない曲。イントロがないのではじまるときの集中力が必要とされるし、歌詞が長いので覚えるのがめんどくさいという理由もあるそうだ。
・CLOSE YOUR EYES
今日の最後はドゥー・ワップの名曲、ファイブ・キーズの「CLOSE YOUR EYES」。『ON THE STREET CORNER 1 』に収録されている。ライヴでの披露は多いそうだ。
【リクエスト・お便りの宛て先】当分の間、メールのみにて
https://www.tfm.co.jp/ssb/
2020年06月07日は、引き続き「山下達郎ライブで棚からひとつかみ(予定)」
http://www.tatsuro.co.jp