Sunday Song Book #1537

2022年03月27日 | Sunday Song Book

2022年03月27日プレイリスト「リクエスト特集」
1. OPPRESSION BLUES (弾圧のブルース) / 山下達郎 近日発売ニュー・アルバムに収録予定
2. WHY CAN'T WE LIVE TOGETHER / TIMMY THOMAS '72
3. I KEEP IT HID / THE VOGUES "TURN AROUND, LOOK AT ME" '68
4. RISING COST OF LOVE / CUT GLASS '80
5. FOR YOU / CANDI STATON '69
6. HARD TIMES COME AGAIN NO MORE / MAVIS STAPLES "BEAUTIFUL DREAMER" '04
7. JUST LOOKING FOR MY LOVE / FOUR WONDERS '74
8. 明日の私 / 竹内まりや '94
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■内容の一部を抜粋
・近況
先週の初めぐらいから突然、親知らずが痛み出したという達郎さん。昼間はなんともなくて、でも夜半になるとしくしく痛みはじめて明け方が辛い。もうダメかと思うと収まって、朝起きるとなんともない。そういうのが3,4日続いて、歯医者に行く日は昼間から痛く、親知らずは歯の端っこの方で歯肉が外にはみ出し、そこにポケットができて、その部分が炎症を起こしていたとか。ガリガリと治療してもらったが、痛みに波があって、原理原則がわからず、話をする分には大丈夫で、これで痛くて話もできないなら番組に差し支える。「いつもよりハキハキできてる感じが致します。歯痛に負けずに頑張って(笑)、行きたいと思います。世の中騒然としておりますけれど(笑)、歯が痛いとそういうことよりも(笑)、そっちの方が大事って(笑)、そんなこと言っちゃあいけませんけれども」と達郎さん。世の中騒然としているけれども番組は淡々とお届けしますとのこと。

・リクエスト特集
アルバムができて、ツアーの告知もこのあと番組で発表するけれど、いろいろバダバタしているので、今週も「リクエスト特集」。

・OPPRESSION BLUES (弾圧のブルース)
アルバムに収録する未発表の新曲「OPPRESSION BLUES (弾圧のブルース)」。時代が時代なので自分の気持ち、音楽家は音楽で意思を表明するという基本原則に基づいて今週もオンエア。もう少ししたらこの曲の英語、フランス語、イタリア語、各国語に翻訳したソースをネットに上げる予定だという。アルバムの発売日はまだ発表できないがもうすぐとのこと。

・WHY CAN'T WE LIVE TOGETHER
こういうご時世なのでプロテスト・ソングのリクエストがたくさん届いているという。その中から1972年、ティミー・トーマス。キーボード・プレーヤーでマイアミのスタジオ・ミュージシャン。1972年、全米ソウル・チャートNO.1、全米3位の「WHY CAN'T WE LIVE TOGETHER」。ヴェトナム戦争真っ只中に発表されたメッセージ・ソング。人種を超えてわかり合おうというメッセージ。今日はオリジナル・モノラル・ヴァージョン。

・I KEEP IT HID
ヴォーグスの1968年の最高傑作アルバム『TURN AROUND, LOOK AT ME』のA面1曲め「I KEEP IT HID」はジム・ウェブの作品。

・RISING COST OF LOVE
カット・グラスは黒人二人のデュオ。巨漢のデュオとして知られている。1980年の「RISING COST OF LOVE」にリクエスト。もともとはジーン・テレルのアルバムに入っていて、プロデューサーのボビー・マーティンと、ゼイン・グレイ、レン・ロン・ハンクスの作曲クレジットになっている。
曲をかけ終えて。
資料を調べたらカット・グラスのミリー・スコットの片割れの女性はJ.J.バーンズの妹だということがわかったそうだ。
作曲家チーム、グレイ&ハンクスの特集をやりたいそうだが、曲を探すのが大変で、あっという間に10年くらい経ってしまったとか。

・FOR YOU
キャンディ・ステイトンはアラバマのフェイム・スタジオで素晴らしい作品をたくさん残した。1969年のシングル「I'D RATHER BE AN OLD MAN'S SWEETHEART(THAN A YOUNG MAN'S FOOL)」のB面「FOR YOU」。なかなかCD化されなかったが2010年代にようやくCD化されたという。

・全国ホール・ツアー「PERFORMANCE 2022」
3年ぶりの全国ホール・ツアー「PERFORMANCE 2022」は6月から11月までの24都市47公演。6月19日(土)のJ:COMホール八王子(八王子市民会館)から11月22日(火)の那覇文化芸術劇場なはーとまでの全47公演。チケットの一般発売日等は放送終了後に山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp

・HARD TIMES COME AGAIN NO MORE
仙台市のリスナーから「HARD TIMES COME AGAIN NO MORE」にリクエスト。「たくさんの方々がカヴァーされてますが達郎さんのお勧めで」とのこと。
「HARD TIMES COME AGAIN NO MORE」はスティーヴン・フォスターの曲。1854年に作られたメッセージ性の強い曲。今聴くとしたら2004年に出た『BEAUTIFUL DREAMER』というコンピレーションに入ってるメイヴィス・ステイプルスが歌ってるヴァージョン。

・JUST LOOKING FOR MY LOVE
フォア・ワンダーズはクリーブランド、オハイオの黒人ヴォーカル・グループ。インペリアル・ワンダーズと同じグループでフォア・ワンダーズという変名で出した1974年のシングル「JUST LOOKING FOR MY LOVE」。

・明日の私
年度末恒例、竹内まりやさんの1994年のシングル「明日の私」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2022年04月03日は、引き続き「リクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1536

2022年03月20日 | Sunday Song Book

2022年03月20日プレイリスト「リクエスト特集」
1. MISTY MAUVE (HOME KARAOKE) / 山下達郎 "おうちカラオケ"
2. MELTING POT / BOOKER T. & THE MG'S '71
3. POOR LITTLE FOOL / RICKY NELSON '58
4. OH LOVE, WELL WE FINALLY MADE IT / LOVE UNLIMITED '73
5. THE WATER IS WIDE / KARLA BONOFF "RESTLESS NIGHTS" '79
6. TEMPTATION'S 'BOUT TO GET ME / THE RASCALS "SEE" '70
7. STORMY / THE CLASSICS IV '68
8. IKO IKO / THE DIXIE CUPS '65
9. DANCER (LIVE) / 山下達郎 "岩手県民会館 2016/04/20"
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■内容の一部を抜粋
・近況
達郎さんはいよいよニュー・アルバム、その他で用事が増えてきて「わぁーってなっている」そうで、今週は前倒しで収録しているという。

・リクエスト特集
そんなわけで今週も「リクエスト特集」。

・MISTY MAUVE (HOME KARAOKE)
1988年の鈴木雅之さんのアルバム『RADIO DAYS』のために書き下ろした「MISTY MAUVE」。達郎さんのセルフ・カヴァー・ヴァージョンもあるけれど、今週はちょうどリクエストが来ていたので、2020年に作った鈴木雅之さんのカラオケに乗せて歌ったおうちカラオケ・ヴァージョン。

・MELTING POT
先週に引き続いてリクエスト特集。「その間にいろいろと私の今年の計画をアルバムとかですね、そういうようなものにいろいろととっかかっております」と達郎さん。和歌山市の超常連のリスナーから「スティーヴ・クロッパーのテレキャスの音が聴きたいです。達郎さんの好きな曲をお願いします」というリクエスト。ブッカーT & ザ・MG'S、1971年の「MELTING POT」のシングル・ヴァージョン。スティーヴ・クロッパーのテレキャスの音だと誰がなんと言おうとこれじゃなきゃダメなんだそうだ。長いやつ(ヴァージョン)はダメで、イントロのギターのカッティングは達郎さんのルーツだという。「いい音だなぁ。大体こういう南部のギタリストのこういう音が自分のルーツであります。カッティング一筋50年なんてやつ(笑)。ふふふ」と達郎さん。

・POOR LITTLE FOOL
リッキー・ネルソンの1958年の全米NO.1のミリオンセラー「POOR LITTLE FOOL」。この曲がビルボードのHOT 100になってからの最初のNO.1ヒット。

・OH LOVE, WELL WE FINALLY MADE IT
バリー・ホワイト関係のリクエストが相変わらず多いそうだ。ラヴ・アンリミテッドはバリー・ホワイトが率いる黒人女性3人組のヴォーカル・グループ。1973年、全米ソウル・チャート70位の「OH LOVE, WELL WE FINALLY MADE IT」。

・THE WATER IS WIDE
カーラ・ボノフの1979年のセカンド・アルバム『RESTLESS NIGHTS』に収録されている「THE WATER IS WIDE」。トラディショナル・ソングでピート・シーガーの所属していたウィーバーズが取り上げていた曲。このウィーバーズのメンバーだったフランク・ハミルトンにカーラ・ボノフがギターを習っていて、そのときに覚えた曲をレコーディングしたという逸話がコメントに乗っかっている。

・TEMPTATION'S 'BOUT TO GET ME
ラスカルズの1970年のアルバム『SEE』に収められている「TEMPTATION'S 'BOUT TO GET ME」。もともとは1965年にワシントンD.C.のソウル・デュオ、ナイト・ブラザーズのヒット曲。そのカヴァー・ヴァージョンで1965年のアルバムに入る予定だったが入らなくて1970年まで持ち越しになっていた。今日はどうせなら古い音源をかけようとしたが、探しても出てこなかったのでオフィシャル・ヴァージョンでとのこと。

・STORMY
ザ・クラシックス・フォーの1968年の全米5位のミリオン・セラー「STORMY」。彼らの最大ヒット。

・IKO IKO
ひなまつりのガール・シンガー、ガール・グループ特集のときのリクエストでかけそこなった曲。ザ・ディキシー・カップスはニューオリンズの女性3人組のグループ。1965年のヒット・ソングの「IKO IKO」はいわゆるニューオリンズのフォーク・ソング、民謡。マルディグラのお祭りで歌われる曲で、もともとはシュガー・ボーイ・クロフォードというブルース・シンガーが1954年にレコーディングした。この曲をディキシー・カップスがヒットさせ、その後にドクター・ジョンが取り上げて達郎さんの世代が知るところになる。

・DANCER (LIVE)
新宿区の超常連のリスナーからのリクエストで「DANCER」のライヴ・ヴァージョン。2016年4月20日、岩手県民会館でライヴ・レコーディング。P.A.OUT。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2022年03月27日は、引き続き「リクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1535

2022年03月13日 | Sunday Song Book

2022年03月13日プレイリスト「リクエスト特集」
1. OPPRESSION BLUES(弾圧のブルース) / 山下達郎 近日発売ニュー・アルバムに収録予定
2. STAY / MAURICE WILLIAMS & THE ZODIACS '60
3. HALLELUJAH / SWEATHOG '71
4. FOR ONCE IN MY LIFE / STEVIE WONDER '68
5. FOLLOW EVERY DREAM / WILLIAM HART "THE FISH THAT SAVED PITTSBURGH" '79
6. CRYING (LIVE) / ROY ORBISON '85
7. HE'S SURE TO REMEMBER ME / BRENDA LEE '64
8. 希望という名の光 / 山下達郎 '10
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■内容の一部を抜粋
・近況
いよいよ今年のスケジュールがいろいろ出てきたそうだ。それに伴ってやることがたくさんあるので「ワァーとなってる」という。

・リクエスト特集
そういうことなので達郎さんのスケジュールがちょっとテンパってきているので、今週は「棚からひとつかみ+リクエスト」の予定でレギュラー・プログラムに近づけようとしたけれど、今週も来週もリクエスト100パーセント。今週は直前の収録だが、来週はスケジュールが詰まってきたので前倒し収録。

・OPPRESSION BLUES(弾圧のブルース)
先週は大変異例なことだったが、昨今の時世に感じるところがあって、今度発売されるニュー・アルバムに収録予定の曲を前倒しでオンエアした。そんなことは生まれて初めてのことだったとか。「OPPRESSIONS BLUES」というタイトルだったが、この一週間、関係各位、諸先輩方々と論議を重ねて「OPPRESSION BLUES」に変更したという。いろいろと諸説があるのでとのこと。「発売前なのに(笑)、タイトル変更もへったくれもあるか」と達郎さん。これからはオフィシャルに「OPPRESSION BLUES」。
「我々の世代は戦争が遠い、ヴェトナムですらですね、少し遠い感じだけれども、自分自身が歳をとってきたということもありますので、そういうことが身近に感じられます。特にネットや映像の情報というのがふんだんに入ってきますと、一体何が本当で何が嘘なのか全然わからなくなってくるというですね、そういう中でこうした放送の中でどういったことを申し上げたり、こういう番組をどうやって作っていくか、一人一人みんな問われていきますけれども。毎週申し上げてます通り、世の中が平安でないと文化というのは成立しませんので。でしたら私、一音楽家としてですね、できることをどういう具合に行うかということを考えつつ、番組はひたすら平常心で淡々と進行してと思っとりますが。音楽家は音楽で表現するという考え方ですので、今度のアルバムに収録する予定のこの一曲先にお聴きをいただいてみたいということで、今週もお届けしたいと思います」と達郎さん。近日発売のニュー・アルバムから「OPPRESSION BLUES(弾圧のブルース)」。

・STAY
まずはドゥー・ワップ。モーリス・ウィリアムス&ザ・ゾディアックス。1960年、全米NO.1の「STAY」。他にもフォー・シーズンズのカヴァーや、達郎さんの世代だったらジャクソン・ブラウンがライヴでカヴァーしている。

・HALLELUJAH
スウェットホグは1971年に1曲だけヒットを残した4人組のロック・バンド。1971年、全米33位の「HALLELUJAH」。

・FOR ONCE IN MY LIFE
スティービー・ワンダーの1968年の「FOR ONCE IN MY LIFE」。スタンダード・ナンバーと思いきや、割とモータウン関係のライターによって書かれた曲。1966年にトニー・ベネットがレコーディングしたのが最初だと言われている。1968年、全米でもR&Bチャートでも2位。

・FOLLOW EVERY DREAM
ウィリアム・ハートはデルフォニックスのリード・ヴォーカル。1979年の映画『THE FISH THAT SAVED PITTSBURGH』のサウンドトラックは全面的にトム・ベルの作品で埋められている。その中でウィリアム・ハートがソロ名義で歌っている「FOLLOW EVERY DREAM」。

・CRYING(LIVE)
ロイ・オービソンが1985年に出したアルバム『KING OF HEARTS』からのシングル・カット「WILD HEARTS」。この曲をイギリスでZTTレーベルがシングルで発売したときに二枚組のシングルで出して、その二枚目に「CRYING」のライヴ・ヴァージョンが入っていた。ロイ・オービソンのライヴはいろいろとあるけれど、これがベスト・ライヴのひとつだと思われる。50ちょっと手前での、おそらくイギリスでのライヴ・レコーディングだと思われる。このシングルを新春放談で大瀧詠一さんが持ってきてオンエアしたことがある。
曲をかけ終えて。
「もう何も言葉が(笑)、出ませんね。悲しーい声ですが。この3年後に亡くなってしまいますから。素晴らしい」と達郎さん。

・HE'S SURE TO REMEMBER ME
ブレンダ・リーの1964年の「HE'S SURE TO REMEMBER ME」、邦題は「想い出のタンゴ」。全米135位でCD化はほとんどされていない。作曲はジャッキー・デシャノンということでコレクターズ・アイテムになってる。

・音圧
長野市のリスナーから「音圧って何ですか?」という質問。
人によって全然違うそうだ。音圧というのは要するにグッとくる音のこと。グッとくると音圧が高いというそういうもの。音がでかければグッとくるわけではない。だから音圧だけあっても演奏がよくなければダメで、いろいろなファクターがあるとのこと。

・希望という名の光
一昨日の3月11日は東日本大震災から11年を数える日だった。達郎さんもいろいろと11年前の思い出があるそうだ。そういうことを含めて「希望という名の光」。リクエストもたくさん来ているという。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2022年03月20日は、引き続き「リクエスト特集」
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Sunday Song Book #1534

2022年03月06日 | Sunday Song Book

2022年03月06日プレイリスト
「ひなまつり、ガール・シンガー、ガール・グループで棚からひとつかみ」
1. OPPRESSIONS BLUES (弾圧のブルース) / 山下達郎 近日発売ニュー・アルバムに収録予定
2. DUSTY / THE RAG DOLLS '64
3. BEAUTIFUL DREAMS / TWIGGY '66
4. UNBELIEVABLE GUY / DIANE RENAY "NAVY BLUE" '64
5. I DON'T WANT TO BE THE ONE / THE ROYALETTES '66
6. WE KISS IN THE SHADOW / THE LUVS '65
7. YOU BABY / LINDA SCOTT '65
8. COME CLOSER / JESICCA JAMES & THE OUTLAWS '65
9. THE TOUCH OF VENUS / SANDY WYNNS '64
10. いつか (LIVE) / 山下達郎 "2014.10.10 名古屋ボトムライン"
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■内容の一部を抜粋
・近況
レコーディングでまたテンパってるそうだ。

・ひなまつり、ガール・シンガー、ガール・グループで棚からひとつかみ
3月3日は過ぎてしまったけれど今週はひなまつりにちなんで「ひなまつり、ガール・シンガー、ガール・グループで棚からひとつかみ」。60年代のガール・ポップの特集。昔かけた曲も、これまでかけてない曲もいろいろごた混ぜで、とのこと。

・OPPRESSIONS BLUES (弾圧のブルース)
ウクライナの戦乱が毎日メディアから流れてきて心が痛むと達郎さん。達郎さんはそういうものにメンションしないで、いつもと同じように平常心で進もうという方針。実は今回のニュー・アルバムに一曲、割と政治的な歌を作ったという。「THE WAR SONG」以来かなという感じで「OPPRESSIONS BLUES (弾圧のブルース)」。この曲はミャンマーの騒動とか、その前のシリアの騒乱を見ていて作った作品。アルバムができてから披露するつもりだったが、こういう世情なんで先行してお聴きいただき、聴いた感想を聞きたいと思ってるそうだ。ニュー・アルバムの発売日はまだ決まってない。

・DUSTY
こんなご時世なので明るくと達郎さん。ザ・ラグ・ドールズは幽霊グループ。リード・ヴォーカルはジーン・トーマスという女性で、フォー・シーズンズのプロデューサーのボブ・クリュー、サンディ・リンツァー、デニー・ランデルの作曲。アレンジはチャーリー・カレロ、プロデューサーはボブ・クリュー。フォー・シーズンズのプロジェクトで展開される1964年、全米55位の「DUSTY」。

・BEAUTIFUL DREAMS
ツイッギーはスウィンギング・ロンドンを代表するファッション・モデル。1966年のレコード・デビュー・ソング「BEAUTIFUL DREAMS」はアメリカでもイギリスでもチャートに入らなかったが日本ではヒットした。邦題は「夢見るツイッギー」。達郎さんはこの曲が大好きで、プロデュースもアレンジもすごくいいのになぜヒットしなかったのか、プロモーションの問題とかがあるんだと思ってるという。

・UNBELIEVABLE GUY
ダイアン・リネイの1964年のアルバム『NAVY BLUE』の最後の曲「UNBELIEVABLE GUY」。ボブ・クリューの作品でアレンジはチャーリー・カレロ。

・I DON'T WANT TO BE THE ONE
ザ・ロイヤレッツはテディ・ランダッツォが手がける黒人4人組のヴォーカル・グループ。セカンド・アルバム『THE ELEGANT SOUND OF THE ROYALETTES』からのシングル・カットでヒットはしてないけれども素晴らしいナンバー「I DON'T WANT TO BE THE ONE」。

・WE KISS IN THE SHADOW
ザ・ラブスは実態が全くわからない。ニューヨークのプロジェクトでロジャース&ハマースタインのスタンダード・ナンバーをドゥー・ワップ仕立てでやっている。1965年の「WE KISS IN THE SHADOW」。

・YOU BABY
リンダ・スコットはアイドルの中のアイドルみたいなひと。バリー・マンとシンシア・ワイルの作品でロネッツのカヴァー「YOU BABY」。1965年の作品。

・COME CLOSER
ボブ・クリューがオーナーのレーベル、ダイノ・ボイスからシングルを発売していたジェシカ・ジェイムズ&ジ・アウトローズ。ガール・グループだけれど実態のないグループ。歌ってるのはペギー・サンテグリィアというシンガー。ボブ・クリューのお気に入りの人で、ペギー・ファリーナのペンネームでフォー・シーズンズの「BEGGIN'」の作詞をやっている。彼女がジェシカ・ジェイムズ&ジ・アウトローズと名乗って出した1965年のシングルが「COME CLOSER」。この曲は同じトラックでティファニー・マイケルというペンネームで発売されたこともある。アレンジはチャーリー・カレロ。

・THE TOUCH OF VENUS
黒人の女性シンガー、サンディー・ワインズ。然してその正体はのちのハニー・コーンのエドナ・ライト。彼女が若い頃に出したシングルで「THE TOUCH OF VENUS」。1964年の作品。プロデュースはエド・コブ。

・いつか (LIVE)
「世の中が平和でなければ文化は継続できません。ですので平和に対する努力というのは、自分のスタンスで努力するしかありません。私は音楽家なので音楽を使って何ができるかという。ほとんど何もできないですけれど、でも音楽を使って、そうしたみなさんの心に届くような努力をするということでやっていきたいと思っております」と達郎さん。1980年のアルバム『RIDE ON TIME』に入ってる「いつか」。2014年10月10日に名古屋ボトムラインで行われたライヴから。ぶっつけ本番なので歌詞が一箇所間違っている。そしていつものようにP.A.OUT。



■リクエスト・お便りの宛て先:
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2022年03月13日は「棚からひとつかみ+リクエスト」
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