今年の2・3月ごろ「オノマトペ」という擬音語、擬態語、擬声語に興味を持ちブログに書いたいます。
「般若心経」の呪文性とオノマトペ[2013年02月01日]
http://blog.goo.ne.jp/sinanodaimon/e/28a5358ac9389caaa2f93a8c3e2023bd
音無き現象の擬声音(オノマトペ)と普遍的確信[]
http://blog.goo.ne.jp/sinanodaimon/e/7c58a0b13e7db0ed48a5eba3238c8ba1
「オノマトペ考・しみじみと思うこと」[2013年03月02日]
http://blog.goo.ne.jp/sinanodaimon/e/16ac3ffad9b3e566c43bdecdce4f430f
このオノマトペがつい最近NHKのクローズアップ現代で「ぱみゅぱみゅ”“じぇじぇじぇ”~オノマトペ 大増殖の謎」と題して紹介されていました。
(NHKのクローズアップ現代で「ぱみゅぱみゅ”“じぇじぇじぇ”~オノマトペ 大増殖の謎」から)
陸上競技の現場から新製品の開発現場、そしてロボット産業の現場、精神医療の現場でも多用されるようになっている現状が30分番組ですがわかり易く解説されていました。
(NHKのクローズアップ現代で「ぱみゅぱみゅ”“じぇじぇじぇ”~オノマトペ 大増殖の謎」から)
一時流行って話題を呼んでいた若者が多用する「KY用語」とは異なり、年代を超えて、日本語の文化圏に属する人々に共通認識、共通感覚の世界にある言葉です。
「もふもふ」と「ふわふわ」
その違いは「あたたかさ」にあり、漢訳すると温かさ、暖かさですが、感覚的に「温かさ」をともなう言葉です。
あくまでも素人ですのでオノマトペの研究とまではいきませんが、さらなる興味を抱かせる番組でした。
手元に哲学者鷲田清一先生の“「ぐずぐず」の理由”(角川選書)というオノマトペを扱った本があります。この本の裏表紙には、
「ぎりぎり」「ぐずぐず」「ふわふわ」「なよなよ」。ドイツ語で「音の絵」と訳される擬態語(オノマトペ)には、「ぶつぶつ」など音と意味が類似するものから、「しぶしぶ」などふるまいや感覚の抽象によるものなど、さまざまな言葉の手ざわりがある。
なぜその擬態語ができたのか、「のろのろ」は動作の擬音ではないのになぜぴたりとその佇(ただず)を伝えるのか。
オノマトペの特性と表現を現象学的に分析し、現代人のいのちの息遣いや存在感党を描きだす、「驚田哲学」の真骨頂。
と紹介されていますが、この
「ぴたりとその佇(ただず)を伝える」
というオノマトペの感覚を作用的な表現に感動します。漢字のような合理的な言葉ではない。あくまでも言葉の表現の中に息づきそしてあるもの、それがオノマトペ・・・ということでとても勉強になりました。
※ オノマトペは日本語の文化圏以外にも存在しています。数が一番多いのは日本語の文化圏ということになります。そして東北地方には多いようです。