小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

奈良自閉症協会~知らない人には触らないで!

2012-02-13 09:16:23 | Weblog
福島第一原発の温度上昇、東電は温度計の故障の可能性ありと言いましたが、
ずいぶん国民をナメた発表をしたものですね。

私は素人なので詳細はわかりませんが、
温度計の一番単純なものは、アルコールの収縮で測れる原始的なものでしょう?
原発のように複雑な仕組みのものに使う温度計は、逆に繊細にできてて、
誤作動しやすいものなんでしょうかねえ。

それとも放射線の影響で、実際より温度が上がって表示される温度計なのか知りたいもんダナ。

発表がウソにせよ、ホントにせよ温度計の誤作動は論外ですが、
どちらにせよ世の中、何かと逃げたがる大人が多くなっているようです。




逃げたがる大人といえば、あ@花さんのブログのコメント欄がたいへんなことになっています。

これは逃げる大人というよりは、死んだふりというか、人のせいにする、という話で、
詳細は、こちら奈良自閉症協会に掲載された記事についてです。

長い記事なんで、かいつまんで言うと、
自分の股間を触っていた自閉症の人が、
小学校の女の子に「こんにちは」「こんにちは」と声をかけてたら、
巡回パトロールの人とトラブルになって、警察沙汰になったという話。

それから37歳の自閉症の男性が、4歳の女の子に自分の体にタッチさせたら、
これまた警察沙汰になったという話なのですが、
何と奈良自閉症協会の記事は、
警察の対応や通報した人たちは自閉症に理解がなくてけしからん、と書いています。


もちろんハンディキャップのある人に対しては、何らかの保護や配慮が必要でしょうが、
コメントにも多く書かれているように、
記事では被害者の心情をまったく考慮していないのに驚かされます。

いきなり大きな男の人に体を触らされた4歳の女の子、
相手が自閉症など・・・いや、自閉症という言葉自体もわからない子が、
どんなに怖い思いをしたでしょう。

もしかしたら、それがトラウマになって一生男性嫌いになるかもしれません。

誤解をおそれずに言うと、石神井公園の駄犬ビンゴでも、
しつければおトイレは覚えてくれますし、人に飛びかからないくらいのことはある程度覚えてくれます。

障害があったとしても、いわんや人の子をや、
股間を人前でいじらないとか、見知らぬ女の子に触らないことくらいのしつけができるはず。


これらの件は、まだ警察沙汰くらいで済んだから良いようなものですが、
世の中にはそれが傷害や殺人に発展する例も少なくありません。

それでも被害者に、相手に障害があるからガマンしろとは到底容認できる話ではありません。

殺した方にも事情があったという、平岡前法務大臣ではありませんが、
どうもこういう話には毎度ながら怒りがこみ上げてきます。

この話、拡散していただければ幸いです。


写真は2年ほど前に本場所でもらった、白鵬&朝青龍のツーショットクリアファイル。
今では貴重品ですが、今年は朝青龍のかわりに稀勢の里が写ったもの希望です♪
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9 コメント

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Unknown (自閉症児の父)
2012-02-13 14:23:25
簡単に教えられるなら、こんな事件は起きない。自閉症の方も女の子も気の毒でした。それよりも自閉症をよく知らずに発言するあなたこそ、恥を知るべきだ。
返信する
発言に (マスオさん)
2012-02-13 15:40:03
自閉症児の父さん、こんにちは!

>それよりも自閉症をよく知らずに発言するあなたこそ、恥を知るべきだ。

私は自閉症の専門家でも、父親ではありませんが、だからこそ発言するのです。

世間の人の大半は、私以上に自閉症のことを知りません。
そうした人たちが、この女の子と同様の思いに遭遇した場合、
相手が自閉っ子だからとか障害があるかということをすぐに理解してくれるでしょうか?

少しでも理解すべきでしょうが、それには限界があります。

簡単に教えらない事情は理解できないでもありませんが、
知らない人に触らないことを自閉症児にも理解してもらう努力は必要ですし、
事実、そうした教育が身になってる方がいることも事実です。

お子さまにそれをできないというのであれば、
私には何も言えませんが、失礼ながらこの発言に恥じることはないと思っています。

またお越しくださいませ。
次回は匿名でなく、実名でお越しいたければありがたく存じます。
返信する
不思議な人がいるね (あ@花)
2012-02-13 17:06:17
画伯、こんにちは。締め切りは大丈夫?
不思議な人が来てるね。
うちのブログに書き込めばいいのに、どうしてわざわざここに来て「恥を知るべきだ」とか書くんだろう。謎。

うちのブログの米欄を見てもらってもわかるけど、同じように自閉症の子どもがいても今回の対応に憤りを感じている人はいるし
たとえ警察の対応がまずかったとしても、まったく自分たちの加害者的側面を無視してひたすら被害者になるその態度こそが自閉症の理解を阻むのだと支援者からも声が上がってますよ。
私にいえることは、そういう保護者、そういう支援者のほうが、将来的にこういう不幸な事件とは無縁でいられるだろうねということだけです。意識が違うからね。

また来ます。
返信する
自閉症児の父へ (親父代表)
2012-02-13 23:09:00
確かに教えるのは容易な事ではないが、人である以上は超えてはいけない戦がある訳で、それを教えるのが親の務め。
時間がかかろうが、多くの失敗を繰り返そうが地道にそういう問題に向き合っている人がたくさんいるんだ。
障害があるから。なかなか覚えられないからと、我々親が開き直っていてはいけない。

無知な君に教えよう。
小暮先生は花風社から出版された多くの本のイラストを書かれている。我々よりも、多くの当事者さんと会い、取材をし、勉強をされている方だ。自閉症児の子育てこそはされていないが、自閉症を知らない方ではない。
何も知らずに吠えているあなたが恥を知れ!
返信する
自閉症の方も女の子も気の毒でした? (マスオさん)
2012-02-14 07:50:21
あ@花さん、おはようございます!

>うちのブログに書き込めばいいのに、どうしてわざわざここに来て「恥を知るべきだ」とか書くんだろう。謎。

ありがとうございます。
私の口から「あちらでお書きください」とは、なかなか言ええないものでして・・・。

まあ、来ていただいても良いのです。
ただ初対面の人間に、いきなり「恥を知るべきだ」とまでおっしゃる場合は、
お名前を公開して来ていただきたいものですね。


>自分たちの加害者的側面を無視してひたすら被害者になるその態度こそが
>自閉症の理解を阻むのだと支援者からも声が上がってますよ。

この方のコメントも「自閉症の方も女の子も気の毒でした」というコメントですね。
文脈を見るかぎり、「被害に遭った子は、相手が自閉症だから仕方ない」という簡素な印象です。
完全に被害者の女の子をスルーしているようにとれるのが残念です。
返信する
ありがとうございます! (マスオさん)
2012-02-14 08:04:05
親父代表さん、おはようございます!

いつもあ@花さんのブログなどでロムっていますが、
こちらにお越しいただき光栄です。

大地ママさんからこんなツイートが来てますよ♪
「 あっ!画伯のところにもアタシの大好きな親父様が現れた」

自閉っ子の親として日々奮闘されてる方から、
このようなメッセージをいただけるのは、画家冥利につきます。

まだまだ自閉症については知らないことばかりですし、
また親の気持ちになれるなどとは思いもよらないことですが、
このようなコメントを励みに仕事を続けていきたいと考えています。

ただ「自閉症児の父」さんは、私が花風社さんで自閉っ子関係のイラストを書いてるのを
知ってて書き込んでる感じがします。

どういう意図で「恥を知るべきだ」と書いたか知りませんが、
それを書くことによって、私を含めた書き手の否定になりますので、
そんな意味があったのではと、ややうがった見方をしています。

そんな中で、親父代表さんの言葉はありがたい!

次回の本はイラスト満載です。
またお越しくださいませ。

ありがとうございました。
返信する
やっぱり (マスオさん)
2012-02-14 08:25:22
親父代表さま

単に勢いで書いただけかもしれません。
深読みしすぎ?
返信する
Unknown (くま)
2012-02-25 16:04:05
ウチの小2の息子は自閉症ですが、小さな頃から、自立に向けてしつけて来たため、普通学級で普通に集団生活が可能です。

障害児の親は割と二つのパターンに分かれます。


障害を受容し、社会的自立が出来る様にに死に物狂いで子供に教え込む親


我が子の障害を可哀想と捉え、ただただ保護し甘えさせ子供の面倒をみる事が役割だと思う親。



障害を理解する事の根本が間違っているの方が実は圧倒的多数。


何故なら親も補助金は出るし、障害児に教えるより保護した方が楽チンだから。



自閉症児は、何の可能性も無い人間じゃ有りません。


可能性を潰し、社会適応すら出来ない人間にしたのは、紛れもなく親です。
返信する
楽しみがあります (マスオさん)
2012-02-26 08:31:44
くまさん、おはようございます!

>ウチの小2の息子は自閉症ですが、小さな頃から、
>自立に向けてしつけて来たため、普通学級で普通に集団生活が可能です。

素晴らしいことですね。

少なくとも、花風社さんの本を書いている自閉っ子の著者たち、あるいはそこに記されてる人たちが、なにも特別な人たちではありません。

ただ、自立に向けて不断の精進をしてきている人たちであることは間違いなく、
そういった意味では楽をしてません。

普通に考えれば、親の方が先に逝きますから、
残された子のことを本当に考えるのであれば、
くまさんは間違った選択をしていなと思います。

私などに何も言えませんが、今後が楽しみでもありますね。

またお越しくださいませ。
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