今から2週間ほど前ですが、東京大塚のネパール料理店「ダルバート」で、月イチで開催している勉強会の暑気払いをいたしました。こちら、カレー界きってのブロガー、カレー細胞さんの記事でも紹介されている名店です!
カレー細胞さんんpブログの言葉をそのまま借りると、「ネパール語の権威にして、おそらく在京ネパール人の間でもっとも有名な日本人のひとり、野津治仁先生がなんと、ついに、ダルバートのお店をオープン!」とありますが、まさにその通り。
野津先生とは、以前巣鴨にあるプルジャ・ダイニングで知り合った仲です。
その店で私が、いい加減なネパール料理の講釈をしてたら(豚肉を羊肉と言ってたのかな?)、たまらず横から訂正してくれて、それで同じテーブルでご一緒したというのがご縁です。
その野津先生。
昨年くらいに偶然入ったこの店ダルバートのシェフの料理が、あまりに美味しいのでびっくりしたところ、実はその時のオーナーが翌月に店を閉めるというので、「それはもったいない」と、自らがオーナーになることを買って出たのだそうです。
それだけにお店の味は折り紙つき♪
↓ こちらがネパール定食のダルバート、その下は豆と玉ねぎの料理です。
ダルバートというのは、ネパールの言葉で「豆と飯」という意味で、いわば定食のことですね(でしたっけ、野津先生?)。実は日本にあるインド料理店のほとんどは、インド人ではなく、ネパールかパキスタンの人が働いている店がほとんど。
もちろん、そこでネパール料理を出しているわけではなく、日本人の好むナンとバターチキンをウリにした、濃いめの北インドを出してる店がほとんどです。
それはネパール料理と看板を出してる店も同じこと。
赤坂にある某ネパール料理店などは、「ナン食べ放題」と銘打ってますが、実際のネパール人はナン”なん”か食べません。
ナン? 一体そりゃナンだ?・・・なんて、ウフッ♪
いや、ケララの風の沼尻シェフが言うところ、本国インドでもナンをそうそう食べるわけでなく、インド全土で食べられてるナンより、日本で食されてるナンの方が多いだろうというくらい。
そりゃ、お金のかかるタンドール窯を使って、いったん発酵させた小麦粉を使うナンなんて、一般家庭で出来るはずがありません。
ナンとタンドリーチキンは、パキスタン国境に近い西インドパンジャブ州を中心にした、イチ地方料理なんですが、ターバンを巻いたシーク教徒の人たちが広めたことで、南アジア地域の代表料理みたいになったのですね。
↓ こちらがネパールで一般的な主食のひとつ、チウラ。
シリアルみたいな食べ物で乾燥米だったかな?
こちらはカレーとの相性 バツグンです!
ネパールは米と豆を主食にした日本人にも親和性のある食事ですが、一般の人にインド料理との違いを説明するのはけっこう大変。
でも、このビジュアルだけでも、ネパール料理の雰囲気がわかるかもしれませんね。
↓ こちらは中華というか、チベット料理の影響を受けたネパール餃子モモ。
主に羊肉を使うのが、チャイナ餃子と違うところかな。
↓ そしてこちらがアチャール。
あ、間違えました。アチャールくんじゃなく、アチャールはインド、ネパールのお漬物。地域によってスパイスの加減が大きく違います。
この日は総勢24人が集まり、店のキャパをやや超える盛況ぶりでした。
いや、料理も美味しいけど、こじんまりした店内は居心地抜群!
この日は店内に麦わら帽子を忘れてしまったので、近日取りにいくついでにランチでも頂こうかなと目論んでおりますので、野津先生、よろしくお願いしますね!
ともかくも再訪必至の名店!
大塚駅北口からすぐのロケーション。一度ぜひお立ちよりくださいませ!