小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

アル・ケッチァーノ 奥田シェフの「ゆで論」〜プロはもちろんパスタ好きの方は必携! イラストが佳境に入っています。

2019-11-30 11:30:43 | Weblog

先々週の今日、奥田シェフからいきなり、イラストのチェックと相談に拙宅を訪ねたいと連絡がありました。まあ断れんませんね(笑)。ほどなく、シェフが若いお弟子さんを連れていらっしゃいました。。

この時に描いていたイラストが、けっこう大変なシロモノで……どの食材とどの食材の相性が良いかという、いわば味覚のフローチャートを描いていたのですね。

「トマトソース お品書き」
「オイルソース お品書き」
「クリームソース お品書き」 などと、主にパスタで使われる3種類のソースに、対して、ニンニク、アンチョビ、魚や肉、チーズなどをどう組み合わせるかという表であります。

実際には、この味のフローチャート。

ややこしいようで、けっこうざっくりしています。
だって、白身魚と一口に言っても、タラやらスズキ、ヒラメなどいっぱい種類がりますからね。食材の種類って多岐に渡るので、どうしてもお品書きが広がってしまいますが、「これとこれの組み合わせなら鉄板!」というのが、一目でわかるようにできています。

私の仕事はそれを見やすく描くだけですね♪

続きはまた後ほど。

▼アチャールくんカレンダー、週明けより本格的に発売開始です。まだお手に届かないみなさま。今しばらくお待ちくださいませ!

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十条・梅の木のイベントで、蒼政涼子&河中豪紀 デュオコンサート & 五戸美樹(敬称略)による芥川龍之介の朗読イベントを楽しんできました!

2019-11-28 10:45:50 | Weblog

▲こちら、山口和男写真展「荒川線」は11月27日までとなっていますが、3週間延長されることになり、12月18日(水)までの開催ですので、未見の方はぜひ足をお運びください。梅の木のコーヒーも最高に美味しいですよ♪

さて、その展覧会の目玉になるイベントが先週22日(金)で開催されました。

山口さんのトークに加え、蒼政涼子&河中豪紀 デュオコンサート、フリーアナウンサー五戸美樹さんによる朗読も加わった豪華な顔ぶれです。

こちらが蒼政涼子&河中豪紀 デュオコンサートの様子 

動画は河中豪紀さんのオリジナル曲ですが、何と、今回この曲のタイトルをつけさせて頂きました。それというのもコンサート中に「タイトル募集中」と言われたので、とっさに「“友遠方より来る”というのはいかが?」と言ったのですね。
それは、李白の唐詩に描かれている山河の情景が浮かんだのですが、「それ論語の言葉だよ」と言われて失笑を買いました(苦笑)。

また、イベントに参加したお客さんたちからは、“友遠方より来る”ではイマイチという声が多かったので、提案はペンディング。後日、Google先生で英訳を見たら“Coming from far away”とあり、それを言うたら採用していただきました♪ ありがたいことです。

正しい英文かどうかわかりませんが、曲の感じには合う気はいたします。

さて、五戸美樹さんの朗読。

演目は山口和男さんが代表をしている出版社・虹色社から出している、芥川龍之介の「杜子春」と「蜘蛛の糸」でした。

こちらも本の中の情景が目の前に浮かんでくる素晴らしい朗読。さすがプロで、しかもフリーランスで活躍している人の朗読は違いますね!

さて「杜子春」も「蜘蛛の糸」も、私が中学の時分に国語の教科書などに出ていた、馴染みのある物語ですが、いや〜、改めて朗読で聞くとけっこうとんでもないお話ですね。

まず、とにかく杜子春のロクでもなさが際立った話ですね。
仙人によって得た莫大な財産を2度に亘って、放蕩生活によって使い果たすと
「人間といいうの、つくづく薄情なものだ。金のあるうちは、いくらでも世辞追従をするくせに、私が一文無しになると見向きもせず、水さえ恵んでくれない」

いや、アンタ。それ当たり前やろ。
そんな財産を2回も遊んで使い果たすアンタがクズでんがな(ふろむニセ関西人)。

まあ、日本の話だったら誰かが何か恵んでくれそうですが、さすが中国のお話。さんざん豪邸に入り浸って、タカりまくった人間が、文無しになったとたん水も恵まないあたりはツッコミどころ満載です。また「水を恵む」って表現も、日本ではあり得ないことですね。原話があることを想像させます。

面白かったのが、杜子春が剣で刺されたあとに地獄めぐりをする描写が、今でいうとスティーブン・キング調なことでした。

実際にはあり得ない幻想や怪物、鬼などのありようがまさにキング。
ある意味、古今東西の不思議な物語をスティーブン・キングが踏襲したのかもしれません。

地獄で馬にさせられた両親の顔だけが父母の顔というのも、「IT」に出て来そうな描写です。杜子春の両親も地獄にいるんだから、生前ロクでもないことしたのかなと、その点もツッコミどころ。

また、牛馬になっても父親の存在感が希薄で、愛の言葉をかけるのは母親というのも同様ですね。この辺りが妙にリアリティありました(笑)。

さて、もう1本の「蜘蛛の糸」ですが、これに関してはまた後日述べることにいたしましょう。あの小松左京先生が、この物語を大嫌いだったようで、私の父などもそうですが、戦中派に不人気な蜘蛛の糸……こちらもツッコミどころ満載です。

あ、いけない。
肝心の山口さんの写真展の話してないや。
山口さん、そちらは次回ということでご勘弁を❣️

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ミツカン提供の料理人番組、YouTube「パレ・ド・Z」をご存知ですか?

2019-11-26 09:31:52 | Weblog

令和の世になってからのわが家は、あのグランパ・キッチンをはじめとする、料理番組をYouTubeで見るのが、すっかり定着していますが、最近のマイブームは何と言ってもミツカン提供の料理人番組、YouTube「パレ・ド・Z」であります。

いえいえ。わたくし、別にミツカンの回し者ではありません。
もっとも酢漬けを作るのに、ミツカン酢を一升ボトルで購入しているヘビーユーザーではありますが(笑)。

それをなぜ「ミツカン提供」と銘を打つかといえば、この番組のリポーター。
▼この方………。

見ての通りの高嶋政宏さん。
ところが番組を見ると、どう見ても高嶋政宏の食レポなのに、三石寛太という妙な役名がついているではありませんか。

アンタ、どう見ても高嶋政宏やろ(ふろむニセ関西人)!

表の職業はB級グルメリポーターだが、 その真の顔は「パレ・ド・Z」の選考委員という設定です。そもそも、ミシュランじゃあるまいし、「パレ・ド・Z」なんて何の権威があるのかと、ツッコミどころ満載ですが……。

ああ、そうか。
ミツカン提供だから、三石寛太でミツカンか(笑)。

今のところ、番組以外で「パレ・ド・Z」の権威なんてありませんが、ここに出てくる番組の料理人の顔ぶれを見ると、日本橋蠣殻町すぎたの杉田孝明氏、あの鉄人・道場六三郎、京都イル・ギオットーネの笹島保弘氏など、錚々たるメンバーです。

なるほど、これは「パレ・ド・Z」をミシュランに匹敵する権威を作ろうという、ミツカンの野望かもしれませんね!

それにしても、この番組に出てくるシェフたちは一癖も二癖もあるツワモノばかり。料理人……明らかに絵描きより濃い人ばかりだな。

しかし番組は至って真面目に作られています。
しかもお金も相当にかけて、それをYouTubeにアップしているのがすごい。

多くの民放のグルメ番組のように食をエンタメにしているものではなく、テーマは「100年後に残るレシピ」をシェフたちに作ってもらうことを主眼にしています。

リポーターの高嶋政宏さんも、これが「旅番長」と同じ人かと思うくらい。色々この人もご苦労はされたようですが、こういう番組で育ちの良さが発揮されますね。
品良く、威張らず、さりとて卑下するわけでもなく、実に素晴らしい。

ヒット数を見ると30万回とか、17万回とかけっこうな数字ですが、英訳をつけたらグランパキッチンみたいに100万回単位で行くんじゃないかな。

食にご興味のある方は、ぜひ晩酌のお供にご覧ください。
最近オススメの番組です。

▼こちら、来年の出版に合わせて制作したアチャールくんカレンダーです。
手前味噌ですが、かわいく、部屋が明るくなるようなカレンダーに仕上がったと自負しています。

通販に対応すべく、振込料がかからぬようカード決済も出来るようになりました。
アチャールくんカレンダー(1500円税別)、購入方法は近日アップ致します!

 

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今更ですが「漫画 君たちはどう生きるか」読了しました〜意外と言っては何ですが、素晴らしい内容でした!

2019-11-22 10:46:32 | Weblog

2年ほど前にベストセラーになった「漫画 君たちはどう生きるか」を読了しました。仕事の関係で読みはじめた本ですが、やはり食わず嫌いはいけませんね。

原作者の吉野源三郎さん、1981年にお亡くなりになった明治生まれの著者ですが、もともとの「君たちはどう生きるか」は70年以上前に書かれた作品だったようです。

経歴を見ると戦時中、陸軍に入隊。除隊後に社会主義活動をはじめたという、この時代のインテリに時々いた方だったようです。
しかしながら、この時代の左翼系の人たちは素養が違います。いや、右翼左翼という言葉を、この時代の人に簡単に当てはめて良いものかどうか。

ともかくも生き死にが身近にあった時代だけに、生きることについて真剣に考えて勉強をしていたのでしょう。

興味深かったことのひとつが、主人公潤一くんのあだ名が「コペルくん」で、その名はあの地動説を唱えたコペルニクスから来ているということでしょうか。

この本のテーマのひとつに、人間は自分のまわりだけが世界だと思い込んでいるけれど、実際には自分の知らない大きな世界のひとつに過ぎない、ということがあります。
真実はその知らない世界の中にあり、自分を取り巻いている世界は時に思い込みに過ぎなかったりします。

おおよそ科学というのは、そんな世界を扱う学問なのですが、時に人間社会というのは、真実に目をむけないことも多々あるわけで、コペルニクスの地動説も長いこと教会から否定されてきた経緯があります。

「われわれの立ってる地球がまわっているなんて、とんでもない」という具合に。

わが国でも真実を口にすると逮捕された時代はあるわけで、そんな時代に生きた著者だったからこそ、このようなものが書けたのでしょう。

▼こちらは「アチャールくんCalender 2020」。
遅まきながら、来週より発売&発送開始です。お楽しみに!

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アル・ケッチァーノ 奥田シェフの「ゆで論」が来春、上梓されます〜プロはもちろん、パスタ好きの方は必携です!

2019-11-19 09:05:03 | Weblog

▲こちら、アル・ケッチァーノ 奥田シェフの「ゆで論」に掲載される、“きのこの切り方”を描いた拙画です。

シェフの許可を得てアップいたしますが、特にシイタケの切り方をこのイラスト通りにやると、水分が適度に抜けて本当に美味しくなります。

奥田シェフもイラストが気に入って頂いたようで、講演などでお使いになっているようです。良かった♪
▲第8回世界料理学会 in Hakodate

実際に銀座一丁目のヤマガタ・サンダンデロで、シェフのパスタの実演と試食♡

オイル系、トマト系、クリーム系など、ソースによって、どうパスタが変化するかを実演と試食。これはまたとない機会だぞ♪

シェフ手ずからのパスタは、私も実はまだ2回め……いや、意外ともっと食べているな。4回? 5回目? あー、そうそう。この味、この味♡
それはそれは至福のお味です。

実演を見て食べたあとは、客席に戻ってランチミーティングです。

つづく(笑)。

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即位パレードは間に合いませんでしたが、実に素晴らしい1日でした!

2019-11-11 14:19:40 | Weblog

一昨日は山梨に柔道の合宿。

毎回、稽古して飲んだ翌日は山歩きをしてから帰るのですが、11月12日(日)は即位パレードがあるということで、山梨の天目を10時半頃に出ることにしました。
同じく山歩きしない友人の車に乗せてもらい、中央高速を出たところ、即位の礼があることでみな遠慮していたのか、ガラガラ。12時過ぎに新宿に着き、予定通り家には1時前に到着しました。3時のパレードには余裕じゃないか♪

ところが、ところが!

いつもは閑散としている青山一丁目駅周辺は、驚きの人出です。

加えて、一緒に行く予定の妻の会社の食事会が終わらず、一人で行っても仕方ないので、家のテレビでひとりでパレードを見ることにしました。

合宿で出た洗い物を選択し、お土産に買ってきた野沢菜を洗って乾かし、漬物の準備をします。まあ、雰囲気が共有できれば良いのです。

それにテレビで見る両陛下のお顔は、終始穏やかな笑顔です。

先日の台風のあとの同じ日にパレードをやらず、本当に良かった。
食事会をしている妻は、テレビでもパレードが見られないので、せめて画像のおすそ分け(笑)。

けっきょく、妻が家に戻ったのはパレードが終わってからですが、あのものすごい人出を見て、場の共有はできたから良しとしましょう。

そんなことより、両陛下が心から喜び国民から祝福されていたことが、何よりですね。

令和が素晴らしい世の中になるよう、心より願うばかりです♡

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虎ノ門ナンディニに行きました〜極上のスパイスを堪能しました!

2019-11-08 06:51:31 | Weblog

連休初日、ハプスブルグ展の前に虎ノ門ナンディニで腹ごしらえをしました。

ナンディニとはシヴァ神の乗り物である牛さんのこと。
インド人(ヒンドゥー教徒)が牛を食べないのは、シヴァ神の乗り物である神聖な獣であるからだとも言われています。

ここは初訪問ですが、幼少時から料理の修行をしていた8人のインド人シェフを抱えるお店として、いやがおうにも期待が高まります。

▼窓の装飾には、インド絵画で見るシヴァやガネーシャの首飾りが………。

そしてBGMは「バーフバリ、バーフバリ!」。

メニューを見ると、決して安いとは言えませんが、最近の土日メニューで南インド料理というと、この辺りの価格は珍しくありません。

私はエッグ・ドーサセット。
妻はミールスセットを注文いたしました。

一口食べて……おおお、こ、これは♡

なるほど、8人のシェフがいるというわけがよくわかります。
カレーそれぞれの味が際立っていて、パロタ、ドーサ、ナン、ワダなども専門の職人が作ったという感じです。

何より、そのスパイスの香りの立ち方が尋常じゃない!

これはインド、それも専門の高級スパイス問屋から直で仕入れないと、こうはなりません。

日本でもスパイス食材店はいっぱいありますし、どの店も一定以上のクオリティの品を置いてますが、これはおそらくは一段上の香辛料を用いています。
間違いなく、最近入ったインド料理店ではベストバウトに入る部類のお店ですね!

いや〜、次回は夜の訪問だな♪

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「ハプスブルグ展」行って来ました〜ベラスケスのマルガリータ王女だけでなく、肖像画がどれも素晴らしい!

2019-11-06 09:04:12 | Weblog

先の連休の初日に、上野の西洋美術館で開催中の「ハプスブルグ展」を見に行きました。

一千年に渡ってヨーロッパに君臨したというハプスブルグ家ですが、何度か展覧会にも足を運び、本も何冊か読みましたが、大きすぎてどんな一族なのかさっぱりわからんわい(笑)。

Wikiによれば「ユリウス一門(カエサル家)の末裔を自称し、中世の血縁制度を利用した政略結婚により広大な領土を獲得、南ドイツを代表する大貴族に成長した」とあります。
最終的には現在のスペインやイタリア、チェコ、ハンガリー、オーストリアに渡る領土を治めた一族なようです。

ただ領土が広くなれば、同族同士でも権力争いが起こるのが人の常。
争い、分裂や併合を繰り返しながら大きくなっていった一族ですから、わかりにくいのは仕方ないですね。

家系図を見ても何だかよくわからず。
実際にはモビールのような立体図にしないと、こうした家系図はわからないでしょうね。

この展覧会での目玉は何と言ってもベラスケスでしょう。

ベラスケスが20歳くらいに描いた絵や、フェリペ4世の肖像、マルガリータ王女の肖像など、約4点ほどの作品が来ていましたが、なんといっても白眉はポスターにもなっているマルガリータ王女ですね。

ウィーン美術史美術館に収蔵されているこの名作は、当時お見合い写真の代わりとしてスペインからオーストリアに送られたものだそうです。

オーストリアに嫁いだマルガリータ王女は6人もの子供を出産したり、宮中での意地悪などに遭うなど、21歳で病死してしまうそうですが、そんな薄幸な雰囲気が画面からも伝わってくるのは、さすがベラスケスです。

ベラスケスは数多くのマルガリータ王女の肖像を描いていますが、スペインのプラド美術館の絵を見たラベルが、あの「亡き王女のためのパバーヌ」を作曲したとか。
あの優美ではかない音楽がマルガリータ王女の姿に重なります。

この絵を見るだけで、この展覧会に足を運ぶ価値がありますので、どうぞみなさまご覧いただければ幸いです。

さて、私たちが知っているハプスブルグ家で有名なのは、18世紀オーストリア系ハプスブルグ……マリア・テレジアとその娘、マリー・アントワネットに違いありません。

↑ 上の画像、一番左の女性をご覧ください。こちらが、かの名高き女帝マリア・テレジアです。 婚姻によって勢力を拡大するのは、ハプスブルグ家のお家芸ですが、その中でもマリアは男子5人、女子11人、16人もの世継ぎを生みました。

この肖像は何と、御年30歳というのですから驚きです。

「さささささ、さんじゅっさい!」

思わず声を上げてしまった私を見て、上品なお着物を召した女性がお笑いになっていましたが、いや〜、この人に勝てる男なんておりませんなあ。

また、上の画像の一番右の女性。
ハプスブルグ家でも一番人気のシシーことエリザベートの肖像も、本人の気性を彷彿させる興味深い一枚でした。

肖像を見ながら、この人はどんな人だったのだろうと想像をめぐらすのは実に楽しい。「ハプスブルグ展」おすすめです♡

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2020年「インドのアチャールくん」のリニューアル・バージョンが上梓予定!〜「アチャールくんカレンダー2020」11月中旬発売予定です!

2019-11-05 15:13:09 | Weblog

来たる2020年に拙著「インドのアチャールくん」のリニューアル・バージョンが上梓されることになりました。

最初にアチャールくんが「インドの教え・アチャールくんの路上日記」の名前でデビューしたのが2001年のこと。それから6年後に「インドのアチャールくん」として再デビューしましたが、こちらも絶版となり、今ではAmazonで5千円台、1万円台という値段で売られることもあるようです。

著者とすると、プレミアがついて売られるのは余り嬉しいことでもなく、それよりはもっと安価でも別バージョンで発刊したいと思っていたところ、いよいよオリンピックイヤーに再々デビューを果たすことになりました。

実は「インドのアチャールくん」……。
著者としては、一人の貧しい少年が逆境に負けず、たくまくしく生きていく物語を描いたつもりだったのですが、今までのバージョンでは、インド旅行記的な捉え方をされていたようでした。

それはそれで間違いではなく有難い話なのですが、作り手の最初の意図とは離れた形で読まれていたようです。
今回は、少し手を加えたリニューアル・バージョンにして、なるべく多くの人に伝わる形に編纂しようと考えています。

もちろん大幅な改編ではなく、読みやすくするくらいの感じを考えています。

さて、それに合わせてアチャールくんカレンダーを制作しました。

カレンダーのモチーフは本編とは違い、カレーがサブテーマです。
カバー絵はケララの風モーニングの沼尻シェフから快諾を頂きイラストに致しました。
少し遅めのカレンダーですが、今月中旬に発売予定(予価税込2000円)ですので、皆様どうぞお楽しみに!

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「IT / イット THE END」見ました!〜巨大なお化け屋敷のような映画でしたが、スティーブン・キングの世界の集大成?

2019-11-04 09:17:48 | Weblog

昨日、日本橋のシネコンに「IT / イット THE END」を見に行きました。

いや〜、巨大なお化け屋敷みたいな映画でしたが、とにかく面白かったです。
前作に比べて「怖い」「怖くない」など、さまざまな声がありますが、前作より長尺で制作費もたっぷりかかっている分、楽しめる感じがします。

▼前作の記事はこちら。

映画「IT イット“それが見えたら終わり”」は
「スタンド・バイ・ミー」のホラー版でした!

▼ちなみに、こちらはスティーブン・キング原作シャイニングの続編物語だそうです。

いや、ピエロのペニーワイズが巨大化したり、蜘蛛のお化けに変身したりと、まさに一見やりたい放題のお化け屋敷みたいに見えますが、意外に内容深いところがあって、今回はそれに気づいたのが収穫だったのかな。

そもそもホラーというのは、人が自分を守るための「恐怖」という感情をとことんくすぐぐるのが本質です。

ホラー作家の多くが「ホラーはロジックだ」と言うそうで、「なぜ人が怖がるか?」を知らないと、怖い作品は作れません。
そんな点で、スティーブン・キングという作家は恐怖というものを知り尽くした作家と言えるでしょうが、 この映画はそんな意味でもキング作品の集大成と言えるかもしれません。

キング作品には様々な意味不明のモチーフが出て来ます。

そもそも、人を襲うのが「なぜピエロなのか?」ということもありますね。
そして「なぜピエロが”遊星からの物体X”みたいな、変幻自在の怪物に変身できるのか」など、現実にはありえない怪物が平気で映像化されて出てきます。

殺人ピエロ、ペニーワイズについては、実在した殺人鬼ジョン・ゲイシーというモデルがいたそうです。表の顔はチャリティーに熱心だった名士で投資家なのに、6年間で33人の少年をピエロの姿でおびき出して殺したという殺人鬼だったとか。

ただ、殺人ピエロのモデルがいた……というのは作り手の立場として、ビジュアル化しやすいので、選ばれたというだけだと思います。
本質的なことを言えば、キング作品に出てくる怪物というのは、個々の人間が作り出す「恐怖」ではないかと思います。

以下ネタバレ注意 

襲われる方が怖がれば怖がるほど、ペニーワイズは巨大化し強大な力を発揮するのですが、反対に怖がらなくなると彼の力は失われていく。これは恐怖が持つ本質かもしれません。

以下ネタバレ解除

つまり恐怖や怪物とは自らが作り出すもの。
昔から「幽霊の姿を見たり枯れ尾花」などと言いますが、それにしてもこの映画……枯れ尾花にしては巨大過ぎるかもしれません。

それにしてもキング作品に出てくる怪物って、似たようなものが人間社会にはいっぱい居るよな。お化けより人間の方が余程怖いなんて言いますが、これは本当にそうですね。ペニーワイズみたいな人って、実際にいますしね〜(笑)。

木戸銭分は楽しめますの、ご興味ある方はぜひご覧ください。前作を見る必要も特にないかもしれません♪

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