展覧会も3日前、2日前くらいのカウントダウンになると、コマゴマした物品の準備で忙しく、絵を描いてる時間はありません。
今回は「神様のレッスン」と「アチャールくんカレンダー2022」の原画などがメインとなるため、油彩は新作を出しません。
そのかわり、25年前に描いて放置していた絵に手を加えた作品などを展示する予定です。
また、前回までは「母子コラボ展」としていたのを、今回は「こぐれファクトリー展」とあらためました。
シナリオライターの弟、小暮宏の動画&写真。
私のプロデューサーでもある妻、杏子のイラストも1点だけ展示します。
なんか家族経営の町中華みたいですが、目指すものは意外とそこだったりしてね(笑)。
本日、9時半から搬入の準備をはじめます。
どうぞ皆様、お楽しみに!
展覧会まで、今日を入れてあと5日になりました。
1日は搬入なので、それ以外のことはできません。
この後に及んで、まだ制作を続けていますが、それが25年ほど前に描いた絵の手直しですから、 我ながら呆れてしまいます。
でも、明らかに手を入れた方が良いんだよね(多分)。
▼たとえば1997年に描いた「 おはようイボンヌ」と名づけたこの絵です。
以下、私のhp「もののけカリビアンの部屋」よりの引用です。
イボンヌはメキシコで知り合った女性です。
「オレにホレてる」と勝手にカンちがいしましたが、おはずかしい(笑)。
(中略)
イボンヌは大柄でグラマラスな女性で、当時メキシコ大学の学生でした。
今はどこでどうしているのやら。
メキシコの人はスペインなどのラテン系と、現地のモンゴロイド系インディオがクロスオーバーしたメスティーソがマジョリティです。
美人の多い風土としては世界有数でありましょう
そういえば、メキシコ・タスコの銀細工の店にも別の美人女性がいました。
毎年タスコに来ては口説いている、見るからにおろかなアメリカ人青年がおりました(おまいう)。彼もいったいどうしているやら。
ちなみにこの絵は、カンクンに近いイスラ・ムヘーレスという、女の島を意味する地を描いたものであります。
手を加えたら、本物のイボンヌに近くなりました。
まあ、25年も前ですから、ホントかどうかわかりませんけど♪
こちらも「空中散歩の部屋」よりの引用文。
バナーラスとは昔、ベナレスと呼ばれたインド・ヒンドゥー教最大の聖地。
この絵は聖なる河ガンガー(ガンジス河)を描いているわけですね
ひとたびヒンドゥー教として生まれた者は、この地で最後を迎えるのを無上の幸せとします。
「インドの教え/アチャールくんの路上日記」や「中学生にもわかる仏教」でも、バナ-ラスは大きく取り上げています。
インドに行くのがコワいという人は、私の絵と著書でバーチャル体験をどうぞ!
「神様のレッスン」にも、ここは現在の呼称バラナシとして登場します。
昨日はお昼ご飯を食べたあと、新宿世界堂本店で額装しに行きました。
本当は額装した後で新宿中村屋のカレーでも食べようと思っていたのですが、世界堂の額売り場は常に混んでいて時間が読めないので、食事して一服したあと12時半くらいに家を出ました。
後になって額装がすべて終えたのが夕方5時半。食べておいて良かった!
▼額装してもらう絵は「アチャールくんカレンダー2022」の原画14点の中から8点ほどチョイス。妻が描いたペン画も1点だけ出品しますので、そちらも額装です。
毎回、額装は妻と一緒に選んでもらっているのですが、今回は本人の絵もあるので気合いも入ります。
カレンダーの原画14点の中から、気に入ったもの&完成度の高いものを選び、店内の額を物色しますが、10点近くある水彩画はそれぞれ個性も違うので、全部同じ額で統一してはつまりません。
90分ほどかけて額の候補を選び、額装コーナーに並んだのですが、普段混んでいる世界堂が、この日は祝日ということもあって激混み。60分、90分経ってもなかなか順番が回ってきません。
うーん。
待つのはイヤだけど、なんだか世の中がまわってきた感が満載です。
これはこれで良しとしよう。
2時間ほどで、ようやく順番が回ってきてからが本格的な額選び。
いつもは白か茶の額に、オフホワイトかベージュのマットをかけるのですが、今回は少し色の強いマットも選んでみました。
ようやく夕方5時半頃に額装の注文が終わり、受け渡しの日を聞いてびっくり!
いつもは翌日の受け渡しになるのですが、点数が多いのに加え、注文が増えてるということで、4日後の土曜になるというじゃありませんか。
いや〜、アブなかった!
いつもは展覧会搬入の2日前とか3日前に注文するのですが、それだと完璧にアウトです。妻が最初から23日に額装の日を決めてくれてたおかげで、余裕を持って額装した作品を受け取りに行けます。
それにしても、いくら世界堂でもこんな激混みは初めてのこと。
だんだん世の中が、ほぐれてきましたね!
ま、私も“ほぐれ(こぐれ)ますお”ですが ・・・なんて、ウフッ♪
こぐれファクトリーの展覧会は11月30日(火)から12月6日(月)まで。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。
「神様のレッスン」発売と展覧会が近づいてきました。
「油彩の新作は無し」と最初に申しましたが、神様のレッスンの一部が20年前に描かれた原稿を元にしているように、絵画作品も20年以上前のものをリニューアルして出そうとしています。
以前でしたら、私は一定の期間で描き上げたら、それで成仏させる(笑)スタイルでした。
ところが作品の完成というのは、そういうものでもないと、最近になって思うようにきたのです。
絵画ではありませんが、クラシックの名曲の中には、グリーグのピアノ協奏曲みたいに、若い頃発表しながら、一生かかって改定した作品もあります。
絵描きにあるまじきようですが、私は飽きっぽい性格なのか、一つの絵を何時間も続けて描き続けることが苦手です。
ちょっと筆を入れたら、ご飯を研いだり、本を読んだりと、すぐ別のことをはじめてしまいます。そのかわり、長いスパンで作品を描くことはできるようで、今回の「神様のレッスン」の出版などは、その例かもしれません。
こちらは私が考えたものではなく、装丁家さんがクローバー出版さんの意向を聞いて作ったものです。
「夢ゾウ」とは、水野敬也さんによるベストセラー「夢をかなえるゾウ」のこと。
私も読んだことがありますが、関西弁のガネーシャが本来のガネーシャ・ジー(様)にもマッチした実に面白い本でした。
この本が出版された2007年は「夢ゾウ」が話題になり、たしか古田新太さんがガネーシャ様というテレビドラマにもなったと思います。
当時は知り合いや友達から、この時の「夢ゾウ」のカバー絵が私の絵じゃないかと言われました。もちろん違うイラストレーターさんによる絵なのですが(笑)。
▼こちらが2001年に出版された「インドの教え」。こちらもネズミに乗った、ガネーシャ・ジーとアチャールくんがおりますね。
ガネーシャ・ジーは太古よりインドに御坐す神様ですが、今回の「神様のレッスン」では、水野さんの「夢ゾウ」のおかげで世に知れ渡ったため、出版社がPOPに使ったのだと思います。
「神様のレッスン」のガネーシャ・ジーは、もちろん関西弁ではありません。
今ではガネーシャはインドの招き猫といった存在に見えますが、もともとは荒ぶる神であり、密教においては歓喜天(かんぎてん)、聖天(せいでん)と呼ばれ、大変恐ろしい神様とされています。
中途半端に祀るくらいなら関わらぬ方が良いと言われ、一方で、正しく拝んだらご利益も大きいとされています。
では「神様のレッスン」のガネーシャ・ジーはどうでしょう?
そうですね。確かに試練を与える神様かも、しれん・・・なんて、ウフッ♪
昨日の夕方、Clover出版の編集長・田谷裕章さんから「神様のレッスン」が製本されて仕上がってきましたと連絡があり、受け取りに永田町のカフェに行きました。
余談ながら、うちの給湯器は壊れている上、昨日はジムが休館日だったので、行く前に表参道の清水湯で身を清めてから行くことにしました(早く、給湯器が届かんかなあ〜)。
夜の7時過ぎ、田谷編集長が持ってきてくれた「神様のレッスン」を手に取ると、意外に大きく厚く、それなのに持った感じが軽く、なんとも言えず良い感じです。
紙は清潔感のある白が選ばれており、丁寧に刷られた印刷は、カラーページはもちろん、モノクロページのトーンが忠実に再現されていました。
非の打ち所のない、実に素晴らしい仕上がりと感じました。
いや、作者だから言うのではありませんよ。正直申し上げると、前作「インドの教え」と「インドのアチャールくん」の刷りには、個人的に満足できなかったのですから。
まさに「神様のレッスン」チーム。
田谷編集長、デザイナーの桜井さん、装丁家の横田さん、印刷会社の嘉さん、そして相談役の妻とが一丸となって良い仕事をしてくれたと感じております。
田谷編集長とは、もう20年来のつきあいです。
彼がPHPに在籍した時に、一緒に作った最初の本が「中学生にもわかる仏教 」でした。元はといえば、田谷さんがアチャールくんの最初の本「インドの教え」と「シエスタおじさん」を読んで、私に声をかけて頂いたのがご縁のはじまりです。
私にとってはアチャールくんのリメイク、もしくは新作を作るなら、田谷編集長と一緒に作りたいと思っていましたから、今回のタッグは願ってもない機会でした。
コロナもあって、足かけ2年かかりましたが報われたと感じています。
でも、本って出来上がっておしまいじゃないんですよね。
売って、結果を出さないといけないのですから、ここからがスタートです。
どんなに作者が良いと思って叫んでみても、読者の本音を変えることはできません。
このタイトルは展覧会のたびに書いていますが、今回は25年以上前に描いた絵に手を加えて出すため、このタイトルを持ち出しました。
そういえば「神様のレッスン」も、20年前に出版したものの大幅なリメイクですから、作品を作るのにどのくらい時間がかかるかというのは、なかなか自分で決められるものではないということです。
まあ締め切りがあると、そこまでに仕上げなければいけないわけですから、どのくらい時間がかかるかの目安にはなりますけど。
さて、今回のこぐれファクトリー展では、出版とカレンダーに手を取られ、過去に描いた不完全だった作品に手を入れて出すことにしましたが、これが意外によくなりそうです。
上の絵は、そのひとつ。タイトルは「ピンボールの精霊」です。
以下、ホームページ「もののけカリビアンの部屋」の説明より。
このタイトルはザ・フーの”トミー”に収録されている
“ピンボールの魔術師”に由来します。
ロックオペラと呼ばれ、70年代にはビートルズの「サージェント・ペッパーズ・・」と並びロック界の最高傑作とも称されたアルバムでしたが、
日本での人気は今ひとつでした。
でもブロードウェイ版ではロッド・スチュアートが歌っていましたね!
ポップな表現を 古典的な素材であるテンペラでやろうとした作品ですが、”Pinball Wizard“ 自体はすでにロックの古典になりました。
とはいえ いつまでもポップでいられる作品も作ってみたいものであります。
これを発表した時は、あまり理解されず…私の恩人である会社員時代の社長は、「今まで見た小暮くんの絵の中で、一番気に食わない絵だね」と酷評されたものです(笑)。
給湯器がダウンして2週間近くになりますが、相変わらずわが家に給湯器は入ってきません。
先にも申し上たように、給湯器不足はニュースにもなっているようですね。
国内で製造しておらず、ベトナムで作っていたそうですが、9月までロックダウンしていたために、いつ入荷するのかまったく目処が立ってないそうなのです。
仕方ないので、わが家は夫婦でジム通いでお風呂に入っています。
展覧会前ではありますが、風呂なしというわけにはいかず。
毎日夕方頃に、自転車で10分ほどのジムに行き、プールに入ったあとに体を流しています。
行く前はめんどくさいなとは思いますが、 最近は慣れてきて、だんだん当たり前になってきました。
問題は展覧会の会期中で、近くの銭湯に行くとか、実家の風呂を使わせてもらうとか、お湯を沸かして風呂がわりにするとか、画廊に行く前の朝の時間に行くしかないかなあ。
出版、展覧会、給湯器と、わが家にいっぱい、何かがやって来ています。
出版と展覧会にかまけて、ホームページの部屋をサボっていましたが、ようやく更新することができました。
さあ、扉をあけて旅に出よう!
「アチャールくんの部屋」も更新し、「神様のレッスン」の部屋としました。
カバーのデザインは「厳しくもやさしい自己啓発エンタメマンガ」の一文がなくなるなど、若干の修正が入りますが、こんな感じでリリースされます。
本書の内容はビルドウンクス・ロマン(成長譚、あるいは教養小説)の形になっており、アチャールくんが与えられた運命を乗り超え、人間として成長していく姿を描いています。
壁を突き破る者、 乗り越える者、避けて別の道を通る者、壁から引き返す者。
コロナ禍をはじめとしたこの時代、読者の方々にも立ちはだかる壁…それを超える力になるよう願い…そして自分自身も、そのように人生を拓けるよう思いながら本書を作りました。
そしてもうひとつ、「神様のレッスン」のテーマは、希望と美しさです。
人生の壁を乗り越えるためには、もちろん衣食住が必要ですが、それを超えたものに私はその二つが必須だと考えているからです。
はてさて、願いをかなえる神様、夢をかなえるゾウとして知られるガネーシャ様は、アチャールくんにどんなレッスンを与えてくれるのでしょう。
久しぶりのブログアップですが、業務連絡になります。
こぐれファクトリー展は11月30日(火)〜12月6日(月)まで、銀座のナカノギンザ・ギャラリーにて開催されます。
今回は小暮満寿雄展とか、母子コラボ展というかたちではなく、出版と合わせてKOGURE FACTORY展で開催いたします。
中心になるのは拙著「神様のレッスン」の関連グッズで、「アチャールくんカレンダー2022」の原画を中心に、カレンダーやTシャツなどをリリース予定です。
もちろん、絵画や書も満載。
今回はシナリオライターの弟が作った映像作品なども流す予定です。
カレンダーの販売は、当初今月の初旬を予定していましたが、入荷と発送の関係で11月30日(火)の展覧会よりリリースとなります。
遅くなって申し訳ありませんが、通販は展覧会終了後に予定しています。
11月30日よりはじまるKOGURE FACTORY展を前にして言うのも何ですが、今回は最近まで「神様のレッスン」の原稿制作と準備に追われていたので、油彩の大作作品の新作をお見せするのは難しそうです。
今回のメインとなる作品は、「アチャールくんカレンダー2022」の原画14点。
会場の関係で、全点展示できるかはわかりませんが、会場にはすべて持っていきますので、おっしゃっていただければお見せすることができます。
油彩作品はできたところまで…とは決めておりますが、それでもお越し頂けれるお客様に1点でも油彩の新作をお見せしたいのは、絵描きとしての気持ちであります。
ところが昨日、目が覚めた時に「そういえば、去年の夏に仕込んだカンピョウが、まだ冷蔵庫に眠っている」ことを思い出し、ハタとお稲荷さんを作ることを思いつきました。
締め切りが近づくと、いらない他のことをはじめてしまう、例のあの現象ですね(笑)。参考にしたのは、あの鉄板・土井レシピです。
カンピョウと干し椎茸を水で戻し、指定の調味料で煮込み準備完了。
11時ちょい前からご飯を炊いたり、お揚げさんを炊き込んだりと、絵を描く作業と並行しながら仕込みをして、揚げにご飯を詰め込む作業準備が整ったのは、12時10分ほど前でした。
ところが、お揚げさんにご飯を詰める作業が思った以上に大変なことに気づき愕然!
揚げは柔らかくて切れやすく、寿司飯を詰めようにもなかなか言うことを聞いてくれません。
12時20分頃になって、在宅の妻が様子を見に来ると開口一番、「アラ、楽しそう♪」。
いや、違うよ。こっちは真剣なんですが。
▼と、撮ってもらった写真がこちら。ほ、ホントに楽しそうじゃないか!
お昼だけでは食べきらなかったので、晩と今日のお昼はお稲荷さんを頂きます。
↓ 昨日、Clover出版さんからカバー最終ゲラを頂きまして、レイアウトがこんな感じに変わりました。色味が若干薄いのはデータからアップしたのではなく、光沢のない紙から直接スキャンしたためです。
サブタイトルの「壁を超え、人生を切り拓く8つのキセキ」の文言が一番下に来て、目の前の煩悩が消えた感じはしますね。
これは作者自身の煩悩でしょうか?
いや、まだ私は煩悩が抜けてないので、抜けたのはアチャールくんの煩悩かな(笑)。
で、こちらがカバーの刷りだし。
写真ではわかりにくいですが、マゼンタの紅が力強く刷られています。
装丁家さん、デザイナーさん、印刷会社さんが頑張ってくれてるのがわかり、何とありがたいことでしょう。
▲こちらもカバー原案のひとつです。
好調にご予約を頂いている「神様のレッスン」ですが、実はカバーデザインはまだ本決まりではありません。
▼こちらはカバー裏表紙(表4)。まだISBNコードが入ってませんね。
版元のClover出版営業の方が、さる大手書店をまわったところ、次のようなご意見をもらったそうです。
1、少年の顔に力があるのに、文字が目の上にかかっているのは勿体ない。
2、女性にアプローチしたいカバーだが、この場合に“自己啓発”という言葉は余計である。
ふむふむ、なるほどのご意見ですね。
作者とすると、「1」は確かにその通り。
「2」に ついて言うと、女性向けの自己啓発があることは確かですが、この本はそれとは明らかに傾向が違います。
言われてみれば、たしかに「夢をかなえるゾウ」などの自己啓発本とは違う傾向の内容です。
私も「自己啓発」の専門家でも何でもないので、書店さんのご意見は大いに聞くべきかな。
というわけで、どんな感じに変わるか。
大きな変化はないかもしれませんが、これまたお楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。