小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

ピアニスト蒼政涼子さんとのコラボ絵画教室〜於・十条梅の木での個展会場にて9月中旬に開催予定です!

2019-07-28 08:21:56 | Weblog

先日、お知らせしたように10月上旬に開催する銀座の展覧会に先がけ、十条の画廊喫茶「梅の木」で、9月5日(木)〜25日(水)まで小品を中心に個展をいたします。

その期間中、ピアニスト蒼政涼子さんとのコラボ絵画教室を開催することになりました。日程はまだ確定してませんが、9月の中旬以降になる予定です。

コラボ絵画教室? なにそれ、いったい?

いえいえ、むずかしいこと話ではありません。
みなさま本を読んだり、趣味で何か作業をする時に好きな音楽をかけたりするでしょう。その音楽をプロのピアニストの生演奏で楽しみながら、絵を描きましょうという参加型のイベントです。

蒼政涼子さんはオリジナルの即興演奏を得意とするピアニストです。
和楽器奏者からピアノの道へ転身したという変わった経歴をお持ちで、音の美しいことに定評があるピアニストです。
今回はよく知られたポップス曲などを取り上げてもらい、演奏を楽しみながら絵を描くという、ちょっと贅沢な時間を味わうことができます。

加えて交渉中ですが、さるハーモニカ奏者の方の演奏もこの時に合わせて楽しめるかもしれません。

演奏の前に私も簡単な絵の描き方を、実演をともないレクチャーします。
▼こちらが3月に行ったイベントですが、こんな感じかな♪

二子玉川のダブル講演会、好評のうち無事終了致しました!

 

とにかく絵は楽しく描くのがいちばん!
楽しく描いた絵は、描いた人も見る人も幸せな気分にしてくれます。

まだ具体的な日にちは確定していませんが、9月中旬以降に開催予定。
8月上旬には日程が決まる予定で、おそらくは金土日の夕方になると思います。

参加費用はワンドリンク付きで2500円。
終了後は同カフェで懇親会も予定していますので、合わせてお楽しみいただければ嬉しいです。

ほかにもイベントとして、さる一流ミュージシャンの方たちとの演奏イベントなども交渉中です。実現できたら良いのですが……乞うご期待です!

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エスカレーター、歩くなら階段を歩きましょう……という世間の空気が必要かな?

2019-07-25 19:27:56 | Weblog

そろそろエスカレーターの片側を空ける習慣は止めませんか?

今年の初めに書いた記事ですが、来年の東京オリンピックに向けてか、キャンペーン化されてNHKのニュースにもなったのは喜ばしいことです。

エスカレーターで東京は左側、大阪は右側を開けるという習慣……全廃せよとは言いませんが、混雑時にわざわざ片側を空けて、行列しなければいけないのは何とかしてほしいですね。

ただ、片側空るのは危険というのが鉄道やメーカー側の主張な一方、歩かない方がかえって危険だ、なんて声もあるようですが、エスカレーターを歩いていく人、あるいは走っていく人は、立ち止まっている人に比べて殺気立ってるのは確かです。

私も右側に立っていたら、何度か「どけ」と言われて、睨まれたことがあります。
丁寧に「失礼します」と言われたら素直に横にズレますが、 「どけ」と言われたら良い気持ちはしませんね。素直にどきましたけど(笑)。

これが短気な人どうしだったりしてケンカになれば、どちらが傷ついても二次災害ですね。だからキャンペーンをやっても怖くて、なかなか広まらないかもしれません。

まあ、百歩譲ってラッシュ時の鉄道はガマンするとして(もしかして一番アブないかも) デパートなど鉄道以外の公共の場所で、エスカレーターを歩く行為は、如何なものかと思います。

聞いた話では、病院のエスカレーターはゆっくり動くのに歩いていく人は、ほぼいないようです。やっぱり歩く方がアブないって、みんな知ってるわけですね。
たぶん、お金を払わないといけない江ノ島のエスカーも歩く人はいないでしょうね。

そのために日本人にとって必要なのは、世間の空気でしょう。
やはりエスカレーターは平和に立ち止まりたいものですね。

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一枚の絵を描くのに、どのくらい時間がかかりますか?(其の三)〜絵描きは政治よりお絵描きです!

2019-07-23 11:22:07 | Weblog


2019年小暮満寿雄+小暮菘華 書画コラボ展Ⅲは、
10月5日(土)〜14日(月)
銀座一丁目ギンザナカノ・ギャラリーで開催されます!


こちらは展覧会用の新作、これよりだいぶ進みましたが非公開です。

一枚の絵を描くのに、どのくらい時間がかかりますか?

最近は尋ねられることは少なくなった質問ですが、次回の展覧会に向けて10年以上前に発表したものに、いくつも手を入れているので改めて記事にしてみました。

私は複数の絵を並行して描くので、1枚描くのにどのくらい時間がかかるか、よくわからないのですが、それでも展覧会に出すことを区切りに「完成」としてきました。

実際には、若い頃の私は時間をかけて完成させるのが本来思っていました。

ところが、けっこう時間をかけて1枚の絵に執着していたのを見た画廊主から「人前に出して成仏させないとダメよ」とアドバイスされたのをきっかけに、展覧会ごとに納得いかなくても完成としてきたのですね。

まあ、すべての絵を納得するまで描くなんて、実際は出来ないのですが。

それが、最近になって10年以上前に描いた作品を引っ張りだしてきて、モノによっては手を加える作業をしています。

「前の方が良かった」

なんて、言われると困りますから、それなりに手を加えます。
それから手を加える過去の作品は、完成度が低くて手の入れる余地があるものを選びます。

その方が手間がかからないし(笑)、完成度も上がるしね。

あ、新作はしっかり作りますよ!
手抜きでありながら、手抜きじゃないので、誤解なきよう♪

▼こちらは前にもアップした2009年の個展に出した作品。

⬇️

3年後2012年に母子コラボ展様に修正したもの。
かえって悪くなってしまったようです(笑)。

⬇️
数ヶ月前、リトライをはじめ……。

⬇️

そろそろ完成です!

ピカソは「1枚の絵が出来上がる過程をすべて見せられたら、どんなに面白いだろう」って言いましたが、簡単に出来る時代になっちゃいました。まあ、それが面白いかどうかは、みなさまご判断を♪

参議院選挙も済みました。
政治に興味がない方ではないので選挙には行きますが、やはり私はそちらは素人です。

次回の展覧会では、なるべく良い作品をお見せしたいと思っています。

お楽しみに!

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「政治と宗教と野球の話はするな」は本当ですか?〜安倍総理の選挙妨害、排除、ファシズム云々がありましたが、今日は選挙に行きましょう!

2019-07-21 08:40:12 | Weblog

政治と宗教と野球の話はするな

もう7年も前に書いた記事なのに、選挙が近いせいかアクセスが増えているようです。

先の記事も書いた、司馬遼太郎「竜馬がゆく」にある「議論で勝っても、その人間を打ち負かしたことにならず、むしろ逆に反感を買われる」という言葉……個人的には、あまりよろしくないかと思っています。

そもそも、議論の前提が「勝ち負け」を基準にしていること自体が如何なものかと思います。
議論にスポーツ的要素はありますが、スポーツではありません。
議論の目的のひとつは、正解がないものについて意見を交わすことであって、白黒をつけることは二の次であると思うからです。

考えてみれば、「政治と宗教と野球の話はするな」というのは、どれも正解があるものではないゆえ、相手の意見が変わらないことが前提の言葉です。結論が決まった相手に議論することに、意味がないですからね。

今度の選挙について興味深いのが、安倍総理の演説にヤジった人たちを警察が排除したという件です。この一件をめぐり、右と左で意見が真っ二つに別れています。

左の人たちは「ファシズムの到来」と言い、右の人は「法の遵守だから当然」と言ってます。

もちろん私の意見は後者ですね。
明らかな左翼のプロ集団が敵意をむき出しにして、一国の総理の選挙妨害をしたら、警察(すなわち国家権力)が動くのは当たり前と思います。

でも、警察が排除した人たちに対して敵意がなかったかといえば、それは違うでしょう。警察は赤軍派らに殉死を強いられた過去がありますから、手心を加えなかったと言えば嘘になりましょう。「ファシズムの到来」と言われる口実を作られてしまいましたね、と言う感じかな。

まあ、同じことが中国や北朝鮮であったら記事にすらできないわけで、こういう議論が起こることはわるいことではないし、むしろやった方が良いと思います。

ともかくもわが国は同調圧力に走る体質がありますからね。


▲こちらはシチリア、パレルモ市内で展示されていた、マフィアの犠牲者の写真展です。この展示がされているというのは、未だにシチリアでマフィアが存在して力をふるっているということですね。

でも、これがたかだか20年前だったら展示すらできません。
この展示が堂々とできるようになっただけ、イタリア社会が変わったと見るべきでしょう。

私が子供の時分には、イタリアの警察署長や裁判長らがマフィアに次々に暗殺されていて、父がよく「すげえ国だな」と言っていたのを覚えてます。その頃とは、隔世の感があります。

そんなわけで、相変わらず天気は良くありませんが、安倍政権が嫌いな人も好きな人も、どっちでもない人も今日は選挙に行きましょう。

政治のいちばん大切なお仕事は、思想やイデオロギーではなく、税金の徴収と分配です。健全なお金の分配が、世の中のため必要。それから、そのための社会システム作りかな。まあ、実は一番それが難しいのですが(笑)。

投票して、開票して、結果が出ても、すぐには世の中変わりませんが、みんなのお金がより良い形で回るよう、一票を投じるべきだと思う次第です。

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「ウィーン・モダン〜クリムト、シーレ 世紀末への道」行ってきました〜必見です!

2019-07-20 08:20:06 | Weblog

六本木の新国立美術館で開催中の「ウィーン・モダン〜クリムト、シーレ 世紀末への道」、金曜の夜に行ってきました。6時半からの入場でしたが、思ったり多くの人出にちょっとびっくり。それでもこの日は21時が閉館ということで、ゆっくり見ることが出来ました。

少し前に上野の東京都立美術館でクリムト展が開催されていたので、その流れかと思いきや……主役はクリムトとエゴン・シーレではあるものの、まさに18世紀初頭から20世紀初頭ど真ん中のウィーン美術の展覧会でした。

前半の展示は18世紀初頭、マリア・テレジアからエリザベート時代のハプスブルグ家から、ウィーン万国博覧会、そして19世紀末のアールヌーボーまでの流れを追ったものですが、これが意外に見応えがある。

実際にウィーンに行くと、意外なほど新しい建物が多いのですが、それはフランス革命からナポレオン戦争などで荒廃した欧州の建て直し後にできたものなんだそうです。

余談ながら、そのため映画「アマデウス」では、実際の舞台となったウィーンではなく、もっと古い建物が残るプラハでロケをしたんだとか。

19世紀末、それまで城壁となっていたものを取り壊し、あのリンク通りという大環状道路が出来上がったのですが、もちろんウィーンの建築や美術に大きな影響を与えたわけですね。

この時代のウィーンの様子を描いた俯瞰図などには興味津々。
当時の空気が肌で伝わってきます。

俗にウィーンは「音楽の都」なんて呼ばれますが、実際に行くと思った以上に音楽の都で、町のそこかしこに音楽や音楽家の足跡を見ることができます。

その中でウィーンの人が大好きな音楽家は、何と言ってもシューベルト。
貧しさの中に31歳で亡くなったという天才ですが、肖像画は残っているし、シューベルトを中心にしたサロンの絵画も展示されていて、あれあれ、この人って本当に貧しかったの? なんて思ってしまいました。
実際には友人のサポートなどで食べていたようですが、短い生涯の間に残した膨大な作品は、まさにウィーンの音楽。シューベルトがかけていた眼鏡なども展示されていて、実に興味深いものでした。

そして白眉はやはりクリムトの作品群。
ポスターにも使われている、エミリア・フローゲの肖像は、撮影可ということで大勢の人がスマホ撮影をしておりました。

私も数枚パチリと撮ったあと、じっくりと鑑賞。

顔と手以外はざっくりと描いていて、このあたりの手さばきの上手さというのは見習いたいところ。ま、真似しても足元にも及ばないんですが(笑)。
エミリア自身はこの肖像がお気に召さなかったそうです。素晴らしい肖像ですが、自分が思っている自分と違ったのでしょうね。

ルイ・ダヴィッドのレカミエ夫人も出来上がった肖像が気に食わなくて、未完成になったと言いましたから、男性が描く女性の絵って、ご本人が見たら何か違うのかもしれません。

意外に面白かったのが、クリムトとシーレのデッサンです。半ば師弟の関係だった二人は、デッサンを互いに交換しあっていたそうですが、出来上がった油彩作品は大きく違います。

女性が大好きなクリムトと、同じように好きなのになぜか屈折しているシーレの絵。

28歳でスペイン風邪、いわゆるインフルエンザで亡くなったシーレですが、これは長生き出来ない絵だなって思いました。
クリムトとシーレは同じ年に亡くなってますが、クリムトのデスマスクを描いたシーレのデッサンにその影が描かれているような気がしました。

ほかの画家が描いたエゴン・シーレの肖像は、自画像と違っておそろしく弱々しい。
実際に他人から見たら、そんな感じの人だったのでしょうね。

展示の終わりには、ロダンが作った作曲家マーラーの胸像がありました。
気難しそうなマーラーの胸像は彫刻だけに、本人生き写しな感じ。鵺みたいなマーラの長〜いシンフォニーが頭に浮かんできました。

ともかくも見応え十分な 「ウィーン・モダン〜クリムト、シーレ 世紀末への道」は8月5日まで開催中。必見です!

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ビリヤニ転じてアランチーニになる!

2019-07-18 12:22:07 | Weblog

連休最終日、かねてから作ろうと野望を抱いていたビリヤニに手をつけることにしました。ネットで見たレシピは調理時間はかかるものの、意外にシンプル。

「こいつは出来そうだな」

なんて、素人の赤坂見附でしたが、妻と休日最後の日をビリヤニ作りにはげむことにしました。

▼先ずは鶏肉をタンドリーチキンの要領で、ヨーグルトとスパイスで漬け込み……

▼バスマティライスを水に漬けたあと、ホールスパイス類と一緒に炊き込みます。

▼炊いたお米をタンドリーチキンの素と交互に重ねて、さらに炊き込めば……

▼自家製ビリヤニの出来上がり!

と、言いたいとこなんですが、参考にしたレシピがどうやら日本米の炊き込み時間だったようで、出来上がりはかなり柔らかい。
お世辞にも成功とは言えない出来に落胆した私ですが、妻は味自体は悪くないので、アランチーニ(イタリアのライスコロッケ)かドリアにして食べ切ろうと言ってくれました。

▼そこで昨日、 気を取り直してビリヤニもどきをおにぎりにして固めます♪

▼具にはゴーダチースとトマトを入れ、小麦粉とパン粉をまぶして成型します。パン粉をつける時は、昼間、テンペラで絵のメジウムに、黄身を使った、余りの白身を使用しました(笑)。

▼割れないよう低温でオリーブオイルで揚げたら……

▼出来上がり!
本場イタリアのお米は日本のお米に近いので、バスマティライスを使ったアランチーニは、同じものとは行きませんが、けっこう美味しかったです。

ビリヤニは素人にはハードルが高いようでしたが、次回はなんとかマシなものにしたいな。でも、食材が無駄にならずに良かったです。


アランチーニなのに、アチャールとの相性が抜群だったのは、やっぱりバスマティ使用ならではでしょうか。

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参議院選挙が近づく中〜イタリアの物価が上がったのか、日本の物価が上がらないのか?

2019-07-17 09:22:27 | Weblog

盛り上がらない参議院選挙が近づいてますが、SNS上では、右も左もなかなか活発な意見が飛びかわされているようですね。

以前の都知事選では田母神氏を推していたほど、政治にまったく見る目のない私なので、最近はポリティカルな話題は避けるようにしていますが、選挙というのは大変なお金を税金かけて実施するものなので、とにかく投票には行きましょうという立場です。

さて野党に期待するものは何もありませんが、すっかり長くなった安倍政権もどうかなと思うところは多々あります。

自営業の立場からすると、たとえば「働き方改革」などと言って、お上が民間の労働をあれこれ指図するなど本末転倒。労働時間などは単なる枠組みに過ぎず、それだけで「働き方」を判断できるほど、仕事というものは単純なものではありません。

長く働けば良いってものじゃありませんが、残業手当が減れば、それで家族あたりの収入は減るわけで、自然と消費だって鈍くなりますしね。

先日、何度目かのイタリアに行ってあらためて感じたことは、意外に…といっては失礼ですが、イタリア人は働き者が多いこと。その反面、そうでない人の労働に対する態度はなってないことでしょうか。

博物館でもカフェでも、店員がスマホを見ておしゃべりしているのは当たり前。
土産物屋に行っても、日本の感覚からするとやる気がないし、特にスーパーの店員などの態度は”ひどい”の一言です。

ところがイタリアの物価は、2年前に比べてタクシーなどは日本より高く感じるほどになっていて、全体にかなり上がっていた様子です。

スーパーの物価などは日本の方が高いですが、こと外食に関しては、わが国の方がだいぶ割安な感じです、特にランチね。

あのスーパーの店員の態度を見て、この人たちに物価で負けてる日本っていったい何よ?……なんて、ちょっと思ってしまいました(イタリアの働き者のみなさん、ごめんなさい! みなさんのことではありません)。

以前、イタリア人の友人に言われてびっくりしたことに「日本人は意外に働かない」って言葉でした。

これは労働時間が長くても、たいしたことをやってないって意味で、たしかにイタリアの人たちを見ると働く人の労働の密度はなかなかのもの。まあ、単純に比較できませんが、「やる時やれば良い」「結果オーライ」という感じでして、そのあたりは日本人に一番足りないところかな、なんて思ったりもしました。

日本に来るツーリストが増えているのも、日本の物価が安くなっていることが大きいわけで、簡単に喜んでる場合じゃないなとも思ったりしています。

選挙ですぐに日本が変わるわけではありませんし、個人的には参議院っているのかどうか疑問に思ってるくらいですが、それでも票を投じた上で、この先の未来を考えていければと思う次第です。

▲こちら写真はポンペイ遺跡で、上は闘技場。「ピンク・フロイド・ライブ・アット・ポンペイ」の舞台になった場所で、感慨深いものがありました。

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サントリー美術館「遊びの流儀〜遊楽図の系譜」を見に行きました!〜雨続きの日々、ミュージアムめぐりがオススメです!

2019-07-15 07:17:54 | Weblog

ブログアップ、少し間が空いてしまいました。
実は1週間前になりますが、サントリー美術館で開催中の「遊びの流儀〜遊楽図の系譜」を見に行きました。

どこから説明して良いかわからないほど、見応え十分で素晴らしい展覧会だったので、かえってブログアップが遅れてしまいました。いや〜、サントリー美術館の企画にハズレなしです。

まだ娯楽が少なかったと思われていた時代……この展覧会は古いもので室町から桃山時代、主に江戸から明治にかけての娯楽、遊戯を描いた美術品を集めて展示がなされています。

パンフレットにもある「遊びをせんとや生まれけむ」、いわば遊ぶために生まれたとは、かの後白河法皇の言葉だそうです。

後白河法皇は鎌倉時代、武士の世になってからも侍たちを翻弄したことで知られています。源頼朝をして「大天狗」と呼ばれ、気に食わない武士の高い位を与えて自滅させた文字通りの狸おやじですね。「官打ち」と呼ばれるこの手法に源義経がまんまと引っかかり、頼朝公を激怒させたのは有名な話です。

そんな後白河法皇ですが、当時のロック「狂歌」を愛し、さまざまな遊楽の愛好家だった一面を持っていました。
私自身の感想ですが、この展覧会はその言葉に端を発する構成になっているように思えました。

先ほど、まだ娯楽が少なかったと思われていた時代と申しましたが、この展覧会を見るかぎり、その時代はその時代で楽しみはけっこうあったのなあと思いました。

時代劇などでは、しばしばサイコロ賭博の場面が登場し、「グニの半!」とか「イカサマだ」とか言って遊興にふける人々の姿が描かれてます。

実際に双六やカルタに耽る人たち、遊郭でリラックスする人たち。

日が昇れば起きて、日が沈めば就寝についた時代。労働時間は今より短かったでしょう。その分、余裕がある人たちは後白河法皇よろしく、遊ぶために生まれてきたような人たちも多かったかなあと思ったりもしました。

貝合わせや囲碁、将棋、双六にバックギャモン、蹴鞠に羽子板など、遊びのアイテムは思ったより多く、その工芸品の華やかさには目を奪われます。

中でも目を惹いたのは、「邸内遊楽図」と呼ばれる屏風絵に描かれてる、輪になって踊る人たちです。何を目的に輪になって踊るのかわかりませんが、どうやら踊る時間は主に夜だったようで、絵のなかの人たちを見るかぎり、トランス状態になっていたことは間違いありません。

「遊びの流儀〜遊楽図の系譜」は8月18日まで。
学芸員による解説が面白いので、聞いてから見るとなお面白いです。時間については、ネットで確認できると思うので確認されて行くのも良いでしょう。

雨の続く日々、室内の遊興としてミュージアムめぐりも良いのではないでしょうか。

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十条の画廊喫茶「梅の木」で、9月5日(木)〜25日(水)まで個展をいたします〜合わせてイベントも開催予定です!

2019-07-10 08:24:16 | Weblog

昨日に引き続き、業務連絡です。

昨日、告知したように10月上旬に開催する銀座の展覧会に先がけ、十条の画廊喫茶「梅の木」で、9月5日(木)〜25日(水)まで個展をいたします。

個展と言ってもカフェを間借りするだけなので、 小品ばかり10数点並べる感じになりますが、3週間という長丁場の展示になります。

期間が長く、すぐ後にメインの展覧会が控えているために、常駐しているわけにいかないのですが、その代わりと言っては何ですが、何かイベントを3本ほど開催しようかと思っています。

考えているものの一つは、ただの飲み会(笑)です。
梅の木さんはアルコールを置いてませんが、イベントの際は1000円から1500円ほどの会費を支払えば持ち込み自由。絵画を交えた交流の場で、談笑会にしようかと思っています。

あとのイベントは、カフェにピアノがあるので(定期的に調律しているそうです)どなたか音楽家なり、パフォーマーなどをお呼びして、絵画に触発されたパフォーマンスなどを考えています。

アイデアの持ち込み歓迎。
1時間ほどの講演会も良いかななど、どんなアイデアでも大丈夫です。

イベントの場合は入場料をお客様にお願いすることも考えているので(2000円から2500円くらいの範囲)、我こそはと思う方はこちらまでご連絡いただければ嬉しく存じます。

▼こちらはシチリアはパレルモのファストフード、アランチーニ(リゾットのコロッケ)で有名なAntica Focacceria San Francesco のコースです。

ゲンコツのようなアランチーニを3つも頼んで、どうしようかと思いましたが、全部具材の味を変えてくれたので完食致しました(笑)。カレー味があるのにびっくりです。

▼イワシのブッカティーニ

▼シチリア名物、カンノーロ

▼お店の中はこんな感じですが……

食べるのは外のカフェで♪

パレルモの夜は更けていく!

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小暮満寿雄+小暮菘華 書画コラボ展Ⅲは、10月5日(土)〜14日(月)に決まりました!

2019-07-09 09:14:08 | Weblog

展覧会まであと3ヶ月を切ったというのに、ほとんど白いキャンバスがあって、良い度胸ですが、展覧会の日程が10月5日(土)〜14日(月)に決まりました。

会場は昨年と同様、ナカノギンザ・ギャラリーです。

日程を考えると、イタリア行きもどうかなというところでしたが、やはり旅に出るとそれなりに得るものも多いので、行って良かったと思います。

さて、当初は私ひとりの個展の予定でしたが、やはり母も発表したいということで、今回も3度目のコラボ展になりました。

最初に京王プラザホテル・ロビーギャラリーでコラボ展をしたのが、7年前の12月で、その時は最初で最後と思っていたのが、まさか3回も出来るとは考えてもいませんでした。

今回は私の作品の割合が多くなると思いますが、母もまだまだ元気で負けていませんので、どうなりますか。

ゲーテやメンデルスゾーン、コローやベラスケスと、古来より多くの芸術家がイタリア旅行に触発されて作品を作ってきました。
比べるのもおこがましいようですが、私なりに今回の旅は収穫が多かったので、ぜひ作品に反映させたいと思っています。

それでは、みなさまのお越しを心待ちにしております。

▼こちらはポンペイの秘儀荘のフレスコ画です。

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「教養としてのローマ史の読み方」読了致しました!〜歴史を知ることは、未来を知るためにある

2019-07-08 13:26:22 | Weblog

木村凌二先生のご著書、「教養としてのローマ史の読み方」を読了いたしました。

イタリアから戻ってから、途中で読むのをやめていた塩野七生先生の「ローマ人の物語」を読み返しはじめたのですが、なにせ長い本なので、どの辺まで読んだのか覚えていない(笑)。仕方なく、数巻分前に読み終えた「悪名高き皇帝たち」から読みかえしはじめることにしました。

ただ、その前のローマ史については、ほぼ忘れてしまってたので、古代ローマのダイジェストをわかりやすく書いた本がないかと思っていたところ、幸い9月にローマに行くという友達から、この本を勧めらました。

はたして読んでみると、いやいや、なんとわかりやすい名著でしょう!

(版元を見れば、なんと拙著「中学生にもわかる仏教」を出したPHPエディターズグループの編集ではありませんか(PHP研究所発行)。章立てもわかりやすく、編集が良い仕事をされてるのがよくわかります)。

さて、観光的に見ると現在のローマの建造物は、大まかに次の3つの時代に分けることができます。

1、BC8世紀頃から、西ローマ帝国滅亡とされているAD476年頃までの建造物。
コロッセオやパンテオン、 フォノロマーノなど。

2、15世紀から16世紀末のルネサンス期の建物。
バチカンのサン・ピエトロ寺院などの教会群。

3、17世紀以降バロック建築。スペイン階段やトレビの泉など。
ただサン・ピエトロ寺院などは現在も改築が続けられているので、
明確な区別は難しい。

▼こちらはヴェネチア広場とカンピドリオ広場の間にある、古代ローマ時代の遺跡に、後年キリスト教絵画を加えたと思われる遺跡。

「教養としてのローマ史の読み方」で取り上げられているのは、「1」に当たる古代ローマ時代のざっくりした流れですね。

これが知ってるようで、意外にわからないことだらけです。

カエサルやアウグストゥスのような有名人は別にして、ティベリウス帝やテルマエ・ロマエで有名になったハドリアヌス帝と言っても、いったいいつの時代に何をした人か、普通はわかりません。あ、私も「ローマ人の物語」はあるとこまで読んでますが、ちっともわかっておりません。

本書は、西ローマ帝国1200年の歴史を、以下の4つの章立てによって、それをわかりやすく説明しています。目次をそのまま取り上げてみると……。

1、なぜローマは世界帝国へと発展したのか
  地中海の統一とカルタゴの滅亡。

2、勝者の混迷、カエサルという経験
  グラックス兄弟の改革、ユリウス・クラウディウス朝の終わり

3、「世界帝国ローマ」の平和と失われた遺風
  五賢帝の治世とその後の混乱。

4、ローマはなぜ滅びたのか
  古代末期と地中海文明の変質。

いや、読んで見て思ったことは、まさに「歴史を知ることは、未来を知るためにある」とは、ローマからはじまったような言葉ですね。

ここには、人類すべての歴史のエッセンスが凝縮されたものが詰まっています。

たとえば……もともと、大して強くもなかったローマが一大帝国を築けたのはなぜか?
これは、進化論などでいう、優れているから生き残ったのではなく、適応したから生き延びたということに少し似ているように思えます。

圧倒的カリスマ、カエサルが心座半ばで暗殺され、その後、カリスマ性には劣るものの、官僚としての能力に長けたアウグストゥスによってローマ発展した。
などという点は、信長、秀吉亡き後、家康が天下を取り、後継者秀忠によって江戸300年の太平をもたらしたことに合わせて見ることができるかもしれません。

また、今の米国の礎はローマ帝国から学んだものが多く見受けられます。さらには彼の国が先の大戦後にした日本統治も、ローマ帝国を参考にしていますね

面白かったのは、現在のアメリカと日本の関係は、ローマとカルタゴの関係に例える人が多いのですが、木村先生はあえて、日本ではなくドイツを例にしていることです。

ドイツをカルタゴに例える本は初めてでしたが、たしかにそちらの方が似ているかなと思った次第です。

まあ、歴史はあまりに複合的な要素が多すぎるので、そんなたとえも簡単には言えないのですが、共通点を見出すことは大切ですね。

時代もテクノロジーも大きく違う古代ローマと現在ですが、 人の気持ちや感情というのは、あまり違わないもの。

大変、ためになった一冊でした。

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毎日、雨が続きますが気分はローマの青空で!〜スペイン階段そば “Fiaschetteria Beltramme” はフェリーニが通った店!

2019-07-04 17:28:16 | Weblog

6月のイタリアは快晴続きで猛暑がでしたが、日本は雨続き。
昨年はそろそろ猛暑が始まっていましたから、えらい違いですね。

イタリアから帰って10日ほどになりますが、気分を青空にしたいので、また食レポをいたしましょう。

ローマ料理で印象的だったのが、最初と最後の食事に選んだこちら。

Fiaschetteria Beltramme〜フィアスケッテリア・バルトラッメと読むのでしょうか。
フィアスケッテリアとはワインバーのことだそうで、実際に酒類を売ってるお店をレストランにしたところだそうです。

ここの店の創業は古く、1800年代だとのこと。

映画監督のフェデリコ・フェリーニがここで「甘い生活」や「81/2(Otto mezzo)」のシナリオを書いたそうで、店内には同じ映画監督パゾリーニ直筆の絵が飾られています。

▼なんかマッチ箱の裏に描いたものだそうです。

さて、イタリアのレストランというのは、どこに行ってもサービスで満足するようなことは少ないようです。

往々にして呼び込みでアイソの良い店は、観光客相手で味の方はイマイチな傾向があります。スペイン階段、ナヴォナ広場、トレヴィの泉など観光地の目ぬきにあるカフェは、雰囲気代だけでまずお味は期待できません。

また、こちらトリップアドバイザーの評価を見ても、Fiaschetteria Beltrammeについては色々と分かれていて「二度と行きたくありません」なんていうものもあります。

もともとイタリア人の接客キャパは大きいものではなく、今現在、ローマは溢れるほどのツーリストで対応しきれないというのはありますね。
まあ、日本の基準から見ると、やや客あしらいがザツに見えるところもありますが、そんな店の方が美味しかったりするのは、わが国と大きく違うところでしょうか。

もちろん、まったく悪気があるわけでないので、そこは気にしない方が良いでしょう。美味しかったら、「美味しい」といえばニコニコ接してくれるので♪

先に私が思い出のレストランとして勧めた「サンティ」も、おじいちゃんが注文を間違えたり、忙しいと接客がザツだったりと(というトリップ・アドバイザーの声あり)、まあそこはご愛嬌かな(笑)。

さて、この店のイチオシはローマ名物カルボナーラです。

太めのパスタに卵黄、生クリーム、グアンンチャーレ(豚ほほ肉のベーコン)をたっぷり使った一皿は絶品。盛り付けがザツ……いや、ドーンと出て来て大胆なのも本場の臨場感満載です。

今回、イタリアを食べてあらためて思ったのが、パスタが思ったほどアルデンテではないことです。というか、むしろイタリアも高齢化の影響なのか、やわらく茹でたものが多かったことでしょうか。昔はもう少し固茹でだったような……?

ただ、麺類について多くの人が誤解していることに、「コシ=固い」と間違えていることですね。コシのある麺は、長く茹でても一定の歯ごたえがありますし、第一に芯の残るパスタがそんなに美味しいかというとそうでもありません。

その点、この店のパスタはもっちりとして食べ応え十分。

▼アマトリチャーナも実にローマらしい太麺、どっしりとした食べ応えです。

▼こちらもローマ料理の代表格。サルティンボッカ。「すぐさま口に入る」という意味で、薄切りの仔牛肉に、プロシュートを巻き上げたものを、白ワインとバターで仕上げたものであります。

▼こちらはラザニア。まったく歯ごたえがありませんが、これもボリウム満点で実に旨いです。

▼そしてこれまたローマ名物、肉ボールのトマト煮。

▼メランザーネ(茄子)のオーブン焼き、パルミジャーノ・レッジャーノがけ。
どれも赤いトマト味ばかり選んでしまいましたが、ローマ料理ってこんな感じかな。

▼そして絶品、ピスタチオのミルフィーユ。ピスタチオの美味しさは日本では味わえないものでした。

2回行きましたが、トリップ・アドバイザーにあるような失礼な接客はなく、実に快適で美味しいひと時を過ごせました。

ローマに行った際はぜひご賞味あれ!

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シチリアの生首の植木鉢〜由来はオソろしいのに、オチはほのぼのしてました♪

2019-07-03 16:39:47 | Weblog

▲こちら、シチリアに行くとホテルやリストランテなど、あらゆる場所で見られる男女の生首の植木鉢です。
写真はパレルモのパラッツォ(王宮)のミュージアムショップに置いてあったもので、女性バージョンですね。

この生首の植木鉢は、この地がアラブ支配下だった時に由来するとのこと。

ある日、村の娘と一夜を共にしたアラブ男性。
娘はたちまち恋に落ちますが、男に妻子がいたことを知ると(ムスリムだから当たり前ですが)、「このまま帰してはならない」と彼の首をはねてしまいした。

はねられた男の首からはバジリコの草が生えてきて、見事な葉っぱをつけるようになり、近所を通る人たちから評判になりました。

そしていつしか「バジリコが良く育つ植木鉢」として、広く知られるようになったとか。めでたし、めでたし♪

いや、さすがはシチリアならではエピソード。
男の首をちょん切ってしまう話なのに、オチがほのぼのしてるのはすごいですね!

シチリアは地中海の十字路とも呼ばれ、古くからアラブや北欧、スペインなどの支配下に置かれてきました。シチリア人のしたたかな気質はそこから来ているとも言われていますが、シチリア女はアラブ人もモノともしなかったんですね(笑)。

▼こちらは「いだてん」のタイトルにもオマージュとして使われた、シチリアのシンボル・トリナクリアです。

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北区滝野川会館で義母のセラピー講座〜短歌でシチリアを詠んでみました!

2019-07-02 10:16:18 | Weblog

▲滝野川会館前にあった庚申塔。下の方に見猿・聞か猿・言わ猿があります。

土曜は北区滝野川会館というところで、義母がセラピストの資格を得た発表会を聞きに行きました。今は企業などでセラピストと契約しているところも多いそうですが、話を聞くと20代とか30代の人も多いと聞きます。

スポーツ選手や芸術の世界ならわかりますけど、自分が20代30代の時のことを思い出すと、本当に人の痛みがわかるのかな……なんて思ってしまいます。まあ、出来る人は何でもできるのでしょうが。

義母はいわば「天然」を絵に描いたような人で、やわらかい口調でホントのことを言ってしまうタイプなのですが、師匠からの評価は高いようで、私もこの人だったら他人を治せるかななんて、ひそかに思っていたりします。

発表会が失礼ながら思ったより面白く、いわゆる「型」にはまったものではなく、義母は短歌を詠むことでセラピーをするという講座でした。

春すぎて夏来たるらし白妙の 衣干したり天の香具山
持統天皇御製 

八重立つ出雲八重垣妻籠みに 八重垣つくるその八重垣を
須佐之男命 

身の恥も忘れて人になにくれと とい聞く事ぞさらにうれしき
桃園天皇御製 

やはり、長く残る歌というのは素晴らしいものですね。
会では参加者も短歌を詠んでくださいというので、私も下手くそながら、おそらくは生まれてはじめての短歌を作ってみました。俳句なら、高校の授業で詠んだことがあるんだけどね。

たかてらすパレルモの路迷い果て 空を仰ぎてリモーネ甘し
小暮満寿雄 

うーん。
人に聞かせるようなものじゃありませんが、人に見せる仕事をしてますので、図々しく人前に出しました。ま、自分のブログだしね♪

この「たかてらす」というのは、旅の前につける枕詞だそうです。

他にも「やすみしし」「ちはやぶる」など、義母が用意してくれた枕詞がありましたが、実際に作ってみると枕詞って、字数をかせげるのと、その言葉自体で格好がつくなど、なかなか便利なものではありました。

展覧会では母に書をお願いしようかと、図々しいことを考えたりもしています。
あ、もちろん絵も描きますが(笑)。

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タオルミーナのリストランテ “Bistrot du Monde”はまさにイタリアン・キュイジーヌの名店です!

2019-07-01 10:05:53 | Weblog

タオルミーナ、続きです。

ここは海つきの箱根と申しましたが、海岸から町の中心地まで登っていけば、ゆうに1〜2時間はかかるものの、新鮮な魚介類には事欠きません。

とはいうものの、シチリア有数の観光地で物価の高いこの地。
観光地のメイン通りにロクな店がないのは、どこでも一緒なので、初めての場所でこれという店を探すには、それなりにハナを効かせなければいけません。

そんな中、トリップアドバイサーなどの評価で「これは!」と感じたのが、 ”Bistro de Monde”ですが、なかなか店が見つかりませんでした。

外国だと機内モードにしているため、Wi-Fiがない路上ではGoogleマップが使えず、迷いに迷ったあげく、近所の人と思しき人に聞いてようやく発見しました。

店はメインストリート2本をつなぐ、階段の道途中にありました。

遅いランチだったので軽めに前菜のフリットとスカンピ(手長エビ)のパスタを頂きましたが、これが抜群♪

ネット情報だと夜は満席だとのことでしたが、「大丈夫」と言われて、ディナーもお願いすることにしました。
やっぱり、ディナーもここディナーいとね・・・なんて、ウフッ♪

ディナーに照準を合わせて、夏至近くの長い昼を散策。

▼ブーゲンビリアの家。

▼こちらはエンジェル・トランぺット。その辺に生えてますが、「キチ○ガイ・ナス」とも呼ばれるアルカロイド系の猛毒だそうです。

ギリシャ劇場に寄って………

▼迷路のような階段道を通って、Bistro de Mondeに向かいます。

▼最初はカルパッチョというか刺身の盛り合わせ。

マグロやカジキにベリーを合わせるという、イタリアン・キュイジーヌタイプのお味で、ここも6年前に出来たという新しいお店。
食に保守的と言われるイタリアですが、確実に何かが変わりつつあります。

▼こちらは何とムール貝のパッケリ。
パッケリには濃厚な肉と思い込んでいましたが、シチリアは魚介と合わせるのが普通なようです。相性はもちろんバツグン!

▼リッチョ(ウニ)のスパゲティ。リッチョは旬をやや過ぎたそうですが、それでも十分な旨さ。ウニそのものというより、瓶詰めのウニに似た味わいです。

▼トンノ(マグロ)のビステッカ。

▼マスカルポーネのドルチェ

美味しかった、ああご馳走さま♪

▼バンドでオーソレミオをリクエスト。すごいロックなオーソレミオでした。

▼ダニエル・クレイグ似のカメリエーレ(ウエイター)。
私と一緒ではなく、妻と撮影。男には見向きもしないイタリア男でした(笑)。

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