空にはなにも

 

空をみていた

圧倒的な色だった

山を越えるのだろう

一羽の鳥が　明るさの残る空へ　飛び去った

もうすこし　見てていい？

言いたいことがあったのか

空が燃え終わるまで

ボクたちには　もう少し時間があった

 

絵のように　鳥は飛び

小説のように　陽は沈む

 

まだあのどこかに　最後の一行が　きっとある

 

 

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