My Blue Heaven Missing link

魅力的な写真とそこからイメージした詩をお楽しみください。

have a feeling of being in love

2019-03-25 17:49:43 | Keiko Aoki

 

 

 

 Photo by Keiko Aoki 

 

 

    ボクの中に

    一脚の椅子がある

    

    その椅子に腰かけ

    目をつぶれば

    少しだけ笑顔になれる

 

    覚えがあるのに

    誰か思い出せない

    柔らかな声が

    聞こえる

 

    温もりがまだあるのに

    どこにいるのかわからない

    青春の残り物のような

    人が笑う

 

    久しぶりに見た道なのに

    誰も歩かず

    行き先さえも

    示してくれない

 

    今がすべて

 

    見あげた空には

    そう書いて

    ある

 

    明日は

    すこしだけ

    今日より

    変わっていたい

 

    あの日に

    流れていた

    あの歌は

    もう

    思い出せない

    けれど

 

    気持ちよく

    晴れた空は

    どうしようもない程

    やさしく

    光っている

 

 

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Extra Space

2019-03-14 20:23:28 | Tokuyuki Takashima

 

 

 Photo by Tokuyuki Takashima 

 

 

 

    夕暮れには

    キュッと空気が冷えてきて

    ようやくボクの今日がきた

 

    いつもと同じカバンが

    とても重たい日だった

 

    おなじ夕空なのに

    みつめられる夕空と

    みつめられない夕空の

    違いを考えた

 

    でも浮かんだのは

    明日は違う靴が履きたい

    それだけだったけど

    明日が少し楽しみになった

 

    夕空の中にいる自分と

    それを見てる瞳の中のあなたに

    少しだけ今日を報告する

 

    春が

    街を明るくしていくのを

    どうすることもできない


    木蓮が

    散っていく寂しさを

    消し去れない

    

    答えは

    いつだって

    ちゃんと出てこないまま

 

    また今日の余白が埋まっていく

    

 

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Be Shine 

2019-03-09 19:06:06 | Kenji Oouchi

 Photo by Kenji Oouchi 

 

 

 

    ふと目の会った花は

    小さく笑い

    そして気の弱い娘のように

    困った顔をして

    こころを閉じた

 

    季節は雨がつれてくる

    そういうけど

    今朝届いた春の香りは

    野の片隅の

    恥ずかしそうな

    笑みがつれてきた

 

    今日は

    あの花のように

    すこしうつむいて

    時を

    行きすごさせてみよう

 

    不安やいらだちの中で

    耳をふさぐのではなく

    思うよりも賑やかな

    春の音に身をゆだねながら

    

    ひとりでも

    幸せと

    言える人

    あなたは

    ボクを

    見せてくれる

 

    幸せ

    今の自分を

    そう言える人

    あなたを見て

    ボクも

    笑っている

 

    今日も

    晴れたらいいね

 

    ちょっとなら雨でもいい

 

    幸せは

    いつも

    ほんの近くにあって

    少しだけ

    いい香りがする

 

    そうキミのように

 

 

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appreciation of life

2019-03-01 19:25:45 | Keiko Aoki

 

 

 Photo by Keiko Aoki 

 

 

 

    三月

    4年前の三月

    その頃ほとんどを覚えていない

    寒い日とあったかい日が

    交互にくる中

    必死に生きていた

    そんな三月

 

    三月

    いつか忘れた三月

    スキな子の誕生日

    金がなくて

    プレゼントを買えないまま

    ただ二人歩いていた三月

    その夜は寒かった

    

    三月

    ここ数年の三月

    木蓮の花をさがしてた

    今年も

    大きくなった蕾と

    もっと大きくなったため息と

    小さくなった瞳の先の

    三月が始まった

 

    三月

    去年の三月

    そうまだ1年なのに

    いろいろ変わって

    ずいぶん昔に感じるのは

    あなたがいないことと

    関係あるのだろうか

    三月の夕暮れ

 

    三月

    たぶん7年前の三月

    苦痛と苦悩と混乱の中

    キミとあった帰りに

    新宿で買った万年筆

    この間役目を終えた

    多くの文字を書いたけれど

    キミには何文字書いたのだろう

    春の言葉と三月

 

    三月

    きっと今年の三月

    どこかを歩きながら

    いつかのように

    道の小石を蹴ったら

    なまぬるい風が

    ぴゅぅぅぅぅぅと吹いたとき

    それがきっと

    今年の三月

    

 

    誰にでもある

    三月の物語

    今年の三月も

    どこかで涙が流れ

    誰かが神を恨み

    あらゆる所で

    愛と別れの物語が

    つづられていくのだろう

 

    三月

 

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