香りは雨と合うようで
珈琲の香りがやわらかい
この香りをたどれば
あの場所に戻れるかもしれない
雨に もやった風景のどこかに
珈琲から 立ちのぼる湯気の中に
ふった手から 飛び散る思い出に
心の奥で
あの日の約束が
微笑んでいる
雨はやんだみたいだ
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香りは雨と合うようで
珈琲の香りがやわらかい
この香りをたどれば
あの場所に戻れるかもしれない
雨に もやった風景のどこかに
珈琲から 立ちのぼる湯気の中に
ふった手から 飛び散る思い出に
心の奥で
あの日の約束が
微笑んでいる
雨はやんだみたいだ
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家電を変えるたびに
ずいぶん頑張りましたね といわれる
思い出が・・・といいかけて のみこんだ
陽がくれるのを 見計らっていたら
流れからおいてかれ
またひとりになった気がして
あわてて走った
思い出は
うしろ姿がお得意で
いつでも笑ってる
影が あなたを ぬりつぶしていく
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疲れた はお茶しようって意味で
なに食べる? はあれ食べたいで
テレビ消して は話したいだった
“キミがいない”も “ひとり”も “孤独”も
永遠に使わない筈だったのに
そんな言葉を集めて重ねたら
“さみしい”になった
数えきれない
言葉の中で
ひとり
手をのばせば 明けてきた 空に さわれそうだ
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父のいろいろ
母のいろいろ
そしてキミのいろいろ
いろいろが たくさん集まって
静止した時の中で ゆっくり堆積していく
記憶は 落ちて 朽ち 色は抜け
そしてひとつの風景になった
散り際
散り様
散り残り
その姿に影はなし
モノトーンの残像も いつか絵のように輝く日が やってくる
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窓がぬれてきた
遊ぶのをあきらめて
男の子が家へ走っていく
外の色がかわった
走る車の音がかわった
コンクリが濡れた匂いになった
雨は この後 どんな詩を書くのか
ボクは今日の夕焼けをあきらめる
夕暮れの
雨は
泪を濁らせる
言葉はないけれど 雨はいつでも 語りかける
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