自由になりたかった人
今はどこを漂ってますか
雲は空の水たまりって言いましたね
その雲には何が写ってますか
やはり風で景色はゆれますか
じつは
ボクはあの空をすてました
あたらしい空がほしかったのです
この空の下では
目に陽がささり
にぶい電車の音が響き
はじめての色と音が
不思議なありのままを作ります
そんな空の下のボクを
空に書こうとしたけれど
なにも出てこないまま
雲が三点リーダーのように
終わらせました
この空の下は
少しだけ刻の流れ方が
違うようです
この間
はじめてちゃんと雨がふりました
空がぜんぶ雲でした
ボクはどんなふうに雲に映りましたか
新しい町を彷徨いながら
ボクの中の誰かが唄っています
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この曲 ドラマで流れてましたね
旧い曲を聴いているのは
今のぼくには
あの時代が必要ってことですね
空が泣きそうです
きっとぼくのかわりです
さよならだけが人生だ
そう言った方がいましたね
うなづきたくはないのですが
きっとそうなんです
きっと
もうそこらあたりですか
空に別れを伝言しましたね
今日の夕陽は特別です
静かな冷気がぼくを包みこんで
指先まで震えます
やっぱりキレイと哀しいは
仲がいいようです
きっとあなたもぼくも
おなじコトバを呟いてます
この空がそうでしょう
うん きっとそうです
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光が影をつくっていく
影は光を従者にしたようだ
大切なことは残しておくといい
その言葉を受け入れるように
黒が大きくなっていく
そしてボクは
光と影のすき間にもぐりこんで
今日はどっちにつくかを考える
街は静かだ
カーテンをひく音がする
壁時計が時を刻んでいく
影が強くなると 何かが遠ざかる
あの人は
終わった今日から
自分を引き離しはじめたようだ
やがて
光も影も消えてなくなり
そしてまた立ちあがる
光と影
あっちとこっち
なにも区切られてないのに
まったく違う同志が
またよりそって
顔のない物語をつくっていく
今年もよろしくお願いします。
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