【 Photo by Keiko Aoki 】
少し長めの坂道を
下ってくる車をよけながら
もう少し
もう少しと
アニメのテーマに乗せて
唄いながら
ふたり上った日
あれは今日と同じような
とても陽がまぶしい
夏の日でした
思い出は
自分が
生きてきたことを
確認するためにあって
あなたを
悲しむために
あるんじゃない
そう言いながら
影はどんどんと
熱くなった坂道に
伸びていく
思い出は
あの日の
別れ際の
あなたの語尾のように
ふとした瞬間に
途切れ
消えていく
坂と影と思い出と
坂の途中で
今日ボクは
いつもより多めに
汗をかいた
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