My Blue Heaven Missing link

魅力的な写真とそこからイメージした詩をお楽しみください。

poorly written letter

2017-09-30 17:14:22 | Keiko Aoki

 

 

 Photo by Keiko Aoki 

 

 

 

    手紙を

    書きたければ

    携帯を置いて

    旅に出れば良いのでしょうか

 

    あんなに字がヘタなのに

    手書きの字で

    伝えたいことがあるのです

 

    でもきっと

    一行目で悩みます

 

    季節の挨拶

    なんて分からないから

    元気そうに

    “こんにちわ”と書くのでしょう

    

    ツイッターなら

    短文で書けるけど

    慣れてない手紙だがら

    長文になってしまいそうです

 

    終わり方が分からずに

    尻切れトンボになっても

    許してください


    とにかく

    伝えたいのです 

 

    

    下流で待つ恋人へと

    手紙を竹筒に入れて

    川に流し続け

    結ばれた人がいたと

    聞きました

    

    そんな

    素敵な

    話しではないけれど

 

    今のボクが

    ようやく見つけた

    一、二行分の今

    伝えます


    すべてが

    沈黙の川に

    流れてしまう前に

 

 

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wicked smile

2017-09-24 18:27:29 | Kenji Oouchi

 

 

 Photo by Kenji Oouchi

 

 

 

 

    絵みたいな空だね

 

    いや絵よりきれいだよ

 

    絵でも描けないくらい

    きれいな空ってことだよね

 

    こんな絵見てみたいな

 

    黒田清輝の空は凄かったよ

 

    モネが描いた空が見たいな

 

    画家って自画像は描くけど

    空は描かないね

 

    じっとしてないからかもね

 

    向こうから見られてる気がするよ

 

    きっと知ってる人だね

 

    だって夕焼けを見るとホッとするから

 

 

 

    たまに

    空を

    見たりするから

    いろんなことを

    思い出す

 

    そんなボクを

    向こうから

    見ているのだろう

    空は

    たまに笑って

    たまに泣く

 

    向こうから

    見ていた頃の

    記憶だろうか


    空は

    いつだって

    懐かしい

    

 

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There is no time for stillness

2017-09-21 19:20:49 | Tokuyuki Takashima

 

 

 Photo by Tokuyuki Takashima

 

 

 

    夏から

    一枚

    うす紙のように

    色が

    はがれ落ちたら

    秋になっていた

 

    とっても

    大きなものが

    はがれたみたいだから

    一枚

    上着をはおって

    出かけます

 

    昨日まで

    こっちを見ていた

    葉っぱが

    向きが変わった

    風に吹かれて

    裏を

    見せている

 

    何かとしか

    言えないものが

    あたたかいコーヒーから

    立ち上っているうちに

    みんな

    こうして

    空を超えていく

 

    少し歩いたら

    振り返って

    背中でも

    見てみるか 

 

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an insincere smile

2017-09-19 19:06:08 | Keiko Aoki

 

 

 

 Photo by Keiko Aoki 

 

 

 

    自分を

    からっぽにしてみた

 

    携帯をオフって

    耳を楽にして

 

    PCを閉じて

    瞳を救って

 

    テレビを切って

    時間を空に帰していく

 

    昨日は

    風だったたけれど

    今日は

    虫の音が訪問者だ

 

    きっと大スキな

    おかずだったのだろう

    どこかの窓から

    笑う子どもの声がする

 

    もう少しすると

    自分の鼓動が聞こえそうだ

 

    からっぽの自分と

    いつもの満タンな自分

 

    どっちもしあわせで

    どっちも何かものたりない


      息を拭いて夕焼けを揺らして

    指で夜空の星を弾いたら

    

    ようやく自分の重さを感じた

 

    夜空に浮かぶ雲のむこうに

    何があっても なくても

 

    まだボクは

    満タンに嘘と愛が詰まった

    都会にいる

    

 

 

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languid days of autumn

2017-09-16 18:45:41 | Kenji Oouchi

 

 

 

 Photo by Kenji Oouchi 

 

 

 

 

    ただ今日だけを見て

    毎日を

    おいかけてたら

    いつの間に

    裸足の足首に

    秋が

    巻きついてました

 

    長袖を着ようか

    悩んだけど

    半袖のまま

    あたたかいものを

    飲む方をえらんだ時

    何もしなかった夏を

    少し後悔しました

 

    雨

    小さなささやきが

    聞こえたから

 

    秋だね

    そう

    小さく返したら

 

    今日が終わっていきました

 


    いつもの通りの

    いつもの秋を感じる

    ひとりだけの儀式が

    二杯目の

    飲み物の湯気で

    閉じていきます

 


    秋の夕暮れです

 

 

 

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