昨日とおなじ道をあるく
すこしだけ延びた
紅い影が地面を埋めている
生きてくって
こんなふうに時間が
流れていくことなんだね
指先のない手袋をして
前を歩く
キミの残像がぼやけてゆれて
そこにずっと昔からあった
その意味に 今 気づく
心の導火線は哀しみかもしれない
大切な時
あそこにいた人
明け方の赤をつたって
すべりおりてくる朝日が
やってきそうな明日へ
私をさそっている
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