山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

ミニら~めん街道

2022-11-27 00:11:56 | 蕎麦、うどん、ラーメン
ここ国分寺街道沿いは何故か飲食店が定着しない。
35年前、僕がここに越してきた頃からラーメン、中華、焼肉、小料理屋、ショットバ-などが開店しては消えていく
ところが20年前、国立農工大学のはす向かいに『たまぞう』さんが出店すると開店前から行列ができるようになった
それから8年後、二郎系の『ラーメン英二』さんが出店すると2年連続で東京ラーメン百名店に選ばれ今でも行列ができている

                                          
                                                 
そして昨年5月、『中華そば ひら井』さんが我が家のすぐそばに出店し、出店したその年にラーメン百名店に選ばれた
府中で断トツ一位の評価を得ているこのお店は真夏でも雨の日も雪の日も開店前から閉店時まで多くの待ち客が絶えることがない
たった750mの範囲に三軒の人気ラーメン店ができたことで地元では『ミニらーめん街道』と呼ばれるようになった


この三軒にもオフピ-クとなる時間はあるもので『たまぞう』さんと『ラーメン英二』さんは午後7時を過ぎると空席が目立つようになる
3か月前の金曜日の午後、『ひら井』さんの店内を覗くと客は2人だけしか見えない
毎週金曜日は大人気のつけ蕎麦を出さない日なので午後1時を過ぎると待つことなく席に就くことができる                   

                    


券売機で中華そばの並を買ってカウンタ-に置いて待つこと5~6分で中華そばが運ばれてきた
具は分厚いチャーシュ-、太目のメンマ、焼き海苔、そして刻み葱がたっぷり乗っている

 

ス-プを一口すすると、豚のゲンコツ、鶏ガラ、牛骨の三種類を炊き上げた濃厚で深みのある動物系のスープに仕上がっている
僕は元々豚骨系のこってりスープよりも端麗な塩と醤油のスープ、細麺と細い平打麺が好みだけれどこれなら美味しく頂ける
分厚いチャーシュ-は、とろっとろで口の中でとろけてしまうほどの食感に驚いた

 

中太ストレ-ト麺に濃厚スープがよく絡み飽きることなく最後まで美味しく頂いた







先々週の日曜日、カミさんがつけ蕎麦を食べたいと言うので二人で並ぶことにした
9時45分に店内の券売機で券を買って並ぶと先客が13人、この人たちは一体何時から並んでいるのかとツッコミたくなる
有難いことに11時開店なのに10時半に暖簾が掛かって第一陣の9人が店内に、それから30分後に我ら第二陣が店内に案内された
極太の麺の茹で時間が13分を要するため9人分の麺を一緒に茹でようと先客全てが食べ終わった後に次の9人を入れる総入れ替え制に
なっているのかと推察する。そして待つこと5分ほどでつけ蕎麦が運ばれてきた



カミさんは一人前の小盛り、僕は三人前の大盛り
最初の一口は塩をつけて、スープに飽きたら柑橘系(ライム?)の果汁を麺に振りかけて味変を楽しめる



ス-プは中華そばのスープよりも更に濃厚で極太麺によく絡む
麺は程よいコシともっちりとした食感で、のど越しを味わうのでなくて良く噛んで小麦粉の美味しさを味わえる



最後はカミさんに手伝ってもらって完食!

 

残ったスープに生姜の効いたスープを注いで爽やかに味変したスープを味わった、ご馳走様でした!
カミさんがまたつけ蕎麦を食べたいと言い出した。麺も濃厚スープも後を引く美味しさの証左であろうか?


コメント (22)
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1年ぶりに一献

2022-11-20 17:07:41 | 川飯.B級グルメ
もうかれこれ1年も顔を合わせていない釣友ヒロキチちゃんを誘って一献傾けることになった
ここは武蔵小金井に残る懐かしい横町に佇む『buchi』さん、もう5~6年もご無沙汰してしまっている



予約の6時半ちょうどに暖簾をくぐってカウンタ-に案内して頂いた
先ずは大好きな鶏刺盛りと旨い串焼き(タンもと、せせり、つくね)を並べて生ビールで乾杯した



これも一級品の活き締めの鯖とレバ刺しで3杯目の生ビールを空ける

 

鯵のなめろうを頂きながら日本酒に切り替える
このお店で頂く日本酒はいつも『景虎(かげとら)』一点張りになる
並々と注がれた景虎は枡から溢れて受け皿にも満ちる、酒呑みにはこれがなにより嬉しい



2杯目の景虎を注いでもらってタンのたたきと焼き物を追加した

 

ヒロキチちゃんと同じペースで呑みすすんだ3杯目、最後はマグロのユッケと追加のレバ刺しで〆る
このお店は鶏刺しも魚のお刺身も焼き物もみな新鮮で以前とまったく変わらない美味しさが嬉しい



10時過ぎまで充分に呑んで語ることができた
仕事が順調で家庭も円満、息子さんたちもすくすくと育ち
父親としてのヒロキチちゃんの成長と自信を感じ取れただけで充分に満足で幸せな心持ちにさせてもらった



国分寺に帰っり着いて『MUTAHIRO』さんのラーメンで〆た
鶏塩そばの黄金色のスープは甘みとコク深く相変わらず美味しかった



 


家庭の味もラーメンもお蕎麦も小料理屋さんの味も進化しつつも変わらないのが嬉しい
思っていたとおりの変わらない味を感じられることで何故かほっとするのは私だけだろうか?
おつきあい頂いたヒロキチちゃんありがとう、来年こそはまた一緒に山釣りを楽しめるといいなあ!
コメント (18)
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紅葉ドライブ

2022-11-06 16:08:12 | 蕎麦、うどん、ラーメン
霜月初旬、山粧う只見線『大白川駅』を再訪した
午前8時45分、駐車場はすでに満杯で階段の踊り場のキノコ蕎麦の看板を横目に2階に上がると
11時開店だというのに平石亭さんのノ-トには僕の前に何と13組の名前が書きこまれていた

 

開店まで2時間もあるので駅の周辺をのんびり散策してみることにした
これはラッセル車でしょうか、雪深い季節に備えてきれいに整備されている



ホ-ムの右下には波間川が流れ、国道252号線沿いに佇む駅舎の2階に平石亭さんが営業している



国道沿いを歩いて行くと波間川に架かる鉄橋の下流の山々も秋化粧を始めている



更に30分ほど歩いた先には深い峡谷が、岩魚の里の看板があるほどなので来年はロッドを携えて訪ねたい



開店30分前に駅に戻ると木々が陽に照らされてまさに山燃ゆるの感
駅舎の2階からはトントントントンと蕎麦を裁つリズミカルな音が聞こえてきた



11時50分、二巡目に案内されて着いた席は厚さ30センチを超えるケヤキの4人用のテーブルに僕ひとり(コロナ対策かな?)
もちろんキノコ蕎麦をお願いして待つこと15分、大きくて分厚い丼にてんこ盛りのキノコ蕎麦が運ばれてきた



お蕎麦の上には食べきれないほどのナメコと少々のシメジとヒラタケ、そしてマイタケと大きなシメジのてんぷらが1本づつ、殆どお蕎麦が見えない



レンゲでふた口み口お出汁をすすると、お蕎麦とキノコの素材を引き立てる優しい味わいに仕上げられている
熱を加えられたお蕎麦を手繰ると、あの蕎麦本来の研ぎ澄まされた鋭い角が削り取られたまろやかな食感で
キノコと共に秋を味わうにはちょうど良いお蕎麦の表情に姿を変えている、キノコのお出汁が美味しかった~!

 

さて、キノコで満腹にはなったものの平石亭さん本来のお蕎麦を味わって帰りたい
前回は鬼面蕎麦ととろろ蕎麦を頂いたので今回は定番の源流ざる蕎麦をお願いした



透明感のある艶めかしいお蕎麦を一口すすると、噛めばきゅっと音が聞こえそうな凛々しさが嬉しい
今回は忙しかったのかお蕎麦にむらがあるけれど律儀に切り揃えられたお蕎麦よりも僕はこちらの方が好きだ



秋の味と定番の凛々しいお蕎麦を頂いたことで、とても得した気分でお店を後にした
さて、夜のお蕎麦にはまだたっぷり時間がある、来シーズンのために岩魚の渓を探索しておこうか



国道252号線と別れて左に進み、更に山奥へと渓に沿った道を進むと、、、、



岩魚の気配ムンムンの波間川支流の渓が現れる
来年はこのあたりで岩魚と遊んでからお蕎麦を頂くことにしようか



里に下るころには陽が陰ってきて夜のお蕎麦屋を決めなければ、、、、
へぎ蕎麦が美味しかった清兵衛さんは午後3時までだし、越後屋さんも由屋さんもいいけれど折角だから呑みたいし、、、



けっきょく落ち着いたのは小千谷の道の駅
ここなら隣接する天然温泉で疲れを癒せるし呑んでお蕎麦を頂いてから安心して車中泊もできる



生ビールを2杯飲み干すころを見計らって運ばれてきた緑がかった細切りのへぎ蕎麦、これは期待できるかも



薬味は刻み葱と天かす、添えられた生ワサビに真剣勝負の心意気を感じる
ひと口啜ると、むむっ、、、鰹出汁の効いたつゆに細切り独特の小気味よい食感と滑らかなのど越し、これは旨い!

 

あっという間に完食すると、すかさず蕎麦湯を運んできた花番さんに、、、、ちょっと待った~、これもう一枚お願いします~!



いやはや立ち寄り湯のお蕎麦をなめていた自分が心底恥ずかしい!



温泉に浸かってビールにほろ酔い旨いへぎ蕎麦で〆てぐっすり眠る



こんな安上がりで安らげる蕎麦巡りの旅もたまにはいいものでございます(大満足!)
コメント (24)
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