山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

何よりも健やかであること

2020-04-19 01:03:20 | 独り言
非常事態に直面したときこそトップリ-ダ-の資質が問われる
これは企業経営においても政治においても全く違いはない

ミッション  (果たすべき任務、目的を明確にすること)
バリュ ー  (ミッションを果たすための基本方針、行動原則を明確にすること)
ビジョン   (将来展望、実現したい未来像を明確に描くこと)
ゴ-ル    (数値目標を示した短期目標を立てること)
ストラテジ- (最も効果的な戦略を立てること)

僕は政治については門外漢であるが、一定規模の企業ならば
平時、有事を問わず上記のプロセスを常に頭に置いて思考し行動している
そうしなければ企業は成長はおろか一つ間違えれば衰退の一途を辿ってしまうことになるからだ

コロナウイルスにこれを当てはめたらどうなるだろうか?
1.ミッション→コロナウイルスを短期間に封じ込めて国民の生命を守り抜くこと
2.ビジョン →コロナ後は早期に経済復興を果たし、国民が安心して暮らせる国を取り戻すこと
3.ストラテジ-①リスクの高い国からの入国を制限すること
        ②検査を徹底して感染者を隔離し二次感染を回避すること
        ③三密を回避し、人と人との接触を80%減らして二次感染を防ぐこと
        ④休業要請する店舗等に十分な資金を提供し倒産と失業者の急増を回避しコロナ終息後の経済復興に備えること
       (本来はもっと具体的で詳細な戦略を立てて国民と企業と働く人たちの不安を払拭する必要がある)

では日本政府の対応は如何だろうか?
中途半端、場当たり的、二律背反、虻蜂取らず、二兎を追うもの一兎をも得ず、この典型例を見せてもらっている
二階や麻生のような脳みそにカビが生えた老害政治家や一銭も資金を出したくない財務省の役人や
前例主義に囚われて緊急事態に対応不能な官僚出身のブレ-ンに囲まれた安倍の裸の王様ぶりが喜劇に見えてしまう
小池都知事と安倍の対応の違いは使命感と危機感の違いを如実に表している好例ではなかろうか?
今のような非常事態には能天気な政治家よりも常に敵と向き合う軍人、または危機管理に精通した企業経営者の方が適任かも知れない

医療崩壊を招くからPCR検査を制限していると言う、本末転倒である
検査を徹底しないから隠れ感染者が動き回って二次感染、三次感染を引き起こす

中小企業はすでに疲弊し始めている
公庫に緊急融資の相談に出向くと御社はこれ以上借りると返済できなくなりますよと体よく断られる事例が出ている
返済できないからこそ国は5年間元金返済据え置きの緊急融資で中小企業の立ち直りと失業者対策を取っているのではないのか
政府の言っていることと現場でやっていることがまったくの真逆だ、これも金を出したくない財務官僚の指示なのか
中小企業が倒産し失業者が町に溢れたらコロナ後の経済復興に費やす時間と資金は膨大なものになる

さて、ならば我らはどうしたらいいのか?
悲しいかな一人ひとりにできることは限られている
限られているけれどできることをやるしかない
自分が感染しないこと、自分が感染源にならないこと
可能な限り外出制限を徹底して自分と身近な人たちの命は自分たちで守ること
あとはコロナウイルスの終息を息をひそめて待つしかない
果たして、そんな日はいつになるのだろうか?
その日が来た時に僕が知るすべての方々がどうか健やかであって欲しいと切に願う


        




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空 雨 傘

2020-04-05 17:40:14 | 独り言
空!
さあ仕事に出かけよう、ドアを開けて空を見上げると雲がかかっている(事実)

雨!
雲が薄いからいずれ晴れるだろう
いや、もしかしたら雨が降るかもしれない
空にかかる雲からはいくつものことが想定できます(推論)

傘!
雨が降るかもしれないという推論からは
傘を持って出かけようという結論が導き出されます(判断)
勿論、正しい推論を前提とした判断が一番いいのですが
経営の現場では常に最悪の事態を想定した判断(行動)を用意しておくことが大切になります

経営に携わる仕事に就いた若い頃から今に至るまで
この論理的思考(ロジカルシンキング)はいつも頭の片隅にありました

それでは新型コロナウイルスに対する日本政府の対応はどうでしょうか

第一の不幸は、武漢でコロナが蔓延している春節の最中に中国人旅行者を入国させてしまうという初動の過ち
武漢の事態を見て日本への蔓延をどう推論するのか、コロナを封殺して国民の生命を守るのが第一義なのか
はたまた国賓招待する習近平をおもんぱかるのか、観光事業を重視するのか、この判断で結果はこうも大きく変わるもの

第二の不幸は、実効性の疑わしいインフル対策特別措置法の存在でしょうか
仮に緊急事態宣言を発出しても大した強制力もない法律でどこまで効果が期待できるのか

昨日、山に向かう車のラジオで聴いた話によると
5年前に米国や中国の研究者が50メートル下の氷河から28種類の未知のウイルスを発見したとのことでした
地球の温暖化が進んで氷河や永久凍土が溶け出すことにより未知のウイルスが活動を始めたら想定外のことが頻発するだろうと

新型コロナとは繰返しこれからも長い付き合いを余儀なくされると言われていますが
いずれ永久凍土からむっくりと起き出した未知のウイルスが猛威を振るう時代が到来するかもしれません
その時までに日本や世界各国はどんな準備をし、どんな対策を手際よく打てるようになるのでしょうか?

いま、日本の産業は瀕死の状態に陥りつつあります
倒産が頻発し、失業者が町に溢れる事態に陥りかねません
いまこそ大胆な施策を講じなければ日本に未来はない
そう推論すれば、将来に向けて資金を温存するためにチマチマした救済策を採るのではなく
ありったけの資金をつぎ込んででも疲弊するであろう企業と雇用を守り抜くこと

そうでなければ政府が想定するコロナ後のV字回復など絵空事になり果ててしまう!










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