山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

解禁?

2020-03-25 00:26:29 | 川飯.B級グルメ
目に青葉、山ホトトギス、初ガツオ、、、には少々早すぎますが良い季節になりましたね~!
僕もようやく仕事の足かせから解放されて本物の春を満喫する心の余裕が出てきたのですが
まだ体は思うようにならず当分は自然のホスピタルでのリハビリが必要となりそうです



暖かな週末、向かったのはネイティブ山女魚が生息するふるさとの小さな渓の一つでした
林道から渓を覗くと悲しくて溜息が出てしまうほどの超渇水状態、どこもかしこも山や渓は驚くほど病んでいるのです



釣り竿を持つこともなく渓に降り立って30分ほど流れを遡ってみました
例年なら水面下に没しているこの石の周りには山女魚の稚魚が群れているのに何という惨状でありましょうか



惨憺たる思いで林道に這い上がるとナンと満開の山桜、落ち込んでいた気分も少しだけ救われた次第です



土手には食べごろの藪甘草と蕗の薹の萌黄色が目に優しく映ります

 

今回は蕗の薹を川飯用にこれだけ、この倍の量をフキ味噌と天ぷら用に摘んで持ち帰りました



午前10時半、林道脇に腰を落ち着けて川飯をば、、、朝飯を抜いているので空腹も限界に達しています
一品目は細切りにしたマグロに雑に刻んだニンニクと大葉を和えてからごま油を軽くひと回し
次は甘口の焼肉のたれをふたまわし、コチュジャンを忘れたけれどどおってことはありません

 

このマグロのユッケ、たったの2分でできあがりです
仕上げは刻んだ分葱をちらして、、、どうですかこの照り加減、ごま油は実にいい仕事しますね~





ビ-ルを一缶空けたら2品目は蕗の薹のお浸し、茹でてから氷水に浸してぎゅっと絞って適度に刻むだけ

 

醤油とポン酢を試してみたのですがどちらも実に美味、山飯には面倒な天ぷらよりお浸しの方がいいかな



三品目は2個のニンニクをスライスして多めのごま油でじっくり弱火で香りを引き出して、、、
ニンニクがきつね色に変わったら鍋に敷いた白菜の上からごま油ごとニンニクを投入し、、、、

 

残しておいたビールを50mlほど注いだら鍋の定番の豚バラを並べて蓋をして20分ほど弱火でコトコト煮込みます

 

蓋を開けるとこんな感じ、ごま油とニンニクの香ばしい匂いにうっとりしてしまいます
水は一切使っていないのに白菜から染み出した水分でいい感じに仕上がっています



仕上げは刻んだ分葱を散らして出来上がり~



先ずは少々の塩をまぶして、、、実に旨し!
塩で半分味わったら、次はポン酢でさっぱりとした味変を楽しみます

 

今回呑んだのはビールと缶チューハイを4缶、これで気分よく眠れます



ニンニクとごま油と白菜から染み出したスープと少々の具を残したら、、、



〆はニラそば野郎で決まりです
ニンニクとゴマラ-油のニラそば野郎はこの鍋のためにあるようなドンピシャのラーメンかも



今年の解禁もまた竿は一切振ることなくしこたま呑んで
心地よく爆睡したという釣り師の風上にも置けぬオチと相成った次第でございました




コメント (26)
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