山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

岩魚 石楠花 不動滝

2015-06-14 15:17:53 | フライフィッシング
瑞牆山に向けて不動滝ル-トを登る。





登山道にはシャクナゲが満開、、、の筈が、殆どの花は終わっていた。
完璧な美しさを残していた唯一の花がこの白いシャクナゲ。





登山道を40分登ったところで渓に降りた。





冷たくてジンクリアな流れ、、、





抜群の渓相、、、





尺岩魚が潜む、、、





でも出ない、、、





大岩や滝に出会うたびに、、、





登山道に這い上がっては渓に降りる、、、





不動滝の上流と下流を4時間釣って、、、2試合連続完封負け!





あのクライマ-のような充足感が欲しい、、、





敗北感に打ちひしがれていても渓でやるビ-ルはなぜか旨い!

 
 



緑濃い渓は寒いほどで1時間も眠られなかった。





教訓!
真夏の渓は真夏に釣ってこそ価値がある!

コメント (28)
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解禁北アルプスの洗礼

2015-06-09 22:59:24 | フライフィッシング
今年は北アルプスの峪で解禁を迎えた。
前夜から車止めで軽く呑んで、幕を張るのも面倒になってそのままシュラフに潜り込んだ。
夜明け前にシュラフから抜け出して空を見上げると、一面の雲が消えて快晴の一日を予感させる。





ぶ厚い雪渓とそそり立つ岩峰がカッコイイ、これが北アルブスなんだよなあ!
今回はオ-ちゃんがドタキャンしたので新潟から帰還したばかりのNさんとの二人旅となった。





谷底にもぶ厚い雪渓が残っていて流れもまだ冷たい。





一番乗りした僕らは、独り占めじゃんとタカをくくっていたら河原のあちこちは足跡だらけ。
後で分かったことだけれど、この日の入渓者は5人もいてしかも僕らは後塵を拝していたことになる。





良型の岩魚は見えているのだけれどドライフライの僕にも餌のNさんにも殆ど反応なし、相当スレてる!





相棒Nさんは昨年までの3年間、越後の茗渓でいくつもの軍艦岩魚を釣りあげて山釣りを堪能してきた猛者である。
そのNさんの餌にも岩魚はまったく反応せず、隠し玉のルア-をぎこちなく投げてようやく2尾の岩魚を釣り上げた。
上流も下流もジンクリアな流れとそそり立つ岩峰、たとえ釣れなくてもこの絶景に身を置くだけで気分はスカッと晴れてくる。





5月の疲れを引きずったままに突入したので川飯を作る気力もなかった。
それでもNさんが仕留めた初物の岩魚の刺身はシマアジのように甘くてうまかった。

 
 



帰路に立ち寄った蕎麦屋、この並みと大盛りの差はいったい何なのだ!





さて、本格的に覚醒しようか!
コメント (22)
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甘い休日

2015-06-01 23:43:19 | 山歩き.散歩
今はもう車も通れなくなった古い橋がある。
今日はこの橋を渡って僕の生まれた隣の集落を訪ねてみた。
小学生時代に何人も友達がいたこの集落は今でも懐かしくて年に何度か訪れる。





あの頃はどの家も貧しくて苦労の連続だったから早死にする親も多かった。
ひとつ上のいっちゃんは小学生の頃に親を亡くして兄ちゃんと一緒に横浜の施設に引き取られて行った。
同級生のH子も中学時代に親を亡くして施設に引き取られて行き、M吉は20代の若さで星になった。





あの頃は自転車でここを訪れては山菜を採り、野イチゴを摘み、山女魚を釣ったものだった。
夏になるとこの小さな淵に集まっては泳いで遊んだものだった、、、、、、
目をつむると、あの頃の貧しくも溌剌とした日々が浮かんでくるけれど今はもう幼馴染の消息さえ分からない。





今年もまた早春の野草をこの集落で摘んだ。
今は野蒜もユキノシタも花を咲かせている。

 



ちょうどこの季節、野イチゴは完熟の時を迎えていた。





小さな蟻たちを吹き飛ばして口いっぱいに頬張ると芳醇な甘さで幸せに満ち満ちる。
食べる物が少なかったあの頃は野山の恵みが僕たちの貴重なおやつだったけれど、
この豊かな時代になったからといってこの美味しさはあの頃と何も変わらない。





甘酸っぱくて上品なモミジイチゴは洗練された都会の味なんだと何故か子供ながらに感じていたものだった。





不思議と虫がつかないモミジイチゴは安心して口に放り込めたものだっけ。





桑の実(ドドメ)は赤痢になるから絶対に食べるなと母からきつく言われていたけれど





下校路で弁当箱いっぱいに摘んで爽やかでとろけるような甘さを堪能したものだった。
唇をドドメ色に染めて家に帰ると母からこっぴどく叱られたものだけれどなぜ叱られたのか未だにわからない。





帰り際に小川の畔におりて三つ葉の若芽とミョウガを食べる分だけ摘んだ。
三つ葉もミョウガも茎を手折るとツ-ンと独特のいい匂いが鼻腔をくすぐる。

 



三つ葉のお浸しとミョウガの梅肉和えでビ-ル、この味だけは子供にはわからない。

              



休みなく仕事に追われた5月がようやく終わった。
身も心も疲れ果ててどうにもならなくなったとき、
こうして思わず足が向く癒しの場所があることで僕は救われている。

さあ、来週は北アルプスで岩魚と遊ぼう!
と計画したのはいいけれど、空模様はどうも雨らしい。

人生は思うように行かないからおもしろい、のでしょうか?



コメント (32)
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