山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

今年も〆はシドケで

2021-05-30 11:35:48 | 自然薯 山菜
2週間ほど前のことでした
息も絶え絶えに仕事に没頭している僕のパソコンに
またもや容赦なくへっぽこさんのミサイルが撃ち込まれたのでありました

唯々山釣りや野遊びがしたいがために妻や子を捨て(もとい、家に残して)フィールドに近い相模原に家を借り
峪で岩魚と遊び、山菜や筍を摘んではこんな優雅な男やもめの生活を楽しんでいる訳でございます。
季節ごとにテーブルクロスを替え、鉄釜で筍ご飯を炊き、山菜の天ぷらやメンマを作り、お吸い物や煮物には
木の芽まで添えるオシャレで美しい料理を作る彼を嫁さんにしたらどんなにか夕餉の膳が豊かになることでしようか?

 


さて僕もようやく仕事に一区切りついたので5月の疲れは5月中に癒そうと親しんだ山に入ってみました。
この沢で岩魚を釣りながら目についた山菜を摘んで山飯でもと考えていたのですがこの渇水では釣りはどうにもなりません。



沢に沿って溪畔を登って行くとシドケ(モミジガサ)やミズ、ハリギリが目に入ります




2時間ほどの森林浴で篭いっぱいに摘んだシドケは持ち帰って汁物の具に、ハリギリは天ぷらにしましょう



今日の飯場はあの大岩の下、眼下を流れるせせらぎと春ゼミの鳴き声を聞きながらほろ酔いましょうか



今日はミズの柔らかい若芽とシドケ(モミジガサ)



ちょっと伸びすぎたイタドリの穂先を使います



左上から時計回りに、ミズは塩もみして5分ほどで程よい塩加減に、これに塩昆布を和えればより美味しくなります
シドケのお浸しはポン酢で、やはり鉄板の美味しさです。イタドリは塩を加えて茹でてから冷水に浸して灰汁抜き。
ちょっと酸味のある茎のキンピラはそこそこ、葉のお浸しは灰汁抜きの時間が足りずエグミが強すぎました(失敗)



今日のメインディッシュはわさびステーキ、お安い牛の赤身に少々の塩を振ってから両面にたっぷりのワサビをまぶします
片面1分~1分半、裏面2分~2分半、更に片面1分~1分半、あとはアルミホイルに包んで余熱で蒸すこと10分
ちなみに安価なチューブワサビは辛味が強すぎるのでちょっと高くても生ワサビ(チューブ)の方がいいそうです



蒸した後はこんな感じ、ワサビの辛味が消えて甘味が引き立って実に美味しい、ちょっと醤油を垂らしてもイケました



〆はソーメン
胡麻油、出汁醤油、おろしニンニク、少々の麺つゆを加えたつゆを麺に絡めてから刻み葱、炒り胡麻、ラー油をトッピング
とても美味しいのですが毎回これかと問われたら、やはり定番の麺つゆと生姜(またはワサビ)に迷うことなく軍配が上がりますね~!





ちょっと標高の高いここは今がミツバツツジの花盛り、涼しい森の中の昼寝で癒された1日となりましたが
イワナの解禁はいったいいつになることやら、、、、、、





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塩くらべ

2021-05-12 23:56:19 | 蕎麦、うどん、ラーメン
5月2日~3日の2日間、山奥にプチ遠征してからあっという間に10日が過ぎてゆきました
この10日間はひたすら事務所に缶詰になって仕事に明け暮れて、この生活が更に5月いっぱいは続きます
そして本日、所用で武蔵野税務署に出向くことになり10日ぶりに道路を歩き電車に乗り外の空気を吸うことができました

せっかく中央線に出たなら久しぶりにラーメンを頂こうと開店に合わせて国分寺のムタヒロ2号店に向かいます
今日は珍しく先客が少なくて2人だけ、すんなり店内に案内されて東京ラーメン百名店の『特製鶏塩そば1000円』の食券をば、、、、



ほどなくして着丼、具はミツバ、鶏むね肉2枚、豚肩ロ-ス2枚、海苔2枚、煮玉子、25センチほどの穂先メンマが2本
この豚肩ロ-スがしっとりと美味しく、煮玉子のとろみ加減もよく、長い穂先メンマの食感がまたいいのです



先ずはスープを一口、黄金色のスープは鶏の旨味と甘味に満たされてコクのある塩味が実に旨い!



平打ちのペロペロ系の麺は僕好みで、いつもながら美味しく頂きました






さて税務署の用事も終わって三鷹駅に向かって歩いているとイヤでも『健やか』さんの看板が目に飛び込んでくるのです
相変わらずの人気店で午後2時だというのに先客9人、先ずは『特製塩と貝のラーメン1030円』の食券を買って列に並びます
このお店も東京ラーメン百名店に選ばれていて三鷹では僕の大好きな『さくら井』さんとラーメンの双璧を競っています



本を読みつつ待つこと15分、店内のカウンタ-に案内されておよそ2分ほどでラーメンが供されます
多分、初めてこのお店を訪ねた方は、この供される速さと膳の律義さに驚かれるのではないでしょうか?



具は鶏むね肉2枚、低温調理された豚肩ロ-ス2枚、30センチはある穂先メンマ2本、煮玉子、
白髪ねぎとカイワレ、特にしっとりとした食感の肩ロ-スは実に上質で職人の矜持を感じる逸品に仕上がっています



先ずはスープを一口、福よかな貝の出汁が口中に広がり、貝の香りが鼻腔を満たしつつ脳天へと通り抜けてゆきます



全粒粉パッツンポキポキ系の麺は一口目こそポキポキ感満載なのですが
職人技のしっとりとした豚肩ロ-スを味わい、スープと共にとろとろの煮玉子や穂先の1本メンマを楽しんでいるうちに
ちょうどいい加減の柔らかさになって違和感なく美味しく頂けるようになるのも食べる側の技と言えるのかもしれませんね~!



ムタヒロさんの鶏塩そばと健やかさんの塩と貝のラーメンの味比べ、如何でありましたでしょうか?
どちらのお店も大ファンである僕としては優劣をつけることなく末永く愛していきたいと思う次第でございます。
コメント (24)
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解禁はいつも。。。。。

2021-05-05 16:23:33 | フライフィッシング
コロナ禍のGW、皆さまは如何お過ごしでしょうか?
我らは緊急事態宣言の最中であることは重々承知のうえで人里離れた地にプチ遠征して参りました

ここは夏に釣る溪



雪代の冷たい流れ、大渇水、低い気温の三重苦の中でドライフライで釣りあがるには
ちょいと厳しい条件なのですが溪に立てるだけで喜びを感じるのは釣り師の性なのでしょうか?



ニンフを沈めるオ-ちゃんも竿がしならないまま時間だけが過ぎてゆきます



眩いほどの新緑、溪に咲く花、雰囲気だけは申し分ないんだけれどねえ、、、、





12時過ぎに溪から上がり20分ほど車を走らせていつもの蕎麦屋さんに直行するとナント11組待ちですって
20分ほどで席に案内されて大盛り蕎麦を注文すると今日は大盛りはなし、ならば蕎麦とうどんを一枚ずつ頂こうか

 

鰹出汁で頂く蕎麦はいつもながら美味しくて



初めて味わう手打ちうどんもつるつるしこしこで大満足でございます







さて蕎麦屋さんを出ると空は厚い雲に覆われて冷たい風が吹き始めていた
2日間釣る予定のこの源流帯は潔く諦めて2時間南下して辿り着いたのが此処

誰もいない湖畔の駐車場は強い風が吹いて体感温度はさながら真冬を感じさせる
雨が落ちてきたので急いでタープを張って午後5時過ぎ、七輪に炭をくべて暖を取りながらお湯割りの焼酎を呑み始めた



朝摘みの大量の山ウドは5~6本料理に使って残りは濡れた新聞紙に包んで持ち帰ることにした



午後7時半、泥酔した状態でテントを張って中に潜り込んだ、、、あったか~い!
たった1枚の薄い幕を隔てるだけで冷たい雨と強風から逃れてこんなにも暖かい空間に籠れる有り難さよ!



熟睡して午前6時、散歩しようと外に出ると隣に張られた2張りのテントで登山者が荷造りをしていた
気温2度、雨と風が止んで昨夜の寒さが嘘だったようにとても暖かく感じる、快晴無風のナント幸せなことでしょうか




午前8時半、オ-ちゃんは馴染みのフィッシングエリアで昨日の憂さを晴らすという



僕は流れのないエリアフィッシングは苦手なので雄大な甲斐駒ケ岳を眺めながら山飯でもしようとザックを背に山に向かう



道すがら山椒の大木を見つけたのでカミさんにニシンの山椒漬けを作ってもらおうと袋一杯に山椒の葉を摘んだ

 
 

更に歩いて昨年見つけたタラの芽の群生地に辿り着くとナント無残に切り倒されていて10本ほどしか生き残っていなかった



芽が出たばかりの小さなタラの芽を5個ほど摘んで南アルプスが一望できる場所に腰を据えて山飯にしよう
右側に甲斐駒ケ岳の雄大な岩峰が聳え、その左には鳳凰三山、その奥には雪を頂いた真っ白な北岳を望む特等席を独り占めだあ~!



きのう摘んだ山ウドのキンピラ、ベーコンとタラの芽のソテ-はほんの10分で出来上がった
貧粗な酒肴でも南アルプスの眺望と山の恵みがあればビールと缶チューハイが文句なく旨い!



今日は山ウドをたっぷり添えた贅沢なペペロンチ-ノ、寅さん旨かったですよん!







午後5時過ぎ、中央高速に乗ると電光掲示板には大月~大垂水の区間が110分の大渋滞との情報が、、、
渋滞に嵌らぬように大月で下りると国道20号も大渋滞で動かないので小管経由で上野原に向かう
上野原でも国道20号は相変わらずの大渋滞なので逆走して鶴島に下りて裏道を藤野に向かい
藤野からも裏道を相模湖まで行くと国道20号からはすっかり車が消えていた
あの大渋滞の車たちはいったい何処へ消えてしまったのだろうか?
このミステリアスな現象を解明できる方がいたら是非ぜひ教えて頂きたい



う回路のお蔭でまったくストレスなく走って八王子で軽く夕食を取って難なく帰宅できた
今年の解禁もまた岩魚は顔を見せてもらえなかったけれどそれなりに息抜きができた2日間でございました。
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