山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

友とちょい呑み

2018-12-23 16:53:07 | 川飯.B級グルメ
八王子の『たまボブ』さんが国分寺まで訪ねて来てくださった。
年末の超多忙な日々を送るさ中、お蔭でほっと一息つくひとときになりました。

暖簾をくぐったのはかれこれ25年通う『もつ焼き いながき』
開店10分前だというのに席は既にいっぱいで何とか詰めて貰ってセ-フ、危ないところでした。

ビ-ルの後は焼酎に切り替えて、先ずは一口ぐいっとやってから梅エキスを注げば軽くまろやかな口当たりに変身しちゃう。
馬刺しともつ焼き10本ほどを頂きながら焼酎4~5杯で心地よく酔いが廻り心なしか肩こりもほぐれて心も体もふわりと軽くなる。




呑んだあとのラ-メンはムタヒロ2号店で鶏そばを頂きます。
国分寺に7店舗を構えて天下を取ったムタヒロさんは錦糸町、大阪、ソウル、ホ-チミンへと勢力拡大中です。

たまボブさんが選んだのは塩鶏そば、ス-プを一口飲ませて頂くと
透明感のある黄金色のス-プは鶏の旨味が凝縮されて塩味の中に程よい甘さを感じる仕上がりに、、、、




僕は醤油鶏そば、さっぱりながらもキレとコクのあるス-プが実に美味しい!




麺は細めの平打ち麺でつるつるの食感と喉越しは僕の好みです。
煮干しそばの1号店がお腹にずっしりくる太い縮れ麺とは対照的に、呑んだ後は軽いつるつるの平打ち麺が合いますね~!
ただし、細めの平打ち麺はすぐに伸びてしまうので硬めでお願いする方が宜しいかと思います。




このあと、たまボブさんと分かれて千鳥足で家路につく訳ですが
途中で無性にお蕎麦が食べたくなって30歩ほど国分寺街道をそれて『てる久(てるきゅう)』さんに立ち寄ります。




きりりと締まったお蕎麦は秀逸で、たまボブさんをお連れすればよかったと後悔しきりです。




お蕎麦を頂くなら東京のお蕎麦屋さんでまったく不満なく美味しいお蕎麦が味わえます。
なのに各地を方々行脚するのは地方ごとにお店ごとに個性あふれる違いを楽しみたいからとでも言うのでしょうか?

行きつけの味、新しい味に巡り会える喜びをいつも感じていたいものでございます。


コメント (28)
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大菩薩嶺往復ヘッデン縦走

2018-12-16 16:00:28 | 山歩き.散歩
今年中に小管~大菩薩嶺の縦走をやっておきたかった。
小菅に車を置き、もう一台で上日川峠から入山する計画であったが相棒の都合がつかなくて
仕方なく往復14時間半を日帰りで歩く計画に切替えて、スタ-トとラストはヘッデンを灯しながらの山行となった。
午前5時、小管のワサビ田まで車を乗り入れて往復の歩行時間を1時間半短縮し真っ暗な栃の巨木の登山道を歩きはじめる。




午前7時半、早朝の外気は極度に冷たくて、でもだからこそ尾根から見上げる空は群青色に澄み切ってスカっと晴れ渡っていた。
気温マイナス9度、ハ-ドシェルを纏い、ネックウォ-マ-で鼻と耳まで覆い、フリ-スの手袋で完全防寒しても震えるほどに寒い。

何百年という時を越えてきた端正で不屈のブナの巨木を見上げて
思いっきり腕を広げてブナの巨樹を抱きしめながら祈りを捧げれば少しずつ心が穏やかになっていく。




落葉帰根、人間も樹木も自分の命を精一杯に生きて、それを後世に伝えていく。
この落ち葉たちも誰一人として無駄な命はなく、この一枚一枚がこの森の未来を築く大切な礎となる。




幾年月の風雪に耐えて折れ曲がった逞しいブナの腕が青空に映えて何と美しいことか




午前8時過ぎ、大きく胡坐をかくように根を張ったミズナラの根方に腰を下ろして朝食を摂る。




今日は大菩薩の山小屋でアレが待っているので朝食はカップ麺で簡単に済ませる。
スピ-トを上げるため非常食はパン2個とチョコレ-ト、調理用の熱源もエスビット3個に抑えた。




ザックが軽いと歩きも軽快で石丸峠まで殆ど休みなく写真も撮らずに歩き続けた。
しかし石丸峠から雷岩までの登りが曲者で、霜柱が解けてグチャグチャになった泥が靴底にへばりつき歩き難くて体力を消耗させる。

ひたすら登り続けてきたご褒美か、雷岩からの眺望は絶景で




雪を纏った南アルプスの山並みが紺碧の空に延々とスカイラインを描いている。




こうして眺める富士に心のどこかで安堵し、あの富士に寄せる思いは日本人ならではのことなのでしょうか?




雷岩から10分ほど、大菩薩嶺に向かう登山道は薄い雪に覆われています。




大菩薩嶺は原生林に覆われて眺望はないのですがせっかくなので頂上を踏んでおきましょう。
(午前11時、ここの気温はマイナス10度でした)




さあ下山です、と言いますか、ちょっとだけ寄り道を、、、、




頂上から40分ほど下れば山小屋『福ちゃん荘』です。




食堂に入ると、赤々と燃えるスト-ブが暖ったか~い!




充分に暖をとってから予約しておいた馬刺しでゆっくり時間をかけてビ-ルを味わいます。




〆は山菜盛り蕎麦、もちろん乾麺ですが山小屋でお蕎麦を頂けるならこれで充分でございます。




食堂のおばちゃんたちと話し込んでいたら1時間以上も長居をしてしまいました。
もう午後1時過ぎ、この小屋に泊まろうかという誘惑が一瞬心をよぎりますが忙しいこの時期はそうもいきません。



暖かいスト-ブ、美味しい馬刺し、お世話になりました!
これから5時間ちょい、休みなく黙々と歩き続けて小菅に帰ります。
棚倉小屋跡手前で真っ暗になりヘッデンをふたつ灯しながら歩きなれた道を小菅に向けて1時間半下り続けます。
午後7時に閉まる小菅の湯に辿り着いたのは6時半、結局ビ-ルも食事もとらずに帰路につきました。

やはり山は四周を眺めつつのんびり歩き、写真を撮り、高山植物を愛でる心の余裕と味わいが欲しいですねえ!
コメント (26)
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ちょいと打ち合わせ

2018-12-09 17:17:10 | 川飯.B級グルメ
武蔵境の駅にほど近いこのお店は幼馴染のオ-ちゃんが40年来通い続ける焼き鳥屋さんで
僕も年に何度か付き合っているのだけれど今回は息子の家の設計の打ち上げと今後の打ち合わせ




元々が焼き鳥屋さんなので先ずは焼きとりとモツ煮込みをツマミにビ-ルを飲ってからレモンサワ-に切り替える




焼き鳥屋さんなのに馬刺しも出してもらえる、刺しが入った馬刺しをニンニク醤油で頂く




たっぷりの薬味とポン酢で頂く鰹のタタキも旨い




箸休めには小松菜のお浸しがいい




下りイワシは脂がたっぷりとのってとろけそう




作りたての塩辛には熱燗がいい
ワタの甘味とゆずの香り、酒を呑むだけならこれ一品で十分満足できる




お店の親爺さんも女将さんも僕らよりも年上だから70歳前後になるのだろうか?
常連さんの顔ぶれを見ても僕らより年上の方々ばかりで小皿をつまみながらのひと時に心から癒されている




若い頃から通う客と店主が一緒に成長し年を重ねて老いてゆき
客の人生が終わるのに寄り添うようにお店も静かに灯を消していくのだろうか
人生の終焉の年代に近づきつつある僕らにとっては寂しさもひとしおだけれど
跡継ぎを置かずできる限り続けた末に悔いなく閉じるのであろう覚悟が潔いと拍手を送りたい。
少なくともまだあと10年お店が続くことを願って魚が旨い焼き鳥屋に通い続けたいものである。
コメント (24)
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