山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

春の女神 降臨せず!

2017-03-26 19:34:15 | 山歩き.散歩
この石砂山に春の女神が舞う季節になりました。
菜畑山以来7週間ぶりの山歩きは、鈍った体を慣らすにはちょうどいいコ-スです。




登山道にはアブラチャンや山椿の花が咲いて冬から春へと衣替えを始めています。

 


20分ほど山に入ると登山道沿いにカンアオイがたくさん見られるのですが今年は数えるほどしか見当りません。
交尾を負えた岐阜蝶がこの葉の裏に卵を産み付け、孵化した幼虫がこの葉を食べて成長し、蛹は枯葉の下で冬を過ごします。
カンアオイが激減すれば岐阜蝶も激減し、やがて絶滅するかもしれないという嫌な予感が脳裏をよぎります。

 


山を徘徊して1時間、山飯にお誂え向きの場所を見つけました。
途中で摘んできた蕗の薹と野蒜の素揚げで軽くビ-ルをやってからインスタント焼きそばで朝食を済ませます。



 


これから頂上直下の急登が始まります。
岐阜蝶を守る会の方々によって登山道は山ビル被害や道迷いがないようにと落ち葉がきれいに払われていました。
春蘭もまだ固い蕾のままだし、岐阜蝶が好んで蜜を吸うモミジイチゴも開花前、これでは春の女神も期待薄かなあ?



 




牧馬ル-トから登り、春の女神を探しながら伏馬田ル-トと篠原ル-トの途中まで歩いてみましたが出逢うことは叶いませんでした。
午前11時半、諦めて頂上に登ると25人ほどの登山者がベンチや草の上に腰を下ろして談笑しながら食事をしておりました。
女神に出会えましたかと問いかけると、みな口々に今日は寒いし風が強いからダメですねと諦め顔、僕は焼山を眺めるいつもの特別席に向かいます。




今日は上物の野蒜を摘んだので、野蒜チャ-ハンを作ります。
鮭のおにぎり1個をばらして卵を混ぜて、先に野蒜を炒めてからおにぎりを投入、1年ほど行者にんにくを漬け込んだ醤油をひと回し。

 
 



おにぎり1個では足りないので次は野蒜パスタ60グラムです。
味付けは醤油に付け込んだ行者にんにく5本で薄味に仕上げます
風味豊かなギョウジャの調味料はチャ-ハンによしパスタにもよしの優れものでございました。




今回の舞姫詣では不発に終わってしまいましたが
4月になって山に花が咲き乱れる頃には春の女神の乱舞に出会えそうですね!
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早春のセレモニ-

2017-03-12 15:13:12 | 自然薯 山菜
あわただしい毎日に一区切りがつきました。
居てもたってもいられずにふるさとの野に立ちました。
向こう側に車を止めて秋山川にかかる橋をゆっくり渡ってここから歩きはじめます。




ここは僕が生まれ育った集落の二つ隣の集落で幼馴染はみな都会に出ています。
山女魚の棲む小さな沢に沿って春の野草を探しながらのんびり歩こうと思います。

 


優しい色合いの蕗の薹、アザミの若芽、やぶ甘草、雪ノ下の新芽、みな約束したようにいつもの場所で出逢えました。

  
 


集落の湧き水の前に腰を下ろして野草の下処理をします、田舎者にはこんな時間が何よりも愛おしいのです。
左から時計回りに、野蒜、クレソン、ヨメナ、やぶ甘草、アザミ、蕗の薹、そして中央がユキノシタ、早春の野草は美しいですね。




さあ場所を移して野草を味わいましょう。
塩を振っただけのクレソンをつまんでビ-ルをやりながらヨメナとやぶ甘草のお浸しを作ります。
甘みのあるシャキシャキのやぶ甘草、えぐ味の強いヨメナ、お浸しは春の味と香りを一番感じる料理です。

 


天ぷら粉が少ししかなくて殆ど素揚げの野草です。




野蒜の素揚げは香りも歯ごたえも申し分なくビ-ルにベストマッチの大ヒットです。
ちょっとだけ粉をつけて揚げた蕗の薹はさっくさく、僕の天ぷらの腕も少しは進歩したのかも?

 


〆は野蒜のパスタ50グラム、アルデンテのサラスパを多めの野蒜と一緒に軽く炒めて
塩少々と醤油ひと回し、野蒜の風味を強く感じるとても美味しいパスタに仕上がりました。




本当の〆はこれ!
おにぎりの上に鯛の切り身をたっぷり乗せて、なんちゃって鯛茶漬け。




永谷園のお茶漬け海苔を振りかけて熱湯を注げば出来上がり~!
小料理屋やお寿司屋さんで我儘言って作ってもらう胡麻ダレの本格鯛茶漬けに引けをとらない絶品の大ヒットでございます。

 


午後1時、ちょっと風が出てきました。
ほろ酔った体をシェルタ-に横たえて誰にも邪魔されずに眠りたいだけ眠ろうと思います。




さあ、早春の儀式も無事終わりました。
解禁された皆さんの後を追って少しずつ始動開始です!


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なんとか生きてます!

2017-03-06 01:19:54 | 蕎麦、うどん
10年後、AI(人工知能)に仕事を奪われるらしい職業のTOP10に僕の仕事も入っているという。
コンピュ-タ1機が人間10人分の能力を遥かに超える仕事をしてくれているというのに仕事は一向に減る気配もない。
これだけ忙しいと、AIよ、好きなだけ仕事を奪ってくれと懇願したいほどであるがそれはまだ先のことになるのだろうか?

幼馴染のオ-ちゃんと呑んで語り合ってから2週間も過ぎると平日と週末の境界線もなくなってメリハリも無くなってくる。
これではイカンと2週間ぶりに陽の光を浴びながら『お鷹の道』を歩いて武蔵国分寺辺りを散策して気分転換した。





この山門をくぐると由緒正しき武蔵国分寺。
万葉の花を愛でようと境内を散策してみたけれど時期尚早で咲いていたのは木瓜(ぼけ)と沈丁花だけであった。





長い石段を登り八幡神社を通り抜けて大通りを10分ほど進むと





お蕎麦の名店『潮』
このお店はこれから蕎麦打ちを始めようとする人たちがお手本とするお店の一つなのだそうです。
午前11時半、開店とほぼ同時刻に暖簾をくぐるとカウンタ-には既に女性がふたり座って玉子焼きとそばぎりを注文した。
左端に腰を落ち着けた僕は『そばぎり』の大盛りを、蕎麦前をやりたいのは山々なのだけれどそれは2軒目のお楽しみということで。





先に出されたのは濃い目のツユに薬味はワサビのみ
ほどなく運ばれたお蕎麦は緑がかった細切りの十割蕎麦で、コシ、歯ごたえ、のど越し申し分なし!
料理自慢のこのお店はやはり夜の部、蕎麦懐石を囲んでまったりとお酒と会話を楽しまないともったいないですね。





大盛の『そばぎり』を一気に手繰って午前11時45分、
お鷹の道をのんびり歩いても12時開店の『きぬたや』には十分に間に合う。





12時きっかりに『きぬたや』の暖簾をくぐると店内には3人掛けのカウンタ-に2人のみ、ここでゆっくり蕎麦前を楽しもう!
中央のテ-ブルには予約席の札があったので残された窓際の小さなカウンタ-に腰を落ち着けてメニュ-を眺めていると
店主が慌てて駆け寄ってきて『せっかくいらしてくださったのに申し訳ありませんが本日は予約で満席でして、、、』と申し訳なさそうに、、、




人生なんて所詮こんなものである。
それとも、まだ仕事が残っているのに呑んでいる場合ではないぞという神のお告げか?
あゝ、こんなことなら潮で蕎麦前を楽しんでおけばよかった、、、というのは後の祭り
図らずも見事な落ちがついちゃったという訳でございます!
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たまにはこれで息抜き!

2017-02-20 00:26:18 | 川飯.B級グルメ
長かった風邪がようやく快癒したと安堵しているうちに仕事が戦争状態に突入してしまった。
毎年のことと覚悟はしているものの足かせをはめられて身動きがとれなくなるとストレスが充満して破裂しそうになる。

そうなる前にガス抜きをしなければと幼馴染のオ-ちゃんを誘って国分寺を徘徊した。
午後5時、30年以上も通い続けている『いながき』で焼き鳥をつまんで軽く一杯やってから魚の店に腰を落ち着ける。




いつものことだけれど山と釣りと孫と音楽の話しで時間の経つのを忘れてしまう。
中学高校と吹奏楽をやっていたオ-ちゃんは今年に入ってからアルトサックスを吹き始めた。
先週、渋谷のオ-チャ-ドホ-ルで高見沢と日本フィルのコンサ-トを聴いて久しぶりに感涙にむせんだと言う。

山も音楽も、よほど表現力に優れていない限りその素晴らしさを言葉にしてしまうと何故か薄っぺらなものになってしまう。
北穂や奥穂や鷲羽のテッペンから四周を大観して『すっげ~』と心の内で絶叫して言葉が継げず、気が付けば目には涙が溢れている。

山に浸るとき、言葉は却って邪魔になるということ、言葉で表現することに殆ど意味がないということ
いま自分の目で眺めている風景、自分が今いる山の一部になってることを素直に受け入れることだけでいいんだということ
それが長年山をやっている僕とオ-ちゃんの共通した価値観であるということを語り合ったひと時でありました。




レモンチュ-ハイのグラスを重ね続けて夜も更ける頃になるとラ-メンなんですよねえ!
今回は、いま売り出し中の煮干しそば『ムタヒロ』1号店(南口)にふらふら~っと。




定番の『煮干しそば』の大盛り、平打ちのちぢれ麺にたっぷりのアオサと懐かしいナルト、美味しゅうございました。




北口2号店の『塩鶏そば』は更に美味しいとの評判でございます。




解禁日の出撃は到底ムリなことと諦めておりますが
心待ちにしている皆さんの〇ボのレポで心を穏やかに鎮めたいと思っています。
どうか心優しい皆さま、解禁からツ抜けなんていうレポはくれぐれもご遠慮くださいますように!
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菜畑山1283m

2017-02-07 00:15:59 | 山歩き.散歩
相棒の風邪がぶり返していなければ、今週は八つの樹氷とシュカブラにうっとりしながら雪で割ったバ-ボンにとろけていた筈でした。
な~んて言いながら僕もまだ風邪が抜けきらずに、毎日ゴホゴホ咳込みながら虚ろな状態で仕事に明け暮れる日々でございます。

こんな生活をしておりますとねえ、今が一番幸せなんだと思いながらも乾いてきちゃうんですよねえ心が、、、、。
というわけで、今の体調でもなんとか登れそうな道志の菜畑山(なばたけうら)で昼寝でもしようかと思い立った次第です。

鈍った体を慣らそうと道志道から歩き始めて林道を辿り、1時間45分のコ-スタイムをなんと2時間以上もかかってしまいました。
林道は雪ばっかしで歩き難いったらありゃしない、というのは大嘘で雪が残っていたのはここだけ、陽だまりには蕗の薹が目を出しています。

 



広葉樹の登山道に入ると直登の連続で息を荒げて休み休み登ります、あぁ若き日の漲るようなチカラが欲しいなあ!





菜畑の天辺に立つと、水喰の頭、御正体山の先に秀麗な冬富士が浮かびます。
この日の富士は風もなく穏やかそうに見えますが、この冬も何人もの登山者が滑落死しているんですよね。





目を東南東に転じると右に加入道山、左に大室山が生き物の背骨を晒すように聳えます。





菜畑は暖かくて穏やかな昼寝日和になりました。

  



午後2時半、赤鞍が岳から縦走してきた登山者に声を掛けられました。
風が出てきて気温が急激に下がり始めた菜畑を降りると温泉とビ-ルが待っています。

苦しいけれど急登を喘ぎながら登る充実感がいい
天辺に立って四周を眺める解放感もいい
下山後に味わう温泉とビ-ルのまったり感がたまらない
やっぱり山はいいですね~
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夢追い人

2017-01-22 14:15:55 | フライフィッシング
いやぁ参りました。
今週末も連日の晴天だというのに外に出る気力も湧きません。
新年早々から風邪に付け込まれて3日間寝込んでしまいました。
それから2週間あまり、仕事のあとは布団に潜ってひたすら眠ることに専念していたという次第です。

山の相棒もほぼ同じ時期に風邪にやられて、今ようやく回復の兆しが見えてきたようで
来週辺りちょいと雪を踏みに行きたいねえなどと話ができるようになった次第でございます。
いよいよ仕事も佳境に入りますが、雪を纏った山を踏んでおきたいと思うのは山屋の習性というものでしょうか?


さて、皆さんは『フライの雑誌』という雑誌をご存知でしょうか?
どちらかというとマニアックな雑誌で、今では旬刊になっているようですが、、、、

およそ10年前、BOSSさんが寄稿した記事を読んだのがこの雑誌を知るきっかけとなりました。
世附川の管理釣り場化に苦言を呈し、丹沢の渓流や森林劣化を憂いて掲げた提言が読み応えのあるものでした。
本格的な山屋であり沢屋であるBOSSさんが、最近の山旅や沢旅のレポをアップされなくなって何とも寂しい限りです。

数年前には別の釣り雑誌にBOSSさんの山友であるK海さんが大きく取り上げられた記事がありました。
Fish & Peak派のK海さんらしいUL版の渓泊の記事が沢山の写真付きで分かりやすくとても参考になったものでした。
K海さんとも呑む機会がなくなって久しいのですが、孤高のアルピニストは今も雪のアルプスに立っていることでしょう。

最近では丹沢源流を探るみ-さがちゃんも『鱒の森』に載っていましたっけ。

雑誌に載るということ、本人を知らない読者にとっては歯牙にもかけない取るに足らないことなのだろうと思います。
ところがです、これが知り合いとなれば話は全然違ってくるわけでして、、、、、、







この『フライの雑誌』110号にはイエロ-スト-ンでプロの釣りガイドになる夢を叶えたSatoshiが寄稿しています。
39歳になる彼がまだ大学生だった頃、一緒に渓を釣り歩きながら彼が描くアメリカンドリ-ムを聞いたものでした。

アメリカに渡って大学院に入る、卒業したら牧場でカウボ-イの仕事をしながら牛のブリ-ダ-の修行をする、
フリ-のブリ-ダ-をやりながらイエロ-スト-ンでプロの釣りガイドになる、現地で伴侶を見つけて永住する。
この雑誌にも、ちゃっかり彼のフィアンセの写真を載せちゃったりして、、、、、、


  


40歳を前にして、Satoshiは見事に彼なりのアメリカンドリ-ムを叶えました。
彼女と一緒に60~70センチの大物を釣りながらガイドする光景がとても幸せそうに映ります。

これから彼がどんな夢を追い続けるのか、彼の成功と結婚を祝福しつつ見守りたいと思っています。


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2017年

2017-01-04 16:37:25 | 独り言
皆さま、明けましておめでとうございます。
暖かな日和の中、心穏やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
今年もまた仕事に遊びにと大いに人生を謳歌し喜び多い1年になりますよう心よりお祈り致します。

我が家は家族6人で年の初めを迎えました。




孫たちの成長する姿に目を細めながら過ごすお正月は格別でございます。
僕の古くなったザイルを電車に見立てて公園に向かいます。
運転席を取り合う兄弟げんかもまた微笑ましいものでございます。




さっきまで兄弟げんかをしていたのに、4歳の姉が2歳の弟を気遣う姿を見て兄弟っていいものだな~とつくづく思います。







さて僕は、この正月休みに2つの中低山を歩いてきました。
2日はふるさとの石砂山、4日の今日は朝一で道志の鳥の胸山。

今年は酉年にちなんで鳥の名の付いた山をいくつか登りたいと考えています。
牛奥ノ雁ケ腹摺山、鶏冠山、酉谷山などの中低山も勿論ですが

8月~9月の盛期には若き日に歩いた
常念山脈(燕岳~大天井岳~常念岳)の縦走
裏銀座(鷲羽岳~野口五郎岳~烏帽子岳)の縦走
それともう一つは西銀座、黒五の壮大なカ-ルをもう一度眺めてみたいと考えています。

探検家の角幡さんの本を読むと、探検し尽くされたこの地球上には
探検の対象となる未踏の地はすでに無くなってしまったとのことでした。
それでもなぜ探検家は探検を続けるのでしょうか?

僕は探検家でもなければ未踏の地に踏み込むほどの体力も精神力もすでに失せています。
それでもなお、あと一歩この先に踏み込んでみたい、もう少しこの先を見てみたい
そんな欲求を満たすために自分自身のほんの小さな内なる探検を続けていきたいと考えています。

65才になる今年は、亀のようにゆっくりと夢の山脈を歩き、鳥のように天空の世界を眺めたいと思います!


皆さんも、自分なりの内なる探検に踏み出してわくわくどきどきの1年となりますように!




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ふるさと納税

2016-12-25 17:23:20 | 川飯.B級グルメ
仕事柄、年末から3ヶ月ほどは忙殺される、この3連休も仕事の虫になっていた。
とは言いながらも本だけは手放すことができずに、仕事の合間を縫って『無私の日本人』を読了した。

世のために、人のために、清貧を貫きながら私財をなげうって事を成していった実在の人たちの生き様を見た。
自分もそうあれたらと思うばかりで、欲を捨てきれない自分は到底無私の人にはなれないことを悟ることになる。




東日本大震災の惨状を目の当たりにして、原発の被害著しい自治体に10年間は寄付を続けようと
心に決めていたのだけれど5年で断念し豪華な返礼品に目が眩んで今年から『ふるさと納税』に宗旨替えした。

宮崎県都城市から12月の品が3箱、宅急便で大量に送られてきた。
しかも、こんなセットが月替わりで1年間、毎月送られてくるというから素直に嬉しい。

1箱目は炭焼鶏4パック、蒸し鶏4パック、地鶏の半身4パック、半身が4パックということは鶏2羽分ということになる。




2箱目は1枚300g、A5ランクのリブロ-スが8枚、これをお店で買ったらいったい如何ほどになるのだろうか?
冷凍されていたので写りは芳しくないけれど、自然解凍してみたら見事に美しく、甘くてきめ細やかな味わいのステ-キになった。




3箱目は赤霧島と鹿児島に古くから伝わる焼酎の燗付け器のセット。
焼酎6に対して天然水4で割って一晩寝かせ、翌日この鉄瓶に移して弱火にかけて人肌程度に燗をしてから
猪口に注いでチビリチビリとやると、焼酎と天然水が馴染んでお湯割りとは違うまろやかな味わいになるという。






同じ日に厚岸町から牡蠣20個が届いた。
これは即日、生牡蠣と蒸し牡蠣にして一人前10個ずつで美味しい酒肴になった。




いやはや、このふるさと納税というものは実に魅惑の宝庫でございます。
これらをわざわざお店で買って頂こうと思っても貧乏性の我が家には中々手が出るものではありませんが
ふるさと納税で寄付した金額の殆どが減税となり、寄付先の市町村では約6割が税収となって自治体を潤し
残りの約4割が地元特産品の売上に結びついて町興しになるのであればなによりのことではないでしょうか?

これぞ正に売り手良し、買い手良し、世間良しの三方良し、近江商人の哲学完結のスキ-ムでございます。

ただ糖尿病で食事制限の身としては単純に喜んでばかりはいられないのが悩みの種でもあるのですが、、、、、。

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河原貴族たちの夜会

2016-12-12 01:02:10 | 川飯.B級グルメ
12月の寒空の下、津久井の河原に山と渓の同好の士が集まりました。
毎年恒例の河原乞食集会も今年からは河原貴族の夜会と呼ぶにふさわしい美味しい一夜となりました。




シ-ズン中は殆どが単独行の山屋や釣り師が年に一度、一堂に会して親交を温め合えるだけでも充分に幸せなのに
盛大な焚火を囲んで旨い酒と絶品の川飯の数々を味わいながら過ぎ行く1年の成果を語り合えることがこんなに至福の一夜となろうとは、、、

とろけそうな馬刺し、コリコリの新鮮なレバ刺し、カシラの網焼き、出来立ての燻製、もうのっけから強烈な一撃に昇天です。

 
 




付知川で釣った鮎の一夜干し、アゴで出汁を取った鶏大根、空っぽになったキムチ鍋、ほっこり温まります。

 
 

熊さんの大型の鉄鍋が焚火に映えてます。





充分に熱した鉄鍋に牛筋肉を投入、次に鶏肉と根菜類を投入してじっくり煮込んでてきたのが本格シチュ-、絶品でございました。

 



次から次に供される絶品料理に満腹で野菜ス-プと鶏野菜味噌鍋の出番はありませんでした。
釣りや山の話は尽きることなく、焚火が熾きになり日付けが変わる時刻まで語り合ってしまいました。



来シ-ズンも安全に山や渓を楽しみ、またここで相まみえることを楽しみにしています。






僕とオ-ちゃんは、いやしの湯で体を温め、燻製のような匂いのついた体を清めてから
つねっさで蕎麦前をやりながら今冬の雪山の相談をして大人の時間を過ごしたという次第です。




江戸打ちの研ぎ澄まされた蕎麦とツユは、立ち寄る度に進化しています。




さあ今年に残されたあと20日間、悔いなく過ごして良い年を迎えられますように!
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山で死なないために!

2016-11-27 17:36:47 | 山歩き.散歩
新田次郎の『冬山の掟』を読んだ。
ほんの些細なことが判断を狂わせて遭難に至るという全10編の山岳短編集である。

僕が衝撃を受けたのはこの本編ではなくて解説を書かれた探検家、角幡唯介さんの遭難体験にある。
悪天候の真冬、黒部ザラ峠の斜面に雪洞を掘ってビバ-クしていた時に突然猛烈な雪崩に襲われる。
押しつぶされた雪洞の下で身動きもできず、自分の死を受け入れられないままに死を待つ男の心境が語られている。

『私はただ黙って雪の下で死ぬのを待っていた。状況的にはどう都合よく考えても死ぬのは避けられなかった。
しかし死ぬことが決まったとはいえ、自分が死ぬことに納得できたわけではなかった。私は肉体的にも精神的にも健康体で、
意識も明瞭だったし、思考的にも十分論理的に物事を考えられる状態にあった。それなのに状況的には雪の下に埋っており、
次第に息苦しさは増していき、死はもはや避けられそうもなかった。私は自分の身体と状況との間に横たわる矛盾を完全に
受け入れることができずに、本当に俺は死ぬのか? 何かの間違いではないのか? という疑問を完全に払拭できないまま
ただ時間だけが人生最後の時に向かって突き進んでいた』

『何の根拠もない話だが、その時まで、私は人間誰しも最期を迎えるときぐらいは、それまでの人生に対して完璧な総括をして
全てを納得して死ぬものだと思っていた。そういう偉大な瞬間が訪れるものだと漠然と信じ込んでいたが、そのような総括という
瞬間は訪れなかった。自分の人生には、やり残したことが無数にあって、それをやるだけの意志と能力と時間も十分にあると信じていた。
これからも続くと信じていた時間と意識が不意に分断されることに私は混乱した。そこに不条理なものを感じて叫びだしたい衝動に駆られたが
また息苦しくなるのでそれもできず、必死に体を動かそうとするが指先1本微動だにせず、ひたすら無音無動でしばらくもがき苦しんだが
最終的には圧倒的な物理的な力の前にもはやどうすることもできないことを悟り、強制的に死を受容させられたのである』
(幸いにも角幡(カクハタ)さんは雪崩から這い出た相棒によって掘り出され九死に一生を得ることとなる)



そうなんですよね、人間誰しも人生の総括をして、すべてを納得したうえで最期を迎えられれば理想的ですよね。
でも自分の人生にはまだ時間があると信じているからこそ、総括することに思いが至らないでいる、
老いて衰えていく過程で、或は重い病が、人生を総括する貴重な時間を与えてくれるのかもしれませんね。






山を長くやっている方々なら経験がおありでしょうが、雪山に限らず、長期に亘る夏山山行でも様々な困難に遭遇します。
だからこそ、命を守る大切な道具として最小限の衣食住(替えの衣類、チョコレ-トなどの非常食、シェルタ-など)を携行する。

若い頃、濃霧に巻かれて道に迷い山小屋に辿り着けないことも何度かあった、そんな日に限って風雨の中でのビバ-クとなる。
風雨の中でツェルトを張るのは実は途方もなく難儀する、だからここ何年かは写真のJuzaのエムシェルタ-を携行しています。
これなら被るだけ、岩陰や木陰でかぶって胡坐をかいて対面にザックを立てれば直方体の空間ができ上がり、
2か所ある大きなベンチレ-タ-のお蔭でシェルタ-の中で料理もできちゃう。170gという軽量も有りがたい。

人間は水さえあれば何も食べなくても自分の体脂肪を燃やしながら1週間は生き延びられるということです。
このときにチョコレ-トなどの甘いものがあれば、これが着火剤となってより効率的に体脂肪をエネルギ-に替えられるのだそうです。
適量は板チョコ1日1枚、1週間分7枚となりますが結構重いし夏だとドロドロに溶けちゃうので僕は軽量な飴とブドウ糖を携行しています。
それと、言うまでもなくバ-ボンとツマミそしてタバコ、退屈せずに快適な遭難生活を送る必需品と言っておきましょう(これ決して冗談などではありません)





さて雪のあとの土曜日、ふるさとの山を歩いてきました。
当初は牛の寝通りを歩いて山飯の予定だったのですが、降雪当日から来春まで松姫峠への道が通行止めになったため止む無く計画変更です。
南面の登山道は早くも雪が解けているのですが頂上直下のガラス坂のようなツルツルの急斜面を突破できずに引き返すこととなりました。





引き返す途中、朱色に染まったモミジの下で山飯です。





先ずは雪で割ったバ-ボンをちびりちびりとやりながら雪を溶かして水を作ります。





今回は、とり野菜味噌のス-プで野菜たっぷり鍋です。





寒い日は鍋で温まるのがいいですねえ!





午前11時を回ると尾根に陽が当たって暖かくなりました。
銀マットとシェルタ-を敷いて、ハ-ドシェルを着込めばお昼寝仕様、こんな時は手袋とネックウォ-マ-の暖かさが嬉しい。




僕はもう厳しい雪山をやる体力も気力も失せているのでこんな山歩きがちょうどいいのです。
山で死なない秘訣、もちろん装備も大切なのですが、中低山でゆるゆるの山歩きを楽しむことなのかもしれませんね!
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