雪が降るとなぜだか不思議とわくわくしてしまいます。
週初めに降った雪が溶けてしまわないかとハラハラして迎えた土曜日
案の定、南面の入山口からの道はすでに溶け始めておりました。
今日は初めからピ−クを踏む積もりなどさらさらないのです。
雪の中で幕営し酒をやりながら日がな一日本を読む、
そんな一日もたまには良いではありませんか?
途中、登山道をそれて雪が残っているであろう北面にトラバ−スし
踏み跡のない急な斜面を稜線に向けて登って行くと僕のお気に入りの天場に辿り着くのです。

1時間ほど歩いたでしょうか、木々に囲まれた丁度テント一張り分のスペ−ス。
登山道から外れたこの場所では誰一人として人に出会うことはありません。
熊だって今は冬眠中ですもの、襲われる心配もありません。
ほんの2〜3分、9時過ぎに設営を終えテント内を整えたらとりあえずビ−ルですな。
孤独の一夜を過ごすにはなかなかよさげな雰囲気でこざいましょ?


テント内から見える風景はこんな感じです。

『邂逅の森(熊谷達也著、文藝春秋)』
今日はこの読みかけの書を531頁まで一気に読了しました。
阿仁の打当(うっとう)に生まれ14才でマタギとなった富治は
運命の糸に引きずられるように故郷を追われ、一人前の採鉱夫として鉱山を渡り歩く。
それでも、湧き立つマタギの血を抑えきれない富治は採鉱夫としての職を捨て
余所者として八久和の集落に定住しマタギの頭領としての人生を再び歩み始める。
歳も50になろうとする冬、富治は山形と新潟県境の雪深い山で
森の主とも言える老獪な大熊と一対一の、それが運命であるかのような壮絶な死闘を繰り広げる。
体中に傷を負い右足を咬み砕かれながらも死闘の末に森の主を仕留め
傷ついた足をかばいながら妻の待つ集落へと帰っていく。
その臨場感にまるで自分がマタギになりきったかのように右足の激痛に耐え、
血の匂いを感じ、のしかかる大熊の重みに押しつぶされる息苦しさにもがいてしまった。
山歩きの技術や山で生き延びるための技をマタギの本で学んでいた僕は
改めてマタギの生活、山や獣たちへの畏敬の念を強く感じさせられた書でありました。

本を読み終えて午後4時、変哲ない酒肴でビ−ルと熱燗をゆっくりと楽しんで体を温めた。
午後5時半、日が陰ってくると山の気温は急激に下がって耐え難くなる。
早々に暖かいシュラフに潜り込んだ。
思いどおりの一日を終えて眠りに就く前の、今日を振り返るひと時がたまらない。

さして風もなかったのに木々の小枝にはちらほらと霧氷がついている。
いかに低山とは言え、冬の山の夜は極寒になると言う証左であろうか?

自然に触れていないと気が狂いそうになる。
これもまたマタギと同じように体に染みついた性(さが)なのかもしれません。
ほぼ1ヶ月ぶりの山遊び、雪と木々と冷たく澄んだ大気に浄化されて充たされた一日となりました。
さあ僕も、妻の待つ家に帰ろうか!
週初めに降った雪が溶けてしまわないかとハラハラして迎えた土曜日
案の定、南面の入山口からの道はすでに溶け始めておりました。
今日は初めからピ−クを踏む積もりなどさらさらないのです。
雪の中で幕営し酒をやりながら日がな一日本を読む、
そんな一日もたまには良いではありませんか?
途中、登山道をそれて雪が残っているであろう北面にトラバ−スし
踏み跡のない急な斜面を稜線に向けて登って行くと僕のお気に入りの天場に辿り着くのです。

1時間ほど歩いたでしょうか、木々に囲まれた丁度テント一張り分のスペ−ス。
登山道から外れたこの場所では誰一人として人に出会うことはありません。
熊だって今は冬眠中ですもの、襲われる心配もありません。
ほんの2〜3分、9時過ぎに設営を終えテント内を整えたらとりあえずビ−ルですな。
孤独の一夜を過ごすにはなかなかよさげな雰囲気でこざいましょ?


テント内から見える風景はこんな感じです。

『邂逅の森(熊谷達也著、文藝春秋)』
今日はこの読みかけの書を531頁まで一気に読了しました。
阿仁の打当(うっとう)に生まれ14才でマタギとなった富治は
運命の糸に引きずられるように故郷を追われ、一人前の採鉱夫として鉱山を渡り歩く。
それでも、湧き立つマタギの血を抑えきれない富治は採鉱夫としての職を捨て
余所者として八久和の集落に定住しマタギの頭領としての人生を再び歩み始める。
歳も50になろうとする冬、富治は山形と新潟県境の雪深い山で
森の主とも言える老獪な大熊と一対一の、それが運命であるかのような壮絶な死闘を繰り広げる。
体中に傷を負い右足を咬み砕かれながらも死闘の末に森の主を仕留め
傷ついた足をかばいながら妻の待つ集落へと帰っていく。
その臨場感にまるで自分がマタギになりきったかのように右足の激痛に耐え、
血の匂いを感じ、のしかかる大熊の重みに押しつぶされる息苦しさにもがいてしまった。
山歩きの技術や山で生き延びるための技をマタギの本で学んでいた僕は
改めてマタギの生活、山や獣たちへの畏敬の念を強く感じさせられた書でありました。

本を読み終えて午後4時、変哲ない酒肴でビ−ルと熱燗をゆっくりと楽しんで体を温めた。
午後5時半、日が陰ってくると山の気温は急激に下がって耐え難くなる。
早々に暖かいシュラフに潜り込んだ。
思いどおりの一日を終えて眠りに就く前の、今日を振り返るひと時がたまらない。

さして風もなかったのに木々の小枝にはちらほらと霧氷がついている。
いかに低山とは言え、冬の山の夜は極寒になると言う証左であろうか?

自然に触れていないと気が狂いそうになる。
これもまたマタギと同じように体に染みついた性(さが)なのかもしれません。
ほぼ1ヶ月ぶりの山遊び、雪と木々と冷たく澄んだ大気に浄化されて充たされた一日となりました。
さあ僕も、妻の待つ家に帰ろうか!































































