この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ラストに目が点になった『ゴジラ−1.0』。

2023-11-03 21:37:52 | 新作映画
 山崎貴監督、神木隆之介主演、『ゴジラ−1.0』、11/3、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞(ACチケット367④にて鑑賞料金1000円)。2023年45本目。

 ぶっちゃけて言って、映画ファン、特に映画マニアと呼ばれるようなコアな映画好きで山崎貴監督の新作に期待する人ってあまりいないんじゃないかと思います(←偏見です)。
 山崎貴監督って『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズに代表されるようなVFXが得意な、安っぽいヒューマンドラマの人というイメージが自分にはあります(←重ねて言いますが偏見です)。
 実際本作も途中まではめっちゃ安っぽい、ヒューマンドラマなんですよ。
 思いっきり下世話なことを言いますが、お互いに好意を持つ、健康な男女が三年間同じ屋根の下に暮らしていて、組体操(?)をしないなんてことがあり得ますかね?
 断言するのもなんですが、あり得ない、と思います。
 ただ、『ALWAYS 三丁目の夕日』的世界においてはそれが当たり前なんですよね。
 そうすることで作品に矛盾が生じたり、不自然になったとしても、登場人物たちがどこまでも心優しいのが山崎貴監督の作品の特徴なのです。

 正直、つまらない作品を観に来てしまったな、と思って観ていました、ゴジラが銀座を襲撃するまでは。
 それまでの安っぽいヒューマンドラマが嘘のように本作は中学生が考えたような、こういう『ゴジラ』が観たかったんだよ!と言いたくなる展開になります。
 異形の戦闘機に乗った主人公がゴジラとタイマンを張るんですから、見ているこっちは手に汗握りますよ(あんなデカい爆弾を抱えて軽快な動きが出来るわけない、というようなツッコミは置いといて)。
 民間の漁船が協力するシーンも胸熱でした(戦艦にあんなにたくさんのロープがあるわけないだろう、というようなツッコミはさておき)。
 ゴジラの頭部が吹き飛ぶシーンは「やった!」と思いましたよ。

 ただ、、、あのラストには目が点になりました。
 本作のゴジラって不死身なんですよ。
 戦艦の砲撃を受けたぐらいではビクともしないし、頭部の損傷ですらあっという間に再生してしまいます。
 しかし本作にはゴジラ以上に不死身なキャラクターがいるんです。
 あのラストは観ている人の99%が「ありえないだろ!」と突っ込むと思います。
 それでも山崎貴監督にとってはあのラストが当たり前のものなんでしょう。
 それがどんなに安っぽくて、不自然なものであったとしても。
 その信念には畏敬の念を抱かずにはいられません。

 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。

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