この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

GW中国地方旅行記、その12。

2024-05-14 20:43:50 | 旅行
 5月6日の朝は4:57に目が覚めました。
 自分には人に言ったことがない、いや、言うほどのことでもない特技があって、それは「寝惚けることがない」というものです。
 自分は寝る前のことを覚えているので寝惚けることがないのです。
 だからいつもと違う場所で寝たとしても、朝起きた時に、「あれ、ここはどこだっけ?」と戸惑ったりすることもありません。
 その日は朝起きて猛烈におかしい、と思いました。
 なぜかというと、時刻は4:57なのに、前日の夜、朝6時台のバスに乗らないといけないんですよ(でないと飛行機に間に合わない)と言っていた同室の女性がまだグーグー寝ていたからです。
 自分の常識では6時台のバスに乗るのであれば、遅くとも4時半には起きないといけないはずなのに、、、ギリギリまで寝る主義なのか、と思って5時まで待ったのですが、起きる気配は無し。
 もしかして6時台と言っていたのは自分の聞き間違いだったのかもしれないと思いながらも、意を決してその女性に「おはようございます」と声をかけました。
 すると女性はバッと跳ね起きました。
 事情はよくわからないのですが、どうも目覚ましのアラームを設定するのを忘れていたみたいです(忘れることなのか?)。
 ゲストハウスの冷蔵庫で冷やしていた手持ちのジュースの中からカルピスを渡し、朝食代わりに飲むようにと言いました。
 それから雨がそぼ降る窓の外を眺めながら傘を持っているかと聞きました。
 日傘しかないと女性。
 ゴールデンウイーク後半は天候が崩れるって天気予報で言ってたじゃん…。
 ゲストハウスからバスの出るJR松江駅まで普通に歩いて30分ぐらいはかかります。
 雨の中、キャリーケースを押しながら歩いたら、40分か、50分はかかるでしょう。
 十中八九間に合わない…。
 結局自分が朝の5時台に駅まで車で送ることになりました。
 この日松江市で何人の人が赤の他人に親切をしたか知りませんが、仮に親切にした人選手権があったら間違いなく自分が一位だったと思います。
 送っていく途中その女性にタクシー代を請求しました。
 タクシー代を請求したといっても現金を請求したわけではないですよ。
 ブログを運営しているので遊びに来てください、とお願いし、ブログのタイトルとHNを教えたのです。
 その女性は必ず行きますと約束してくれました。
 女性を駅に送り届け、自分はゲストハウスへと戻りました。

 果たしてその女性はブログに来てくれるんでしょうか。
 来ないですよね、実際来てないんだから。
 こういう時、他人に親切をすることの空しさを覚えます。
 まぁ、いっか、ブログのネタを提供してもらったと思えば。
 でも誰がこんなリアリティのない話を信じるんですかね?
 自分だったら、6時のバスに乗ると言っておきながら5時になっても目を覚まさない人がいるなんて話、絶対信じないな…。

                      続く。
コメント (5)
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