伊坂幸太郎原作、中村義洋監督、堺雅人主演、【ゴールデンスランバー】(139分)、1/30、ワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野にて鑑賞。2010年7本目。
もし長谷川穂積とガチでボクシングをすることになり、三分間ダウンせずに逃げ延びることが出来たら、それは勝利にも等しい「逃げ」ではないだろうか?
もしくは、羽生善治と平手で将棋をして、百手まで粘ることが出来たら、その「粘り」はやはり勝利にも等しいといえるのではないだろうか?
映画【ゴールデンスランバー】は、なりふり構わずひたすら逃げる男のカッコよさを描いた作品だ。
っていうか、原作がそうなんだけど。
主役の青柳雅春を堺雅人が演じると聞いたとき、正直(イメージが)違うな、と思った。
原作の青柳は捉えどころのないという点では通じるところもあるかもしれないけれど、堺のように終始にこやかにしているキャラクターじゃない。
ミスキャストじゃないのか?と思わずにはいられなかった。
にも関わらず映画そのもののイメージはまるきり原作のそれそのものだった。
中村監督と伊坂作品の相性のよさをつくづく感じた。
とはいえ、映画は単なる小説の忠実な映像化ではない。
ところどころ改変が為され、それがまた一々よかった。
映画での改変は改悪に終わることが多いのだけれど、『アヒルと鴨のコインロッカー』、『フィッシュストーリー』と同様、『ゴールデンスランバー』での改変も納得の出来るものだった。
そのすべてを挙げはしないが、花火の発射口がマンホールになっていたのはなるほど、と思わされた。
発射口がマンホールだからこその映画的な面白さが、そこにはあるので。まぁぶっ飛びすぎだろ、とは思うけれど。笑。
巨大な敵からなりふり構わず逃げる男のカッコよさを描いた本作は、原作ファンはもちろん、そうでない方も充分楽しめる作品になっています。お薦め。
お気に入り度は★★★★☆、お薦め度は★★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
もし長谷川穂積とガチでボクシングをすることになり、三分間ダウンせずに逃げ延びることが出来たら、それは勝利にも等しい「逃げ」ではないだろうか?
もしくは、羽生善治と平手で将棋をして、百手まで粘ることが出来たら、その「粘り」はやはり勝利にも等しいといえるのではないだろうか?
映画【ゴールデンスランバー】は、なりふり構わずひたすら逃げる男のカッコよさを描いた作品だ。
っていうか、原作がそうなんだけど。
主役の青柳雅春を堺雅人が演じると聞いたとき、正直(イメージが)違うな、と思った。
原作の青柳は捉えどころのないという点では通じるところもあるかもしれないけれど、堺のように終始にこやかにしているキャラクターじゃない。
ミスキャストじゃないのか?と思わずにはいられなかった。
にも関わらず映画そのもののイメージはまるきり原作のそれそのものだった。
中村監督と伊坂作品の相性のよさをつくづく感じた。
とはいえ、映画は単なる小説の忠実な映像化ではない。
ところどころ改変が為され、それがまた一々よかった。
映画での改変は改悪に終わることが多いのだけれど、『アヒルと鴨のコインロッカー』、『フィッシュストーリー』と同様、『ゴールデンスランバー』での改変も納得の出来るものだった。
そのすべてを挙げはしないが、花火の発射口がマンホールになっていたのはなるほど、と思わされた。
発射口がマンホールだからこその映画的な面白さが、そこにはあるので。まぁぶっ飛びすぎだろ、とは思うけれど。笑。
巨大な敵からなりふり構わず逃げる男のカッコよさを描いた本作は、原作ファンはもちろん、そうでない方も充分楽しめる作品になっています。お薦め。
お気に入り度は★★★★☆、お薦め度は★★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。