追憶の彼方。

思いつくまま、思い出すままに、日々是好日。

支離滅裂なトランプ

2018年02月12日 | 国際政治
gooブログにはブロガー宛にメールで一年前に書いた記事が届き、思い出を振り返ってその感想記事を書くというシステムが有る。
一年前の2月11日に「アメリカ白人社会の素顔」と言う記事を書いたというメールが届いたので読み返してみたところ、トランプの人物像が結構正確に書かれていて驚いた。
大統領就任一年目、最初の年頭教書を出したがそれも含めて再度彼の人物像に触れて置きたい。
雑誌「世界」一月号…中村寛氏の〈周縁〉の「小さなアメリカ」連載第4回「アメリカの社会学者テリー・ウイリアムズとの対話」の中で紹介されている作家フィリップ・ロスのトランプ評価は「人間的に貧しい」という強烈なものである。
「ニクソンやブッシュにも危機感を感じたが、2人ともトランプ程人間的に貧しくはなかった。  政治や歴史、科学、哲学、アートについて無知で繊細さやニュアンスを認識・表現もできず良識や上品さが欠落し、知っている語彙数は77語で英語というより間抜け語と呼ぶにふさわしい」。
更にテリー・ウイリアムズはアメリカの根底に厳然として存在してはいたが、抑制され前面化することが少なかった白人至上主義の覆いを取り払って表面化してしまった。
トランプのアメリカ1Stは白人アメリカ1St、永遠にアメリカ白人に繁栄を意味しており恐ろしい状況であると述べている。
更に同氏はトランプは典型的な詐欺師だと指摘する。
「It's beautiful, It's gorgeous, It's the best thing in the world , We’ll make America great again!」
これらの簡単な言葉を何度も繰る返しサポーターを催眠状態に陥れる。その結果彼が何を言おうと何をしようとサポーターは信じ続けることになる。
トランプが未だに4割弱の支持を得ている要因の一つとして催眠状態から覚醒しないサポーターがいることは事実であろう。

トランプ大統領を生み出したものはアメリカの経済格差と大衆文化の軽薄さ、知識や情報の欠如が組み合わさって誕生したものであるという批評家の言葉を紹介している。

何やら日本も似たような状況になりつつある。


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コメント
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