ホームページのリニューアル

2007-12-27 22:58:39 | 歯科
少しずつホームページを改装しています。なかなか手つかずになっていましたが、これか少しずつ少しずつ変えていく予定です。

ところで滋賀県から歯周病に通われている患者様がいるのですが、かなり改善しました。かなりの重度の歯周病だったので、改善するかどうか不安な部分もありました。でも本人の努力によってやっと改善傾向にむかいました。これからドンドン良くなると思います。

歯周病治療はとにかく根気のいる治療です。治そうという根気、意思が歯周病を改善させるといっても良いでしょう。

今東京からも通ってみえる患者様がみえます。こちらも改善してくれると嬉しいな!

デジタルレントゲン 

2007-12-21 22:59:09 | 歯科
デジタルレントゲンを導入しました。
放射線量も少なくなり、フィルムレスで現像液を使うこともなく環境に優しく、最近のデジタルシステムはかなり良くなっており、解像度も以前よりかなりアップしています。写真を印刷して患者様にお渡しすることも可能です。

来年にはコンピューター予約システムを導入予定です。

歯周病について

2007-12-18 02:27:09 | 歯科
皆さん黒い歯石ってしっていますか?
一般的な歯石って白~黄色ですよね、でもあの歯石は歯肉縁上歯石といって目に見えるところについていて柔らかく取るのも簡単です。歯と歯肉の奥についている歯石は黒でとても硬く、あのキキキキーという歯石をとる機械ではなかなかとれません。
この歯石が歯周病の原因であり、歯が抜ける原因の一番なのです。

歯が抜ける原因は歯周病が一番です。年をとるから歯が抜けるわけでも、虫歯になるから歯が抜けるわけでもありません。歯周病単独でも5割以上、虫歯や外傷を含め歯周病と併発して歯が抜けるのが8割近くなります。要するに歯周病で歯を支えている骨がなくなり、歯が抜けやすくなっているのが歯が抜ける原因なのです。

年をとって歯が抜けるのではなく、年をとると歯石がドンドンついていって歯周病が進行して歯が抜けやすくなります。ですから若い人でも歯周病が進めば歯は抜けやすく、年をとっていても歯周病がなければ歯が抜けることはほとんどありません。歯周病の管理ができていれば10年間に抜ける歯は1本以下に押さえることができます。
ところが日本人では55歳から65歳の10年間で8本抜けるのが平均です。
そうして入れ歯になっていくのです。

黒い歯石を取るには小さなカマ状の道具を使います。一般的には麻酔をして歯肉を傷つけるかたちでとり、それでも取りきれなければ歯茎を切開してめくって歯石をとっていきます。でもこれをやると歯肉は一気に下がってしまいます。歯茎は下がるものの一時的には歯周ポケットは改善し、良くなりますが、どっちみち自己管理ができていないと再発します。



月見歯科では歯肉の精密検査を何度も何度もして歯と歯肉、歯石の状態を把握し、何度も何度も歯石をとっていきます。痛みを伴うことも非常に少なく、麻酔も必要ありません。
歯肉の退縮も少なく、骨の再生も特殊な薬を使わなくても期待できます。
検査を何度もし時間をかけて自己管理指導をしていきますので、自分で口の中の状態をコントロールできるようにしていきます。歯周病の治療に薬や手術は殆ど必要ないと考えています。



歯周病とは生活習慣病であり。状態を現す疾患です。
例えば肥満の様なものなのです。太っている状態をコントロールして改善していく。太ったのが細くなっても治ったとは言いません。そしてコントロールをやめればすぐに元にもどってしまいます。手術をして脂肪を吸引しても同じことです。

歯周病も、歯周病の状態をコントロールして改善していくのです。
手術をしてもコントロールできなければ必ず再発します。

歯周病のコントロール、まずは現状の把握です。何度も精密検査をする必要があるのです。

月見歯科では最初の数回は1~2週間に一度、検査と除石をしていきます。その後は1ヶ月に一度、除石と歯周ポケット検査、歯ブラシの検査を繰り返します。

これを3ヶ月~6ヶ月続けることによって歯周ポケットの改善は始まります。この間に出血は確実に少なくなっていきます。

すべてのポケットが3mm以下になるのを目指して、歯科衛生士と供にコントロールしていくのです。


ダイエットも歯周病も薬も手術も殆ど必要ないと考えています。例え薬や手術で良くなったように見えても、コントロールできなければ必ず再発します。
コントロールができていけば、改善していくのです。


月見歯科においての歯周病治療は薬も手術も最小限に留めています。殆ど使わないと言っても良いでしょう。それでもというかそちらのほうが改善率は圧倒的に良いのです。


障害者の歯科治療

2007-12-16 01:54:06 | 歯科
実は私障害者が苦手でした。子供も苦手でした。
苦手というより慣れていない、出来ればさけたいと思っていました。


私は3人兄弟の3男で自分より年下の子供に接して来たことがなかった、電車などで騒いでいる子供を見ると、子供にも親にも腹がたった、

自分の子供ができて、かなり不安だった、しかし自分の子供は可愛いものでとても安心した、その後も可愛い子供は好きになったが、悪ガキやしつけのできない親には腹が立っていた、年をとり子供が大きくなると、小さな子供が無条件に可愛くなった、悪ガキでも許せるし可愛くなった、可愛くてしかたがないという感じだ。
よくよく考えてみると子供に慣れていないだけだったのだ、子供が怖い、子供が嫌い、子供が苦手、、、

大学の医局の上司から「障害者の歯科治療にいってくれ」といわれた。私は障害者が、怖く、苦手だった、嫌々、週に一度、土曜の午後半日の治療に行くことになった。やっぱり怖かった、自分で自分を殴る自傷行為がある障害者もいた、とても怖かった、保護やともどう接して良いのかわからなかった。
でも慣れるのだ。障害者の人達や家族と接することが普通になった。

歯科医師会から障害者の治療を頼まれると、慣れていない先生はやはり恐怖を感じている。恐怖は相手に伝わるのだ。普通に接すれば普通に治療ができる。替わって上げる、するとどう接したら良いのかも若い先生もわかるのだ。自分も嫌々やっていたことだ、差別的な見方もしていたと思う。
それを話すと若い先生も安心するみたいだ。

結局差別って相手を知らないだけなんだ、イメージの世界、だから好き嫌いがでてしまう。勝手な思い込み、不慣れ、恐怖、、、、

障害者の歯科治療はやらされて嫌々やったものだ、でも今は率先してできるし、本人や保護者に安心を与えることができる。

目の前に与えられたこと、苦手なことでも慣れるのだ、そしてそれは意味を持つようになっていく。障害者特に知的障害者の歯科治療をすることは私の役割の一つだと思っている。