皆さん黒い歯石ってしっていますか?
一般的な歯石って白~黄色ですよね、でもあの歯石は歯肉縁上歯石といって目に見えるところについていて柔らかく取るのも簡単です。歯と歯肉の奥についている歯石は黒でとても硬く、あのキキキキーという歯石をとる機械ではなかなかとれません。
この歯石が歯周病の原因であり、歯が抜ける原因の一番なのです。
歯が抜ける原因は歯周病が一番です。年をとるから歯が抜けるわけでも、虫歯になるから歯が抜けるわけでもありません。歯周病単独でも5割以上、虫歯や外傷を含め歯周病と併発して歯が抜けるのが8割近くなります。要するに歯周病で歯を支えている骨がなくなり、歯が抜けやすくなっているのが歯が抜ける原因なのです。
年をとって歯が抜けるのではなく、年をとると歯石がドンドンついていって歯周病が進行して歯が抜けやすくなります。ですから若い人でも歯周病が進めば歯は抜けやすく、年をとっていても歯周病がなければ歯が抜けることはほとんどありません。歯周病の管理ができていれば10年間に抜ける歯は1本以下に押さえることができます。
ところが日本人では55歳から65歳の10年間で8本抜けるのが平均です。
そうして入れ歯になっていくのです。
黒い歯石を取るには小さなカマ状の道具を使います。一般的には麻酔をして歯肉を傷つけるかたちでとり、それでも取りきれなければ歯茎を切開してめくって歯石をとっていきます。でもこれをやると歯肉は一気に下がってしまいます。歯茎は下がるものの一時的には歯周ポケットは改善し、良くなりますが、どっちみち自己管理ができていないと再発します。
月見歯科では歯肉の精密検査を何度も何度もして歯と歯肉、歯石の状態を把握し、何度も何度も歯石をとっていきます。痛みを伴うことも非常に少なく、麻酔も必要ありません。
歯肉の退縮も少なく、骨の再生も特殊な薬を使わなくても期待できます。
検査を何度もし時間をかけて自己管理指導をしていきますので、自分で口の中の状態をコントロールできるようにしていきます。歯周病の治療に薬や手術は殆ど必要ないと考えています。
歯周病とは生活習慣病であり。状態を現す疾患です。
例えば肥満の様なものなのです。太っている状態をコントロールして改善していく。太ったのが細くなっても治ったとは言いません。そしてコントロールをやめればすぐに元にもどってしまいます。手術をして脂肪を吸引しても同じことです。
歯周病も、歯周病の状態をコントロールして改善していくのです。
手術をしてもコントロールできなければ必ず再発します。
歯周病のコントロール、まずは現状の把握です。何度も精密検査をする必要があるのです。
月見歯科では最初の数回は1~2週間に一度、検査と除石をしていきます。その後は1ヶ月に一度、除石と歯周ポケット検査、歯ブラシの検査を繰り返します。
これを3ヶ月~6ヶ月続けることによって歯周ポケットの改善は始まります。この間に出血は確実に少なくなっていきます。
すべてのポケットが3mm以下になるのを目指して、歯科衛生士と供にコントロールしていくのです。
ダイエットも歯周病も薬も手術も殆ど必要ないと考えています。例え薬や手術で良くなったように見えても、コントロールできなければ必ず再発します。
コントロールができていけば、改善していくのです。
月見歯科においての歯周病治療は薬も手術も最小限に留めています。殆ど使わないと言っても良いでしょう。それでもというかそちらのほうが改善率は圧倒的に良いのです。