※ PCトラブルにつき、更新が遅れましたことをお詫びいたします。
恥ずかしながら、私は片づけが苦手だ。テーブルには郵便物や筆記用具、薬などが散乱し、出窓には本、カタログ類が積み重ねてある。リビングの隅には、洗濯ずみの衣類が山になっているという有様だ。
しかし、来客があれば、見栄を張って部屋をきれいにする。本やカタログをしまい、衣類を収納して、人並みの部屋を演出するのだ。だから、お客さんが来なければ、ずっと片付かないままとなる。
そんな私を勇気づけてくれるのが、さかもと未明さんである。
雑誌で、彼女の仕事部屋を見たことがあるが、ウチなど足元にも及ばないくらいの散らかりようだった。床には、本や雑貨類が何重にも積み重なって散らばり、「どうやって机までたどり着くのだろう」と疑問を感じたほどだ。棚にも本や資料が無造作に詰め込まれ、机の上は文房具などで埋め尽くされていた。
しかし、その部屋を背景に、さかもとさんは妖艶に微笑んでいる。そして、自信たっぷりにこう断言するのだ。
「私はアーティストだから、創作活動の妨げとならないよう、片づけはしません」
部屋の美化に気を奪われると、よい作品を生み出せなくなるという意味らしい。
なんと素晴らしい……!!
私は、その潔さに感心した。
一応、こちらもクリエイターの端くれである。出窓を片付ける時間があれば、エッセイのひとつでも書きたいと思う。決して汚い場所が好きなわけではないが、優先順位が違うのだ。
料理は好きだけど、後片付けは嫌いという例えが、一番近いかもしれない。
そして、片付けの優先順位が低い理由はもうひとつある。
職場の机もごちゃごちゃしているのだが、仕事をする上で大きな支障があるわけではない。私と同じく片付けの苦手な同胞の言葉を借りれば、「デスクは片付いていないけど、どこに何があるかはわかっている」からだ。
つまり、物理的には無秩序に見えても、頭の中ではスッキリと整理整頓されているのである。
特に、私のようにエッセイを書く者には、記憶のファイリング作業が大切だ。ひとつのテーマに沿って、関連したエピソードを探し出し、適切な言葉でつなぎ合わせてオチをつけるには、記憶が整理されていなければならない。
記憶容量が大きいわけではないから、どうでもいいことはさっさと忘れて、面白かったことや役に立ちそうなことだけを保存しておく。取捨選択した情報は、日記という記憶媒体に残すことがほとんどだ。事件が起こらず、ネタに困ったときなどは、日記を読み返して記憶の発掘作業をすれば、何かしらの話が書ける。
遊びに来たお客さんに、頭のフタをパカッと開けて、こう言ってみたいものだ。
「ほら見て。部屋の中は片付いてないけど、頭の中は完璧なのよ。バッチリ整頓されてるでしょ」
が、残念なことに、頭の中は見せることができない。
ならば、こちらでもいい。
「私はクリエイターだから、片付けしている時間がもったいないの。その分、新しいエッセイを書きたいからね」
……しかし、よほどの傑作を書かなければ、大言壮語で終わってしまうだろう。
結局、どちらもできず、来客のたび、私は片付けに追われることになる。
さかもと未明にゃなれないな~。
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※姉妹ブログ 「いとをかし」 へは、こちらからどうぞ^^(5/18更新)
恥ずかしながら、私は片づけが苦手だ。テーブルには郵便物や筆記用具、薬などが散乱し、出窓には本、カタログ類が積み重ねてある。リビングの隅には、洗濯ずみの衣類が山になっているという有様だ。
しかし、来客があれば、見栄を張って部屋をきれいにする。本やカタログをしまい、衣類を収納して、人並みの部屋を演出するのだ。だから、お客さんが来なければ、ずっと片付かないままとなる。
そんな私を勇気づけてくれるのが、さかもと未明さんである。
雑誌で、彼女の仕事部屋を見たことがあるが、ウチなど足元にも及ばないくらいの散らかりようだった。床には、本や雑貨類が何重にも積み重なって散らばり、「どうやって机までたどり着くのだろう」と疑問を感じたほどだ。棚にも本や資料が無造作に詰め込まれ、机の上は文房具などで埋め尽くされていた。
しかし、その部屋を背景に、さかもとさんは妖艶に微笑んでいる。そして、自信たっぷりにこう断言するのだ。
「私はアーティストだから、創作活動の妨げとならないよう、片づけはしません」
部屋の美化に気を奪われると、よい作品を生み出せなくなるという意味らしい。
なんと素晴らしい……!!
私は、その潔さに感心した。
一応、こちらもクリエイターの端くれである。出窓を片付ける時間があれば、エッセイのひとつでも書きたいと思う。決して汚い場所が好きなわけではないが、優先順位が違うのだ。
料理は好きだけど、後片付けは嫌いという例えが、一番近いかもしれない。
そして、片付けの優先順位が低い理由はもうひとつある。
職場の机もごちゃごちゃしているのだが、仕事をする上で大きな支障があるわけではない。私と同じく片付けの苦手な同胞の言葉を借りれば、「デスクは片付いていないけど、どこに何があるかはわかっている」からだ。
つまり、物理的には無秩序に見えても、頭の中ではスッキリと整理整頓されているのである。
特に、私のようにエッセイを書く者には、記憶のファイリング作業が大切だ。ひとつのテーマに沿って、関連したエピソードを探し出し、適切な言葉でつなぎ合わせてオチをつけるには、記憶が整理されていなければならない。
記憶容量が大きいわけではないから、どうでもいいことはさっさと忘れて、面白かったことや役に立ちそうなことだけを保存しておく。取捨選択した情報は、日記という記憶媒体に残すことがほとんどだ。事件が起こらず、ネタに困ったときなどは、日記を読み返して記憶の発掘作業をすれば、何かしらの話が書ける。
遊びに来たお客さんに、頭のフタをパカッと開けて、こう言ってみたいものだ。
「ほら見て。部屋の中は片付いてないけど、頭の中は完璧なのよ。バッチリ整頓されてるでしょ」
が、残念なことに、頭の中は見せることができない。
ならば、こちらでもいい。
「私はクリエイターだから、片付けしている時間がもったいないの。その分、新しいエッセイを書きたいからね」
……しかし、よほどの傑作を書かなければ、大言壮語で終わってしまうだろう。
結局、どちらもできず、来客のたび、私は片付けに追われることになる。
さかもと未明にゃなれないな~。
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※姉妹ブログ 「いとをかし」 へは、こちらからどうぞ^^(5/18更新)
砂希先生、朝早くから更新、大変でしたね!!
私の部屋も凄い事になってます。女房がフィリピンに行ってる時はいつも!また、日本に帰ってきていつも、
なんでこんな状態でいられるの?
と、怒られます。私も料理は好きだけど、後片付けは嫌いなタイプなもんで。
砂希さん、大丈夫ですよ。ちゃんといつも大作書いてらっしゃいますから。まぁ、旦那さんとミキちゃんからクレームがこない程度に・・・!(笑)
我輩は、別に創作活動するわけじゃないけど、我が部屋は汚い…というか、人の目から見て整理整頓はまるでされてない。
そんな空間のほうが居心地がいい!
一方、他に部屋が持てるなら、窓外に緑滴る風景が愛でられ、日当たりもよく、部屋にはお気に入りの椅子と照明と本(あとは音楽)しかないような、スッキリした部屋もあったらいいー。
ところで、ミクシィにミメイさんがいらっしゃいますね。
コメント大歓迎のようですから、どうです、お邪魔してみたら:
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=291897
部屋はともかく、頭の中ぶっちらかってそう。
でも、
自分の信条↓
「食堂は汚い方が美味い」
そういうことですよね!
あれ?
「整頓」とは必要な物がすぐ取り出せられるように、分かりやすく保管・収納がされていること。
整頓が出来ていれば、日常生活では特に問題ないと思いますよ~。
でも、定期的にお客様を呼べば、整理も出来て気持ちがいいかも♪
ちなみに、ウチは水曜日に家庭訪問があるので、昨日せっせと掃除しました(笑)
間が空くと大変なので、「定期的」がポイントですね(笑)
でも、職員室の先生の机の上には書類やらなんやら積み上げてあるのが当たり前でしょ 笑 逆に綺麗な机って記憶にないです。
勤め先の社長の机は図面や書類やら本やら、ちょっと触ると倒れそうになってます!が、当人はどこに何があるかしっかり頭の中に整理されてて、以前奥さんが整理したら怒ってましたわ 笑
家はただかたずけてないだけですが
これって性分やから直らないやろうね
ああよかった、私だけじゃないんだ~とホッとしました。
それでまた片付かないままなんですね。
まあ、マイペースでいっか。
純さん、何がいけないのかまったくわからないのですが、16日の21時ころから全然ネットがつながらなくなり、17日の23時過ぎに少しずつ復旧し始めました。
18日の早朝には相当元気になっていたので安心したら、帰宅したころにはまたダウンですよ。
これこそが、創作活動の妨げですよね(笑)
引越し前の、何もない部屋がぜいたくでイイと思います。
ところで、未明さんとこに行ってきました。
こちらの未明さんは、また別の方なんですね。
時間がなくて、長居できませんでしたが、ちょっと興味を惹かれましたよ。
ご紹介ありがとうございます。
ウルマさん、なにやらお忙しそうですね~!
頭の中が散らかっているような、ハチャメチャな文章も結構好きなんです。
今度書いてくださいね。
「食堂は汚い方が美味い」とは、相変わらすやられました~(笑)
でも、ゴキちゃんが出そうで怖いわぁ。
そっか、違う意味の単語が組み合わさっていたんですね。
でも、どっちも実践できてないから、大きなことは言えないか(笑)
実は、ウチに来るお客様は少ないんです。
今度、メル・ギブソンをお迎えする気持ちでお掃除してみたいと思います。
銀兄さん、職員室にもキレイな机はありますよ。
男女を問わず、散らかさない人は偉いですね。
この3月まで3年間隣の席だった男性も、きれいに使っている人でした。
ちょっと悔しかったので、空いているスペースに「この本置いてもいいですか?」と聞いたら断られました(笑)
境界線はさりげなく越えていましたけどね。
たしかに、この性分は直らないだろうなぁ。
私の寝室の本は
今にも崩れそうです
わからなくなるから
さわるなと言ってあります(笑)