これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

クエン酸に感謝

2022年01月30日 21時03分28秒 | エッセイ
 このところ、食べ物ネタが続いている。
「ダメじゃん。他のことも書かなくちゃ」
 更新状況を反省し、今日は食べ物には触れずにいきたい。
 ちょっと前に、新聞で加湿器のお手入れについて書かれた記事を読んだ。雑菌が繁殖しやすいから水のつぎ足しはよくないとか、フィルターはクエン酸につけ置き洗いをするとよいなどといった内容だった。
「うわ、そうだったのか。気をつけなきゃ」
 加湿器を購入したのは2年前だった気がする。お手入れや水の補充を夫任せにしていたことを反省した。
 フィルターを引き出してみると、2台ともかなり汚れていた。40度のお湯にクエン酸を溶かし、このばっちいフィルターを2時間つけてみる。



 加湿器がこんなに汚れるとは、まさに過失……。
 しょうもないフレーズが浮かんできたが、これがピカピカになったら気持ちいいに違いない。
「よ~し、13時になったら、どのぐらいキレイになるか見てみようっと」
 ちょっと楽しみ。
 つけている間に、台所でお昼の……。
 おおっと、食べ物ネタは避けるんだった。あぶない、あぶない
 2時間後、フィルターは結構キレイになっていた。



 実のところ、もっと汚れが落ちることを期待していたけれど、虫のいい話だと思い直す。
「2年も放置していたから、こんなもんかな。次はクエン酸の量を増やしてみよう」
 お湯3リットルに対してクエン酸20gと書いてあったが、お湯の量が過剰だったかもしれない。イメージではなく、ちゃんと計量しなくては。
 何度かトライするうちに、白い汚れがなくなる予感がする。
 来月あたりにチャレンジしようかな。
「やった~、食べ物なしでも書けたぞ!」
 今日のミッション終了にあたり、クエン酸に感謝したい。


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ハーバーのパワー

2022年01月23日 21時47分19秒 | エッセイ
 今日は、123の日。母の誕生日でもある。覚えやすい日に生まれた人が羨ましい。
「また、荷物を送るけど、午前到着で大丈夫?」
 プレゼントを届けるため、母にメールし都合を尋ねた。
「いつも申し訳ありません。23日は家にいます。どうぞよろしくお願いします」
 すると、やたらと他人行儀な返事が返ってきた。
 親子なのに、なぜ敬語を使うのだろう。母の気持ちの中では「いろいろともらってばかりいる」との負い目があるのかもしれない。ときどき、「何もしてやれなくて悪いね」などの言葉を聞くけれど、私は現役のフルタイム労働者なのだから、そんなことを気にしないでもらいたいと思った。
 年金暮らしの高齢者になれば、母の気持ちが理解できるかもしれない。
 ん? あと10年後?
 プレゼントといっても、食料ばかりである。
 ロングライフのクロワッサンに、カセットコーヒー、インスタント味噌汁、魚の甘露煮、レトルト食品など、母が少しでも楽できるように、買い物の回数が減るようにと考えて選んでいる。昨年は、準備をすっかり忘れていて、スーパーで適当に買い漁った商品を、乱雑に詰めてあわてて送った。今回は、その反省を生かし、正月後から生協のカタログでお菓子などをチェックして、計画的に準備できたつもりでいる。
 まあ、来年はどうなるかわからないけれど。
 無事に荷物が到着し、母からまた堅苦しいメールが届いたら……。
 ちょっと、読むのがイヤかもしれない。
 そんなことを考え、ため息をついた。
 母からのメールは、11:30頃送られてきた。
「たくさん沢山ありがとう。ハーバー入っていたよ。好きなんだ。生八ツ橋も好きなんだ」
 おやおや、いつになく、くだけた書き出しで始まっている。



「胡麻豆腐もあったね。いっぱいありがとうございました。嬉しいね。楽しみだよ。ご馳走様」
 ほおお。
 察するに、好物がいくつも入っていて、すっかり気をよくしてメールを送ったのだろう。
 あとから、「80歳になったけど、元気でいるから安心して」とのメールも届いた。距離感が近くなったことにホッとする。
 それにしても、親の嗜好はわかっているようで、わからないものだ。生八ツ橋が好物なのは知っていた。でもでも。
「ハーバーが好きだなんて、ぜんっぜん知らなかったし」
 ありあけのホームページを覗いてみ た。
 オンラインショップもあるから、もっと大きめの箱で用意したい。
「これなんか、いいわね」



 2種のコラボが楽しめる。
 もっといいものを見つけてしまった。ガンダム・ファクトリー・ヨコハマとのコラボ商品だ。



「ああ、これ欲しい~!」
 もし、母にこのガンダムを送ったら……。
 まったく関心がないので、また「ありがとうございました。いつもすみません」となってしまうに違いない。
 やーめた。


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一番好きなバウムクーヘン

2022年01月16日 21時48分52秒 | エッセイ
 いろいろなお店のバウムクーヘンを食べ比べてみたが、私はホレンディッシェ・カカオシュトゥーベが一番美味しいと思う。



 ちょっと甘めで歯応えのある生地と、外側にコーティングされた砂糖がマッチして、伝統的な味わいを感じる。「おやつをがっつり食べた」満足感がたまらない。
 結構、熱烈なファンなのだ。LINE公式アカウントの存在を知った瞬間に友達に追加したので、ときどき送信される季節商品に心をときめかせ、日々の張りにしている。
 たとえば、母の日向きのこれ。



 さすがに自分で買うのは何だから、見るだけで終わったけれど、今年こそはぜひ!
 新宿の三越伊勢丹で買えることはわかっているが、コロナ禍ですっかり出不精になったため、2年ぐらい食べていない。そしたらなんと、ホレンディッシェさんが自ら、わが家にやってきたのでビックリした。
 昨年末、娘が大きなバウムクーヘンをいただき、職場から持ち帰ってきた。箱を見たら、ホレンディッシェさんではないか。
「あれえ、これはこれは!」
 しかも、自分では絶対買わない900gの一番大きなバウムクーヘン。



 まさか、うちに来てくれるとは思っておらず、その場で踊り始めたくらいうれしかった。

 私たちって、気持ちが通じ合っているのねっ!

 ……勘違いするのもまた楽しい。
 念のためにつけ加えるが、独り占めはしていない。家族で賑やかにいただいた。
 今日、受け取ったLINEのメッセージは、バレンタインの商品だった。



 とてもキュートで美味しそうではないか。
 すぐさま写真をダウンロードする。しかし、共有する友達がいないので、娘に送ることにした。「きゃわゆい」と書こうと思ったが、「美味そう」に変えてメッセージを送る。
 しかし、スマホ音痴の私は、どのページを開いているのかわからなかった。娘に送ったつもりで、実は、ホレンディッシェさんに送っていたのだ。
 


 間髪入れず「メッセージありがとうございます。申し訳ございませんが、このアカウントでは個別のご返信ができないのです。次の配信をお楽しみに」と表示されたときに、相手を間違えたことに気づいた。

 ああ、恥ずかしい。

 同時に「他にもそういう人がいるから、こういう返事が届くわけね」とも思う。
 熱心なファンということで許してもらおう。
 オンラインストアもあるようなので、また会いに来てもらおうかな。


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飲まずに過ごす3連休

2022年01月09日 22時06分17秒 | エッセイ
 ようやく、年始のゴミ収集があった。今回はワインのボトルが多い。年末年始と、大いに飲んでしまったからだ。
 でも、最近は肌の調子が悪い。体重も1.5kg増えたので、このままではいけない。
 そこで、この3連休はノンアルコールで過ごすことにした。
「くうう~、目の毒」
 スーパーで見かけた、賑やかなラベルのスパークリングワインがこちらを見ている。



 調理に使うのはリーズナブルなこちら。廉価な割に口当たりがよくて、残りを飲み干す楽しみがあるが、しばらくは出番がないかな~。



 料理は好きだ。創作の喜びだけでなく、実用性を兼ね備えているから、休日のたびに新たなメニューにチャレンジしている。ここに落とし穴がある。気分が高揚すると、料理しながら、ついワインの栓を開けてしまうから、空のボトルが増えていく。
 どうやら、私には「飲みたくなる時間」があるらしい。昼間だったら11時以降、夜だったら18時以降に台所に立つと、無性にワインが飲みたくなる。
「てことは、10時ぐらいから作りはじめればいいんじゃない?」
 これは我ながらいいアイデアだった。飲みたいのは作っている最中だけなので、食事のときは食べることに専念し、アルコールを遠ざける。夕食の支度も、16時、17時ぐらいから開始すれば、特に我慢しなくても、飲まずに過ごせる。肌荒れは治ってきたし、体調もよくなった。
 2022年は、自分との向き合い方を見直していくつもりだ。
 コロナ禍以来、禁酒を続けている私の友人を紹介したい。酒量の増えた周囲の人間を見て、「ああはなりたくない」と感じたことがきっかけだという。それまで、毎晩のように晩酌していた人が、まったく飲まずにいられるとはすごい。感心したあと、もしや、周囲の人の中に私も含まれていたのではとドキッとした。
 さて、賑やかなラベルのスパークリングワイン、いつまで開けずにいられるだろうか。
 子どものときに読んだ、有名すぎる短編『一切れのパン』のように、お守り代わりになったりして。


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一年の計は、おうちアフタヌーンティーにあり

2022年01月02日 21時59分40秒 | エッセイ
 あけましておめでとうございます。
 今年も毎週日曜日に更新しますので、ご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

 お正月といえば、おせち料理。
 今年も、人形町今半で注文した。


 
 ローストビーフが一番好きだ~♡
 朝からがっつり食べてしまったので、お昼を何にするか悩む。
「パンは買ってあるんだけど、タルトも焼きたいのよねぇ」
 自分と家族の消化能力を考えると、ランチかおやつのどちらか一方を選ぶことになりそうな気がする。
 ふと、いいアイデアが浮かんできた。
「そうだ、おうちアフタヌーンティーにして、サンドイッチとタルト、両方を食べればいいんじゃない?」
 アフタヌーンティーは、ローストビーフ以上に好きだ~♡
 軽食とデザートが何種類も並び、どれからいただこうかと迷うのが楽しい。時計は正午を回っていたが、おやつの時間には間に合うだろう。
 材料を確認し、プリン、玉子サンド、サーモンサンド、ほうれん草のポタージュ、バナナとブルーベリーのタルトを作ることにした。もちろん、スパークリングワインつきで。
「意気込んでみたものの、本当にできるのかな?」
 特にタルトは、新聞記事のレシピを参考に、初めて作るのだから不安がよぎる。でも「一年の計は元旦にあり」というではないか。この思いつきが上手くいけば、2022年もよい年になりそうだ。頑張らなくては。
「よし、まずはプリンから」
 調理時間は短いけれど、冷えるまでに時間のかかるプリンをトップバッターにした。これは正解。ポタージュやサンドイッチは、すぐにできるから後回しでよい。おっと、ゆで玉子は2番目にしておくかな。
 いよいよ、問題のタルトに取りかかった。
「せっかくだから、ブルーベリーで“2022”って数字を描こうっと」
 イメージを膨らませて材料を量る。夏場と違って、バターがなかなか軟らかくならないが、プリンを焼いたあとのオーブンに入れたら、余熱ですぐにこねやすくなった。
 よしよし。
 タルトの台を型に敷いたら、お次はアーモンドクリーム。でも、なんか少なくない? 
 わが家のタルト型は直径22cmだが、よく見たら、レシピは「18cmのタルト型用」と書いてあった……。
「ひいいい~」
 道理で、5mmの高さしかないわけだ。もう、このまま進めるしかない。
 ブルーベリーを洗ってアーモンドクリームの上に並べる。2、0、2、2と読めるよう、時間をかけて丁寧に。バナナはブルーベリーの上と下、2列に整列するとぴったり収まる。焼き上がったら、Facebookのカバー写真にしてもいいよね、なんて考えていたら甘かった。
 終了のメロディとともに、オーブンから取り出したタルトを見たら、ため息しか出てこない。
「やだあ、数字が崩れちゃった」
 アーモンドクリームが膨らみ、ブルーベリーの位置が狂ってしまったようだ。2022どころか、「何でこの人、均等に並べなかったのかしら」と首を傾げられるような、謎の配置となっていた。



 ガッカリしたが、感傷に浸っている暇はない。大急ぎで玉ねぎをスライスし、コンソメで煮て、ゆでたほうれん草と一緒にブレンダーにかける。ゆで玉子とスモークサーモンはマヨネーズで和えて食パンに。プリンの上にはカラメルソースを。
 そして、アツアツのタルトを切り分ければでき上がり。だが、無理やり大きい型で作ったせいか、タルト台が薄く、割れやすくなっている。これは取扱注意である。
「ケーキサーバーがあればなぁ」



 残念ながら、わが家にこんなオシャレなものはない。
 まったくスタイリッシュではないけれど、この役割を担える別の道具があった。その名を、フライ返しという。



「なんか、違くね?」
 家族からは失笑の嵐だったが、これで何とか定位置に収まった。



「いただきまーす!」
 一番苦労したタルトに手を伸ばす。砂糖は控え目で、ブルーベリーの酸味とバナナの甘味が絶妙のハーモニーを奏でている。焼き立ては、温かく香ばしい。口の中に幸福感が広がり、ついつい3ピースも食べてしまった。他の料理も、まずますの合格点といったところだろうか。
 どんな一年になるかを予測してみた。粘着性のある、しぶとい行動力が私のウリなので、かなりの精度で目標を達成する自信はある。ただし、スマートに格好よく、とはいかない。笑われたり、呆れられたりしつつも、めげずに解決するという、いつものパターンだ。
 今年は、これが課題なのではないだろうか。
「結果を出せば何でもいい」から「見た目も、結果も大事」へと発想を転換していきたい。
 まずは、ケーキサーバーからね。


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