運よくゲットした、帝国ホテルインペリアルラウンジでの、アフタヌーンティー割引券を使うときがきた。
エレベーターで17階へ。ラウンジの向かい側はバイキング会場だからか、乗り合わせたオバさん客は大声でくっちゃべり、実に大衆的だ。
電話で言われた通り、窓際席に案内される。
景色もまずまず。
しかし、フォークは曇っていてナイフは傷だらけ。
サンシャインシティプリンスホテルでウエイトレス経験のある娘が「こんなシルバーを出すなんて信じられない」と驚いていた。「割引券利用の客だからいっか」とでも思われたのだろうか。
まあよい。細かいことはさておき、せっかく来たのだから楽しまねば。
おススメのブレンドティーからアフタヌーンティーが始まった。
柿とリンゴとセロリのマリネ ヨーグルトソース
本日のスープはカボチャであった。
これを片づけると、3段になったお料理が運ばれてきて、「イエーイ」と両手を上げたくなる。
下の段は
ミックスサンドイッチ
ポテトとアーティチョークとベーコンのキッシュ
やはり、ここからいただくのが普通だろう。
中段は
蓮根とスモークチキンのフォカッチャサンドイッチ
薩摩芋のプティパイ
蟹とポルチーニ茸のクレープ包み
上段は
プリンの洋梨ソース添え
マロンのショートケーキ
チョコレートのタルト
チョコレートのマカロンとなっている。
紅茶のおかわりをした。
いろいろあって迷うが、ここは大好きなアールグレイを選ぶ。2杯目からはポットで来るので、誰かとシェアするほうがよかったかもしれない。
3つの皿をからっぽにすると、スコーンがやってくる。
カボチャのスコーンとプレーンスコーンが、焼きたてアツアツで運ばれてくるので、とてもうれしい。
クロテッドクリーム、蜂蜜、ブルーベリージャムを添えていただいた。外はカリッ、中はフワッで口当たりもよく、あっという間に平らげた。
「あ、写真……」
バスケットの中には、娘の分がかろうじて残っていた。
メルボルンでいただいたスコーンは重かったなぁと懐かしく思い出す。ここのスコーンは軽くて、何個でも食べられそうだ。もちろん、私ではなく夫が。この時点で、かなりお腹が満たされていた。
スコーンのあとはチョコレート。ミルク、クルミ、アーモンドがトレイに載ってやってきた。
ちょうど、アールグレイがなくなった。メニューを見ると、日本茶やコーヒーなどもあるらしい。その中に、「とうもろこしのひげ茶」なるものがあり、目が釘付けになる。
「えっ、何これ、おもしろいじゃない。誰か頼んでみたら」
「いらないよ」
「やめとくわ~」
……夫も娘も保守的なので、ここは私がいくしかないだろう。
とうもろこしのひげは捨てるしかないと思っていたので、お茶になるとは知らなかった。ほうじ茶のような香りとまろやかな味わいは、渋みの強い紅茶よりも飲みやすい。
「そう? 何か、ほうじ茶に煎餅を入れたみたいな味がして、ミキは好きじゃないなぁ」
娘は気に入らなかったようだ。何とノリの悪いヤツなのだろう。
3時間いられると言われたのだが、そんなに暇人じゃないし、ほどほどのところで切り上げようと時計を見た。
「来週からイタリアンのアフタヌーンティーが始まりますので、よろしければどうぞ」
お冷のおかわりを注ぎに来たウエイターが、すかさず小さなパンフレットを差し出した。受け取ったはいいが、なぜシワとシミがついているのだろう。これも割引券利用の客だから?
お料理やお茶は申し分なかったが、サービスの面では興ざめが続く。
「アフタヌーンティーはいろいろ食べられていいね」
夫は無邪気に喜んでいた。
「じゃあ、今度はパレスホテルに行こうよ。あそこは重箱に入って出てくるんだよ」
「へえ~」
ここは一度で十分だ。
都内に素敵なホテルはたくさんある。
よそに客をとられる店ではなく、特別な気分を最大限に膨らませてくれるところを探そうっと。
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
エレベーターで17階へ。ラウンジの向かい側はバイキング会場だからか、乗り合わせたオバさん客は大声でくっちゃべり、実に大衆的だ。
電話で言われた通り、窓際席に案内される。
景色もまずまず。
しかし、フォークは曇っていてナイフは傷だらけ。
サンシャインシティプリンスホテルでウエイトレス経験のある娘が「こんなシルバーを出すなんて信じられない」と驚いていた。「割引券利用の客だからいっか」とでも思われたのだろうか。
まあよい。細かいことはさておき、せっかく来たのだから楽しまねば。
おススメのブレンドティーからアフタヌーンティーが始まった。
柿とリンゴとセロリのマリネ ヨーグルトソース
本日のスープはカボチャであった。
これを片づけると、3段になったお料理が運ばれてきて、「イエーイ」と両手を上げたくなる。
下の段は
ミックスサンドイッチ
ポテトとアーティチョークとベーコンのキッシュ
やはり、ここからいただくのが普通だろう。
中段は
蓮根とスモークチキンのフォカッチャサンドイッチ
薩摩芋のプティパイ
蟹とポルチーニ茸のクレープ包み
上段は
プリンの洋梨ソース添え
マロンのショートケーキ
チョコレートのタルト
チョコレートのマカロンとなっている。
紅茶のおかわりをした。
いろいろあって迷うが、ここは大好きなアールグレイを選ぶ。2杯目からはポットで来るので、誰かとシェアするほうがよかったかもしれない。
3つの皿をからっぽにすると、スコーンがやってくる。
カボチャのスコーンとプレーンスコーンが、焼きたてアツアツで運ばれてくるので、とてもうれしい。
クロテッドクリーム、蜂蜜、ブルーベリージャムを添えていただいた。外はカリッ、中はフワッで口当たりもよく、あっという間に平らげた。
「あ、写真……」
バスケットの中には、娘の分がかろうじて残っていた。
メルボルンでいただいたスコーンは重かったなぁと懐かしく思い出す。ここのスコーンは軽くて、何個でも食べられそうだ。もちろん、私ではなく夫が。この時点で、かなりお腹が満たされていた。
スコーンのあとはチョコレート。ミルク、クルミ、アーモンドがトレイに載ってやってきた。
ちょうど、アールグレイがなくなった。メニューを見ると、日本茶やコーヒーなどもあるらしい。その中に、「とうもろこしのひげ茶」なるものがあり、目が釘付けになる。
「えっ、何これ、おもしろいじゃない。誰か頼んでみたら」
「いらないよ」
「やめとくわ~」
……夫も娘も保守的なので、ここは私がいくしかないだろう。
とうもろこしのひげは捨てるしかないと思っていたので、お茶になるとは知らなかった。ほうじ茶のような香りとまろやかな味わいは、渋みの強い紅茶よりも飲みやすい。
「そう? 何か、ほうじ茶に煎餅を入れたみたいな味がして、ミキは好きじゃないなぁ」
娘は気に入らなかったようだ。何とノリの悪いヤツなのだろう。
3時間いられると言われたのだが、そんなに暇人じゃないし、ほどほどのところで切り上げようと時計を見た。
「来週からイタリアンのアフタヌーンティーが始まりますので、よろしければどうぞ」
お冷のおかわりを注ぎに来たウエイターが、すかさず小さなパンフレットを差し出した。受け取ったはいいが、なぜシワとシミがついているのだろう。これも割引券利用の客だから?
お料理やお茶は申し分なかったが、サービスの面では興ざめが続く。
「アフタヌーンティーはいろいろ食べられていいね」
夫は無邪気に喜んでいた。
「じゃあ、今度はパレスホテルに行こうよ。あそこは重箱に入って出てくるんだよ」
「へえ~」
ここは一度で十分だ。
都内に素敵なホテルはたくさんある。
よそに客をとられる店ではなく、特別な気分を最大限に膨らませてくれるところを探そうっと。
↑
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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
やはりサービス業は手抜きするとすぐにわかってしまうのでいつも緊張しながらも全ての人に丁寧な対応していただきたいもんですね!
トウモロコシのヒゲのお茶は美味しいです。煎茶のようで香りも楽しめると思いますよ。
東京は商売がしやすいところですね。どんな不味い店でもそれなりに客が入っていて不思議に感じたことがあります。
人口が多いので需要と供給のバランスが崩れてるのかも…
地方だと人口が少ないので客も少なめですからサービスの悪い店はすぐに淘汰されていきますヽ(´o`; オイオイ
それにしても最近頻繁に食べ歩いてますね(*^^*)ポッ
昔の帝国ホテルは知りませんが、今回の様子は落ちぶれてなくなったマキシムに似ていると思いました。
オバさんや外国人の団体を入れると、明らかにサービスの質が下がります。
やる気がなくなるのでしょうか。
そもそも、ホテル側が客を値踏みするのは間違いです。
どんな客でも満足するサービスを提供すべきですよね。
選択肢はたくさんありますので。
一庶民がささやかに楽しもうと出かけたのにガッカリしました。
サービスの善し悪しがわからないと思っているのでしょうか。
その時点ですでに間違っています。
でも、トウモロコシのヒゲ茶に出会えた幸運はありました。
たぶん、こういう場面じゃないと飲まないと思うので。
さっぱりしていて美味しかったわぁ。
オバさんたちはリピーターかもしれません。
あのけたたましさといったら!
エレベーターをご一緒しただけで、もうお腹いっぱいです。
たとえ、毎日彼女たちを相手にしているとしても、サービスの質を落とさないのがプロというもの。
それだけじゃないんです。
お茶を注ぐ手つきがぎこちないウエイターもいたし、呼んでも気づかない。
実は赤字なんじゃないかしら……。
ネームバリューに頼りすぎでしょ。
シルバーを区別する手間の時間、もったいないです↓
あ ウエイターもでしたか。
東京と地方では、人口も文化レベルも違います。
でも手抜きする店が流行るかどうかは、同じかもしれませんね。
あちらにとっては区別なのかもしれません。
帝国ホテルで食事をするには、それなりの支払いが必要です。
でも、リーズナブルな一角であれば、お安くすみます。
その正体は払い下げシルバーと、役立たずウエイターによるコストカットなのでは。
バイキングのお料理はどうなっているのかしら。
きっと、割引価格に見合った内容なのでしょう。
考えてみたら、他の階にも魅力的なお店はなかった気がします。
ネームバリューにあぐらをかいていると沈みますよ。
王様をもてなすつもりで待ち受けてほしいなぁ。
たとえ割引券でも!
だって、割引券を発行したのはそのホテルでしょ?
次なるアフタヌーンに期待です。
ホテルで食事をすると、原価率をふと考えてしまったりして。
かなり低そうですね。
その分、サービス料が高いのでしょうから。
なのに、そのサービスが話にならないレベルだったら利用価値はゼロです。
もう行かなくていいかな~。
価格が安くてサービスのいい店もあります。
負けちゃうのに。