見ました。
みんな元気、よしよし!ちょっとばかり気にかかることもありましたが、仲間と優しい先生のいる保育園での暮らしに期待しましょう。お母さん方は「必死です」が合言葉のようでした。
お母さん方から、質問がたくさん出ました。
その中の一つに「うちの子はなんでも動くものはワンワンとしか言いません」との心配。1才児のお母さんお二人からありました。
これは1才児では当たり前のことで、全く心配はいりませんね。健康に育っています。
1才半ごろ、発達の節目があります。このころ、1才児の「・・・・だ!」のまっすぐな発想から、「・・・・ではない。・・・・だ」という発想が生まれてきます。
「お鼻はどーこ?」と聞くと、目ではなく口ではなく、ちゃんと鼻を選んで示してくれますが、あれです。「これではない、これでもない、これだ」というわけです。
「ワンワンではない、ニャーニャーだ」と言葉の分化が進んで、語彙が増えていくときです。
このような力は、自分で気持ちを立て直そうと転んでも頑張って立ち上がったり、「これ、パパに渡してきて」なんて簡単なお手伝いをして帰ってこれるような、日常生活にも変化を出してきます。
そして、人との交流も上達してきます。指さしでも、自分で納得するだけでなく、「ね、みてみて。あれすごいね!」と言わんばかりに相手に共感を求めて顔を覗き込んで指差ししますよ。
だから、共感してくれる大人とお友達ががいるって、とっても大事なのですね。
力は自然に育つのではなくて、子どもの憧れ、「あのおにいちゃんのように、ぼくもあるきたいな」「おはしをじょうずにつかいたいな」・・・でもできない、できるようになりたい。
この矛盾・葛藤を自分で乗り越えようとする作業が発達だから、いつでも共感してくれる大人と励まし合う間集団があってこその発達です。
お母さんが自信をもって子育てできるように、その子の現在の発達段階と見通しをわかりやすく話すようにしています。ちょっと知っていれば、心に余裕も出るかもね・・と期待も込めて。
子どもはいつも頑張っているのだから、我々も矛盾と立ち向かわないとね。「どうせだめだ」なんて、子どもには見せられない姿だなあと思っています。
写真は、昼食後、重い給食の食器をもって一生懸命運んでいる子。階段を一歩一歩慎重に登っていました。えらいねえ。この階段は、子どもが危険や困難に負けないように、わざと作ってある階段なんですよ。
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