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執筆者によって読んだり読んでなかったりの日経「私の履歴書」。
今月は読んでないフェーズなのですが、小見出しに「ビール」とあったので読んでみた。
曰く、中学校の時、家業の手伝いでビールの配達中に3本を割ってしまい、「3本売ってくるから」と言ったら父親から「3本割ったら20本売らないと元が取れない」と言われ、原価や利幅の概念、そしてビールが利益が薄いということを知ったということです。
なるほど。
「利が薄い」のは今も昔も、どこもかしこも、ですが、どのくらいなんだろう。
ちょっと計算してみましょう。
仮にビールの仕入れ値をa円、売り値をb円とすると、3本割った損失は「3a」円。
1本あたりの利幅は(b-a)円なので、父親の言う「20本売らないと元が取れない」というのは、両者のバランスで、
3a円=20(b-a)円
という式になります。
利益率は(b-a)÷aなので、上の式を変形すると、
(b-a)÷a=3÷20=0.15
となります。
小売りベースで利益率15%(87円くらいで仕入れて100円とかで売る感じ)ですか、、、量販店とかスーパーの客引き商品ならさておき、町の酒屋さんとしては低いですね。
しかも配達しているわけで、これは厳しい。
利益率の低さが全国的に知られることになりましたが、反響とかあるのでしょうかね。
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