10月4日 本会議
2015年度決算は可否同数のため議長裁決により可決。
賛成(11)=自民4、公明4、民進2、小金井自民1
反対(11)=緑・市民自治こがねい2、共産4、リベ保2、ネット、市民会議1
※今定例会で自民1人からは欠席届が出ています。
決算特別委員会では否決だった2015年度決算。本会議では可否同数で議長裁決になり可決となりました。稀なことだと思います。緑・市民自治こがねいを代表して、片山さんが行った反対討論は以下の通りです。
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認第1号2015(平成27)年度小金井市一般会計歳入歳出決算に、緑・市民自治こがねいを代表して反対の立場から討論を行います。
今回の決算は稲葉市長が提案した予算であり、12月の市長選以降は西岡市長が執行していましたが、決算審議を聞いていると、西岡市長の答弁が少ないのが気になりました。せっかく市長選で闘ったわけですから、稲葉市長予算について西岡市長の考えをもっとお聞きしたかったし、批判や意見を述べてほしかったと考えます。
次の予算を作るにあたっても、前市長の予算をどう批判的に見て次の予算を作成していくか、現市長の考え方が見えない審議でした。
今回の決算の中で、特に現西岡市長が関わって執行した部分、執行について考慮すべきだった事項を指摘したいと思います。
さきほど市長報告があった、市庁舎問題についてです。西岡市長が就任した後、決算年度中になぜ速やかに方針を打ち出せなかったのでしょうか。新福祉会館建設市民検討委員会を休止した後、速やかに公約に沿った庁内検討を行い、どのような行程で進めていくかを新年度予算審議の前に公表すべきでした。
6施設複合化して、市民負担を極力少なくするとした庁舎建設計画は、市長選の公約の中で、多くの市民の耳目を集めました。私は西岡市長を応援する立場ではありませんでしたが、当選したからには、どのような根拠を持って公約が形作られたのか説明を尽くし、実行に向けて進めていく政策提案が議論できる場を、首を長くして待っていました。
しかし現在に至るまで、なんら具体的な提案はなく、場当たり的な対応を繰り返しています。本来、決算年度の3月までに検討は終え、当初予算に組み込めなければ補正予算などで、公約実行の具体的方策を示すべきではなかったでしょうか。
次に市民参加と対話の市政についてです。決算年度中には、市主催の市長と語る会や市長参加の説明会など、市民が直接市長に意見を言える場がまったくありませんでした。庁舎と福祉会館の問題についても、公の場で、市長が先頭に立って市民への説明を尽くすべきではなかったのでしょうか。市民説明会は議事録が残ります。広報もされるので、だれでもが参加できます。市長が対話を重視する市政運営を行なうのであれば、各市民団体と個別の折衝ではなく、公の場で、だれもが参加できる説明会で記録を残す、市民との開いた懇談会を市長就任後に速やかに数多く開いていくべきでした。市長と個別のつながりのない多くの市民が置き去りになっています。
また、西岡市長が当選した後、就学援助の認定率の引き下げが検討されたという答弁がありました。本来、教育は無償化をめざして方策を練るべきであり、子どもたちになんの負担もスティグマもなく、だれもがのびのびと育つ環境を保障するのが市の責務です。
なぜ、就任早々に、保護者負担の実態調査が不十分で、かつ就学援助の捕捉率もまったく把握されていない状況であるにも関わらず、認定倍率の引き下げに同意してしまったのでしょうか。
さらに、子ども子育て会議に、認可保育園保育料の値上げを諮問したのも決算年度中の西岡市長の指示によります。児童福祉審議会での十分な議論や、市による説明会が行なわれて保護者の理解を丁寧に求めてきた保育料問題については、諮問を行なう際には、その行程について慎重な検討がされるべきだったのではないでしょうか。
本決算の認定には反対いたしますが、来年度予算策定の際には、稲葉前市長との違いをしっかりと打ち出して頂くことを期待して討論を終わります。
市民の皆さんと市長との対話「座談会」を行います。皆さんの市政に対する率直なご意見、ご提案を市長が、直接うかがいます。
ぜひ、お気軽にご参加ください。
と き 平成28年10月13日(木曜) 午後7時から9時
ところ 市民会館 萌え木ホール(小金井市前原町3丁目33番25号)
内 容 市民の皆さんと市長によるフリートーク
定 員 50名(先着順)
申 込 直接、会場にお越しください。
その他 手話通訳が有ります。