趣味の日記

観劇・歴史・小説・漫画などなど、思いつくままの語り日記

Aパターン

2013-08-17 23:58:04 | 観劇
「ロミ&ジュリ」Aパターンを観てきました。
Bパターンよりも、全体の収まりはやはりこちらのほうがしっくり来るかな。
愛と死の安定感と、ティボルトとマーキューシオの対立が鮮明になったのとで、ロミオとジュリエットの周囲が埋められて、突出感が緩和された感じ。

ゆずる君のティボルト。んん~・・・何が足りないんだろう?ビジュアルは綺麗だし、キレるお芝居はゆずる君の守備範囲内だし、ベンヴォーリオよりもティボルトのほうが、合ってるとは思うのですけど。
どこか余裕がないというか、常にピリピリと神経質そうなティボルトに見えます。
その分、ティボルトとマーキューシオの争いは、かなり迫力ありました。相手に対する嫌悪感がはっきり見える。

真風君の‘死’は、さすがというか、初演よりもさらに大きくなりましたね。表情は基本静かなままですけど、ふとした瞬間の凄みのある目線が、‘死’だなぁと思います。
新公のポコちゃんほど、表情豊かではないですが、その静けさが却って、ロミオたちに忍び寄る風情で、存在感を増してました。
ドイちゃんの‘愛’も、やはり存在が大きくて、安定してます。
‘愛’と‘死’が大きくロミオとジュリエットを包んで、周りの空間を埋めていたことで、舞台全体の密度も高まったかな、と。

しーらんのマーキューシオ。美形だけど線の太い男らしさがあり、‘女ったらし’にやたら納得(爆)。それでいて、何か深く重い闇を抱えているような、その暗い炎が常にくすぶっているようなマーキューシオでしたね。
その闇ゆえに、道化のように振る舞い、バカ騒ぎをして気を紛らわせ、敵への憎悪を噴き出させる。
確かにこんなマーキューシオだったら、神経質なティボルトには嫌悪でたまらないだろうな~と思わせられます。
ロミオとのバランスも良かったですね。ほぼ対等な友人同士に見えました。
礼君のベンヴォーリオは、予想していたよりも大人っぽく、しーらんのマーキューシオとも、違和感なく友人同士でした。
ベンヴォーリオ一人だけ観れば、安定のクオリティで、礼君よくやったなぁ~と思うのですが、やはりロミオと対するときだけは、れおん君のオーラに圧倒されちゃう感じですね。こればっかりは仕方ない。
パリスのみっきぃ君は、さすがの初演役。きちんと「気取り屋のマヌケ」で、それでいて愛嬌もあって憎めない、でもジュリエットには確かに嫌われそうな(笑)パリスでした。
キャピュレットのメンバーに、どこにいてもパッと目に入る男役さんがいて、え?前回こんな子いたっけ?と思ったら、麻央君でした。やっぱり目立つ・・・。

フィナーレの、アダルトなれおん君とねねちゃんを観ると、やっぱりこっちが本領だよなぁ(爆)と、安心してうっとり見惚れちゃいますね。
ねねちゃんの、あの横だけ透けて見えるドレスが、ものすごくお洒落で、ねねちゃんの脚線美に釘付けになります(苦笑)。
星組さんの次の大劇場公演は新年、ナポレオンでしたっけ。
大人のお芝居みたいなので、今のれおん君やねねちゃんのムーディーさを遺憾なく発揮できる作品になればいいなぁと思います。

コメント (1)
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