趣味の日記

観劇・歴史・小説・漫画などなど、思いつくままの語り日記

入鹿さま参り

2019-06-12 23:26:39 | 歴史散策
6月12日。
入鹿さまのご命日です。
毎年恒例のお参りに行ってきました。



今年も無事に、お参りできました。
今に続く飛鳥とのご縁がここから始まったという意味でも、やはり大切な場所ですし、大切にしたい日でもありますね。

今年の飛鳥巡りも、母親と一緒にミチモちゃんに乗って廻ってきました。



ミニエコカーに乗るのも3度目。
でも、年に一回では運転に慣れるまでヒヤヒヤします。

今日は、首塚から万葉文化館、亀石、欽明天皇陵、猿石、高松塚古墳を廻ってきました。

万葉文化館では、令和にちなんで万葉集の日本画展が開催中。
梅花の宴に縁のある大伴旅人関連の作品もありました。
…てか、旅人さんって結局は呑んべえってことか(笑)。

亀石。



亀の向きを変えると大洪水になるという言い伝えがあるとか。

欽明天皇陵。



明日香で唯一の前方後円墳。
お堀に囲まれ、こんもりした山に見える御陵。
これだけでもでっかいんですから、堺の仁徳陵古墳ってどれだけ巨大なのか。

猿石の写真を撮り損ねました(汗)。
欽明天皇陵に隣接する吉備姫王墓の敷地(?)に並べられた、4体の石像のことです。
ちなみに吉備姫王は、皇極女帝と孝徳天皇の母上、つまり天智天皇と天武天皇のおばあさまにあたる人です。

高松塚古墳。



古墳周辺は何度もうろついてるけど、壁画館には初めて入りました(苦笑)。
忠実な複写とか、眺めてると結構楽しかった。
女子群像が有名ですけど、男子だっているんですよね。男子じゃ地味なのか?

以上、ミチモちゃんでぐるっと廻って(万葉文化館でちょっとのんびりし過ぎたけど)3時間をややオーバーくらい。
母親は昨年のキトラ古墳に続き、高松塚古墳と壁画館を制覇(笑)。
今回は飛鳥らしい野外フィールド行となりました。
お天気も良かったし、自然の空気も堪能できて、気持ち良い一日でした。
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入鹿さま

2019-06-11 19:43:28 | 観劇
明日は入鹿さまのご命日。
仕事を終えて、新幹線で実家に向かっております。
明日はもちろん飛鳥参りに行く予定なのですが、その前に、先日観てきた星組公演「鎌足」の感想を少々。

…ま、予想はしてましたが。
生田先生の脚本がまず、うーむ…。
もともと、物語で広げた風呂敷をきちんと畳めない先生なので(爆)、コンセプトは面白いけど、まとめきれずに終わるパターン(汗)。
ラスト、それでいいんかい!?とツッコミを入れたくなりました。
…いかに「飛鳥夕映え」の柴田先生の脚本が素晴らしかったか、改めて思います。

主役の鎌足より先に、入鹿さまの感想(笑)。
みつるくんは、さすがの貫禄とカッコ良さ♪みつるくんのお芝居がしっかりしてなかったら、ほんとこの作品どうなってたことか。
脚本的には、以前の「ひかりふる路」のロペスピエールそのままでした(苦笑)。
理想と現実のギャップに打ちのめされ、恋にすがるあまりに道を踏み外して堕ちて行くという。
この作品での入鹿さまの恋のお相手は、皇極女帝なわけですが。
有沙ちゃんは綺麗で貫禄もあるけど、やっぱり若いのと、硬質な感じなので、みつるくんのほうが色気がある(爆)。
いえ、みつるくんのラブシーンなんて素敵なものを観させてもらって、眼福でございました♪

鎌足のゆずるくん。
良くも悪くも芝居のできないゆずるくんなので(大爆)、感情のまま、ただ一生懸命に右往左往している(苦笑)。
そもそも脚本からして、鎌足の優秀さがちっとも描かれていない。
それは入鹿さまもそうだったんですが(汗)、みつるくんは芝居力でカバーしてたのがさすが。態度、仕草、眼差し、台詞の端々もきちんと、入鹿は切れ者だとわかる立ち居振舞いをしてます。
ゆずるくんはそのままだと、ただのヘタレにしか見えないんですが(汗)。
友人だった入鹿さまの豹変と転落ぶりにただおろおろするばかり。
入鹿さまは鎌足に倒されたのではなく、自分で堕ちていっただけという…。
おいおい、そんな脚本でいいのか!?

ヒロインの車持与志古のあいりちゃん。
この人もよくわからない。鎌足の幼馴染みで相思相愛、なのはよいのですが、紆余曲折の後のラスト、「私たちはこれで良かったんです」の台詞には、ほんとに!?それでいいの!?と突っ込みまくりでした。

語り手は、船史恵尺と、僧旻。
冥府の住人となりながらも史書の編纂を続ける恵尺と、そこに招かれた僧旻。
恵尺は、歴史とは勝ったものが都合よく書き換えながらつくるもの、と主張し、僧旻は、何をなそうとしたか、志が大事だ、と反論するその対峙によって、物語が進められます。
いや~もう、恵尺のみっきぃくんが上手すぎて♪
専科のヒロさんでさえ圧倒されるほど。
こういうコンセプトは、結構面白かったのになぁ。

中大兄皇子のせおっちが、なにかもったいないような役どころで。
鎌足から与志古ちゃんを取り上げるだけの役なの?
どうせなら、権謀術数で鎌足を抱き込んで入鹿さまと対立、くらいやって欲しかった…。

そんなこんなで、歴史ファン入鹿ファンとして、かなり不満の残る作品でした。
大野先生辺りで、こういった飛鳥もの、古代ものをやったら、さぞマニアックで面白かろう…。


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