趣味の日記

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両槻会定例会

2019-05-24 00:18:31 | 歴史散策
毎年恒例、学生さんたちとのコラボウォーキングに参加してきました。



今回、ブログ用に撮ってた写真がこれだけだった(汗)。
栗原のお地蔵さまです。

さて、恒例となったこのコラボ。
今回のテーマは渡来人の寺。
明日香~高取にかけて、渡来人が建てた、もしくは何らかの所縁のあるお寺、お寺跡などを巡り、それぞれにおいて学生さんたちが案内を務め、解説をしてくれるという企画。
優秀な学生さんたちばかりで、調べたことを一生懸命発表してくれました。

前回、私も高取城と南北朝時代の説明をさせていただいたので、学生さんたちの緊張や心配は多少なりともわかります。
ほかの人にわかるように説明するのは難しい。相手がそれに関する知識を持っていないと、なおさら。
私なんかは、つい知識の中に妄想を混ぜ込んで、ごまかしてしゃべっちゃうんですが(爆)、ピュアな学生さんたちはそういうズルはせず、真面目に取り組んで真面目に説明してくれました。
本当に、お疲れさまでした!

高取地域の渡来人といえば、東漢氏。
そして子嶋寺といえば、坂上田村麻呂。
田村麻呂がマイブームだった頃に、一度来たことがありました。
それでも前回、高取城で先生が城門跡の柱跡とかを教えてくださった、まさにその門が、このお寺には移築されていました。
ものすごく具体的に、この門があの位置に!とぴったり脳内画像がハマって、面白かったです。

それぞれのお寺や遺跡で、学生さんたちの解説を聴きながら、資料の地図、それと実際の地形を見ていると、あぁこの平らなところが基壇か、とか寺の向きはこっち、など、具体的な画像が浮かぶので、リアルに想像できるのが良いですね。

唯一、檜前大田遺跡のみ、両槻会から梅前さんが解説してくださいましたが、学生さんたちとはまた違った視点で、想像妄想も交えつつ(笑)話してくださったのが、わかりやすくて面白かったです。
ある意味、遺跡から当時の状況をどう想像していくか、歴史の一番面白いところのお手本みたいなお話で、とても印象的でした。

終点の飛鳥寺まで(蘇我氏の氏寺である飛鳥寺も、渡来人たちが建てたと考えれば渡来系の寺になるのか)、てくてくよく歩きました。
高取城みたいなアップダウンははないですけど、見えない上りや下りは、結構きますね(苦笑)。

説明担当の学生さんとは別に、応援参加だった学生さんのなかに、南北朝を勉強している(!!)という人がいて、おおお~お仲間だ!と勝手に親近感を持ちました(笑)。
ぜひぜひ、南北朝をもっともっと知ってほしい、勉強してほしいと思います。

最後に。
キトラから檜前周辺の観光公園化にびっくり。
私が明日香に通いだした頃から比べると、ここどこ!?なくらいの変貌ぶりでした。
便利になって歩きやすくなったり、休憩所が増えたり…助かる反面、昔ながらの素朴な風景が消えていくのは、淋しいですね。
コメント (2)
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