KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★2020のクリスマスイブ

2020年12月24日 | Kaoru ♪の【New York 的スローライフ】
Union squareユニオンスクエアの
ファーマーズマーケットは
ホリディシーズンのリースがいっぱい✨









例年のクリスマスマーケットが
今年はないのがさみしいけれど。







アップルと洋梨が袋にパンパンに詰まってなんと$3(300円!)←さっき数えたら20コ入ってた!

ペンシルベニアのカントリーハウスで
コンポートを作ろう♪






クリスマスもファミリーで過ごすことを
今年は断念。クリスマスイブの今日から
移動して静かなクリスマスを迎えることに。

マリアからの提案で、今年は
家族のプレゼントを用意するのをやめて
その代わりに貧しい人々に寄付するのは
どうかしら?とファミリーたち全員への
メールが入った。

幸いなことに私たちの頭の上には
屋根があり、食べるものだって
たくさんあるんだもの、と。
もちろん皆、大賛成!






先日、サンクスギビングの時には、
もし2人で過ごすなら近所の教会とか
食料を配給している場所に
何か作って持って行こうよ、

コロナで大切なサンクスギビングでさえ
食べるものがない人たちが
たくさん出ていると思うんだよ、と
言うのでそれは良い案だね、私作る!と
はりきって、せっかくならブロンクスの
うちの近くがいいから
近所で探しましょう!となった。

結局、友人と一緒に過ごすことになって、
まずはその買い出しにと出かけた時

ものすごいほどの長蛇の列を車から見かけ、
ん?これは?と建物を見ると
食べるものに困った人々が食料を求めて
寒空の下に並んでいる列だった。

思わず息をのんだ。

私が自分の家の分を作る片手間に
ボランティアで差し入れ、なんて
そんなレベルじゃない。

一生懸命作っても1家庭分にもならないし、
取り合いになったりケンカのタネに
なっても、それは悲しすぎる。

やるなら本気じゃないと。

うちのエリアはブロンクスの中でも
特に貧しい地区と言われいて、
一時期は貧しさゆえに第一線で働く
エッセンシャルワーカーが多く
最大のホットスポットとなった地域。

現実を突きつけられて胸が痛む。
まだこれからさらに次の波が始まっていくというのに。

ほかに出来る方法を探そう…

その言葉に、私は黙ってうなづくしかなかった。

そしてマリアの提案。
フードバンクというところに募金したわ、
と再び連絡が入った。

ボクたちはこの辺りのエリアで探そう、とその案に私も賛成。
クリスマスイブを迎えたニューヨーク。
出発前にはまずそれを済ませてから。

ユニオンスクエアの帰りに
美味しいベーグル屋さんでベーグルを
買いに数ブロック、
ダウンタウン方面に向かうと

お店の前に突如として冷蔵庫が置いてあり
人が冷蔵庫のドアを開いてその中から
何かを手に持ち帰っている光景を見かけた。








あ!ネットかSNSのニュースとかで見た。

食べるものに困っている人々が自由に
食料を持って帰るシステムができたって。







ベーグルを買ってくる間に、
行って連絡先か募金先を見てきて!と
いうので道を渡り冷蔵庫の近くにいくと
ご婦人が、ほら!あなたももらったら?
ここのは無料でもらえるのよ!ほら、
ドア開けてみたら良いわよ、と
優しく促してくれる。

Thank you 、と私はそうお礼を言い
立ちすくむ。

このコロナで飢えていく人が
世界中に増えていくんだろうね、
ここでももう始まっているよ…と
せつなそうにリオはつぶやく。

でも、日本ならこのコロナの影響で
すぐさまここまでにはならないだろうと思う。
それくらいに世界の中でも安定している
国なのだと、離れてみて本当にそう思う。

華やかできらびやかな光と背中合わせに
ある影が混在するこの場所で、
さまざまなことに思いを巡らせる。

マンハッタンは行くたびにあちこちで
さらにシャッターが閉まっているのが現状だ。






でも、
ここに暮らす人々はみんな知っている。

いつかやがて立ち上がる日がやってくることを。

それだけのパワーがあることを信じて疑っていないのだろう。

冬の時をとにかく乗り越えて、
春の訪れを待つ枯葉の後につく
固い冬芽のように

いずれまた、復活していくその日まで、
どうか皆さんも
なんとか生きて、生きて、元気にまた。

そして素敵なホリディをお過ごしください♪


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