つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

クイーンを目指して。(追記アリ)

2019年12月31日 22時44分04秒 | 賭けたり競ったり

本記事の投稿は、2019年12月31日。
つまり大晦日だ。
自然の営みで言えば「日替わり」でしかないのだが、
人が創った暦ならば「年替わり」。
数十時間後には、新年が幕を開ける。

オリンピックイヤー2020。
我が町にとっての大きな関心は、レスリング競技だろう。
代表に選ばれた「川井梨紗子」選手と「川井友香子」選手は、共に津幡町出身。
姉妹は、それぞれの階級で頂点を目指す。

先日、県レスリング協会(主に会長)への批判が報道された。
僕には事の真偽は分からないが、早くわだかまりを収束・解消して、
勝負に集中して欲しいと思う。
応援している。

そして、その前に、本日も勝負が控えている。

競艇界の「年間女王」を決める女の戦い、
「プレミアムGⅠ クイーンズクライマックス」優勝戦だ。
開催地は、山口県の「徳山競艇場」。
今年の獲得賞金上位12名が、光り輝くティアラを賭け3日間の予選を戦ってきた。
優勝戦メンバーは以下の通り。

1号艇:遠藤エミ(滋賀)
2号艇:守屋美穂(岡山)
3号艇:今井美亜(福井)
4号艇:寺田千恵(岡山)
5号艇:香川素子(滋賀)
6号艇:大山千広(福岡)

現在ランク1位の「大山」が勝てば、年間女王の座を維持。
現在ランク2位「遠藤」か、3位の「守屋」が優勝すれば、
逆転でクイーンとなる。
・・・僕は「守屋」を推したい。

何の因果か?今節4度目の黒カポック。
きのうは勝てばファイナル1号艇だったが、痛恨のスタート遅れから4着。
その反省を活かし、悔しさをぶつけ、黒い横槍を入れてくれ!
全て2号艇からの勝負には、何か意味があるはず!?

<追記:22時44分>

「プレミアムGⅠ クイーンズクライマックス」優勝戦が終わった。
頭上にティアラを戴いたのは「今井美亜」選手。

富山県出身-福井支部所属、北陸のレーサーが初戴冠を果たした。

僕が推した「守屋美穂」は、期待どおり。
きのうの反省を活かし、悔しさをぶつけた。
黒い横槍を入れるべく張り込んだスタートは内の1号艇を凌駕した。
しかし、それを更に上回った3号艇が、乾坤一擲。
見事な捲り差しで勝負を制した。
僕の舟券は完敗である。

ナイターレース下関最終戦は盛大なトリガミ(配当より掛金が上回る)ながら、
的中にて終了し溜飲をさげる事ができた。

2019年の投稿は、これまで。
皆さま、よい年を迎えてください。
2020年も、拙ブログを何卒よしなに。

                      <令和元年大晦日:りくすけ>


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近くて遠いヒロインたち。 ~ 祝 なかよし65周年。

2019年12月30日 02時44分52秒 | 手すさびにて候。

ほんの手すさび、手慰み。
不定期イラスト連載、第百二十六弾は
(向かって左から)「月野うさぎ、サファイア姫、キャンディス・ホワイト」。

今月(2019年12月)、漫画雑誌「なかよし」が創刊65周年を迎えた。
「ちゃお」、「りぼん」と並ぶ少女向け三大マンガ誌の1つ。
また、日本で現存するマンガ誌の中では、最も長い歴史を持つ。
同誌で連載された作品も多数に上り、多岐に渡るが、
僕が(ほんの少しでも)触れたものは、数えるほどしかない。

まず真っ先に思い浮かぶのは「リボンの騎士」。
原作「手塚治虫」。
男性しか王位に就けない国に生まれ、男性として育てられた王女「サファイア」が、
「リボンの騎士」に変装して悪政と戦うファンタジー。
男装、姫騎士、バトルヒロインなどの元祖。
アンドロギュノスの妖しさや、国家の権謀術数なども内包。
「手塚」氏が好んだ「宝塚歌劇団」の影響も感じる少女向けストーリー漫画の先駆。

次は「キャンディ💙キャンディ」。
原作「水木杏子」、作画「いがらしゆみこ」。
第1回講談社漫画賞少女部門の受賞作品。
20世紀初頭のアメリカ、イギリスを舞台に、
孤児の少女「キャンディス・ホワイト」が、
逆境や偏見に明るく前向きに立ち向かい、成長する過程を描いた大河漫画。
アニメ版は、世界各国で放映され人気を博す。

そして「美少女戦士セーラームーン」。
原作「武内直子」。
漫画連載と同時にアニメ化され、国内では年代・性別の境を超えてヒット。
海外でも高い知名度を誇る。
魔女っ子×戦隊バトルヒロイン、恋愛+友情、セクシー&ファッショナブルといった要素は、
後の漫画界(アニメ界)に、多大な影響を与えた。

・・・といった具合に、超有名な3作品でも僕の知識は通り一遍の域を出ない。
あまり縁がなかったと言える。
だが、身近な存在でもあった。

昔、僕がまだ子供だった頃、
妹がチラシの裏に描く女の子は、皆、服の肩口が膨らんでいた。
手足が細くて長く、丸顔で、おちょぼ口。
顔の面積の4分の1はありそうな大きな目。
「随分奇妙な形状だな」・・・と思ったものである。

ある日、彼女たちの愛読している漫画誌を開くと、
画力の大差はあれど、傾向の似たキャラクター達が大勢いた。
表紙には大きな文字で「なかよし」と印刷されていた。
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雪なき歳の瀬。

2019年12月29日 20時15分24秒 | 日記

年が押し迫ったが、未だ本格的な降雪はない。
北陸で「良く晴れた冬の朝」など、かつては珍しい類いだったが、
近頃はそうでもないらしい。
お陰で散歩には困らないが、何だか寂しくもあり、空恐ろしくもあり。
気候異変と天災。
温暖化と環境破壊。
そんな不吉まで感じてしまう。
・・・ともあれ、大晦日から元日にかけては雪予報。
今のうちに出来るだけ歩いておこうと考え、今朝もリードを握った。

まずは、最近のお気に入り、津幡川の「河川管理用通路」を歩く。
風が吹き抜け、なかなかに寒いのだが景観は悪くない。
朝日を照り返す川面が朱いオレンジに染まり、輝いている。
その眩しさに目を細め、光を避けて思わず振り返った。

真新しい道に、長く伸びる一人と一匹の影。
誰もいない冬の朝だ。
聞こえるのは、梢を鳴らす風、稀に通る車のノイズ、僕たちの息遣いと足音。
静寂の中を進むうち、寒造りの徴を発見。

わが津幡町唯一の酒蔵「久世酒造」の建物から立ち上るのは酒米を炊く蒸気。
仄かに甘い匂いがした。
そして、こちらも唯一つ。

枯れ木に残る毬栗。
秋に忘れ去られ、冬に交わるのを憚る孤高。
それは、雪のない北陸の歳の瀬に相応しい。
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Battle Was Over.~競艇グランプリ2019観戦記。

2019年12月23日 16時38分46秒 | 賭けたり競ったり

競艇界の年間チャンピオンを決める戦い「第34回 グランプリ」。
年間チャンピオン決定の瞬間を見届けようと、
きのう、僕は、大阪の住之江競艇場へ向かった。

通算4度目の訪問。
時期は、いつも年末。
但し、いつもと違い到着は午後。
史上初のナイター決戦の為である。

観戦スタンドは、第一レースから満員御礼。
ヤンヤの声援が降り注ぎ、拍手喝采が木霊する水面。
レーサー達も熱が入る。

更に、選手たちにとって嬉しいのは「横断幕」だろう。
縦2メートル以内、横10メートル以内の防水布(ターポリン)に、
選手名、登録番号、所属支部、キャッチコピーなどを印刷した応援グッズ。
バックストレート側には、メインレースに出走するレーサーのそれが並ぶ。

舟券を見事に外したところで腹ごしらえ。
今年は道連れがいて、車を出してもらったお礼を兼ね2人分の自作弁当を持参した。
鶏モモ肉と玉ネギのカレー風味炒め、豚生姜焼き。
ホタテの佃煮、タラとパプリカのバターソテー、卵焼き。
予想をしながら急いで掻き込み、次の作戦を練った。

・・・が、どうにも気乗りしない。
前半戦は1勝4敗のプラス収支ながら、
やはり最終レースが気になり、どこか上の空。
雨も落ちてきて、ゆっくり観戦できそうにない。
しばらく投票を見送り、場内散策に出かける。

屋台で「イカ焼き」を注文。
味付けはにんにく醤油か?

「FM住之江アクアライブステーション」のステージブース。
頭上はクリスマスを意識してか、煌びやかな装飾だ。
普段、ネット中継で耳にしている場内ミニFM放送。
関西弁の軽妙洒脱なやり取りと、予想を参考にしながら楽しんだ。

屋外ステージでは「坂上忍」氏の予想トークショーが迫り、
雨の中、大勢の人が詰めかけていた。

日か陰り、最寄りの「住之江公園駅」からの人波が増えてきた。
ゲートポールの「毒島」ポスターと共に撮影する。

その日のレーススケジュールが押し迫り、
場内も混み合ってきた。

ここまでの1着数は、イン中心。
第一レースが3号艇、第二レース5号艇の他は、1号艇が8本を並べた。
そりゃそうだ。
1~10レースまでは負け戦、誰も無理をする必要がない。
しかし、イチバンを決める次は様相が異なると踏んで、穴目に張る。

迎えた11レースの「グランプリシリーズ優勝戦」は、
3号艇の「馬場ちゃん」が捲り差し一閃!
1号艇と2号艇、地元・大阪コンビの間を切り裂いて勝利。

3-6-4の波乱結着で高配当を演出し、お陰で僕の懐も潤ったが、
それより嬉しかったのは「流れ」を食い止めた事。
およそ1年近く(と記憶している)続いていたSGラスト1号艇の連勝がストップした。

「グランプリ優勝戦も同じ展開になってくれ!」

儲かった金を全て「毒島」アタマ流しの二連単舟券につぎ込み、
僕は祈るような気持ちで、彼が直前の公開インタビューで語った言葉を思い出していた。

『今日はプランを持って来てる。合えば出足と行き足がかなり良くなると思う。
 スタートはバッチリ見えている。昨日の悔しさを全部ぶつけたい!』

去年に続き、予選の最後で、また繰り返してしまった前夜の大失敗。
その失意のどん底から這い上がり、捲土重来を期して、
きっと、ギリギリまで調整作業に打ち込んだ事だろう。
・・・勝手な思いを巡らせるうち「その時」が来た。

向こう正面の大型ビジョンに6人の戦士が大映しになると、湧き上がる大歓声!

1号艇:石野貴之(大阪)
2号艇:桐生順平(埼玉)
3号艇:毒島 誠(群馬)
4号艇:白井英治(山口)
5号艇:瓜生正義(福岡)
6号艇:吉川元浩(兵庫)

声援の殆どは地元「石野」へのそれ。
ファンファーレが鳴るや、石野コールも起こった。
冷たい雨など御構い無しで、大声を張り上げるファンたち。
もちろん僕もその中の一人。
但し、圧倒的な少数派「毒島」へのそれだったが。
進入は枠なり3対3。
スタートッ!!

スリットは、僅かにセンターの3と4がのぞいた!
1と2の間を割って、赤い“毒弾”が突っ込む!
11レースと同じ!渾身の捲り差しだっ!
突き抜けろっ!
・・・と、叫んだ瞬間、
入った!
・・・と見えた刹那、
3号艇は1号艇のパワーに吹き飛ばされていた。

もう後のレースは、覚えていない。
またしても届かなかった。

このリアルが全て。
夢は未来へ。
「誇り」は、もう一年ここに置いてゆく。

・・・って、来年の開催地は平和島(東京)じゃないかっっ!
コメント (2)
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SHOW MUST GO ON。

2019年12月21日 23時59分28秒 | 賭けたり競ったり

競艇界の年間チャンピオンを決める戦い「第34回 グランプリ」に於いて、
「毒島 誠」はトップをひた走っていた。
予選最終日の最終レースは、4着でよかった。
4番目にゴールを駆け抜けてさえいれば、
明日の最終決戦は、喉から手が出るほど欲しかったポールポジションが手に入った。
・・・しかし、今日の結果は6着。
戦前、本人コメントで僅かに気になった点があった。

「競ってないけど操縦性はいいと思う」

二次予選、一走目、二走目と最も有利な1号艇から、
後続に付け入る隙を与えず1着を並べた。
鋭いスタート。
絶品のターン。
まるで飛ぶように水面を駆け抜け「逃げ」の二連勝。
他艇とのマッチレースになった時の足色が分からない事への一抹の不安。
競り合わずにここまで来てしまった憂慮から出た言葉が、現実になってしまった。

振り返ってみれば、伏線はピットを出た時から見え隠れしていたが、
とどのつまりは、4号艇の覚悟に尽きる。
敢えてダッシュに引いて「必ず捲り切る!」と踏み込んだ“浪速の快男児”、
「石野貴之」の大技に呑み込まれた。
一旦は2~3着で競り、4着に残れるかとも思えた。
だが後続艇にかわされ、抜かれて、最後尾。
それまでの強さは見る影もなく、木端微塵に打ち砕かれた「完敗」である。

「たら」「れば」は言い出したらキリがない。
明日は3号艇から勝負を賭ける。
このリアルが全て。
本人のショックは想像に難くない。
だが、どうか、どうか立ち直って欲しい。
ファンは応援している。

僕は明日、住之江競艇場へ行く。
「毒島」が、あの日、あの水面に置き忘れた「誇り」を取り戻す瞬間を見届けに。
まだ、終わっていない。
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