つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡町で感じた個人的文明開化。

2011年06月30日 07時47分27秒 | 日記
「今日の一枚」は、新聞配達用にカスタマイズされた「スーパー・カブ」。

超低燃費で頑丈。
重心が低く、安定した走り。
世界で最も多く流通している二輪車シリーズ。
開発・発売から半世紀がたつ今も、生産が続いているロングセール。
日本国内のみならず、海外での需要も高く、
「CUB」「HONDA」が、モーターサイクルの代名詞になっている国も。
20世紀の社会や交通の発達に大きな役割を果たしたと言える。
…そして、僕が生まれて初めて運転した「エンジン付き」の乗り物は、
この“名車”だった。

乳母車⇒ベビー歩行器⇒三輪車⇒
キックスケート⇒補助輪付き自転車⇒自転車。
僕は、乗り物に関してごく一般的なヒストリーを辿ってきた。
いずれも動力は人力。
人が体を動かさなければ前進しない。
ところが「カブ」は違った。
足先と両手くらいは動かすが、あくまでも“操る”と言った程度。
その少ない労力で得るスピードや力は実に大きい。
誰かが運転する自動車や汽車・電車には何度も乗っていたが、
自分が運転するのは、受け止める感覚がまるで違う。

少々大げさだか…「スーパーカブ」に跨りスロットルを開いた瞬間、
僕の中で「文明が開花」した。
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津幡に告げる夏の味覚。

2011年06月29日 22時31分22秒 | 日記
「今日の一枚」は、3日連続の「幟旗」。
今回は「津幡郵便局」前にて撮影した。
染め抜かれている文字は…
『くりからさん名物 倶利伽羅そば~お申込みは郵便局へ~』

津幡町のHPによると
『歯ごたえもシャッキリと独特の食感。県内ふるさと小包で人気No.1。』

石川県のHPによると
『日本三大不動尊のひとつ、
 倶利迦羅不動尊の山頂本堂と西之坊鳳凰殿にあるおそば屋さん。
 おすすめは、「くりからさん」の湧水を出汁に使った「くりからそば」。
 不動尊をお参りした後は、山ゴボウを練り込んだという
 オリジナルの茶そばをおにぎり付きでぜひ!
 乾面やオリジナル大福もあります。』

…と紹介されている。
僕も何度か口にしたことのある「倶利伽羅そば」。
石川県が案内しているとおり、ネーミングからも分かるように、
津幡町の「倶利伽羅不動尊」と縁が窺える。

やはり、精進食と関係があるのだろうか?
門前・参道と蕎麦は、結びつきやすい。
越前永平寺と「永平寺そば」。
信州善光寺と「善光寺そば」。
信州戸隠山岳信仰の修験者に食された「戸隠そば」。
出雲大社と「出雲そば」。
全国各地に名物蕎麦がある。

おそらく「倶利伽羅そば」も、そうした流れを組んでいるのだろう。
茶そばのようなモスグリーンの麺は、なかなかイケる。
特に、これからの季節は尚更美味い。
たっぷりの湯で茹で上げ、冷水に晒し、キリリと引き締め、
のど越しを楽しむ。
爽やかな香りと共に胃の腑へ送れば、後に残るは満足。
霊験灼たか。
不動明王南無…。
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津幡に告げる夏の定番。

2011年06月28日 07時38分58秒 | 日記
「今日の一枚」は、きのうに続いて店頭に掲げられた幟旗。
撮影場所は、全国チェーンのカレーショップ「coco壱番屋」の
「石川津幡店」である。
きのうの「氷室万頭」は、無病息災を願う期間限定の夏の風物詩。
一方「カレーライス」は、夏の定番。
食欲が減退しがちな季節になると、恋しくなるのだ。

小学生の頃…学校から帰る道すがら、夕餉の用意をする家々から、
包丁が食材を刻む音や、洗い物の水音が聞こえてくる。
そして、時折、生活のサウンドに混ざり漂ってくるカレーの香り。
あの刺激的で魅惑的な香りを嗅ぐと、途端に腹の虫が五月蠅くなり、
心がワクワクしたものだ。
『あ~あ、家もカレーならいいのにな。ヒデキと一緒に感激してぇ。』
…などと、考えたものである。

野菜で食物繊維とビタミン。
肉はタンパク質と脂質。
各種のスパイスは、整腸・健胃・発汗などを促し身体を整える。
しかも主食であるご飯との相性もいい。
まだ人生経験が浅く、カレーを口に運んだ回数も少なかった少年時代と比べ
圧倒的にカレー経験値が高い今も、やはり美味しくいただける。
カレーライスは年齢・世代を超えた“日本の国民食”と、
位置づけて差支えないだろう。

そうそう以前、この店舗ではないが、
「coco壱番屋」では何度かチャレンジメニューに挑戦した事があった。
ライス1.3キロや、1.5キロのカレーライスを20分以内に完食したら、
御代が無料になるという、大食い企画。
これまで失敗はない。
現在は諸般の事情で行われていないが、機会があったらまたやってみたい。

ちなみに「coco壱番屋」の創業者は石川県の出身。
ここ数年“金沢カレー”が全国的にも話題になっている。
石川県はカレーと縁の深い土地なのかもしれない。
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津幡町に告げる夏の風物詩。

2011年06月27日 07時44分31秒 | 日記
「今日の一枚」は、和菓子屋の店頭に掲げられた幟旗。
石川県・加賀地方ではお馴染みの『氷室万頭』である。

毎年7月1日は「氷室の日」とされ、
赤・白・緑の3色の麦万頭か酒万頭を食べる。
また、お嫁さんを出した家系は「氷室の日」の前日に、
「氷室万頭」を重箱に詰めて、嫁ぎ先へ届ける慣わしも残っている。
これは藩政期の公式行事がルーツだ。

旧暦の6月1日、兼六園の裏手の洞穴(氷室)に蓄えておいた雪を取り出し、
「前田」のお殿様から「徳川将軍家」へ献上した。
その道中の無事を祈り供されたお万頭が「氷室万頭」に変化。
庶民の間に、盛夏を乗り切り無病息災を願って食べる習慣が
受け継がれていったんだとか。
統計によると、金沢地域は各家庭あたりの和菓子の年間消費量は
日本国内でトップクラス。
確かに何かと言えば菓子折が行き来する。
そんな土地柄もあって根付いたのかもしれない。

…ま「氷室万頭」の起源には諸説あるが、300年以上続く夏の風物詩。
今年もいただく事にしよう。
皮の中身は漉し餡。
ほんのりと甘く、素朴ながら、なかなか美味である。
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津幡町の邪な出来事。

2011年06月25日 20時37分00秒 | 日記
先ほど、梅雨の晴れ間をついて90分ほど散歩に出かけた。
津幡町から小矢部・高岡へと抜けるバイパスを歩き、
途中、市街地へと向かう下り坂へと入った。
その道すがら、進行方向に赤い光が明滅。
何だろう?と訝しく思いながら近づくと、
「今日の一枚」…「検問」が行われていた。

路肩に数台のパトカーが止まり、近づいてくる車を止めては、
何やら質問をしている。
そして、僕の横にも女性警官が。(※⇒以下、記憶に基づくやり取り)

警:『こんにちは。ちょっとよろしいですか?』
僕:『はい?』
警:『この道はよく通りますか?』
僕:『ええ、まぁ犬の散歩コースの一つになっていますから。
   毎日ではありませんが、定期的に歩いていますね。』
警:『きのうは通りませんでしたか?』
僕:『いえ、通っていません。』
警:『そうですか。 実はきのうこの位の時間(午後6時半頃)に
   この辺りで暴行事件があったんです。
   相手(被害者)の方はケガをしていて、犯人を探しているんです。』
僕:『へえ~そうなんですか。怖いなぁ。』
警:『まだ明かるさも残っている頃なんですが、大胆な犯行ですね。』
僕:『この道を通るとしたら、平日なら早朝、土日なら日中ですが、
   交通量が多いわけでもないし気をつけなきゃいけませんね。』
警:『ええ。ところでお名前とご住所教えてもらえますか?』
僕:『えっ!?』
(※⇒なかなか美人の女性警官だったため、
   以降、問われるままに個人情報を伝達。
   男とは単純な生き物である。)
警:『ご協力ありがとうございます。
   もしも不審な人物を見かけたら、警察まで教えてください。』
僕:『分かりました。 ご苦労様です。』

う~ん。
不審な人物とは、いかなる風体なのだろう?
もしかして、僕みたいな?!(笑)
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