つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

熱帯夜の夢。 ~ 印象・幽体離脱。

2018年07月30日 23時01分20秒 | 手すさびにて候。
ほんの手すさび、手慰み。
不定期イラスト連載・第九十弾は「幽体離脱」。

迷走し列島近海に停滞する台風12号の影響によって、日中は猛々しい暑さ。
お隣の石川県・かほく市は最高気温が37度7分まで上がり、体温を超えた。
陽が落ちても熱気が去らない。
こんな夜は、オカルトでもいいから凉を運んで欲しくなる。

しかし、僕の人生は超常現象・心霊現象の類と無縁。
瞬間移動、物体浮遊、ラップ音、狐憑きに口寄せ。
こうした科学的に説明し難い不思議を、あなたは信じるだろうか?

一説には、人の脳が創り出す「錯覚」だという。
代表的な例が「顔の検出」だ。
魚の頭、樹皮、岩など「人面何某」の目撃報告は世界中で後を絶たない。
脳は、限られた情報から素早く結論を引き出す。
対象が友好的か否かの「表情」を見分ける能力に長けているからこそ、
過剰な働きによって、そこにない「目」や「口」を検出。
また、危険要素を察知しようとして、存在しない「手足」まで認知する。
“幽霊の正体見たり 枯れ尾花”という訳だ。

更に、脳は、温度の認識に関して奇妙なところがある。
温刺激と冷刺激を交互に提示・・・、例えば、熱い箇所と冷たい箇所に同時に手を置くと、
痛み、灼熱感、不快感を覚える「サーマル・グリル・イリュージョン」を発生する。
感覚情報を司るシステムは、複雑で混乱しやすいのだ。

思い込み、勘違い、誤解に誤認は、日常に溢れている。
心(脳)は、底なしのカオスだ。
しかし、と思う。
だがしかし、人智を超えた何かはあって欲しい。
その方が、ロマンがある。

拙作イラストのような神秘をいつかは体験・見聞したいと考えているが、
霊感のない自分は無理かなと半ば諦めている。
それが叶うとしたら、人生に幕を引く瞬間なのかもしれない。
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津幡短信vol.47

2018年07月28日 11時05分06秒 | 津幡短信。
津幡町に関するよしなしごとを簡潔にお届けする不定期通信。
今回は、こちらの2本。

【間もなく受付開始。】
平成30年8月1日より「鷹の松墓地公園合葬墓」の使用許可申請受付が始まる。

複数の焼骨を共同で埋蔵し、町が永年管理する合葬墓。
焼骨の埋蔵方法は、以下の2通り。
@焼骨を10年間納骨堂内の納骨棚にて収蔵し、その後埋葬室に移して埋葬。
@骨壺で預かった焼骨を埋葬袋に移し、埋葬室にて保管。
前者の料金は15万円/体。
後者は7万円/体。
生前に納骨堂を予約する場合は18万円/体。
津幡町外の人の料金は3割増しになるそうだ。
ご意見様々あるだろうが、これも時代の流れということだろうか。


【花咲くいなほ】
例年にない猛暑の影響か、稲の生育が早まっていると聞く。
今朝の散歩中、稲の花を目撃した。

花びらのない花の中からは6本のおしべが出ている。
その根元には、小さなめしべ。
わずか1時間程度の短い開花時間で受粉を終える。
じっと観察していると、何処かから視線を感じた。

小さな蝗が、身体の割に大きな複眼で僕を見ていた。

<津幡短信vol.47>
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いざいなん 大和は涼みも むつかしき。

2018年07月22日 06時34分31秒 | 自然
祇園祭・花傘巡行、酷暑予想で中止 

ご承知の通り、今年の夏は異例の暑さが続いている。
各地で、最高気温35℃以上の猛暑日が続出。
収まる気配がない。

この酷暑をもたらす要因は、上空1万5千メートル付近に張り出したチベット高気圧と
上空5千メートル付近にある太平洋高気圧、
「2つの高気圧」が重なるように停滞しているためらしい。
高気圧は下降気流を生み、地表付近の空気を圧迫して気温が上昇。
強い高気圧が2つ重なれば、そのパワーは倍増する。
上空に雲があったとしても下降気流によって、雲は水蒸気になって消失。
遮光物のない地表付近の気温は、更に上昇する。

人は、屋内に籠もり冷房を使用して対策を講じているが、
屋外の動植物は、過酷な環境でひたすら耐えているのだ。

分厚い外皮でガードを固め、実を守る青柿と青栗。



日中はその葉陰で陽差しを避け、早朝は葉についた朝露を飲んで渇きを癒す雨蛙とカナブン。

きっと彼らにとっても、厳しい夏に違いない。

気象庁によれば、猛暑のピークは7月いっぱい続く見込み。
8~9月も気温が平年並みか高めで推移する予測。
お互い、頑張って乗り切りましょう。
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Let’s Hoop! ~ 昭和フラフープ騒動記。

2018年07月21日 08時48分40秒 | 手すさびにて候。
ほんの手すさび、手慰み。
不定期イラスト連載・第八十九弾は「フラフープに興じる女子」。

同じ「手すさびにて候」カテゴリーで前回投稿した「ダッコちゃん」に先んじること2年。
国際的な大ヒット商品となったのが「フラフープ(Hula hoop)」。
今年、発売から数えて「還暦」を迎えた。

「フラ(hula)」は、ハワイの「フラダンス」に、
「フープ(hoop)」は、円形の造作物「輪」に由来する。
素材は、プラスチック(ポリエチレン)。
直径1mほどの輪の中に入った人が、腰などを振って回転させて遊ぶ玩具は、
発売初年の昭和33年(1958年)、爆発的に売れた。
一説には、1年間で1億個に達する程だとされている。

発売元、アメリカの「ワムオー(Wham-O)社」は、特許の取得を申請したが、
よく似た「輪遊び」は、数千年前の古代から各地で行われていたという理由で、不認可。
ならばと、既に通り名となっていた名称の権利を取得。
「フラフープ」は、登録商標である。

日本での販売価格は大人向けが270円で、子供向けが200円。
玩具店やデパートのオモチャ売場には「フラフープ」を求める行列ができ、とにかく売れた。
美容と健康にいいと宣伝され、子供も大人も、彼方此方でクネクネクルクル。
競技大会が開催され、映画や音楽の題材になり人気に拍車がかかる。

しかし、路上で「フラフープ」遊びをしていた子供が交通事故に遭ったり、
「フラフープ」が原因で内臓障害が発生したとされたり、
回す仕草に品がないとして、反対の声が高まりブームは急速に萎んでゆく・・・。

熱気が冷め10年近くが経過した頃、田舎ではまだ熾火が燻っていた。
子供時代の僕は、何度か「フラフープ」で遊んだ記憶がある。
また、当初ほどの盛り上がりではないにしろ流行が繰り返されている。
やはり、人はフープするのを「面白い」と感じるのだろう。
コメント (2)
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祝!海の王者戴冠。

2018年07月16日 23時40分25秒 | 賭けたり競ったり
本日・7月16日(月/祝)、北九州市の若松競艇場において、
艇界最高峰のSG(スペシャルグレード)レースの一つ、
「第23回 オーシャンカップ競争」優勝戦が行われた。
6日間の激戦を勝ち抜き、最後の戦いへ舳先を進めたのは以下の6人。

1号艇:丸岡正典(大阪)
2号艇:毒島 誠(群馬)
3号艇:田村隆信(徳島)
4号艇:吉田拡郎(岡山)
5号艇:土屋智則(群馬)
6号艇:石野貴之(大阪)

展示走行(本番前のお披露目運転)を観察し、
それぞれの直線スピード、ターンの曲がり具合を確認。
次に彼らが同時に走り出した時の関係性と、レース展開をシュミレーション。
制限時間いっぱいまで、悩みに悩んで投票を済ませた。

それにしても、昨夜の準優勝戦は凄まじかったなと感慨に耽ったのも束の間、
ファンファーレが鳴るや、2号艇が十八番の高速ピットアウト。
あわやイン強奪か!?・・・と思うほどの攻勢をかけるも、
1号艇が凌いで、進入は枠なりの3対3。
大時計が時を刻み始め、スタート!

ほんの少し先んじた2号艇が勢いを追い風に一気呵成の直捲り。
2日前、予選最終日に競り負けた1号艇を引き波に沈め、
トップでターンマークを回ると、他の追随を許すことなく一人旅。
真っ先にゴールを駆け抜けた。
嬉しい結果に加え、的中まで与えてくれた。
ありがとう!
そして、おめでとう、ブス!

「毒島 誠」はこれでSG3冠。
道はまだ半ばだが、年末の大一番へ向けて視界は開けた。
今年も住之江に連れて行ってくれっ!!
あの水面に置き忘れた誇りを、一緒に取り戻しに行こうぜっっ!!

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