つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡短信vol.59

2019年06月30日 09時11分21秒 | 津幡短信。
津幡町に関するよしなしごとを簡潔にお届けする不定期通信。
今回は、この3本。

【季節もの、人的。】
まちなかには、この時期ならではの告知が見受けられる。

おやど橋の袂「ゴサマストア」前ではためく「つばた町民八朔まつり」の幟。
今年は、7月27日(土)14時開幕。
会場は、住吉公園。
プログラム詳細は、まだ発表前だが大勢の町民たちで賑わうだろう。

自家焙煎コーヒーのカフェ「おまん茶屋 / MOCHA STAND」にて撮影。
風に揺れる「かき氷」の幟は、一服の涼を与えてくれる。
津幡町で特産化を目指す"おまん小豆(ヤブツルアズキ)"の
自主栽培にも取り組んでいると聞く。
カフェメニューも豊富だ。機会があれば訪れてみて下さいませ。

和菓子店「加賀藩たかくら」前の「氷室まんじゅう」ポスター。
毎年7月1日の「氷室開き」の際に食べられる、無病息災を願って食べる麦まんじゅう。
縁起もの、季節ものだ。
僕も後で頂くとしよう。

【季節もの、天然。】
まちなかには、この時期ならではの自然の営みが見受けられる。

1ヶ月半前、か弱げな早苗は、随分大きくなった。
梅雨が明ける頃には、稲穂を付けるだろう。
ここ最近の大雨が気になるところながら、豊かな実りを期待したい。

樹齢数百年と言われる「タブノキ」に、今年も実が付いた。
まだ青い。
夏の終わりには、熟して黒くなる。
ダブノキは、アボガドの近似種らしい。
鳥は啄むが、人は食べられるのだろうか?

【交錯する過去と未来。】
町内あちこちに「参議院議員通常選挙」のポスター掲示板が立った。

選挙に関するニュース量が増えてきた。
一つの要因は、比例区において知名度の高いタレント候補が多い事か。
近未来の選挙結果は、自分自身の将来につながる。
「元〇〇」の肩書に惑わされず、一票を投じたい。

津幡町のHPに「戦没者慰霊式」の案内が載っていた。
以前「舟橋バス停」の休憩小屋で、貼紙が掲示されていた事を思い出し、
昨日、画像を撮ろうと訪問。
・・・確かに貼紙はあった。
「平成30年度のそれ」ではあるが。
そこは、時が止まったままだった。

<津幡短信vol.59>
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遭遇、梅雨の晴れ間に。

2019年06月29日 16時46分13秒 | 日記

やはり、晴れていたのは朝の内だけだった。
チャンスを逃すまいと早起きしたのは、大正解。
久しぶりの散歩に鼻息荒い愛犬「りくすけ」のリードを引き歩き出すと、
そこには、幾つもの出会いが待っていた。

最初は「トンボ」。
なかなか警戒心が強く、接写は叶わなかったが、
黒色で、腹の上部だけが白いのが見て取れる。
白い部分が空いているように見える事から付いた名前は「コシアキ(腰空き)トンボ」。
割合早いうち(5月末~6月初旬)から飛び回る姿を見かけるが、
個人的には今年初の遭遇である。
蝉の声はまだ聞こえない今、トンボは、夏到来を告げる虫だ。

次に「ツバメ」。
トンボ同様、夏を告げる渡り鳥の代表格。
レイニーシーズンの彼らの飛行高度は低い。
エサになる小さい羽虫は、低気圧が近づいて空気中の湿度が高くなると、
湿気、水分が羽について体が重くなり、高く飛べない。
それを追うツバメも低く飛ぶ道理だ。
帰還した親鳥は、巣の中に首を突っ込んでいる。
ヒナに食べ物を与えているのだ。

3つ目は「アマガエル」。
雨の前後、オスは「グエッグエッグエッ」と大きな声で鳴くから「雨蛙」。
画像のような草叢では緑色。
小さな体に似合わぬ大食漢で、雑食である。
土が剥き出しになった所では茶色に。
周囲の環境に合わせて体色を変える“忍者”だ。

最後は「ホモ・サピエンス」。
津幡町役場付近に差し掛かった辺りで、声をかけられた。

「すいませーん」
「今、津幡町の広報番組を撮影しているんですが、地元の方ですか?」
「少しお時間よろしいですか?!」

物事は、いつも突然やって来る。
そう覚悟している僕は、快諾した。
人気のない早朝、しかも空が泣き出す前にと気を揉みながら仕事をする彼等に対する、
助太刀の意味もあると考えたからだ。
さて、カメラが回り始め、おおよそ以下のようなやり取りをする。

Q:津幡町のいいトコロは?
A:近年は様々なインフラが整い、スーパーなどの商業施設も増えた。
  県中央部にあり、能登にも加賀にも県外へもアクセスがしやすい。
  自然には事欠かず、それなりに便利。
  バランスのいい町だと思う。
Q:これからどんな町になって欲しい?
A:少子高齢化、人口減少は避けられない運命だが、
  公共サービスを維持し、暮らしやすい町政を期待したい。
  その為にも基幹産業の確立を望む。
Q:最近はインバウンド・・・外国人観光客も増えている。津幡町をアピールするとしたら?
A:難しい。 
  観光資源に乏しい町だ。
  かつては宿場町として栄えたと聞く。
  源平~戦国にかけて城(砦)もあった。
  しかし、残念ながら遺構が殆ど残っていない。
  対外的に、また後世に、歴史を伝える何かが出来ればいいと思う。
  「れきしる」は、その一歩だと思う。

・・・オッサンの画が使い物になればいいが。
ロケ隊の皆様、お疲れ様です。
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枯れない花の物語。~ 椿姫。

2019年06月24日 22時59分49秒 | 手すさびにて候。
ほんの手すさび、手慰み。
不定期イラスト連載、第百十二弾は「椿姫」。

王侯貴族が、ダンスや会食の合間に、
外交、経済、政治などの話をする所。
中世フランスにおいて「社交界」とは、重要な会議場でもあった。

時は流れて19世紀半ば。
産業革命により経済構造が変化し、裕福な市民階級~ブルジョワが誕生。
事実上、新興勢力が社会の中核を担うようになる。
身分の壁に阻まれ、社交界への参画を許されない彼等が興したのが「裏社交界」。

男女同数が基本の社交界に対し、
男性だけが寄り合う「DEМI-МONDE」(ドゥミ・モンド/半分の世界)。
そこには、貴族も顔を出したという。
男たちの目当ては、サロンを彩る女たち。
優れた美貌、教養、知性、話術を兼ね備えた、最高ランクの娼婦たち。
取り分け「マリー・デュピプレシ」は、裏社交界に咲いた大輪の花だった。

濡れたような黒髪。
深く透き通った黒い瞳。
少女のような面立ち。
滑らかな肌。
細く華奢な身体。
上品な物腰で誘う胸元には、一輪の白椿。

“天使のよう”と囁かれた「マリー」に魅せられた男の一人が、
「アレクサンドル・デュマ・フィス(小デュマ)」。
そして、自身の体験談をベースに書かれたのが、かの「椿姫」である。

主人公は、一人の高級娼婦。
夜毎着飾りパーティーに明け暮れる毎日に疲れた彼女が、
偶然出会った青年と恋に落ち、足を洗ってパトロンと別れた。
好いた男と、貧しくも幸福な暮らしを営むが、次第に困窮し、生活は不安定に。
やがて、青年の父親から、息子と離別して欲しいと懇願される。
思い悩み苦しんだ末、彼の将来を慮って袂を分かち、元の稼業に復帰した。
自分の為に身を引いたと知らない男は、可愛さ余って憎さ百倍。
酷い仕打ちを繰り返すようになる。
失意のうちにパリを去った女は、結核を患い、独りで死んだ。
青年が真相を知るには、
恋人の遺した日記を開くまで待たねばならなかった・・・。

小説が出版された2年後、
「デュマ・フィス」自身が書いた戯曲が大ヒット。
「ヴェルディ」がスコアをつけたオペラ「椿姫」は、
今も人気ランキング入り確実なスタンダード。
映画、舞台、バレエ、ドラマと、何度もリメイクされ、
エッセンスを組み入れたキャラクター、演出は枚挙に暇がない。

「椿姫」の主人公も、モデルとなった「マリー・デュピプレシ」も、
共に結核に蝕まれ、若くして夭折した。
名花の命は長くなかったが、名作は永く受け継がれている。

【風も吹くなり 雲も光るなり
 生きてゐる幸福は 波間の鴎のごとく漂渺とたゞよひ
 生きてゐる幸福は あなたも知ってゐる 私もよく知ってゐる
 花のいのちはみじかくて 苦しきことのみ多かれど
 風も吹くなり 雲も光るなり。】
                    (作:林芙美子)
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本日、グラチャン優勝戦。<追記アリ>

2019年06月23日 09時13分39秒 | 賭けたり競ったり

本夕、東京・府中市の「多摩川競艇場」に於いて、
SGグランドチャンピオン決定戦競走、優勝戦が行われる。
6日間の激戦を戦い抜き、ラストバトルへ舳先を進めたのは以下の6戦士。

1号艇 柳沢  一
2号艇 太田 和美
3号艇 萩原 秀人
4号艇 木下 翔太
5号艇 坪井 康晴
6号艇 徳増 秀樹


勝てば初優勝となる選手が4名。
1の柳沢、3の萩原、4の木下、6の徳増だ。

柳沢、萩原の両名は、レーサー養成学校で同じ釜の飯を食った同期。
彼等の86期からは、まだSGウィナーが出ていない。
今度こそ!の思いは強いだろう。

太田、木下の両名は、共に大阪支部所属。
木下はSG初優出、現時点で最も登番が若いSGファイナリスト。
太田が勝てば5年ぶりのSG制覇。

坪井、徳増の両名は、共に静岡支部所属。
坪井は4度目の栄光を目指し、
徳増はデビューから25年目のSG戴冠を狙う。

当然の事ながら、それぞれに思いと覚悟を背負っている。
皆、頂点に立ちたいと願っている。
しかし、玉座はたった1つ。
必ず勝者と敗者が生まれ、明暗が分かれる。
勝負は非情だ。

・・・さて、誰に投票しようか。

多摩川競艇場のキャッチコピーは“日本一の静水面”。
風や波の影響が少ない。
進入枠なり、スタート同体なら、本線は1-23-総流しだろう。
水面が広いため全速ターンがしやすく、1マークの幅が41mと狭い形状を鑑み、
3-14-総流しも一考。
6の前付けもあり得る。
内に入れてもらえずオールスローかもしれないが。
やはり、柳沢の逃走が濃厚ではないだろうか。

追記:6月23日・夜

第29回グランドチャンピオンの王様は「柳沢一」選手。
86期から初のSGウィナーが誕生した。
おめでとう!!

結果は1-3-2。
優勝戦レース序盤、2号艇「太田」の凄まじい差しを振り切り、
道中は先を行く黒いカポックを競り合いの末に追い抜き、
同期「萩原」とのワンツーフィニッシュ!
6号艇「徳増」の執念も見せてもらった。
いいレースだった。
次回SG「オーシャンカップ」は「柳沢」の地元、楽しみである。

準優で敗れた「毒島」は出直し。
頑張って欲しい。
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本日、令和最初の「太白祭」。

2019年06月22日 14時45分07秒 | 日記

先週から拙ブログへのアクセスで増えてきた検索がある。
「津幡 太白(おおしろ)祭」。

実施時期が近いと気付いてはいたが、なかなか散歩も叶わず、
正確な開催日を把握しないままだった。
今年は見逃してしまったかもしれないと思っていた矢先、
今朝の新聞折り込みを手に取る。

今日(2019年6月22日)が「その日」と知り、急いで現地へ向かう。

まだ交通規制前ながら露店が並び、人出もチラホラ。
太白神社境内のステージでは、クラシック音楽の演奏会もある。
地元在住「マエストロ西尾」氏の尽力によるものだろう。

近隣の家々には、飾り幕。
午後10時までは歩行者天国になる。
快晴とはいかないが、激しい雨でもなさそうだ。
時間と都合が許せば、お出掛けになってみてはいかがだろうか。

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