つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

殿下と姫姉さま。~ クシャナとナウシカ。

2020年08月14日 16時05分00秒 | 手すさびにて候。
コロナサマーの影響は、映画界にも及んでいる。
撮影・制作スケジュールが遅れ、新作の公開本数、観客動員数共に少ない。

配給側・映画館側も頭を悩ませている。
客足が戻らないと、話題作を出し辛い。
人には来てもらいたいが、感染拡大を招いてしまうかもしれない。

ジレンマに苛まれる中、「東宝」は「ジブリ」のリバイバル上映に踏み切り、
なかなかの興行収入を叩き出したと聞く。
僕も「風の谷のナウシカ」を、久々にスクリーンで観た。

ほんの手すさび手慰み。
不定期イラスト連載、第百四十九弾は「風の谷のナウシカ」のヒロイン。
「クシャナ(悪役レスラー風)」と「ナウシカ(ギャル風)」。

昭和59年(1984年)にされ公開された映画、
「風の谷のナウシカ」には、個人的に好きなシーンが2つある。

一つは、風の谷へ急行するガンシップ船内。

限界を超えたスピードに悲鳴を上げるエンジンを見て取り、
城オジ「ミト」が、たまらず進言する。
『姫様、無茶だ! エンジンが爆発しちまう!』
しかし、「ナウシカ」は、迷いなく毅然と言い放った。
『谷まで持てばいい!!』

もう一つは、王蟲の大群と対峙するシーン。

大地を埋め尽くす悪魔の如き騎行の前に、
未完成の巨神兵を従え、トルメキアの姫が立ち塞がった。
しかし、ドロドロと融け出す巨体を見て「クロトワ」は半ば諦念する。
『腐ってやがる、早すぎたんだ!』
それでも、「クシャナ」は力強く命令した。
『焼き払え!!』

消沈。
閉塞。
不安。
混迷。

もうダメかもしれない。
誰もが絶望する中で、2人の姫だけは違った。
己と未来を信じ、前を向いていた。

今こそ「殿下」や「姫姉さま」のような、
“強く導く者”が現れて欲しい。
そんな願いを込め、併せてパロディを塗(まぶ)してみたのが、今拙作。
荒ぶる「クシャナ」。
しなやかな「ナウシカ」である。
コメント
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