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【千葉県ご当地らーめん発見の旅「君津豚骨」編=意外な新説が登場】創業37年「八宝軒」九州伝来の秘伝豚骨☆

2016-06-25 | 市原・木更津・君津・袖ヶ浦・富津

【千葉県ご当地らーめん発見の旅「君津豚骨」編=意外な新説が登場】

 

君津で学生時代を過ごされた、自作らーめんの大家、神田武郎さんに伺った「八宝軒」を訪ねてみようと、前回土曜日のお昼時にお店の前を通ったら、暖簾がかかっていなくて、カーシェアでスルー。慌てて引き返してシャッターの降りた外観だけ撮影。ネットの情報ですと、昼夜営業で、定休日が毎週火曜日。

え?もしかして、閉店??

そんな不安がよぎりました。

たまにあるんですよね、先月末で閉店してましたって。

2日後の月曜日の午後3時頃、会社の休憩時間にお店に電話。

すると「八宝軒」のご主人が電話口に出てくださいました。

2日前の土曜日のお昼に行きましたが、お店がやっていなかった旨伝えると、意外な事実を教えてくれました。

店主はご病気で、昼間は病院通いで、夜だけ今でも営業しているとの事。

定休日は火曜日のままで、夜の営業スタートは、午後7時頃から午後11時頃までとの事。

ここで困ったのが、九州ラーメン日吉の八重原店との蓮食が難しい。八重原は午後5時頃までの営業。2時間暇をつぶすわけにもいかず、別々の日に行く事にしました。

前回、八重原店に行きましたので、2016年6月24日の金曜日は、午後5時半に会社を定時上がりして、新横浜から、新幹線で東京、そこから総武線快速で千葉県、内房快速の終点、君津へGO!する事にしました。

午後8時過ぎ、JR君津駅に到着。

いつも昼間の君津しか知りませんが、夜の君津は人影もまばらで、なんか寂しいですね。

でも千葉県で誰もやらない後世に伝える大事な事をしようとしています。そんな使命感で元気にGO!

駅から2キロ程で、歩いてもいけない距離ではないのですが、あまり夜間で時間をロスしてもいけないので、いつものカーシェアを利用しました。道中の電車の中でカーシェアを予約。はじめはアプリで午後8時15分に予約したと思っていましたが、実は8時半の予約でした。君津駅南口、薄暗い駐車場で暫しウエイト。予約時間になり、エコ車・フィットに乗って既に予約時に打ち込んでおいたカーナビの目的地を承認。2キロ先の「八宝軒」を目指しました。

お店は日吉の大和田店方面に走った道沿いの左側にあります。場所は既に確認済みなので、なんなくお店の前に。駐車場は店頭に3台分。

「九州ラーメン チャンポン 八宝軒」前回振られているだけに、なんかラーメンの暖簾がかかっているだけで、テンションが上がります。外観の写真を数点とって、暖簾をくぐり店内へ。

お店は奥に縦長の構造で、右側に厨房、真ん中が通路で、カウンター席が縦長に5、6席、通路を挟んで左側に小上がり席が2卓ほど。10数名入ればいっぱいのこじんまりとした造り。日吉みたいなおでんの文化はありません。

お店はご主人と奥様の2人営業。ちょうど先客がお年を召した男性と、中高年のカップルの計3名。

僕が食べたいのは、まず豚骨ラーメン、そして、豚骨のスープが付いてくるチャーハン、神田少年の大好物だったそう。

奥様に半チャーハンができるか聞いてみたら、出来るとのこと。なので、九州ラーメン(800円)と、半チャーハン(500円)をオーダー。

メニューは九州ラーメン(800円)、細麺か太麺を選べるチャンポン(900円)、みそラーメン(900円)、皿うどん(950円)、揚げ焼きそば(950円)、焼うどん(750円)、ソース焼きそば(750円)、中華丼(900円)、チャーハン(800円)、餃子(400円)、野菜炒め(600円)といったラインナップ。

メニューの豊富さは楽しいけど、庶民的な価格とまではいかず、かといって高いとも言えない価格設定。

これにはやはり夜しか営業出来ないご主人の健康面の配慮もあるのかも。

奥様と通院しながら暮らしていく、最低ラインの稼ぎを計算しての事かもしれません。

暫くするとまず先客の餃子、そしてチャーハンが豚骨スープ付きで出来上がりました。続いて私の半チャーハンが出来上がりました。

あれ?半チャーハンだと、スープは付いてこないみたいです。

それにしても、この半チャーハン、メチャメチャ美味いです。仙人みたいなご主人が作り出すチャーハン、ご飯がパラっとしていて、夢中で食べちゃいました。

そうこうしている内に、厨房ではご主人が、大きな羽釜からスープを丼に注いで、麺を茹で始めました。チャッチャ、平ザルで麺の湯切りをする音が心地よいです。そしてカウンター越しに私のラーメンがちゃく丼!

 

この九州ラーメンがまたゾクゾクするようなビジュアル。

綺麗に乳化した豚骨スープは、ガラ100%。火力の強いプロパンガスで、大きな羽釜の中に20キロのガラと水でガンガンに炊いて、それを3回、4回と繰り返して、豚骨スープに深みをプラスするそうです。火加減の調整は企業秘密。スープは生き物、微妙な温度の変化で、別物のスープが出来上がってしまうそうで、凄く神経を使いながら、愛情込めてスープを仕上げているそう。

九州出身のご主人は、九州小倉の平松町のラーメン店で修業、そこで習ったレシピ通りのラーメンを今も貫いていらっしゃるそうです。

君津・八宝軒の創業は1979年2月28日。ご主人が24歳の時に始められて、現在61歳。創業37年。

そのご主人が食べ終わって、丁度お客さんが私以外いない時に、いろいろと話してくれました。

ご主人は筑豊、飯塚のご出身。

君津豚骨で歴史を調べていますと説明したら、友理は1970年、畑沢団地の創業であること。

さらに衝撃的な事を教えてくれました、日吉の大和田店にはおじいさんがいたから、あそこは創業50年ぐらいだよ。

今までラーメン本で1973年創業と書かれていたので、それを信じていましたが、もし創業50年であれば、創業年は1966年前後、すると君津製鉄所が誕生した1965年と重なり、友理よりも古い事になり、元祖九州ラーメンはその通りで、八重原店よりも古く、まさに元祖の中の元祖になり、今までの疑問はクリアになります。

君津豚骨の系譜は、1966年前後に「日吉 大和田店」、1970年「友理」、1973年前後 「日吉 八重原店」、1979年「八宝軒」といった歴史になります。

 

さて話をラーメンに戻しますが、肉の旨みを蓄えた分厚い豚バラロールチャーシュー2枚、固ゆで煮卵、もやし、海苔、万能ネギ、キクラゲに胡麻、仕上げに胡椒が振りかけてあり、37年前からこのスタイルだそうです。

4段仕込みの豚骨ピュアホワイトスープ、とっても美味しい。

麺は文明軒の多加水の細麺。このご主人でないと出せない味わい。豚骨スープを炊く羽釜は創業33年目で、初代が底が抜けて使い物にならなくなり、現在は2代目。

ぜひ食べて頂きたい、「君津豚骨」です。

 

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