吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

第2波?

2020年05月30日 06時12分07秒 | 日記
 北九州ではまたクラスターの発生がみられ第2波が発生したと言われている。
 東京だって新規感染者は一時減ったがそれはわずか1週間にも満たない。またぞろ2桁の感染者を認めてきている。
 まえから指摘しているように連休明けにどっと行楽地にでかけたり、商店街では普段の平日よりさらに人出が多く混雑していたのである。2~3週後には2波がくると何回もこのブログで書いた。
 おそらくこのまま感染者数はまた増えてくるはず。ここにきてステップいくつに上げましょうなどと解除の方向で行ったらまたオーバーシュートする。
 もうどうにもならないだろう。返す返すもあの連休後の不要不急の人出は残念であった。
 なぜあの時、外出した人たちは協力してくれなかったのだろうか? こうなるって分かっていたはず。

自粛解除

2020年05月29日 06時21分55秒 | 日記
 全国的に自粛が解除になった。経済活動をまた元に戻したいがための政策であるのでやむをえないかもしれない。でもとても感染蔓延の防止のためには早すぎるものと思われる。神奈川では自粛も段階的規制ではなく一斉解除であるがこれもとても怖い。
 そもそも緊急事態宣言の真っただ中、商店街にあふれる人々や行楽地の渋滞をみればとても危機意識を持っているとは思えない。そこにきて「宣言解除」となればすべての「タガ」ははずれる。緊急事態宣言は解除しても自粛の精神は維持している・・・これは常識であるが、でもこんなことはこの集団ではありえない。「ああこの解除ですべて終了した」と思うはず。
 このような人達がいる限り東京の未来は「すべてが終了」である。TVコメンテーターは「強制力のないお願いだけで国民はこれほど頑張って結果を出した。政府は無策であり国民がすごい」と持ち上げる意見が多い。
 でもそうは思わない。かなりの数で努力しない一群がいる。第2波はこのような人達が作り出すのである。

国内14年ぶり狂犬病発症 来日者、フィリピンで感染か 愛知・豊橋 その3

2020年05月28日 06時30分59秒 | 日記
 「傷は大したことないです。抗菌薬出します。傷口に消毒薬を付けたガーゼをつめてありますのでまた明日外来に来てください。ハイ、じゃあいいですよ」と帰そうとした。するとその男はなんで狂犬病の治療しない、入院しなくていいのか、狂犬病だったらお前はどう責任とるのか、おい早く何とかしろ!などと罵詈雑言を浴びせてきた。
 自分も若かりし頃である。売り言葉に買い言葉、「おお、いいですよ、もし狂犬病だったら責任取って自分も腹切りましょう、いいですね! さあとっとと帰りましょうか!」と啖呵を切ってやった。
 救急外来は次の患者が沢山待っている。こんな患者にかまっているわけにはいかなかった。でも追い返したはいいが狂犬病になるわけはないが、もし創感染でも起こしたらどうしようとか急に不安になった。もちろんそれで死にはしないがそっちの方も怖い。このような患者はどんな角度からでもクレームをつけてくる「達人」である。
 まあひやひやしながら経過を見ていたが創もすぐに治癒し、その後1年以上何も音沙汰はなかったのである。
 狂犬病と聞くと、これは治療のしようがないので怖いのであるが、自分は別の意味でも怖くなるのである。

国内14年ぶり狂犬病発症 来日者、フィリピンで感染か 愛知・豊橋 その2

2020年05月27日 06時15分22秒 | 日記
 報道にもあるように狂犬病の国内感染は昭和35年ごろだったかが最後で以後報告されていない。その後、帰国者が海外で噛まれて国内で発症したというのが2006年であり、今回はそれ以来の感染となる。
 狂犬病というと大昔、外科研修時の思い出である。某地方都市の病院に勤務中、夜「犬にかまれた」と男が救急外来に飛び込んできた。傷はたいしたことないが興奮している。「俺は狂犬病になるかもしれない。昔自分の知り合いが狂犬病で死んだ」というのだ。その死んだというのは昭和30年代のことではなく最近のことだと言うのだ。でもおかしい。昭和30年代から狂犬病は国内ではないのだ。それをたまたま自分は知っていた。
「まあまあ、おちついて、狂犬病はいまの日本にはないですよ。その狂犬病で死んだという人は本当にそうだったんですか?」と聞いたが、その男は「そうだ、狂犬病だよっ!」とまったく翻意しない。その男は狂犬病のワクチンうてだとか、抗血清注射はないのかと興奮がおさまらない。狂犬病の薬なんて常備しているわけはない。その興奮男の対応にうんざりした。本当にもういい迷惑であった。

国内14年ぶり狂犬病発症 来日者、フィリピンで感染か 愛知・豊橋 その1

2020年05月26日 06時13分41秒 | 日記
5/22(金) 17:08配信 JIJI. COM 時事通信社
 愛知県豊橋市は22日、フィリピンから来日した人の狂犬病発症を確認したと発表した。
 来日前に同国で感染したとみられる。日本国内で人が狂犬病を発症したのは2006年以来、14年ぶり。
 市によると、発症者は今年2月、就労のためフィリピンから来日した。経過や検査結果から、昨年9月ごろ同国で感染したとみられる。
 今月19日に医療機関から保健所へ疑い例の報告があり、国立感染症研究所で検体を遺伝子検査した結果、22日に感染が確認された。
 厚生労働省によると、狂犬病は現在、国内では発生しておらず、国内感染は1950年代が最後。06年には横浜市と京都市の男性2人が、フィリピンで犬にかまれて感染し、帰国後に発症して死亡した。

5月一杯待たずに東京も解除か?

2020年05月25日 06時10分50秒 | 日記
 5月31日まで非常事態宣言がでていたが、なんとも前倒しに解除になりそうな雰囲気。連休が終わってからは宣言解除にもなっていないのだが商店街や行楽地での人出の多さは何のことかと目を疑った。まったく非常事態とは思えないような有様である。おそらく2~3週後はまた第2波はくる。
 商売ができないや仕事上の都合で・・・というのならまだ理解はできる。しかし商店街での多数の人出や行楽地の渋滞はどう考えても不要不急のものと思う。今の外出自粛がもう我慢できないのであれば秋冬の都内の惨状は目に見えている。その時こそロックダウンにしてほしい。


2回も届いた布マスク…返送すべき? 厚労省の回答は その3

2020年05月23日 06時06分08秒 | 日記
 実はうちは母親と自分たちの2世帯である。しかしポストは一つ。で、うちには一人分しか配達されなかった。宛名、個人名を確認しないで無作為にポストに配布する方法では、案の定一つのポストに一人分になるだろうなと思っていた。配達者はこの家に何世帯入っているかなんていちいち確認なんかできないし、それはそれでしょうがないとは思っていた。
 でも今回の報道では一世帯に2回配布・・・まあどこに配ったかなんてリストで虱潰しに確認して入れているわけじゃないから、人が変われば重複配達なんてありうるんだろうなとは思っている。
 しょっちゅう宣伝用のチラシがポストに入れられているのと同じ配布方法なので2回行くところ、1回も来ないところは当然ありうる。
 世間ではアベノマスクがさんざん批判されているが、見方を変えれば使い捨てマスクの狂乱価格を抑えることの一助にもなったであろう。あながち批判的でもない。ただその費用対効果は如何であっただろうかをゆくゆくは検証が必要と思うのだが。

2回も届いた布マスク…返送すべき? 厚労省の回答は その2

2020年05月22日 06時00分34秒 | 日記
5/13(水) 14:00配信 朝日新聞DIGITAL
 布マスク配布に使われているのは、日本郵便の「タウンプラス」というシステム。通常は企業のダイレクトメールやクーポンの配達などに使われ、宛名を表記せず、指定した地域内の事業所などを除いた配達可能な箇所すべてにポスティングできるという仕組みだ。
 日本郵便によると、布マスクの全戸配布は、各郵便局の配達可能箇所数を日本郵便から厚労省に伝え、それに応じた数のマスクが各郵便局に届けられ、そこから管轄地域内にある郵便受けに配達する、という方法で実施されている。
 同じ場所に2回届くことがあるのだろうか。日本郵便の調査・広報部に電話で尋ねると、「あまり聞かないが……」と困惑ぎみ。「担当者間で引き継ぎミスがあって同じ場所に2回配られた、などという可能性は考えられる」との回答が返ってきた。


2回も届いた布マスク…返送すべき? 厚労省の回答は その1

2020年05月21日 06時09分14秒 | 日記
5/13(水) 14:00配信 朝日新聞DIGITAL
 4月から配布の始まった「アベノマスク」。安倍晋三首相肝いりの新型コロナウイルス感染症対策だが、東京都内に住む記者のもとに、なぜか2回、国から布マスクが届いた。12日時点では、東京、大阪、福岡の3都府県でしか配布が始まっておらず、いつになったら届くのかという声もあがるあのマスクが、どうして? 担当者に聞いてみた。
 記者宅の郵便受けに一つ目の布マスクが届いたのは、4月17日。「3つの密を避けましょう!」という注意が印刷された紙とともに、2枚ひと組の布マスクが入っていた。差出人は厚生労働省だ。
 それから6日後の23日、また同じマスクの袋が入っていた。不思議に思ってツイッターで検索してみると、「2回目きました」「また! 安倍の給食マスクが入ってた!」「1回目まだな人も多い中なぜ」――。こんな投稿が複数あった。

本日も各地から喜びの声の放映 その2

2020年05月20日 06時39分05秒 | 日記
 今週のTVコメンテーターの論調は「よくやっている、頑張ったね、日本人」なのである。でも褒めたらダメだろう。また余計に気が緩むはず。まだ東京では終息していない。現実には検査してないだけの新規陽性者はごまんといるはず。検査陽性者数だけ見て今までの自粛は効果があったとTVで言うのは早急。
 この街中にあふれる人を見たら2波は2週後にやってくる。ワクチンもない、特効薬もないところで第2波がきたらすでに医療崩壊している日本の医療は完全に立ち上がれなくなる。コメンテーターが崩壊していないというのはそれは医療従事者が疲弊しながら頑張っているだけ。
 今この時に自粛しないで行楽している人が罹患しても医療機関を絶対受診しませんって言うならそれでもよい。でもそうなったら絶対医療を受診してくる。結局社会に迷惑かけていることになる。しかも感染は拡大される。終息していない状況でのこのような外出は自己責任ではない。
 やはり短期間のロックダウンをすべきであった。
 もう都民はほとんど外出自粛なんかしていないのが怖い。今後東京は崩壊するだろう。いやもうすでに特定業種では崩壊が進行している。

本日も各地から喜びの声の放映 その1

2020年05月19日 06時45分44秒 | 日記
 一昨日の休日自粛解除された県における行楽地での喜びの声やら笑顔が届けられた。こんな映像は百害あって一利なし。放映すべきではない。まだ日本では自粛が解除になっていない県も多い。そこの人達がみたなら、きちんと自粛している人は羨ましいと思うだろうし自分のところはいつまで続くのだろうとストレスになる。そしてまともでない人たちは「あ 他県自粛解除、じゃあ自分のところもOKね」と勘違いする。その証拠にもう都内での人出は普段とはかわりない。行楽地にも押し寄せて車の渋滞が起こっている。
 TVのコメンテーターは「日本人はよくこの手ぬるい自粛でここまでのいい結果を出している。諸外国は注目しているし、外国に自慢できる」って火に油を注ぐコメントしている。
 これでもう終息したとの勘違いする者は激増する。お先真っ暗である。

他県緊急事態宣言解除

2020年05月18日 06時30分50秒 | 日記
 東京ではない、東京以外のいくつかの県で緊急事態制限が解除された。TVでは各地での喜びの声や街中の人の嬉しいインタビューが放映された。東京は引き続きダメなのである。当然である。しかし雰囲気的に都民の気のゆるみが出ている。
 急な要件で家電用品店に行った。ものすごい人である。これが外出自粛の出ている東京のことなのかと驚いた。ふだんの土曜とまったくかわりがない。
 そして翌日日曜日にジョギングにでかけた。昼前であったが10台くらいの複数家族の自転車走行は「圧巻」であった。街中はいつもの初夏の有様である。
 宣言が出ていてこの状況である。解除なんてとんでもない。むしろこれからロックダウンのほうが必要である。今後第2波、3波は絶対来る。というか第1波もまだ終息していないのである。これでは今年の秋冬のインフルエンザ流行の時期には東京はすべて崩壊するだろう。
 これほど都民が協力してくれないとは思わなかった。
 あの大人数の自転車で走行中の悪びれない笑顔・・・あれがものすごく怖いのである。



病院入り口に「立ち入り禁止」の貼り紙 名指しの男性は その5

2020年05月16日 06時17分39秒 | 日記
 個人情報開示にも問題ありと思われるかもしれないがどうであろうか? 
 実は以前、お茶の水の某大学の入り口で見たのであるが、校内立ち入り禁止と数名の者の張り紙が実名で校門のところに貼られていた。何があったか知らないがきな臭い感じはする。でもその人の名前は貼られていたが、その他の個人情報といえるものが表示されていたわけではない。何が起こったのかも分からない。それでも個人情報保護違反にあたるのであろうか? 
 今回も受信拒否者の実名が病院の入り口に貼られていただけで何か事件があったかの情報はない。すでに周辺住民はこの患者が何を起こしてきたかは承知してはいると思うが、それでも明らかに文言としてその理由が掲示されているわけではない。
 病院と言う職種の立場上、安心、安全を目標とする。その所できな臭い張り紙などは病院にとって百害あって一利なしである。それにもかかわらず張り紙があるというのはよっぽど腹に据えかねた末のことであろう。たぶん裁判になればまたこの患者はこの病院を受診できるとは思うが、でも自業自得としてこの男は2度とこの病院へ行くべきではない。

病院入り口に「立ち入り禁止」の貼り紙 名指しの男性は その4

2020年05月15日 06時12分25秒 | 日記
 もちろん医療側としては心情的には当該人物の診療など誰もしたくない。もし自分であっても同様である。しかし今後はおとなしく診療を受ける可能性もあるかもしれない。個人名の入った「出入り禁止」の張り紙は受診を希望する人の医療アクセスの自由を妨げるものと解釈できる。もちろんこのような張り紙や診療拒否の是非は裁判になったら微妙なところ。
 もしこの患者が張り出した掲示物1枚で受診が拒否された場合、医師法上での判断はどうだろうか? おそらく診療の拒否は難しいかもしれない。
 もしかしたらこう掲示することにより他の患者にこの患者の受診を拒否しているという病院の姿勢を示しているのであろうか。このような掲示をするのはおそらくは他の患者にも不快な迷惑をかけた可能性はある。他の患者に対し「この男は病院側の姿勢としてはブロックしていますよ」という意思表示にもとれる。

病院入り口に「立ち入り禁止」の貼り紙 名指しの男性は その3

2020年05月14日 06時00分00秒 | 日記
 長いこと基幹病院のスタッフに悪態ついたり暴言を吐いたり恫喝したツケが回ってきたのであろう。しかしかなり微妙である。実は医療側の方がかなり立場的には弱い。
 医師法では「診療の求めがあった場合、正当な事由がなければこれを拒んではならない」という一文がある。これはほぼ、どんな状況下でも「正当なる事由」は認められにくいようである。
 今回の場合、執行猶予付きではあるが有期刑が下っている。これが正当な事由になるのかどうかであるが、執行猶予で結審しているので、すでに「禊」は終わっていると解釈すれば受診拒否は違法とも解釈できる。そのため今回の事由が拒否の理由になるのかどうかはこれも裁判になってみないとわからないのである。